アタメ
Atame
（スペイン)

●ペドロ・アルモドバル
●ビクトリア・アブリル（Marina）/アントニオ・バンデラス（Ricky）/ロレス・レオン（Lola）/フランシスコ・ラバル（Maximo Espejo）

精神病院に入退院を繰り返す男の一方的な求愛を受けたポルノ女優が、やがてその異常な愛を受け入れてゆくまでを描く奇想天外なラブ・ストーリー。原題は「私を縛って」の意。音楽はエンニオ・モリコーネが担当。
　精神病院を出たばかりの23歳のリッキーが目をつけたのはかつて一夜を共にしたことのある元娼婦のポルノ女優マリーナ。その求愛は彼女に何の断わりもない一方的なもので、勝手に仕事場やアパートに乗り込んできたリッキーにマリーナは怒るが、たちまちベッドに縛りつけられてしまう。最初は単なる被害者だったマリーナだが、外出する時には相変わらず彼女を縛るものの、それ意外は優しく、性的関係も強要しないリッキーにしだいに奇妙な愛情を覚え、そして彼が彼女のためにチンピラと戦って傷ついて帰ってきた時、ついに彼の前に身を投げ出し、その愛を受け入れる決意をする。

9101

ニキータ
Nikita
(仏)

●リュック・ベッソン
●アンヌ・パリロー（Nikita）/ジャン・ユーグ・アングラード（Marco）/チェッキー・カリョ　（Bob）/ジャンヌ・モロー（Amande）/ジャン・レノ（Associ\8f\a1\a5 Nikita）

　パリを舞台に生存本能だけで生きている不良娘が殺し屋に変貌させられてゆく姿を描く。
　パリの路上に生きる粗暴な不良娘で麻薬中毒のニキータは薬屋を襲撃しようとして3人の警官を射殺してしまう。ニキータは無期懲役刑を言い渡されるが、その生存能力の高さに政府の秘密機関が目をつけ、工作員として働くことを強要される。

9101

ヘンリー＆ジューン
　私が愛した男と女
Henry & June
(米)

●フィリップ・カウフマン
●フレッド・ウォード（Henry Miller）/ユマ・サーマン（June Miller）/ケビン・スペイシー（Osborn）

　無名時代の作家ヘンリー・ミラーとその妻ジューン、そして人妻のアナイス・ニンの3人の奇妙に屈折した愛のかたちをニン自身の著作を基に描いたラブ・ストーリー。
　パリ、1931年。銀行家ヒューゴーの妻アナイスは、客として訪れたまだ無名の作家ヘンリー・ミラと出会う。自らその抑えきれぬ奔放な内面を日記に綴ってもいたアナイスは粗野で情熱的なヘンリーに強く魅かれ、ヘンリーもまた美貌の中に残酷さを秘めたアナイスの妖しい魅力に捕えられてゆく。しかしヘンリーにはニューヨークに残した妻ジューンがいた。彼女は金持ちの男に体を委ね、その金で職のないヘンリーを養っていたのである。

9101

もういちど殺して
Kill Me Again
(米)

●ジョン・ダール
●ヴァル・キルマー（Jac Andrews）/ジョアン・ウォーリー・キルマ（Fay Forrester）

　落ちぶれた探偵と彼に偽装殺人を依頼する美女の２人が繰り広げるサスペンス・スリラー。
　妻を亡くし自堕落な生活を送っている私立探偵ジャック・アンドリュースのもとにある日妖艶な美女フェイ・フォレスター（が現われ、私を殺してと切り出す。彼女を偏執狂的に追う愛人から身を隠すため偽装殺人を仕組んでほしいというのだ。ところがその愛人ヴィンス・ミラーというのはフェイとマフィアを襲った片割れで、フェイは金を一人占めしてトンズラするつもりなのだ。何も知らないジャックは報酬ももらえずフェイに逃げられ、おまけにフェイ殺人の容疑までかけられる。

9101

ワイルド・アット・ハート
Wild at Heart
(米)

●デイヴィッド・リンチ
●ニコラス・ケイジ（Sailor Ripley）/ローラ・ダーン（Lula pace Fortune）/ダイアン・ラッド　（Marietta Fortune）/ウィレム・デフォー（Bobby Peru）/イザベラ・ロッセリーニ　（Pedita Durango）/ハリー・ディーン・スタントン（Johnnie Farragut）

　母親から逃れるためにカリフォルニアへと逃避行を続ける若い恋人たちを描いたラブ・ストーリー。
　セイラーは、恋人ルーラの目の前で因縁をつけてきた黒人の男を殺してしまう。だがそれは娘に対して偏執狂的な愛情をもつルーラの母マリエッタが、2人の仲を引き裂こうとして差し向けたものだった。刑務所を保釈になったセイラーはルーラを連れてカリフォルニアへと旅立つ。

9101

リユニオン　再会
Reunion
(仏・独・英)

●ジェリー・シャッツバーグ
●ジェーソン・ロバーズ（Henry）/クリスチャン・アンホルト（Hans Strauss）/サミュエル・ウェスト（Konradin Von Lohenburg）/フランソワーズ・ファビアン（Grafin Von Lohenbung）

　第2次大戦前夜のドイツを舞台にユダヤ人少年とドイツ貴族の血を引く少年の友情と、半世紀後を描くヒューマン・ドラマ。
　ドイツ、シュトゥットガルトのギムナジウムに名門の生まれの少年、コンラディアン・フォン・ローエンブルグが転校してくる。クラスの中で孤高を保つ彼が唯一心を許したのはなぜかのけ者になっていたユダヤ人の少年ハンス・シュトラウスだった。やがてナチスが台頭し、ハンスの父親は彼の身を案じてニューヨークの叔父に預け、二人の間に別れの時が訪れる。

9102

ハリウッドにくちづけ
Postcards from the Edge
(米)

●マイク・ニコルズ
●メリル・ストリープ（Suzanne Vale）/シャーリー・マクレーン（Doris Mann）/デニス・クエイド（Jack）/リチャード・ドレイファス（Doctor Feldman）/ジーン・ハックマン（Lowell）/ロブ・ライナー（Joe Pierce）

　麻薬漬けの日々を送る女優、そして元スターの母、２人が励ましあいながら自己を回復してゆくまでを描くドラマ。
　舞台はハリウツド。ドラッグ中毒に悩む中堅女優のスザンヌ・ベイルは撮影の現場でもうまくいかず、追い打ちをかけるように監督のローウェルの怒声が飛ぶ。ついに彼女は恋人のプロデューサー、ジャックによって病院に運ばれて、医師フェルドマンの治療によって意識を回復したものの、間断なく幻覚に襲われる彼女に対するカウンセリングが続く。そんな時スザンヌの母ドリス・マンが見舞いに訪れる。ミュージカルスターとして一・を風廃した過去が忘れられない彼女とスザンヌの間には葛藤が絶えなかった・・・。

9102

メンフィス・ベル
Memphis Bell
(米)

●マイケル・ケイトン・ジョーンズ
●マシュー・モディン（Dennis）/エリック・ストルツ（Danny）/テイト・ドノヴァン（Luke）/ハリー・コニック・ジュニ　（Clay）

　第２次世界大戦下の欧州戦線、伝説の米空軍の名機（メンフィス・ベル）に乗り組んだ10人の若者が力を合わせて任務を完了するまでを描くスペクタクル・ドラマ。
　1943年、イギリスの米軍基地。ナチス・ドイツを叩くため危険な白昼攻撃を繰り返す空の要塞Ｂー17の中で唯一24回出撃して無償の強運を持つメンフィス・ベル。そして明日はいよいよ最後の飛行、これが無事終われば10人のクルーは英雄として故郷に帰れる。

9102

モ’・ベター・ブルース
Mo'Better Blues
(米)
（JAZZ）

●スパイク・リー
●デンゼル・ワシントン（Bleek Gilliam）/スパイク・リー（Giant）/ウェズリー・スナイプス（Shadow Henderson）/ジョイ・リー（Indigo Downers）/シンダ・ウィリアムス　（Clarke Bentancount）/ビル・ナン（Bottom Hammer）

　ジョン・コルトレーンの「至上の愛」にのせて描く１人のジャズ・ミュージシャンの人生ドラマ。
　ブルックリン生まれのブリーク・ギリアムは教育熱心な母親にトランペットを習った新しい世代のジャズ・ミュージシャンだ。才能にめぐまれているものの、音楽を愛する余り自己中心的になり、彼のバンドブレーク・ギリアム・カルテットのメンバーで、彼をライバル視するサックスのシャドー・ヘンダーソンとは衝突を繰り返していた。

9102

ルーキー
The Rookie
(米)

●クリント・イーストウッド
●クリント・イーストウッド（Nick Pulovski）/チャーリー・シーン（David Ackerman）/ラウル・ジュリア（Strom）/ソニア・ブラガ（Liesl）/トム・スケリット（Eugene Aekerman）

　新人刑事がベテラン刑事とコンビを組んで自動車窃盗団を追いつめてゆく姿を描くポリス・アクション。
　上流の家庭に生まれながら幼い頃弟をビルの屋上から転落死させてしまった罪の意識に今でも悩み、父に反発して自らを鞭打つがごとくロス市警の警官となったデイヴィッド・アッカーマンは、私服刑事を希望して人気薄の自動車盗難課を志願するが、そこでコンビを組まされたのは荒っぽい捜査で有名なベテラン、ニック・パロヴスキーだった。

9102

クリミナル・ロウ
Criminal Law
(米)

●マーティン・キャンベル
●ゲイリー・オールドマン（Ben Chase）/ケヴィン・ベーコン（Martin Thiel）/カレン・ヤング（Ellen Faulkner）　

　自分が無罪を勝ち取ったレイプ殺人犯に、自らの有罪ばかりか共感をも露骨に示され、苦悩する弁護士を描くサイコ・サスペンス。
　ボストンの有能な弁護士ベン・チェイスは詭弁を弄して婦女レイプ殺人で起訴されていた名家の息子マーティン・ティール四世を無罪にした。女刑事のスティルウェルはベンのことを、かつては検察官として正義のみを追い求めていたが、今はゲームのように勝って楽しんでいると非難した。マーティンが釈放されると、再び同じ手口の殺人事件が発生した。

9103

ゴッドファーザーＰＡＲＴ III　
THE GODFATHER: PART III
(米)

●フランシス・フォード・コッポラ
●アル・パチーノ（ドン・マイケル・コルレオーネ）/ダイアン・キートン（ケイ・アダムス）/アンディ・ガルシア（ビンセント）/タリア・シャイア（コニー）/ソフィア・コッポラ（メアリー・コルレオーネ）/フランク・ダンブロシオ　（ アンソニー・コルレオーネ）/リチャード・ブライト（ネリ）/ジョン・サヴェージ（ アンドリュー・ヘーゲン）/ジョージ・ハミルトン（ハリソン弁護士）/ブリジット・フォンダ（グレース・ハミルトン）/イーライ・ウォラック（アルトベッロ）/ジョー・マンテーニャ（ ジョーイ・ザザ）/ヘルムート・バーガー（ バチカン銀行の会計士、フレデリック・カイシング）/ラフ・ヴァローネ（ランベルト枢機卿）

　名作・傑作の誉れ高い前2作の後という、想像しがたいプレッシャーを考えるなら、これはこれで＜サーガ＞の締めくくりには相応しい完成度と言ってもよいだろう。オペラ劇場で迎えるクライマックスと、その後に続く幕切れも充分な感動を与えてくれる。過去の因縁によって再び暴力の世界に引き戻されるマイケルを、老け役で熱演するパチーノや、血気盛んなガルシアなどキャスト陣の頑張りも悪くない。当初ウィノナ・ライダーが演じる予定だったマイケルの娘役にはコッポラの娘ソフィアが扮し、一部の映画ファンや評論家からブーイングが起こったがイタリア娘の情熱と存在感はよく出ていた　　　　　　コルレオーネ・ファミリーを描いた壮大なドラマの最終章。ファミリーのドンとなったマイケルは、バチカンの加護を得て一切の犯罪から手を引くことを宣言した。だが後継者に甥のビンセントを立てたことから内部抗争に火がついてしまう。自身も病に蝕まれるマイケルは何とか事態の収拾を図ろうとするのだが……。

9103

ハバナ
Havana
(米)

●シドニー・ポラック
●ロバート・レッドフォード（Jack Weil）/レナ・オリン（Bobby Duran）/アラン・アーキン　（Joe Volpi）/トマス・ミリアン（Menocal）/ダニエル・デイヴィス（Marion_Chigwell）

　革命に揺れるハバナの街を舞台に描く、ギャンブラーと謎めいた人妻のラブ・ストーリー。
　1958年、バチスタ政権下のキューバ。ハバナに向かう船中で、アメリカ人ギャンブラー、ジャック・ウェイルは、軍情報部（ＳＩＭ）に追われる女性、ボビー・デュランを危険を承知で助ける。

9103

ミュータント・タートルズ
Teenage Mutant Ninja Turtles
(米)

●スティーヴ・バロン
●ジュディス・ホーグ（April O'Neil）/エリアス・コティーズ（Casey Jones）

　ニューヨークを舞台に、犯罪団と闘う忍者ガメの神出鬼没の活躍を描く。人気女性キャスターのエイプリルはニューヨークに暗躍するフットー団の正体をつかもうとして、逆に襲われた所を巨大なカメたちに救われる。下水道をすみかとする彼ら４匹、ラファエロ、レオナルド、ミケランジェロ、ドナテルロは放射能を浴びて人間の大きさにまで成長、さらには言葉までしゃべれるようになったのだ。

9103

ライオンと呼ばれた男
Itineraire D'un Enfant Gate
(仏・独)

●クロード・ルルーシュ
●ジャン・ポール・ベルモンド（Sam Lion）/リシャール・アンコニナ（Al Duvivier）/L　マリー・ソフィー・Ｌ　Victoria）/リオ（Yvette）

　50才、夢を追い求め全てを捨てて野性に帰る男の生き方を描いたドラマ。幼くして母に捨てられ、サーカスの一座で育ったサム・リオンは50代を迎えた今、フランス有数の会社を興し、そのトップの座にあったが、自分の人生に何かもの足りないものを感じ、航海に出た大西洋上で連絡を断ち、救命ボートで姿をくらましてしまう。家族の者は彼が死んだと思い込み、葬式まで出してしまった。しかし、彼は全ての過去を捨てさり、より激しい生き方を求めてガソリンスタンドで働く第二の人生を送っていた。

9104

レナードの朝
Awakening
(米)

●ペニー・マーシャル
●ロバート・デ・ニーロ（Leonard Lowe）/ロビン・ウィリアムズ（Dr Malcolm Sayer）/ジュリー・カヴナー（Ealenor Costello）/ジョン・ハード（Dr _Kaufman）/ペネロープ・アン・ミラー（Paula）/マックス・フォン・シドー（Dr. Peter_Ingham）

　30年にわたる昏睡から目覚めた患者と、彼を何とか救おうとする医師の必死の闘病生活を、自らも精神科医のオリヴァー・サックスの実体験による著作を基に描いたヒューマン・ドラマ。
　1969年、ブロンクス。慢性神経病患者専門のベインブリッジ病院に赴任してきたマルコム・セイヤーは無口で風変わりな男だったが、患者に対する態度は真剣である。そんなセイヤーの患者の中でも最も重症なのがレナード・ロウだった。彼は11歳の時発病し、30年前にこの病院に入院して以来、意識だけはあるものの半昏睡状態で寝たきりの生活なのである。の

9104

愛がこわれるとき
Sleeping With The Enemy
(米)

●ジョセフ・ルーベン
●ジュリア・ロバーツ（Sara Laura）/パトリック・バーギン（Martin）/ケヴィン・アンダーソン　（Ben）/エリザベス・ローレンス（Chloe）

� 暴力的な夫から逃れ、名前さえ変えて、隠れ棲む女性の直面する恐怖を描くサスペンス・スリラー。
　マーティンとローラは、見かけは申し分ない若い夫婦。しかし、異常に神経質で猜疑心の強いマーティンは、ひとたび激情に駆られるとローラに暴力を振るうこともしばしばで、そんな生活に３年以上も耐えてきたローラは、たまたま海岸に来ていた神経科医に誘われ、夫と一緒にクルージングに出て暴風雨に遇った夜、海に飛び込んで姿を消した・・・。

9104

夢二
(日)

●鈴木清順
●沢田研二（竹久夢二）/原田芳雄（脇屋宗吉）/毬谷友子（巴代）/宮崎萬純（彦乃）/広田玲央名　（お葉）/大楠道代（女将）/坂東玉三郎（稲村御舟）/宮城千賀子（乳母）/長谷川和彦　（鬼松）/麿赤児

　大正から昭和にかけて活躍した画家・竹久夢二の幻想的な半生を描く。脚本は「光る女」の田中陽造が執筆。
　埋め立て地を思わせる野原。フロックコートの男と向かい合う夢二は、西洋式の銃による決闘をしようとしている。ふざけ半分で引き金を引く夢二。もとより当てるつもりはない。しかし、フロックコートの男は夢二目がけて銃口を発射した。蒲団に跳ね起きる夢二。それは夢だった。

9105

ダンス・ウィズ・ウルブズ
Dances with Wolves
(米)

●ケヴィン・コスナー
●ケヴィン・コスナー（Lieutenant Dunbar Dances with Wolves）/メアリー・マクドネル（Stands with_Fist）/グラハム・グリーン（Kicking Bird）/ロドニー・Ａ・グラント（Wind ）/ロバート・パストレリ（Timmons）

　南北戦争時代のフロンティアを舞台に、スー族の女性と愛し合いインディアンと共に生きた元北軍中尉の、数奇な運命と大自然との交感を壮大なスケールで描くエコロジー西部劇。
　1863年秋、南北戦争の激戦地テネシー州セント・デービッド。足に重傷を負い、片足を切断されると思い込んだ北軍中尉ジョン・ダンバーは、北軍と南軍両陣営の眺み合いが続く中、決死の覚悟で単身馬を駆って敵陣に飛び込んだ。戦闘が終わって一躍英雄となったダンバーは、殊勲者として勤務地を選ぶ権利を与えられ、フロンティアと呼ばれていた当時の最西部、サウスダコタのセッジウィック砦に赴任した。見渡す荒野のただ中の砦とは名ばかりの廃屋で、ダンバーは愛馬シスコ、そしてトゥー・ソックスと名付けた野性の狼とともに、１人きりのしかし不思議に満ち足りた生活を送り始めた。

9105

ハートに火をつけて
Catch Fire
(米)

●アラン・スミシー
●デニス・ホッパー（Milo）/ジョディ・フォスター（Anne_Benton）/ヴィンセント・プライス　（Luponi_Avoca/ジョン・タトゥーロ（Pinella/フレッド・ウォード（Pauling）/チャーリー・シーン（Bob）/ジョー・ペシ（Leo_Carelli）/ジュリー・アダムス（Martha/サイ・リチャードソン　（Captin_Walker）

　殺人現場を目撃した女性と彼女を消すために組織から送り込まれた殺し屋の愛と逃避行を描く。
　大きな個展を控えた夜、ロサンゼルスで現代アートを手掛けている芸術家のアンは偶然マフィアの殺人現場を目撃。その場からかろうじて逃げるが、マフィアに追われボーイフレンドのボブが間違えられて殺されてしまう。身の危険を感じたアンは全てを捨てて姿をくらますが、彼女の逃走を知った組織のボス、カレリはプロの殺し屋マイロを雇い入れ彼女を追わせる。

9105

ロシア・ハウス
The Russia House
(米)

●フレッド・スケピシ
●ショーン・コネリー（Barley）/ミシェル・ファイファー（Katya）/ロイ・シャイダー（Russell）/ジェームズ・フォックス（Ned）/ジョン・マホーニー（Brady）/クラウス・マリア・ブランダウアー（Dante）

　世界の防衛体制を揺るがす極秘情報を巡り東西の思惑が渦巻く中、国境を越えた男女の愛が芽生える。
　ペレストロイカが進むモスクワで開催されたイギリス・オーディオ・フェア。セールスマンのランダウは会場で謎のソビエト女性からイギリスで出版社を経営するバーリー・ブレア宛に３冊のノートを託された。ホテルに戻ってノートを広げたランダゥは、そこに東西のパワーバランスを一気に崩しかねないソ連の核兵器システムの欠陥が事細かに書き記されているのを見て驚愕した。帰国したランダウはバーリーを探したが酒とジャズを愛し放浪癖のあるバーリーは行方が掴めないため、ノートは英国情報部＜ロシア・ハウス＞の手に渡った。

9105

悲しみよさようなら
Welcome Home, Roxy Carmichael(米)

●ジム・エイブラハムズ
●ウィノナ・ライダー（Dinky Bossetti）/ジェフ・ダニエルズ（Denton Webb）/ライラ・ロビンス（Miss Zaks）/ダイナ・マノフ（Evelyn）

　地元出身の大女優が町に帰って来るという一大事を前に大騒ぎする人々と、彼女に強くあこがれる１人の少女の成長を描く青春映画。
　オハイオ州の小さな田舎町では、15年前に町を飛び出し、やがて大スターになったロキシー・カーマイケルの帰郷の話でもちきりだった。15歳の少女ディンキーもロキシーに憧れる１人で誰よりもその日を待ちわびていた。

9105

Ｍｙベスト・フレンズ
The Tender
(米)

●ロバート・ハーモン
●ジョン・トラヴォルタ（Bobby Allen）/エリー・ラーヴ（Tender Allen）/ティト・ラリヴァ（Cissy）

　麻薬で妻を失った夫とその愛娘、１匹のドーベルマンによる失意と絶望、そして愛と誇りの物語。
　麻薬中毒だった妻ブレンダに先立たれ、定職もないボビー・アレンは、残された10歳の娘テンダーを育てなければならなかったその頃シシーのクラブの地下の闘犬場では１匹のドーベルマンが猛犬との闘いに敗れ、凍てつく川に投げ捨てられる運命にあった。翌朝満身創庚で資材置き場に横たわるドーベルマンを偶然見つけたテンダーは、幼いながらも献身的な介抱を始め、彼女とドーベルマンは深い絆で結ばれていった。

9106

ホーム・アローン
Home-Alone
(米)

●クリス・コロンバス
●マコーレー・カルキン（Kevin/ジョー・ペシ（Harry）/ダニエル・スターン（Marv）/ジョン・ハード（Peter）/キャサリン・オハラ（Kate）

　クリスマス休暇、慌て者の家族たちに置き去りにされた８歳の少年が、２人組の強盗から家を守るためにアイディアを駆使して戦う、ジョン・ヒューズ製作・脚本のファミリー・コメディー。
　ケビンの家では、伯父さんの転勤にともない、パパにママ、姉２人兄２人と一緒に、パリに招待されて大忙し。いとこたちも含めて総勢15人と、大騒ぎだ。出発の朝、慌ただしく家をあとにした一家は、飛行機の中でケビンを１人家に置き忘れて来たことに気付いた。大慌ての両親はすぐに家に引き返そうとしたが、あいにくクリスマス休暇で飛行機は満席、ママたちはやきもきするばかり。そのころ１人残されたケビンは、誰もいない家で思いっきり自由を満喫していた。

9106

ホット・スポット
The Hot Spot
(米)
（JAZZ）

●デニス・ホッパー
●ドン・ジョンソン（Harry Madox）/ヴァージニア・マドセン（Dolly Harshaw）/ジェニファー・コネリー（Gloria Harper）/チャールズ・マーティン・スミス（Lon Gulik）/ウィリアム・サドラー（Frank Sutton）/ジェリー・ハーディン　（George Harshaw）

　テキサスの田舎町を舞台に、野心あふれる男と２人の女をめぐる犯罪と罠を描くサスぺンス。
　テキサスの田舎町ランドマークに流れ着いたハリー・マドックスは、中古車屋ハーショウ・モーターズの店先にいた若い娘グロリアに心惹かれ、そこのセールスマンにおさまる。彼は社長のハーショウに言われ、彼女とともに町はずれの農園主サットンのもとに集金に出かけるが、そこでサットンの支払いを肩代わりしようとするグロリアの行動に奇異な印象を抱いた。その日店に戻った彼の前に社長の妻ドリーが現れ、ハリーを誘惑し、２人は関係を持ってしまう。

9106

黄昏のチャイナタウン
The Two Jakes
(米)

●ジャック・ニコルソン
●ジャック・ニコルソン（Jake Gittes）/ハーヴェイ・カイテル（Jake Berman）/メグ・ティリー（Kitty Berman）/マデリーン・ストウ（Lillian Bodine）/イーライ・ウォラック（Cotton Weinberger）

　「チャイナタウン」から10年後のロサンゼルスで浮気調査をするうちに過去の哀しい思い出と複雑な事件に遭遇していく私立探偵の姿を描くハードボイルド。
　1948年、胡散くさい地震が頻発するロサンゼルス。モーテルで隣室の浮気現場を盗聴調査していた私立探偵のジェイク・ギテスは、その依頼人、建設会社Ｂ＆Ｂのオーナー、ジェイク・バーマンが妻キティの相手を射殺するのに居合わせてしまう。事件に使われた銃は室内にあった被害者ボディーンのもので、バーマンに殺害意志はないと不起訴になる。後でボディーンはＢ＆Ｂの共同経営者であると判明、ギテスは釈然としないものを感じる。

9106

虚栄のかがり火
The Bonfire of the Vanities
(米)

●ブライアン・デ・パルマ
●トム・ハンクス（Sherman McCoy）/ブルース・ウィリス（Peter Fallow）/メラニー・グリフィス（Maria Ruskin）/モーガン・フリーマン　（Judg _White）

　ウォール街の頂点を極めた若き債券トレーダーがささいな事件から転落の道を辿る。
　ウォール街で債権のトップ・トレーダーとして、ヤング・エグゼクティブの頂点を極めたシャーマン・マッコイは豪奢な生活を楽しんでいた。妻のジュディの目を盗んで、奔放な人妻マリアと浮気を楽しむマッコイは、ある日旅行から戻るマリアを迎えにケネディ空港へベンツで駆けつけ、そのままふたりの秘密のアパートへと向かったが、うっかりとブロンコスに迷い込んでしまった。ただならぬ気配におびえるふたりはマンハッタンへと戻る標識を見つけるが、その時ふたりの黒人に囲まれてしまう。

9106

推定無罪
Presumed Innocent
(米)

●アラン・Ｊ・パクラ
●ハリソン・フォード（Rusty Sabich）/ブライアン・デネヒー（Raymond Horgan）/ラウル・ジュリア（Sandy Stern）/グレタ・スカッキ（Carolyn Polhemu）

　正義を追求するはずの検察官が、不倫関係にあった同僚の美人検事補の殺人容疑者として裁かれることになり、家庭とキャリアを崩壊させてゆく様を描く、法廷推理ドラマ。
　ラスティ・サビッチは、優秀で堅物の首席検事補として知られ、妻バーバラ、一人息子と、平凡だが、幸せな家庭を営んでいた。仕事も家庭生活も、すべてが順調にいっているかに見えたある日、サビッチは上司の地方検事レイモンド・ホーガンから、ある殺人事件を知らされ、担当するように命じられる。それは、他ならぬ同僚であり、部下であった美人検事補キャロリン殺人事件だった。

9106

羊たちの沈黙
The Silence of the Lambs
(米)

●ジョナサン・デミ
●ジョディ・フォスター（Clarice Starling）/アンソニー・ホプキンス（Dr.Hannibal Lector）/スコット・グレン（Jack Crawford）/テッド・レヴィン（Jame Gumb）

　トーマス・ハリスのベストセラー小説の映画化。ＦＢＩアカデミーの若き女性訓練生が、精神病院に監禁中の天才精神科医の遠隔捜査を受け、連続誘拐殺人事件の解明に挑むという、複眼的視点をもつサイコ・スリラー。
　ＦＢＩアカデミーの訓練生クラリスは、若い女性の皮を剥いで死体を川に流す連続殺人死バッファロー・ビルの捜査に手詰まりを感じたＦＢＩ上司ジャックの密命を帯び、州立の精神病院を訪れる。それは、患者を９人も殺してそこに隔離される食人嗜好の天才精神科医ハンニバル・レクター博士に、バッファロー・ビルの心理を読み解いてもらうためだった。

9106

厚化粧の女
La Femme fardee
(仏)

●ジョゼ・ピネイロ
●ジャンヌ・モロー（ラ・ドリア）/ラウラ・モランテ（クラリス/アントニー・ドロン（アンドレアス）

　エーゲ海を航行する豪華客船内に見るブルジョアジーたちの人間模様を描いた純愛映画。「悲しみよこんにちは」以来、日本でもベストセラー作家として知られているフランソワーズ・サガンが81年に発表した原作を元に、さまざまな人間ドラマが同時進行される。
　限られた相手と限られた時間の中でひとときのヴァカンス、恋のゲームを楽しもうとする金持ちたちは、彼らを象徴するかのようなナルシス号という豪華客船に乗り込み、ギリシャ小島めぐりの旅に出る。旅が終わればまた元の生活に戻るとだれもが疑いもしなかったが、オペラのプリマドンナ、ラ・ドリアは、ジゴロのアンドレアスを旅の終わりに捨てた。また、新聞王の夫エリックとの生活に失望し厚化粧の下に自分を隠していたクラリスは、詐欺師のジュリアンに心開かれ、彼との純粋な愛を告白する。

9107

バックドラフト
Backdraft
(米)

●ロン・ハワード
●カート・ラッセル（Stephen McCaffrey）/ウィリアム・ボールドウィン（Brian McCaffrey）/ロバート・デ・ニーロ　（Donald Rimgale）/スコット・グレム（Adcox）/ジェニファー・ジェイソン・リー（Jennifer）/レベッカ・デモーネイ（Helen）/ドナルド・サザーランド（Ronald）

　消防士兄弟の葛藤と日夜火災と戦い続ける男たちの群像を描いた大作ドラマ。放火犯探しというサスペンス・ドラマがサブ・プロットになっている。　幼い頃、消化作業中に父の死を目の当たりにしたブライアン・マキャーフィーは職を転々とした末に、故郷のシカゴに新米消防士として戻って来た。彼が友人のティムと共に配属された１７小隊には兄のスティーブンや父の部下だったアドコックスらがいた。着任早々、火災現場に向かったブライアンは、そこでスティーブンの英雄的な活躍を目にする。スティーブンのこうした勇敢な行動は、父の死の現場にいなかったという悔恨の念から来ていた。しかし、現場に駆けつけた火炎調査官のリムゲールはこの１件を放火だと断言した。

9107

マイ・プライベート・アイダホ
My Own Private Idaho
(米)

●ローリー・パーカー
●リヴァー・フェニックス（Mike Waters）/キアヌ・リーヴス（Scot _Fauor）/ジェームズ・ルッソ（Richard Waters）

　男娼として身を売りながら生きるストリート・キッズたちの挫折と成長を描く青春ドラマ。
　マイクは筋金入りのストリート・キッド。父親を知らず12歳のとき母親にも捨てられ、故郷のアイダホを離れポートランドに移り住んだ。街角に立ち、中年男に体を売っては日銭をかせぐ。そして緊張すると睡眠発作を起こし、昏睡状態に陥るという、重症のナルコレプシー病でもあった。そして売春仲間のスコットは、彼と正反対の生い立ちの美少年。ポートランド市長の父を持ち何不自由なく育ったが、家庭の温かさを知らず、３年前に家を飛び出して男娼をして生きている。

9107

ブルースに抱かれて
Bye Bye Bluees
(加)

●アン・ウィーラー
●レベッカ・ジェンキンス（Daisy Cooper）/ルーク・ライリー（Max Gramley）/マイケル・オントーキン（Teddy Cooper）/スチュアート・マーゴリン（Slim Godfrey）

　戦時中に出会った軍医の妻とトロンボーン奏者のラブ・ロマンス。
　1942年。デイジーは戦地へと単身赴任する軍医の夫、テディと離れ、一人息子のリチャードを抱えて数年を過ごしたインドから故郷のカナダへと戻る。しかしやがてシンガポール陥落の知らせ。夫からの連絡は絶え、送金も止まった。自活していく必要の生じたデイジーはピアノ弾きとして働きに出ようとする。バンドのリーダーは渋い顔だが、流しのトロンボーン奏者マックスの後押しで出演が決まった。そして２年後、デイジーとマックスのコンビは地方の小さなダンスホールからエドモントンのクラブへと進出、ラジオ出演までもが決まった。

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殺意のサン・マルコ駅
La Stazione
(仏)

●セルジオ・ルビーニ
●セルジオ・ルビーニ（Domenico）/マルゲリータ・ブイ（Flavia）/エンニオ・ファンタスキーニ　（Danilo）

　イタリアで３年間のロングランを続けた舞台劇を、同じ俳優で映画化した、ユーモラスなニューウェイブサスペンス。
　南イタリアの小さな駅サン・マルコ。夜勤の駅長をしているドメニコは一見平凡でやせっぽちのまじめな青年だが、ユーモラスでロマンチストな面をもっている。退屈な駅での勤務の中で、コーヒーの滴がフィルターを通って落ちる時間＝２分57秒、駅長室の壊れた巨大な戸棚の引き戸が自然に落ちる時間＝１時間30分ごと、という正確なデータをとったり、ドイツ語の勉強をしたりして過ごしている。激しい雨の降るある夜、この平和な駅に美しい娘フラヴィアが飛びこんでくる。

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グリフターズ　詐欺師たち
The Grifters
(米)

●スティーブン・フリアーズ
●アンジェリカ・ヒューストン（Lily）/ジョン・キューザック（Roy）/アネット・ベニング（Myra）/パット・ヒングル（Bobo）ヘンリー・ジョーンズ（Simms）

　母、息子、その恋人の３人のグリフター＝詐欺師たちの運命を描く。
ロサンゼルス。リリーは競馬のノミ行為を行ない、14歳しか違わないその息子のロイはバーテンダー相手の詐欺をくり返し、恋人マイラは色仕掛けでまがい物の宝石を売りつけていた。生き方、手口こそ違え、３人はグリフター（詐欺師）だった。

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ソープディッシュ
Soapdish
(米)

●マイケル・ホフマン
●サリー・フィールド（Celeste Talbert）/ケヴィン・クライン（Jeffrey Anderson）/エリザベス・シュー（Lori Craven）/ウーピー・ゴールドバーグ（Rose Schwartz）/ロバート・ダウニー・ジュニア（David Barnes）/キャリー・フィッシャー（Betsy Faye Shavon）/ゲイリー・マーシャル（Edmand Edwards）

　昼メロの人気女優を中心に、ＴＶ界の内幕を暴露したコメディ。
　長寿ＴＶ昼メロ番組（ソープオペラ）『日はまた沈む』の主演女優セレステ・タルバートは、デイタイムＴＶ賞の主演女優賞を今年もまた獲得した。その夜、帰宅すると愛人は妻のもとへ戻っていた。彼女の専属のシナリオライターで親友でもあるローズはセレステを慰める。

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テルマ＆ルイーズ
Thelma & Louise
(米)
☆☆☆☆

●リドリー・スコット
●スーザン・サランドン（Louise）/ジーナ・デイヴィス（Thelma）/ハーヴェイ・カイテル（Hal）/マイケル・マドセン（Jimmy）/クリストファー・マクドナルド（Darryl）/ブラッド・ピット（J._D.）

　旅の途中での偶発事件をきっかけに、鮮やかに自己を解放していく女性2人の日常からの脱却を、圧倒的な疾走感で描いていく女性版「俺たちに明日はない（“ボニー＆クライド”）」として、アメリカン・ニュー・シネマへの情景を込めたロードムービー。。を描いた女だけのロードムービー。
　横暴な夫の言いなりで自分を主張できない平凡な主婦のテルマ（と、恋人はいるものの男性に対し懐疑的なウェイトレスのルイーズは、親友同士。週末にドライブへと出掛けた二人だったが、ある酒場で見知らぬ男にテルマが暴行されかかり、ルイーズは男を射殺してしまった。平和な日常が一転して、非日常へ。逃避行を決め込んだ二人は、未知なる世界を突き進む！
●1991年度 アカデミー賞 ■脚本賞
●1991年度 ゴールデングローブ賞 ■脚本賞受賞

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ハートブルー
Point Break
(米)

●キャスリン・ビグロー
キアヌ・リーヴス（Johnny Utah）/パトリック・スウェイジ（Bodhi）/ロリ・ペティ（Tyler）/ゲイリー・ビジー（Pappas）

　サーフィンのメッカ、カリフォルニアを舞台に連続銀行強盗事件を追う若手ＦＢＩ捜査官の愛と友情を描くアクション映画。
　カリフォルニア、ベニス・ビーチで、元大統領のマスクを被った４人組による連続銀行強盗事件が勃発していた。捜査に当たるのはＦＢＩ捜査官パパスと新しく赴任したジョニー・ユタ。2人は事件の手口からサーファーの仕業だと推測、ユタはおとりとしてサーファーたちのに潜入ずることとなった。

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無能の人
(日)

●竹中直人
●竹中直人（助川助三）/風吹ジュン（妻・モモ子）/山口美也子（石山たつ子）/マルセ太郎（石山石雲）/神戸浩（山川軽石）/いとうせいこう　　（編集者・佐藤）/大杉漣（古本屋・暗原）/草薙幸二郎

　多摩川の河原で石を売る男とその家族を中心に、現代社会から落ちこぼれた人々をユーモラスかつ暖かく描くドラマ。つげ義春原作の同名漫画の映画化。本作が第一回監督作品となる俳優の竹中直人。
　多摩川で拾った石を売る助川助三。かつては漫画家として名をなしたこともあったが、時流に乗り遅れ、数々の商売に失敗した結果、思いついたのが元手のかからない石を売るという商売だった。

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あなたに恋のリフレイン
The Marrying Man
(Too Hot to Handle)
(米)

●ジュリー・リース
●キム・ベイシンガー（Vicki Anderson/アレック・ボールドウィン（Charley Pearl）/ロバート・ロギア（Iew Harner）/エリザベス・シュー　（Adele Namer）/アーマンド・アサンテ　（Begy Siegal）（Gus）

　奇妙な巡り合わせで何度も結婚と離婚を繰り返すカップルを描いたロマンチック・コメディ。監督はアニメ界出身で本作が実写映画第１作となるジュリー・リース。
　1956年、サンフランシスコのクラブでコメディアンのフィルは作曲家のサミーと歌手のトニー、野球の監督ジョージら親友グループと共にビッキー・アンダーソンが歌うのを見つめていた。彼女は、グループで一人だけ欠けている男と３度も離婚した女性だった。

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髪結いの亭主
Le Mari de la coiffeuse
(仏)

●パトリス・ルコント
●ジャン・ロシュフォール（Antoine）/アンナ・ガリエナ（Mathilde）/アンリー・ホッキング　（Antoines）/アンヌ・マリー・ピザーニ（Madame Shaeffer）/ローラン・ベルタン（ Antoine）/モーリス・シュヴィ（Agopian）

　女の床屋さんと結婚すると決めた男と謎に満ちた美しい女理髪師との奇妙な恋物語。
　ドーヴィルの海岸沿いの家に住む少年アントワーヌ。彼は床屋に行くのが大好きだった。一人で店をやっている、ふっくらとした美人のシェーファー夫人の髪に触れる手触りや彼女の体臭にうっとりする時間は彼にとって至福のときだった。ある暑い日、白衣のボタンを多めにあけたシェーファー夫人の胸に見入ったアントワーヌは、興奮して何も手につかず、夕飯の時に「女の床屋さんと結婚する！」と宣言してしまう。

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ケープ・フィアー
Cape Fear
(米)

●マーティン・スコセッシ
●ロバート・デ・ニーロ（Max Cady）/ニック・ノルティ（Sam Bowden）/ジェシカ・ラング（Leigh Bowden）/ジュリエット・ルイス（Leigh Bowden）/ロバート・ミッチャム　（Lieutenant Elgart）/グレゴリー・ペック（Lee Heller）

　レイプ犯として長く獄中生活を送った男が、弁護士一家を恐怖のドン底に追い詰めるスリラー。「恐怖の岬」（62）のリメイク作品。
　レイプ罪により14年間の獄中生活を終えたばかりのマックス・ケイディは、自分を敗訴に導いた弁護士サム・ボーデンに対する復讐を誓い、サムばかりか妻のダニエルや娘ダニエルの前にも姿を現すようになった。

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愛の選択
Dying Young (The Choice of Love)(米)

●ジョエル・シューマカー
●ジュリア・ロバーツ（Hillary O'neil）/キャンベル・スコット（Victor Geddes）/ヴィンセント・ドノフリオ（Gordon）

　白血病の青年と看護に雇われた女性の愛の軌跡を描くドラマ。
ヒラリー・オニールは25歳の労働者階級の出身だが、溌剌とした女性だった。彼女は恋人の浮気の現場を目撃し、母のもとに身を寄せていたが、新聞で病人の看護婦募集の広告を見て、サンフランシスコの豪邸を訪ねる。数多くの募集者の中、ヒラリーは簡単に断られるが、なぜか呼び戻されて採用となった。実は父親リチャードの意向を無視した、当の病人ビクターたっての願い出だった。彼は28歳で10年前から白血病と闘っていた。看護を始めたヒラリーは闘病のあまりのすごさに一時は仕事を辞めようかと悩む。

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僕の美しい人だから
White Palace
(米)

●ルイス・マンドーキ
●スーザン・サランドン（Nora Baker）/ジェームズ・スペイダー（Max Baron）/ジェーソン・アレクサンダー（Neil）/キャシー・ベイツ（Rosemary）

　27歳のエリート広告マンの青年と、ハンバーガー・ショップで売り子をしている43歳の女性が恋に落ち、年齢や生活環境のギャップに戸惑いつつ真の愛を見つけていくラブ・ストーリー。
　エリート広告マンのマックス・バロンはセントルイスの高級住宅街に住むヤッピー。ある日、親友ニールの婚前パーティーのため、ハンバーガーを買ったマックスは数が足りないことに気づきハンバーガー・ショップ「ホワイト・パレス」に文句を言いに行き、中年の女店員ノラの態度にイラつく。その夜、マックスはバーでノラに再会し、死んだ妻の話、やはり亡くなったノラの息子の話などをした後、無理矢理ノラの家まで車で送らされた。

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