第116回  5月場所の1
お題は 
鮎 でございまぁぁぁ〜す!
締めきり:5月31日

幻灯斎関
普段鮎にはなじみがないので今回は大変難しい兼題でした。
鮎は川に生まれ、海に育ち,稚魚となって川へ戻って成魚となり産卵し、一生を終えます。
何故鮎は生まれた川が分かるのかとても不思議でした。
今回は鮎のあの体の中にどんな母川回帰のしくみがあるんだろうかと思ったことがきっかけでした。
サケについては母川回帰は嗅覚によるものだと結果がでているようですが、
鮎についてはいまだに詳細が分かっていないようです。
いずれにしてもかなり難しかったお題で優勝させていただい事にびっくりしています。
読み取っていただいたみなさまにお礼申し上げます。ありがとうございました。

優勝

優勝:10
得点:26
累積:535
合計:571
7点以上

●豆春:鮎の地図がいいです、釣りをしないのでその地図みたことないのですけど。地図から一筋の川を辿るロマンが伝わってきて好きです。
●冬樹:「鮎の地図」というのは、多分、鮎がその体内に本能的に持っている母川回帰の性のことを言っているのでしょうね。「地図」と見立てたところが評価を分けるかもしれませんが、今回、多くの類想句の中にあって、その異色振りが際立っていました。
●夏草:全句中(自分の句も含め)、唯一、〈記憶〉と〈地図〉という語彙の選択ほかに熟考の跡が見受けられ、感ずるものがありました。
●酔象:なるほど、地図というのは人の記憶なのだと合点した。人知れず様々な場所で鮎釣りをしたその記憶は、場所の形状も思い出も含めて釣り人の心の記録である。それを鮎の地図と表現したその巧みさに天。
●素松:川の記憶というのが綺麗に哀愁を感じれました。
●楽が鬼:これこれを言いたくて散々悩んで挫折した鮎のテーマを、こうまでぴしゃりとやられたらもはや頭を垂れて、天に抜くしかないでしょう
●小酔:なぜ鮎が同じ川を上るか解らない。「一筋」という言葉が潔く、鮎の気持ちになったところに共感しました。

●酔魚:鮎の地図とは鮎のいる川の地図なのか 鮎の泳いでいく航跡?なのか。いずれにせよ人里は なれた清流の記憶がきれいに詠まれていて見事。
●阿美土:一筋、川の記憶、鮎の地図、すべてが人生を辿るようです。
●舟酔:縦に長い日本のどの川にも鮎はいるかしら?遠い記憶ですね

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:21
累積:159
合計:195
5点以上

●めだか:いかにも鮎の居そうな山間の佇まいですね
●天布留:川原で火をおこし釣った鮎を焼く。山の音。すなわち静寂をさすのでしょうね。語感の喜びを満喫。
●はじめ:炉端の一点から山全体への広がりを感じ語感の全てを楽しまさせていただきました
●阿美土:そのままの記憶があります。山の音が遥かなる深遠な自然を描き出しています。
●利根ノ雫:先日食べ損ねた鮎の塩焼きがまさにピッタリの表現でした。

●小酔:「山の音」が余韻があっていいな。山の音を聴きながら鮎を食べる贅沢。昔テント場で知らない人から焼いているヤマメをご馳走になったことを思い出しました。
●土羊:夏のひと時、静かに過ぎる時間を感じる句です。
●日曜生:焚き火か囲炉裏の前、「薪はぜて」の音がいいです。なので山の「音」が惜しい。
●珍念:川原で釣れたばかりの鮎を食う。現代においては、なんとも芳醇で贅沢な滋味ですね。
●三丁目:渓流釣りの醍醐味であろう贅沢な情景が色鮮やかに浮かび上がる。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:20
累積:49
合計:72
5点以上

●三丁目:さりげない視点のなかに、時の流れを感じさせる新旧の対比が巧みに表現されている。
●舟酔:色褪せた手拭いに釣師の年輪と孤独を感じます
●日曜生:清流のなかの釣り人の、集中した時間の長さを思いました。絶え間ないせせらぎの音が聞こえるようです。
●珍念:年季のはいった名人の風格が伝わりました。
●かぼす:腰手拭いにリアル感があります。
●天布留:とし老いた達人。越の色褪せた手拭いが物語っているように思いました
●鷹目:川に立ち続ける釣り人のストイックさがうかびます。
●利根ノ雫:年期の入った鮎釣りを巧く表現してます。
●めだか:「色あせて」が完了しないようで綺になりましたが・・・
●豆春:美しい絵だと思いました。山に住む逞しき老人を思い浮かべました。

○○○勝ち越し○○○

得点:12
累積:324
合計:336
5点以上

●土羊:現在と過去。鮎の題に人生を想うところが凄い。
●酔魚:流れゆく時間と鮎の住む川の滔々たる流れが頭の中で重なってきます。
●はじめ:時空世界を漂う己を香りに感じました
●三丁目:時を思う気持ちに余裕が感じられるのは、鮎の香が効いているからでしょう。

●阿美土:鮎の香は確かに何故か懐かしさを感じますね。
●黒髪:鮎を焼いたときの香りはとても甘く、この時期ならでは の郷愁めいた心情が表れています。

得点:9
累積:591
合計:600
7点以上

●佳:想像が広がります。「君」の人柄もわかるようです。
●黒髪:一読して「その土地に行ってみたい」と思える、微笑ましくも温かい句です。吉野川か久慈川か球磨川か。郷を思う気持ちが伝わります。
●土羊:清流に恵まれた田舎。羨ましい景色が浮かびます。
●豆春:故郷の川には鮎がいるのだとちょっと自慢する友だちの話を聞くのは楽しいですよね。

得点:9
累積:794
合計:803
6点以上

●黒子坊:甘露煮というところがまたよいですね。これで一杯やっていたのでしょうか。
●楽が鬼:こらこら仏膳に生ものとは殺生だ・・・てなことはないよね甘露煮だもの。ちょいと形がどうかと思わせながらもいい句です。
●利根ノ雫:亡き人への愛情が感じられます。
●冬樹:お父上の命日に鮎の甘露煮をお供えするというのは、何とも雅なお心遣いですね。が、「命日の」は「父」に掛かる言葉ですから、例えば「甘露煮の鮎命日の父の膳」とでもした方が、よりすっきりしたかもしれませんね。

得点:9
累積:59
合計:68
5点以上

●緑地:これはもう、山の三種の神器ですね。
●日曜生:満ち足りた時間ですね。光が三つ、きれいです。
●めだか:日が暮れて釣った鮎を焼きながら・・・、目に浮かびます
●黒髪:釣りに興じて、夜のたき火を囲む。とても贅沢なひとときですね。

得点:8
累積:104
合計:112
5点以上

●珍念:香ばしい焼き塩が渋い酒のあてになっていて、日本酒が飲み炊くなりました。
●素松:飲み人のかっこいい世界に感じました。
●佳:ゆっくり味わっている感じがいいです。
●緑地:あー、山で酒飲みてー。
●かぼす:囲炉裏の火に照らされながら言葉少なに楽しむお酒、こういうのやってみたいなー。早くおじさんになりたい!

得点:8
累積:301
合計:309
5点以上

●幻灯齋:囮鮎はイケメンのオスだったのか?この句は鮎ともとれるし人間ともとれる面白い取り合わせです。
●黒子坊:鮎と女がほのかな妖艶さを醸し出す句ですね。
●夏草:相米慎二監督の『光る女』とは何の関係もないのに、囮に食いついてしまった馬鹿な私です。
●酔魚:相米愼二の失敗作といわれる「光る女」私は大好きです。川の底であんな不思議なドラマがあるのかな?

得点:8
累積:390
合計:398
5点以上

●鷹目:アニメーションのような、エッシャーの絵のような楽しさを感じました。
●緑地:従兄弟に抱かれた自分の写真を思い出しました。
●幻灯齋:季節にあった着物の生地や柄が見えてきそうです。
●楽が鬼:小生には詠むこともできない情景、こういう景色を持っている人がうらやましい。具体過ぎる「畳に遊ぶ」がもったいない。

得点:3
累積:-28
合計:-25
3点以上

●酔象:まあ、えへらへらと釣っている人は少ないと思うけれど、まじめ顔という上五のひと言に上手く釣られてしまった。一尾とまじめがうまく呼応しております。
●鷹目:子供がはじめて鮎を間近で見た新鮮さを思いました。

● ●●関脇負け越し●●●

● ●●小結負け越し●●●

得点:3
降格:3+3
累積:277
合計:271
6点以上

●写汰:その姿が思い浮かんで楽しい句でした。
●黒子坊:感謝し、豪快に頭から食らう。ストレートな表現がいい句ですね。
●冬樹:鮎には、その食べ方に関して独特な作法がありますが、そんなことはお構いなしに、頭からいっちゃったんですね。「合掌」するのはいいですが、小骨には充分注意して下さいね。

得点:2
降格:3+4
累積:477
合計:470
6点以上

●素松:鮎と泳ぐ川の曲線の美しさに注目しているのはすごいです。
●小酔:鮎の外形、生態を素直に読んだだけだが、何となくうれしくなるような句です。

得点:1
降格:3+5
累積:549
合計:541
6点以上

●夏草:〈孤立を恐れず連帯を求めて〉とは何の関係もないのに、つい悪い癖が出たのか、跳ねてしまった馬鹿な私です。

●●●前頭以下負け越し●●●

得点:4
降格:2+1
累積:547
合計:543
5点以上

●舟酔:男性と女性的な鮎のイメージが美しいです。
●酔象:このネンキン暮らし、サイコーのゼイタクってやつですかね。
●幻灯齋:年金と鮎の取り合わせはユニークだと思いましたが如何せん三句切れ。残念!

得点:3
降格:2+2
累積:345
合計:341
5点以上

●写汰:鮎は湖じゃなくて川なんですよね?でも、気まずい旅をしたことを詠んだ句と捉えるといいなと思ったので天に選びました。

得点:3
降格:2+2
累積:192
合計:188
5点以上

●かぼす:人間関係は後ろに引っ込み、銀の腹に焦点がきて、映像の一こまのようです。

得点:3
降格:1+2
累積:63
合計:60
5点以上

●佳:キャンプ仲間でしょうか。噂をしながら火を起こす、楽しそうですね。
●天布留:名人に間違いがないと思いつつも、鮎を見るまではわからない。でも火の支度を。楽しい句でした

得点:2
降格:2+3
累積:229
合計:224
5点以上

●写汰:鮎の苦さと苦々しい感情を重ね合わせられる素直さがよかったです。

得点:1
降格:2+4
累積:321
合計:315
5点以上

●はじめ:色、形、つらがまえ、味もさることながら先ずは香りですね

得点:0
降格:2+5
累積:615
合計:608
5点以上

得点:0
降格:2+5

累積:424
合計:417
5点以上

得点:0
降格:1+5
累積:46
合計:41
5点以上


無断休場
降格:10+
累積:49
合計:39
5点以上

得点:
降格:
累積:16
合計:
5点以上

届出休場
累積:76
合計:
5点以上

無断休場
降格:10
累積:5
合計:-5
4点以上

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