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	第120回 7月場所の1
写汰関阿佐ヶ谷俳句相撲に入会して1年半目の初優勝。その喜びと昇進の重みをひしひしと感じているところです。いつも、ばらばらにちぎれた1枚の写真を張り繋げるような感覚で句を詠んでいます。断片がぴたりと繋がって、17文字の中でひとつの情景としてくっきりと浮かびあがる。そんな俳句を目指したいと思います。ありがとうございました。

お題は【孑孑】でございまぁぁぁ～す！

優勝

優勝：10
得点：22
合計：178
合計：210
5点以上

●豆春：とても愉快な風景で好きです。立ち話している間に蚊に刺されるか心配になること良くあります。
●小酔：誰に言うともなくいつの間にか蚊になってしまう。「言い尽くしたる暇乞い」が面白いけど、私なら「言い尽き難し暇乞い」の方かも。
●楽が鬼：なんだなんだこの句は。心がぼうふら状態の時には「暇乞い」がいまいましいぞ！けど面白い句だ。心にぺたりと張り付いてしまった。
●舟酔：止めます。出ていきます。別れましょう。でも実行に移せない。いい感じです。
●日曜生：この、だらっと疲れた中途半端な状況と、ぼう >> ふらのとりあわせがユーモラスで面白いと思いました。これがあの二物衝撃でしょうか！
●酔魚：永の暇を乞うていると解釈しました。役立たずの自分（失礼）をボウフラに擬しているようで面白かった。
●幻灯齋：浮いて沈んでの動きから暇乞いをしていると思われたのでしょう。大変ユニークな発見だと思いました。
●土羊：暇乞いという表現が面白いですね。

殊勲賞

殊勲賞：5
得点：20
累積：447
合計：472
6点以上

●黒子坊：どうも「他人ごと」のように語る人が多い世の中で・・・
●佳：ぼうふらも、他のボウフラを気にしているように見えませんね。そういえば。
●土羊：我関せずの一生を送る蚊。性質の表現が妙。
●楽が鬼：腰を釘のように曲げながらあがり降りしているあの姿を思えば、あれはあれで必死なんだろうな・・当に他人事どころじゃない。「孑孑と書けばたちまち文字うごく」
●幻灯齋：孑?のあの一心不乱の動きを見ていると確かに他人事には構っていられないという動き方をしていますね。
●黒髪：適度な傍観者は、いざというとき、きっちり口を出す。そんな姿勢を持ちたいものです。
●酔象：上下運動、スライドなし。たしかに他人事ではありません、飄々とした句に、これまた納得。
●利根ノ雫：孑?の生き様に当てはめるとは悲しいなー。
●冬樹：取り合わせの妙ですね。大人しい「ぼうふら」も、成長して蚊になってしまうと、人にちょっかいばかり出してとんでもない奴になってしまいますが・・。この句、人生訓として、心に留めさせて頂きます。
●小酔：マイペースの我が人生、ボウフラらしさが出ていると思います。
●豆春：他人事にはかかわらず、確かに! 　おもしろいです。

敢闘賞

敢闘賞：3
得点：19
累積：561
合計：583
8点以上

●夏草：小さきものにも大きな志、〈古バケツ〉に時の流れも詠み込んでいて難しい兼題を上手く料理していると思います。
●天布留：孑孑はバケツの中で大ぼらを吹きあっていたのか。あの動きはケンケンガクガク
●珍念：最近のバケツはプラスチックだけど、このバケツは錆びた鉄でしょうか。
●豆春：楽しい句だと思いました。虫と大志と古バケツ、笑える物語がはじまりそうです。
●はじめ：バケツは聞いていたのですね
●三丁目：店子と大家のいつもの会話。なんともいえないとぼけたおかしみに溢れています。
●利根ノ雫：孑?が古バケツで何を話しているか興味が持てます。
●写汰：行きつく先は同じでも、夢はやっぱり見てしまう。そんな思いが感じられました。
●かぼす：まぁわかるのですが、「古バケツ」がもう少し意外なものだったらなと、ちょと残念。

○○○勝ち越し○○○

得点：17
累積：587
合計：604
6点以上

●かぼす：ボウフラのイメージに寄り過ぎて、「どうせこんなもんだろ」と卑下してるというか何かマイナス要素が強い作品が多かった中で、そのままを受け入れるというのか、肩に力は入ってないけど、姿勢はいい、といった淡々とした感じが気に入りました。
●利根ノ雫：身につまされる思いがしました。
●黒子坊：孑?のように気ままに浮いたり沈んだりしたいものです。
●酔象：単純な人生訓を、こうやってシンプルに例えると、妙に納得してしまう。ああ、わが俳句土俵人生なり・・
●めだか：なんとなく気に入った、沈みそうな自分！？
●土羊：蚊との対比で人の世を感じる空しさに一票。
●天布留：買い慣れずにひからびてしまう孑孑も。人生はいろいろですからねぇ
●日曜生：そうなんですよ。浮き沈みがあるんですよねえ。何だか、お坊さんに言われたように頷いてしまいました。
●素松：リズムがしっくりきていて読みやすかったです。
●佳：ちょっと愚痴っぽい感じがして、面白かったです。

得点：14
累積：495
合計：509
5点以上

●素松：ぼうふら人生という言葉がよかったです。
●はじめ：私のこと見てましたね
●めだか：ぼうふらの人生も悪くなさそうですね。
●小酔：孑?に天晴れとは、アッパレな言いぐさ。
●かぼす：こりゃ寅さんですね。下五が「煙」だったりすると、哀愁出ますよねぇ。
●舟酔：雨の時はどうしましょう？ぬれればいいか！

得点：12
累積：563
合計：575
7点以上

●夏草：いささかシュール過ぎるも、10番の句と同様、極小から極大、極大から極小へと視点が変化するところに面白さがあります。
●日曜生：小さい世界の小さいぼうふらが、壮大なことを考えている楽しさ。大志と古バケツを用いた私には、「天動説」、「手水鉢」という豊かな仕立てに膝を打つ思いです。
●酔魚：類想はありそうですが、諧謔味を感じました。
●冬樹：なるほど「手水鉢」の中に居るぼうふらからすれば、太陽も月も星も、全てあちらさんが動いているようにしか見えない訳ですね。ひょっとして「壺中天」という言葉も意識されたかも。ともかく、「ぼうふら」から「天動説」を導き出した感性に、敬意を表します。
●阿美土：こういうでかさがいい。微小な生き物からの人間に対する垣間見が尊い。
●楽が鬼：くだらないじつに爽快でくだらなくて愉快。中七「天動説」の発見にやの字をひっつける大仰さには、まいりました。
●三丁目：ばかばかしくて実に愉快。「や」で切る大袈裟さが効果倍増。

得点：11
累積：630
合計：641
6点以上

●冬樹：一読、坪内稔典さんの「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」を思い出してしまいました。いえいえ、決して類想などと申しているのではありません。「ぼうふら」という平仮名の一行そのものが、水中をふらふら漂っているような妙なリアリティーを感じます。「眼」だけに、着眼点が素晴らしい。
●三丁目：ピタリ決った言葉遊びに拍手。ぼうふらの浮遊感もあり、これまさに俳句の醍醐味であります。
●酔象：ユーモアがあり、見事に形態を言い表している。天の字なり
●夏草：いささか遊び過ぎ、それだけの感もありますが、それはそれで俳句の楽しさ面白さでもあります。
●幻灯齋：くりくりとした孑?の目は確かに「ぼ」の濁点あたりが目になるような気がします。結構かわいい目をしてますよね。よく観察されたものと思います。

得点：9
累積：525
合計：534
5点以上

●黒髪：やりすごしていて人生が終わったら哀しいですね。
●佳：ボウフラってけっこう忙しそうなときもありますけど。忙しげなだけでしょうか。それにしても長そうな一日ですね。
●珍念：生きていくだけで大変な世の中ですから……。
●黒子坊：もう毎日暑くて忙しくて・・・ふわふわとやり過ごしてしまいたい気分に共感しました。
●鷹目：水底で文字通りの沈思黙考。たまに息継ぎ。人間は酒を継ぐのでしょう。