第110回  2月場所の1
お題は
冬・自由題でございまぁぁぁ〜す!
締めきり:2月28日


酔魚関
選んで下さった方々に感謝します。わりに気に入っている句なので特に嬉しく思ってます。
特に師事した特定の恩師はいないのですが、忘れがたい恩師は何人かいました。
私自身が古稀を過ぎていますから、当然のことながら恩師はみな黄泉の彼方です。
そんな恩師の顔を痛切に想い出すのが年賀状の季節です。
お世話になった奥様も世を去り、いつしか音信も絶えがちの方々の懐かしい顔が頭に浮かぶのは。
賀状を書く手がふと止まり、往事を思いだし、とみに涙もろくなった老生は涙ぐみます。
あヽ!ーーそのやうな日もありき、寒い寒い、日なりき。
そんな気持ちの句です。

優勝

優勝:10
得点:31
累積:544
合計:585
5点以上

●めだか:恩師が幾人もいて羨ましいと思えます。「昴」の歌も聞こえてきそうです。
●冬樹:鬼籍に入られた恩師を偲ぶ気持ちがしみじみと伝わってきます。中学高校の六年間、ろくな教師に巡り会わなかった私としましては、うらやましい限りです。季語の選択も効果的ですね。
●かぼす:まるで先生方も神になったような、ユーモラスな感じと寒昴という寒々しい世界があいまって深い作品になっていると思います。
●三丁目:寒昂と黄泉の国の対比が秀逸。作者の恩師への深く静かなる思いが十二分に伝わります。
●土羊:天地を広く詠んだ着想が素晴らしい。
●阿美土:消えゆく魂は久遠の昴、壮大で細やかな心に満ちている。根の国もいい。
●零下: 星空の下、恩師の方々に思いを馳せるというところに、寂しくも暖かい気持ちがこもっているなあと思いました。

●楽が鬼:立春前のこの時期にしか使えないこの「寒昴」は何時か使ってみたかった。特に牡牛座生まれ拙は口惜しい思いでいっぱいです。
●夏草:恩師と根の国と寒昂、この連関が冬の距離感の有り様をよく伝えていると思います。
●小酔:「根の国」たる表現に感服。皆行く道に乾杯。

●幻灯齋:恩師みなという事を六連星にかけ、上手く恩師像に重ね合わせています。冴え渡る空気に恩師の導き方も感じとれます。
●写汰:会えない寂しさ、死や生への俯瞰。意図的ではないかもしれませんが、たくさん意味がつまっているところがよかったと思います。
●鷹目:根の国を思い、そこからぐっと空を見る展開が力強いです。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:15
累積:142
合計:160
5点以上

●楽が鬼:一言も力まず肩の力も抜けた心地よい言葉遣いに心酔わされました。
●はじめ:梅は一花でも香が導いてくれますよね。
●天布留:「梅一輪一輪ほどの」匂いが道しるべ。素敵な探梅行に天です。
●幻灯齋:普通、道しるべははっきり目に見えるものですが、ここでは風に運ばれる梅の香りを道しるべと詠んでいます。香りも十分道しるべとなるんですね。捉え方が秀逸です。大変参考になりました。
●土羊:季節感溢れる柔らかい空気を感じます。
●かぼす:「吹く」ではなく、「風そよぐ」ぐらいのほうが香りも立つのではないかと思いましたが、ちょうどそんな季節ですね。

○○○勝ち越し○○○

得点:14
累積:796
合計:
6点以上

●天布留:今回は冬の題でしたが。近所の寺で鬼瓦と紅梅(春)を見た、私めは、この句をいただきたくなりました。
●鬼瓦のカッとした顔と空と紅い梅の絵が浮かび面白かった。鬼瓦笑っているようだ。
●黒子坊:鬼の頬も紅く染まる。まだ寒さはのこりますが、春の近さを感じる句ですね。

●はじめ:「冬・自由題」のはずなのに春の句が何句か有りました。そんななかでは気に入りました。●利根ノ雫:鬼瓦と笑いというのが面白いです

●豆春:瓦の墨色と紅梅の取り合わせはきれいなもので好きですが、この句は笑う鬼がよかったです。
●阿美土:春になれと、鬼瓦も笑う。楽しく澄んだ句です。
♪夏草:紅梅ですから笑っている鬼瓦の鬼は、赤鬼ですな。大笑いではなく、くすっと笑わせてくれる春景色に実にふさわしい句だと感動、地に採ろうと思いましたが、紅梅は春の季語でした。
♪事務局:今場所のお題は「冬・自由題」・・・春の季語「紅梅」はいけません、当然地獄以下であります。

得点:10
累積:363
合計:373
6点以上

●酔魚:たしかに冬はからだがカチカチになり固くなったよ うな気がする。最近ますますそうだ。「カ」の押韻も面白い。
●日曜生:夏場所のかなかな蝉に続き、またまた「やられた」っていう気分です。「冬のからだ」という言葉に惹かれました。
●舟酔:ホントに乾いてる。お大事に。
●零下:共感できるところがあり、リズムがあって、面白いです。
●楽が鬼:かの字かの字のあとばかりで呵々大笑・・・即座には思いつかないが、やるなら季語もひらがなでかの字がなかったか?ともあれ拙の大好きな遊び心がいい
●はじめ:「か」の散り具合が美しいです。

得点:11
累積:525
合計:536
7点以上

●黒髪:ほのぼのとした温かみがある句です。かんじきを 履いた郵便屋さんは、どんな思いで雪道を歩いているのでしょう
●素松:かんじきで踏んだ細い道を思い出しました。
●かぼす:雪深い山奥のちょうどこんな様子をテレビで見たことがあります。「雪」という文字が入っているわけでもないのに、状況が浮かび、便りを届ける人、それを待つ人の優しい繋がりも感じられます。
●黒子坊:恋人からの便りでしょうか。待つ人の想いが伝わる句ですね。
●天布留:北海道の小さな村に住む母へ、毎日ハガキを書いています。届けてくれる郵便屋さんに感謝しています。
●めだか:今でも?それとも昔の思い出?中国の「山の郵便配達」?の本を思い出しました。

得点:9
累積:522
合計:531
7点以上

●豆春:円空の登場でいきなり景色がすごく大きく なっていて、言葉ってすごいなあと思いました。美濃?の山里の春の始 まり、控えめな暖かさを感じました。
●夏草:以前、同じ円空を詠んだ(酔象関?)秀句がありましたが、、二尾目の泥鰌を狙ったのでしょうか。今回は柔らかな〈円〉〈春〉に対して鋭利な〈鑿〉、〈深し〉に対して〈浅し〉、誠に見事な詠みっぷりでございます。
●三丁目:円空仏の特徴を捉え、微妙な季節感を上手く詠み込んでいる。もうすこし暖かくなると、あの穏やかな表情に戻るのでしょう。
●酔魚:鑿深しという感慨が春浅しと上手く呼応している。

得点:8
累積:504
合計:512
5点以上

●素松:世界の破綻がぐっと句を目立たせています。
●鷹目:破綻した世界へ、生命の楔が打ち込まれたように感じました。
●阿美土:現世の危うさが浮かぶ。梅の可憐さが始めに返れと言う。鋭く美しい。

●土羊:破綻という語は少々強すぎる感がありますがコントラストは妙。

♪事務局:今場所のお題は「冬・自由題」・・・春の季語「紅き梅」はいけません、当然地獄以下であります。

得点:8
累積:88
合計:96
5点以上

●鷹目:予期せぬ所で生命の輝き。鮮烈です。
●珍念:採れたての生若布の滋味は本当にあの瞬間しか味わえないです
●冬樹:誠に素直な詠みっぷりで、好感が持てました。が、「若布」はそれだけで春の季語ですから、「春」は余計だったかもしれませんね。もうひと工夫あれば・・。
●豆春:料理をする時の小さな感動さらに春には美しいものが増える喜びがあり好きでした。
♪事務局:今場所のお題は「冬・自由題」・・・春の季語「春若布」はいけません、当然地獄以下であります。

得点:7
累積:45
合計:52
5点以上

●利根ノ雫:雪の中露天風呂で癒されたいなー。
●めだか:東北でしょうか?私も行ってみたい。
●佳:こんな旅に出たいです。「いいなあ・・・」の思いの強さで選びました。
♪酔象:雪明かりと初湯治って、余りにもの季重なりなんじゃないですか? せめて、湯治かな、とか・・以前なら事務局で拒否されたりしなかったですか?

得点:6
累積:205
合計:211
6点以上

●写汰:寒さの隣にあるあたたかさ。冬の終わりを感じられる、ほっとする句ですね。
●小酔:当り前田のクラッカーの写実ですが、好きなのですね。冬木立と疎らの灯りの感じがしびれます。

得点:5
累積:423
合計:428
5点以上

●日曜生:なんて正統な美しさ。品が良すぎるかとちょっと迷いましたが、やっぱりきれい。清らかです。
●なんの蕾でしょう。美しいです。
●酔象:春が近い、蕾に差しこむ美しい光を詠んだ句だと思います。ですが、初雪という季語が、実はぴんとこないんです。

得点:5
累積:211
合計:216
5点以上

●黒髪:シビアな場面。どんな二人のやりとりなのか想像がふく らみます。
●舟酔:「夜も冴えて」がちょっと季になりますが、こういう状況になったらちとつらい。

●佳:しーん・・・という音が聞こえそうです。世界が凍ったのでしょうか。何か問いかけてください。

得点:5
累積:294
合計:299
5点以上

●佳:物音の聞こえない夜、道沿いの、誰かの家の白い梅。香りがいっそう濃いようです。ひそやかさがいいです。
●酔魚:一輪の白梅を家路を示す灯火と見立てたのが、簡にして要を得ている。

得点:3
累積:-26
合計:-23
3点以上

●黒子坊:おでんの大根が旨かったのでつい選んでしまいましたが、よく読むと意味深な句ですね。
●夏草:〈だいこん〉が何故に漢字でないのか興味深いところでありますが、鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス、ということですね。
●幻灯齋:理屈俳句ですが憎めません。知らないうちに とっていました。

● ●●関脇負け越し●●●
● ●●小結負け越し●●●

得点:4
降格:3+1
累積:526
合計:522
6点以上

●舟酔:ひとりシミジミとお酒を飲める人はカッコいいですよね。そのことを誰も知らないのが・・・いい。
●来る来る!きっと来る!

●●●前頭以下負け越し●●●

得点:3
降格:2+2
累積:96
合計:95
5点以上

●珍念:親の気持ちがほほえましく伝わってきます。

得点:3
降格:2+2
累積:375
合計:371
5点以上

●酔象:まもなくやって来る春の胎動を感じ、それよりも心が一足先に飛んでいく・・てな若いエネルギーを感じて、気持ちのよい句です。

得点:3
降格:2+2
累積:49
合計:45
5点以上

●零下: 友人とともにサングリアを飲んで冬の終わりを迎えるというのは、素敵だなあと思いました。
●日曜生:こんなふうにささやかなことで、季節にケジメをつけていく「らしさ」がいいです。

得点:3
降格:2+2
累積:280
合計:276
5点以上

●写汰:とてもこわい場面が浮かびました。いますね、こういう女性。それをまっすぐに詠んでいるところが面白いです。
●三丁目:女の目は殺すことも、蹴ることもできるんですね。恐いようでどこかユーモラス。

得点:3
降格:2+2
累積:124
合計:120
5点以上

●酔象:単純平明な言い回しがいいのだが、田園に春近しは、つきすぎってやつなんだろうか?
●冬樹:「帰りなんいざ、田園まさに蕪れなんとす」ですね。あまりにそのまんまの句なので、少々迷いましたが、詩酒を愛するであろう作者に敬意を表して一票を。

得点:1
降格:2+4

累積:315
合計:309
5点以上

●素松:いよいよこの季節がやって来てしまったんですね。。

得点:1
降格:2+4
累積:220
合計:194
5点以上

●珍念:心は熱く燃えている?

得点:1
降格:1+4
累積:56
合計:51
5点以上

●黒髪:思いをゆるめたとたんに「かなう」こともあるか もしれません。

得点:1
降格:1+4
累積:48
合計:43
5点以上

●利根ノ雫:雪が降ると困る事が多い中、楽しそうでいいですね。

得点:1
降格:-2
累積:15
合計:12
4点以上

●小酔:うるさい猫の恋をうまく表していると路地裏で思いました。
♪事務局:今場所のお題は「冬・自由題」・・・春の季語「猫の恋」はいけません、当然地獄以下であります。

得点:0
降格:2+5
累積:347
合計:342
5点以上

得点:0
降格:1+5
累積:57
合計:51
5点以上


届出休場
累積:17
合計:
4点以上

届出休場
累積:58
合計:
5点以上

hometop