第119回  6月場所の2
お題は
 夏野でございまぁぁぁ〜す!
締めきり:7月15日
優勝
幻灯斎関
今回は自分の出した兼題で賞をいただくという大変珍しい?栄誉にあずかる事が出来ました。
もしかしたら初めてかしらん?
夏野のイメージは以前住んでいた帯広の畜大に行くあたりの風景を思い描いたものです。
最初「雲すべる夏野のへりをすすすすす」としました。
口に出してみると「す」のところでブレーキがかかり三つ目の「す」のところで完全に「すーっ」といかなくなってしまい、
掲句のように直した次第です。
やっぱり俳句は口に出してみないと分かりませんね。
「すすす」「夏野のへり」という今回のポイントに興味をもっていただいて嬉しい限りです。
ありがとうございました。

優勝

優勝:10
得点:32
累積:551
合計:593
7点以上

●写汰:「すすす」というリズムが面白いですね。
●素松:雲すすすが分かりにくいようで分かりやすかったです。
●三丁目:軽くて、大きくて、動きがあり、開放感のある夏野の心地よさを満喫させていただきました。
●めだか:「すすす」が魅力的ですね!
●日曜生:雲の形まで見えるようです。夏野の緑に映えて綺麗です。「すすす」なんてよく思いつかれましたね。すごい!
●佳:一読して、何て素敵な句だろうと思いました。「すすす」も「夏野のへり」も素敵です。
●黒子坊:草原の先の地平線という壮大な感じとどこか長閑で可愛らしい感じが良い句だと思います。
●緑地:すすすにやられました。山下清も真っ青。

●小酔:「すすす」とは驚きました。確かに広い夏野を滑っていく雲を見ることがあります。この擬音語に敬意を表して清き一票。
●舟酔:「すすす」がユーモラスです。雲がまるで意志を持ってるようです

●冬樹:?すすす」という擬態語に多少の違和感がありますが、地平線を「夏野のへり」と表現したところに、作者の発見を感じました。情景もよく解ります。
●利根ノ雫:「すすす」が気になるも感じが伝わる
●楽が鬼:もあもあもあ〜〜〜とファンタジーな景色が浮かんでくる、が、なんと言っても「すべりけり」にかかるリアルな「すすす」にやられたぞ。
●夏草:〈すすす〉の擬音に一票です。

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:25
累積:557
合計:587
6点以上

●夏草:〈月山〉と〈大夏野〉の取り合わせ、それを〈全き〉でつないだところに他の句を圧倒する勢いと壮大さを感じました。
●酔魚:句の持つ大きさ、格調、表現力、リズムーーー天の 上を差し上げたい。
●小酔:実はまだ月山には登っていないのですが、中七の「全っきを負ふ」が下五「大夏野」に良い具合に掛かって月山らしさが出ていると思いました。
●かぼす:大きい句ですね。私は月山に弱いのです(笑)「全きを負ふ」がいいな。
●はじめ:ダイナミックです。下は暑くても上は涼しそう
●三丁目:月山を受け止めることでスケール感が増幅、その景の大きさが素晴らしい。
●酔象:まったきもってどででっかいです。ある種の宗教観もあるのだろうが、この夏野の大きさが心地よい。
●利根ノ雫:雄大な句で奥の細道も広々と感じ入ります
●阿美土:雄大、雄大です。自然の尊さを実感させる、気持ちのときよい句です。
●めだか:月山が目に浮かぶ、雄大な句ですね

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:14
累積:430
合計:447
6点以上

●楽が鬼:女の圧力を感じる・・・あの〜〜これから産もうと考え中でしたら、私メ手伝います、一汗もふた汗もかくでごっつあん!
●豆春:夏野に妊婦とはすばらしい。強いものの組み合わせですね。きっぱりとして、女はこのようでありたいと思いました。

●冬樹:作者は、「夏野原」に答を探しに行ったのでしょうか、それとも既に固めている決意を確かめに行っただけなのかもしれませんね。私からもお願いします。堕胎などせず、是非産んで下さい。たとえ「父なき子」でも・・。
●緑地:おなごは強い!決意や厳しさがにじみ出てます。誰だ詠んだの!?
●天布留:夏野に決心させるなにかがあったのですね
●酔魚:夏の野原の生命力がそんな気持ちさせたのでしょう。一見無関係に見える下五が実はぴったりおさまってると思いました。
●鷹目:こんな力強い女性はちょっと敬遠気味だったりします が、彼女のボンクラ亭主として主導権を握られ生きていくのは幸せなのだろうとも思いました。
●かぼす:ちょっとドキッとしますが、夏の野の前ではちっぽけなことなのか、女性の逞しさも感じられます。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:14
累積:613
合計:630
6点以上

●幻灯齋:色の対比があからさまで説明的でもありますが、赤いアロハで夏野を行く様はなんとも気持ちがよく風さえ感じられます。
●酔象:古着アロハとは意外な取り合わせ、でも、この点景、実はとっても合点がいく。アロハ兄ちゃん(あえて云う)の気分も伝わってくる。気分さわやかアロハオエである。
●舟酔:緋色と緑、暑そうで暑くない。夏を乗り切る意志が感じられます
●素松:思い浮かべるとすごく素敵な組み合わせですね。
●鷹目:アロハ の出自が濃密な夏の匂いを発します。このアロハを着た人は、もしかしてこの世のものでは無いのかと、ふと思 いました。

○○○勝ち越し○○○

得点:12
累積:74
合計:86
5点以上

●天布留:清らかで命みなぎる句と思いました
●土羊:浮かんだ光景と上品さに「天」。
●日曜生:祈りのような静謐さを感じました。生命感あふれる夏野の風景とよく合います。
●酔魚:清澄な夏の夜明けの気持ちの良さを感じさせる。
●はじめ:麻の清々しさが伝わります

●冬樹:上五を「や」で切り、下五を「かな」で結ぶ作句法は、かなりの程度嫌忌(タブー)が少なくなってきた現代俳句の世界にあっても、依然、やってはいけないことのひとつです。

得点:10
累積:814
合計:824
6点以上

●利根ノ雫:「少年の」で夏の思い出を回想するのが素敵です。
●かぼす:こういう五七五の響き、素直に好きです。この夏野には入道雲も浮かんでいるんでしょうね。
●楽が鬼:ぽっぽ〜〜しゅ〜ぽっぽと少年の漲り方が良いけど、老人だって良いじゃないかと、両手を広げ深呼吸したくなるようなでっかい景色だぞ

●阿美土:蒸気機関車に乗りたいと思っていたんです、少年の心で。夏を走る清々しさが浮かびます。
●珍念:夏の青空と黙々煙を上げる蒸気機関車は実に見事な風景ですね。
●緑地:少年の原風景ですよねー。スタンバイミーぽくもある。

得点:7
累積:580
合計:595
5点以上

●冬樹:実に気持ちのいい句ですね。中七、下五の並列を表す格助詞「と」のリフレインが、何とも言えず効果的で、作者の心持ちが素直に表出されています。私も、身の回りの憂さを全て捨てて、夏野に口笛吹きにいこうかな・・。
●土羊:ラジオ歌謡の詞のような明るさを感じます。
●幻灯齋:歌が聞こえ一気に風景も広がりました。口笛がどことなく郷愁をさそいますね。
●めだか:少年の歩く姿を想像しました
●素松:真澄という言葉が綺麗で好きです。

得点:5
累積:384
合計:389
5点以上

●夏草:青春の一頁を閉じる一歩、受験勉強に勤しんだ、ではシラケますけどね。
●幻灯齋:少年から青年への一歩という見立てをしましたが、閉じるよりは開くという開放的で明るいイメージをもたせてみてはいかがでしょうか?

●小酔:「さらば青春」ですか。燃えるような野望から離れ、中高年への一歩。「夏野」を後ろから見たような句。

● ●●大関負け越し●●●

得点:3
降格:6+7
累積:574
合計:561
8点以上

●阿美土:叶わぬ思いと夏、すでに別れを予感させる。哀惜と熱情がまざった人生を知る人でしょう。


● ●●小結負け越し●●●

得点:4
降格:3+2
累積:329
合計:324
6点以上

●鷹目:牛糞・馬糞は何故か極限の長閑さを感じます。そういっ たトラップが多いので実物の夏野はなるべく眺めるだけにしています。

得点:4
降格:2+1
累積:376
合計:373
6点以上

●佳:若駿馬で思い起こされる、生き生きとした躍動が夏野にぴったりです。
●天布留:北海道の大草原を思い描き涼を感じました

●●●前頭以下負け越し●●●

得点:4
降格:2+1
累積:338
合計:335
5点以上

●写汰:牧歌的な絵が浮かびました。
●酔象:シンプル極まりない句だが、とねっこが山椒のように効いていて、馬も人も情景も気持がいいのだ。
●三丁目:北の夏野の清々しい情景が素直に詠われている。

得点:3
降格:2+2
累積:529
合計:525
5点以上

●珍念:失われた自然は戻ってかないけど、自然の強かさも侮れない。人間の驕りが一番怖いですね。

得点:3
降格:2+2
累積:116
合計:112
5点以上

●土羊:噎せ返る日々をキレイに表現してます。
●豆春:「その夏野」ってかっこよすぎる気も少々、しかし「その夏野」に惹かれもしました。

得点:3
降格:2+2
累積:223
合計:219
5点以上

●黒子坊:ゴロゴロと何かを吹っ切ろうとしている苦悩を感じさせつつも、傍から見た滑稽さも感じられて面白い句だと思います。
●舟酔:兄は今はもう亡き人なのでしょうか?「影」が意志深く寂しい句ですね

得点:2
降格:2+1
合計:181
合計:178
5点以上

●豆春:夏野の魅力はいろいろなものを振り切れる強さなのだなあ、と感じました。

得点:3
降格:1+2
累積:70
合計:67
5点以上

●珍念:昔はしょっちゅうこんなことがあったような気がします。
●写汰:草と土の温度を思い出しました。

得点:2
降格:1+3
累積:64
合計:60
5点以上

●黒子坊:何となく連想してしまうのですが、夏の野とは色々な遊びを覚える場なのかもしれません。
●はじめ:作った罠に自分が引っかからないように

得点:1
降格:2
累積:-30
合計:-32
3点以上

●日曜生:「サッカーのフィールド」使いたかったのですが出来ずにあきらめました。「華麗な」は蛇足ではないかと思いますがいかがでしょう。

得点:1
降格:2+4
累積:340
合計:334
5点以上

●佳:広いと言っていないけれど広いですね。緑に白黒の色彩も素敵。

得点:0
降格:2+5
累積:259
合計:252
5点以上

得点:0
降格:2+5
累積:238
合計:231
5点以上

得点:0
降格:1+5
累積:49
合計:43
5点以上

得点:0
降格:4
累積:33
合計:29
4点以上

得点:0
降格:1+5
累積:10
合計:4
5点以上

得点:0
降格:1+5
累積:66
合計:60
5点以上


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