ロンドンとブロードウェイで大ヒットし、舞台と同じくマイケル・ケインが主役を演じ、彼を一挙にスターダムにのし上げた作品。原題の「カサノヴァ」伊達男アルフィの女性遍歴をテーマに現代の性風俗を巧みに捉えたビル・ノートンの舞台劇の映画化で、ケインにとっては舞台に続く映画の当たり役。
【解説】ロンドンのイーストエンドの汚い安アパートに住むタクシー運転手アルフィーは、自慢の容姿を遺憾なく発揮し身なりも素晴らしい。首ったけのギルダにはフラれたが、結核で入院すれば女医や看護婦といい仲に、退院すれば金持ち女に養われたり、欲求不満の未亡人や所帯やつれした人妻を相手にしたり、料理のうまい女の子と同棲などしながら女性遍歴を続ける。しかしいずれも彼から去っていく。
【配役】伊達男アルフィ・・・マイケル・ケイン/シェリー・ウィンタース/ミリセント・マーチン/ ジュリア・フォスター/シャーリー・アン・フィールド
【受賞】カンヌ映画祭審査員特別賞
　　

ＬＰオリジナル・スコアのジャズ版
●Alfi
1. Alfie's Theme/ 2. He's Younger Than You Are /3. Street Runner With Child /4.Transition Theme For Minor Blues Or Little Malcolm Loves His Dad /5. On Impulse /6. Alfie's Theme Differently【受賞】１９６６年アカデミー主題歌賞ノミネート
【演奏】 キース・クリスティー(tb)、タビー・ヘイズ(ts)、ロニー・スコット(ts)、スタン・トレーシー(p)、デイブ・ゴールドバーグ(g）

大御所ソニー・ロリンズが、音楽を担当した話題作。
ロリンズ作曲の主題歌とは別に作られたハル・ディヴィットとバート・バカラック作詞作曲のエンディング曲「アルフィーのテーマ」（リヴァティ）をシェールが歌いヒット、ディオンヌ・ワーウィック、スティービー・ワンダーなどが録音し人気を得た。