歌はダニー本人が、コルネットの吹替えはレッド本人が演奏している。
1920年代愛する娘の病気を看病するため一度はジャズ界から身を引くものの、やがて奇跡的にカムバックする実在の名コルネット奏者レッド・ニコルズの半生を描いた伝記ドラマ。
【解説】
1920年代のアメリカ。才能溢れるコルネット奏者の青年レッドは、ある時加入したバンドで女性歌手のボビーと出会い、結婚する。音楽活動の道も開けていき、彼がリーダーのバンド“ファイブ・ペニーズ”を結成。各地での巡業は成功を収め、さらに娘ドロシーが生まれて順風満帆にみえた。だがある日、娘が小児麻痺を患ったことを知ったレッドはバンドを解散し、ドロシーの病気を治すことに専念する。やがて第２次大戦が始まった頃、職工となっていたレッドは妻の計らいで場末のクラブに出演、久々に演奏するのだ。
【配役】
ダニー・ケイ、バーバラ・ベル・ゲデス、ルイ・アームストロング、チューズデイ・ウェルド、ボブ・クロスビー、ハリー・ガーディノ、スーザン・ゴードン、レイ・アンソニー、シェリー・マン、ヴァレリー・アレン
　　　　　　　　　 　　

音　楽
音楽監督	リース・スティーヴンス
主題邦題	5つの銅貨
主題原題	The Five Pennies
ジャンル	デイキシーランドJazz
作詞作曲	シルヴィア・ファイン
ソース	LP　DOT DLP 9500（us）/EP/CD

テーマとなっている「リパブリック賛歌」は編曲されたディキシーの典型演奏。
ディキシーランドジャズは譜面にされた（編曲された）白人の音楽で、黒人が作り上げたニューオルリンズジャズを白人が真似て洗練された形に発展させたもの。
モデルとなったレッド・ニコルスはコルネット演奏のみでヴォーカルはなかったが、劇中ではダニー・ケイはかなり歌っていて、アカペラのコーラスで編曲の楽器パートをハミングする「インディアナ」、ルイ・アームストロングとの掛け合いで歌う「聖者の行進」は、聞き応えがある。
　　
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　
　　　　 　　Five Pennies　Grady Johnson 　book

オリジナルサウンドトラック
●Five Pennies 　五つの銅貨〔CD〕
1.Main Title、2. Five Pennies(リース・スティーヴンス・オーケストラ)、3.After You've Gone(ルイ・アームストロング)、4. Bill Bailey, Won't You Please Come Home(ダニー・ケイ,ルイ・アームストロング)、5.Indiana Radio Montage(ダニー・ケイ、リース・スティーヴンス・オーケストラ)、6.Back Home in Indiana (レッド・ニコルス・アンド・ファイヴ・ペニーズ)、7. Good Night, Sleep Tight、8. Lullaby in Ragtime、9. Battle Hymn of the Republic(レッド・ニコルス・アンド・ファイヴ・ペニーズ)、10. Five Pennies Saints(ダニー・ケイとルイ・アームストロング)、11. College Montage: Washington and Lee Swing/Runnin' Wild(ダニー・ケイ,レッド・ニコルス・アンド・ファイヴ・ペニーズ) 、12. Good Night: Sleep Tight Medley(ダニー・ケイ,ルイ・アームストロング,スーザン・ゴードン)、13. Just the Blues(ルイ・アームストロング)、14. Carnival of Venice(ダニー・ケイ)、15. Music Goes 'Round and Around(ダニー・ケイ,スーザン・ゴードン) 、16. Wail of the Winds(レッド・ニコルス・アンド・ファイヴ・ペニーズ) 、17. Jingle Bells(ダニー・ケイ)、18. Five Pennies Finale & Battle Hymn of the Republic Finale(“ボビー”,レッド・ニコルス・アンド・ファイヴ・ペニーズ)
【演奏】 ルイ・アームストロング 、ダニー・ケイ、 レッド・ニコルス・アンド・ファイヴ・ペニーズ
　 　　　　　　(CD)　　　　　　(LP)

●Five Pennies 　Red Nichols (colnet)　　　　　　　　　　　　　　　　　
1.Eccentric、2.Allah's Holiday、3.Battle Hymn Of The Republic、4.Lullaby In Ragtime、5.Indiana、6.Margie、7.When The Saints Go Marching In、8.Shim-Me-Sha-Wabble、9.The Five Pennies、10.Bill Bailey Won't You Please Come Home?