レッツ・ゲット・ロスト  Let's get lost

 映 画
邦 題

レッツ・ゲット・ロスト

原題

Let's get lost

ジャンル

ジャズマン ドキュメンタリー

監督

ブルース・ウェバー

脚本

撮影

ジェフ・プレイス

国・年度

米  1988年 125分  モノクロ 

ソース

映画『トゥルーへの手紙』および、「ブルース・ウェバー展」で2005年9月に来日しているドキュメンタリー映画作家のブルース・ウェーバー(46年生)はニューヨークに住むカメラマンで、86年にボクサー、アンディ・ミンスキーのドキュメンタリー「ブロークン・ノーズ」を製作し国際ドキュメンタリー賞受賞、2度目の本篇かアカデミー賞にノミネートされた。それだけにベイカーをとらえる彼の目は冷やかで、個人的な心情はまったくない。フォーマットはヨーロッパにおけるベイカーの冴えない日常生活をメインにして、随所に彼と係わりのあった人物の証言が入る。
 なんともお粗末なスタジオでの録音風景から始まり、ベイカーは「イマジネーション」を歌う。彼の顔は肉が落ちてシワだらけ、まるで末期のガン患者だ。晩年の恵まれない生活が、どのまま顔に出ている。 抜粋

ファッション写真家として知られるB・ウェーバーが憧れのジャズ・トランペッター、C・ベイカーのビートニクな生涯を追ったドキュメンタリー。ツアーに同行し取材されたものだが、その後ベイカーはホテルの窓から転落、帰らぬ人となった。内容は、37年間をホテルと獄中で暮らしたジャズマン・チェット・ベイカーの放浪の旅を映像をドキュメント。若い頃のチェットのスナップ写真や彼の家族、恋人、親しい人達のインタビュー。チェットのライブ映像などをコラージュしてある。最後にはチェット自身がカメラに向かって語るシーンもあるそうだ。
【解説】
この映画のタイトルはチェット・ベイカーのアルバム「シングス&プレイズ」の最初に入っている同名の曲「Let's Get Lost。”ここから、逃げ出そうぜ”」からとっものであり監督ブルース・ウェバー自身にとっても、思い出深い一曲だったそうだ。この映画のエグゼクティブ・プロヂューサーであるナン・ブッシュという女性と知り合うきっかけになったのが、チェット・ベイカーの「Let's Get Lost」で、二人ともこの曲の大ファンだったそうだ。  内容は、37年間をホテルと獄中で暮らしたジャズマン・チェット・ベイカーの放浪の旅を映像をドキュメント。若い頃のチェットのスナップ写真や彼の家族、恋人、親しい人達のインタビュー。チェットのライブ映像などをコラージュしてある。最後にはチェット自身がカメラに向かって語るシーンもあるそうだ。抜粋
【配役】
チェット・ベイカー、ラス・ヤング、ウィリアム・クラストン、リサ・マリー
    
    
    
     

音 楽
音楽監督

主題邦題

主題原題

Let’s get lost

ジャンル

JAZZ

作詞

作曲

チェット・ベイカー

ソース

LP/CD

Let’s get lost
歌詞

Let’s get lost, lost in each other’s arms
Let’s get lost, let them send out alarms
And though they’ll think us rather rude
Let’s tell the world we’re in that crazy mood.
Let’s defrost in a romantic mist
Let’s get crossed off everybody’s list
To celebrate this night we found each other, mmm, let’s get lost
Let’s defrost in a romantic mist
Let’s get crossed off everybody’s list
To celebrate this night we found each other, mm, let’s get lost
oh oh, let’s get lost

●CHET BAKER /LET'S GET LOST  BMG-US  1989  LP
●CHET BAKER /LET'S GET LOST  RCA Victor Europe2002.8.13  CD
1. Moon & Sand 、2. Imagination 、3. You're My Thrill 、4. For Heaven's Sake 、5. Every Time We Say Goodbye 、6. I Don't Stand A Ghost Of A Change With You 、7. Daydream 、8. Zingaro A/K/A Portrait In Black & White 、9. Blame It On My Youth、10. My One And Only Love 、11. Everything Happens To Me 、12. Almost Blue

●CHET BAKER /LET'S GET LOST : THE BEST OF CHET BAKER SINGS CAPITOL -US  1989  LP

ジャズマンのドキュメンタリー映画なので全編ジャズジャズジャズジャズ!!!!!!!
撮影時ベイカーが生きているにもかかわらず、登場人物は歯に衣を着せぬ物言い。が、べーカーは傷ついていない
 名カメラマン、ウィリアム・クラクストンが登場して、ベイカーの往時について語る。「彼は少年のようだった」が印象に残っている。
 パシフィック・ジャズの創立者リチャード・ボックが”ヘイグ”時代とマリガン・カルテットがピアノレスになった真相を披露する。この場面は非常に重要で、ピアノレスに関する件についてはマリガンやベイカーの証言とは違っている。
 ベイカーに関しては芳しくないことが殆どで「あの男は同情されるような態度をとるのが巧い」(ジャック・シェルドン)、「彼は嘘つきよ。マフィアに歯を全部抜かれた例の話? あれはデタラメよ」(昔のガール・フレンド)と全篇この調子でドキュメントの面目躍如だが、演出の巧みな配慮で結果的にベイカーは傷ついていない。 抜粋

物語の終盤、チェットがエルヴィス・コステロの「オールモスト・ブルー」を歌う。コステロ版「シップ・ビルディング」でチェットがトランペット・ソロを吹いていた


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