ブルースの父と呼ばれたW. C. Handy（W. C. ハンディ、1873〜1953）のドラマ化した伝記を、当時人気絶頂のナット・キング・コールが主演した映画。
【解説】
讃美歌以外は目の敵とする聖職者の父の目を盗み、コルネットを吹いていたハンディは、酒場の歌手ゴーゴー（同じく人気歌手の Ａ・キット）に認められ、作曲と演奏に励む。突如視力を失うアクシデントに見舞われもするが、奇跡的に回復。表題の名曲をものにし、父とも和解となる。コールの芝居（彼はサミュエル・フラーの“ＣＨＩＮＡ　ＧＡＴＥ”など一般作にも多く出演しているが、典型的キャラクター演技でその質を云々するレベルにはない）はともかく、その少年時代を演じるビリー・プレストン（ビートルズとの共演で知られる歌手兼キーボディスト）、キットの情熱家ぶ りは印象に残った。その他、酒場の主人役にＣ・キャロウェイ、Ｅ・フィツジェラルドやＭ・ジャクソンの客演など、黒人音楽ファンにはたまらない好キャスティングが魅力の作品だ。
【配役】
ナット・キング・コール、アーサ・キット、マハリア・ジャクソン、エラ・フィッツジェラルド、ルビー・ディー、パール・ベイリー、キャブ・キャロウェイ、ビリー・プレストン
　　　　　　　　　　　 　　　

オリジナルサウンドトラック
●St. Louis Blues　　Recorded January 29th, 30th & 31st 1958
Nat Cole - vocals、Nelson Riddle - arranger、Lee Gillette - producer
Capitol W-993 (mono LP)　　Capitol SW-993 (stereo LP)　　C3.Chantez Les Bas、4.Friendless Blues、5.Stay、6.Joe Turner's Blues、7.Beale Street Blues、8.Careless Love、9.Morning Star、10.Memphis Blues、11.Yellow Dog Blues、12.St. Louis Blues

●Songs From St. Louis Blues / Looking Back　Nat King Cole　Collector's Choice　2007　CD
1. Overture (Introducing 'Love Theme' And 'Hesitating Blues')、2. Harlem Blues、3. Chantez Les Bas、4. Friendless Blues、5. Stay、6. Joe Turner's Blues、7. Beale Street Blues、8. Careless Love、9. Morning Star、10. Memphis Blues、11. Yellow Dog Blues、12. St. Louis Blues、13. Time And the River、14. The World In My Arms、15. Again、16. Looking Back、17. Midnight Flyer、18. I Must Be Dreaming、19. Is It Better To Have Loved And Lost、20. Send For Me