第122回
8月場所の1
はじめ関
二十七年前山陽道を自転車旅行中に見た情景を思い浮かべて詠みました。
串でひろげられて干されている蛸はまさに凧のようで印象的でした。過ぎ去った日々の無駄ではなかったことに感謝です。
選者の皆様ありがとうございました。

お題はでございまぁぁぁ〜す!

優勝

優勝:10
得点:19
累積:93
合計:122
5点以上

●利根ノ雫:蛸が干されている風景はなんとも夏を感じます。
●豆春:浜の朝のきらきら感が表現されていていいと思いました。他にも蛸を干すものがあったのですが、これが瞬間を詠んでいるように思え好きでした。
●夏草:清々しく爽快な情景描写ですね。〈日にすけ〉の〈日〉を〈陽〉しなかったのは単に季重ねを回避するためか、それとも〈日〉は時間の経過を表わしているのか、いずれにしろ巧みな詠みぶりに感心しました。
●佳:伸ばして凧のように干された、あの蛸ですね。旅情たっぷり。浜の強い日差しを感じます。
●写汰:すがすがしい海風と、ゆらゆら揺れる蛸。旅の朝の感じが伝わりました。
●小酔:干し蛸の風景がきれいに浮かんできました。
●めだか:目に浮かぶようです

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:16
降格:204
合計:225
6点以上

●珍念:むかつく女の熱量生産能力に乾杯。いや完敗。
●阿美土:横丁の情景がくっきり。夏のうだると重なるも面白い。
●楽が鬼:蛸がうだるほどの文句かぁ〜・・・いそうだな〜〜こうしたおばさん。実景とは思えないが、ユーモラスで楽しい
●夏草:この店の商売は何なんでしょう。必ずしも蛸でなくてもいいようにも思いますが、蛸でないとこのユーモラスな雰囲気は出ないでしょうね。
●緑地:絵がありありと浮かぶ表情豊かな句です。
●利根ノ雫:女の小言は誰も同じように感じている?
●幻灯齋:第三者であっても人の小言が耳に入ってくるのは不快です。てめ〜、いい加減にしろよと蛸でさえ頭に来たんでしょうね。
●土羊:暑苦しさの探求に脱帽です。
●素松:シンプルに笑わせる句だと思いました。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点
:15
累積:823
合計:841
6点以上

●楽が鬼:こういう句を「サイキッ句」と言うとか言わないとか!それにしても二日酔いで前頭葉に蛸が巣くうとは・・・相当な人物ですな!
●酔魚:なかなかシュールな感じ。前頭葉にポール君がいたら競馬あたるだろうにナ!
●幻灯齋:二日酔いの具合の悪さを脳みそに蛸を遊ばせて表現した諧謔味溢れる見事な一句。やられちゃいました。
●舟酔:生きることが楽しくなるような句です。私も前頭葉に蛸を住まわせたい。

●珍念:胃袋のあたりに蛸が遊んでる時もありますけどね。
●かぼす:よ〜くわかります。「前頭葉に蛸遊ぶ」が面白いです。
●日曜生:いかにも苦しそうです・・・。私は側頭葉にもやってきます。

○○○勝ち越し○○○

得点:11
累積:591
合計:602
8点以上

●はじめ:すがるにはヌメヌメと吸盤で吸い付く感じがよく出ています
●豆春:格闘ですね。釣られた蛸は忌々しいほど暴れる事を思い出しました。
●かぼす:捕らわれたはずなのに、漁師の方がてこずっている。蛸の哀れとユーモアがあって印象深い句です。
●素松:蛸の思考にたっていて面白かったです。
●写汰:ユーモラスで笑える句です。
●めだか:楽しい光景でホットします!

得点:12
累積:49
合計:61
5点以上

●緑地:正直読みきれないし、字足らずだし…でも、一読して8本の足に絡め取られてしまいました。
●小酔:「蛸、チゴイネル、ぬめり」という発想をし、しかも字足らずで投句する人はかなりな人物でしょう。わかんねーだろうな、オラも天で解らんけど。
●酔象:なまめかしく見事にエロティックである。映画でぬめりは水蜜桃であった。蛸の入れ墨芸者の映画もあった。

●幻灯齋:見事に訳が分かりません。鈴木清順監督のテントが連想されますがぬめりは何だ?ん〜気になる。気になってしまって地。
●黒髪:リズム感と合わせ、「ぬめり」に凄みと不気味さ が凝縮されています。

得点:9
累積:503
合計:512
8点以上

●冬樹:立て膝で食事を採るということは、おそらく韓国の方なのでしようね。響灘は朝鮮半島も近く、むべなるかな。作者は多分、この光景を実際に見たのでしょう。些細なことですが、「も」という助詞に?その折の発見と小さな驚きが確かに表現されています。
●三丁目:立て膝で食う豪快さが、響灘の景色とよくあっているのだろうと想像し、いただきました。
●阿美土:響灘でたこ、鯔背な海の男たちの光景が浮かぶ。
●珍念:蛸には立て膝が似合うことに始めて気がつきました。
●豆春:音が気持ちいいので選びました。小唄か何かのようです。

得点:9
累積:54
合計:64
5点以上

●三丁目:茹で蛸に八つ当たりしている様が滑稽であり、やり場のない四十肩の辛さをうまく表現していると思います。
●土羊:もう一本腕がほしい肩痛の忌々しさに共感。
●酔象:なんだか諧謔、滑稽味があっていいではないですか、蛸はなで肩ですね、わたしは五十肩です。
●鷹目:丸々と脚をまとめられた茹で蛸。超然ささえ感じるおかしみです。
●楽が鬼:ステテコのおっさん、卓袱台、一人酒、茹で蛸と道具は揃ってどうするかと思えば・・・「睨み付けても四十肩」とストンと落とされ、読者の快感大満足

得点:8
累積:1
合計:9
5点以上

●黒子坊:「長々と食む」というゆったりした表現でありながら「噛み切れない」ということを例えている?のがいいですね。
●黒髪:歯の悪いお父さんの姿でしょうか。温かな眼差しがあります。
●写汰:のんびりと一日を振り返る、父親の姿をうまく詠んでいます。

得点:7
累積:314
合計:321
5点以上

●鷹目:「たこが海に帰った。それでいいじゃないですか」涙をこらえるタモリの忘れられない一 言。
●黒子坊:そのニュースを見聞きしたときはまだ幼い自分でしたが「たこ八郎、海に帰る」的見出しのインパクトとともに記憶されております。
●冬樹:「たこ八郎」は、季語にはなりませんから、地獄に落としてもいいのですが・・。実は私、30数年前に、今は無き渋谷の東横劇場で、彼と同じ舞台に立ったことがあるんです。どういう会だったかは、ここでお話する訳にはまいりませんが・・。この句、無季の句としてなら、ちゃんと成立していますよ。
●舟酔:海の方がたこ八郎さんにとって生きやすいかもしれませんね

得点:6
累積:649
合計:655
6点以上

●土羊:一番涼しげな蛸の表現が好ましい。
●めだか:秋田あたりの日本海の景色が浮かびました

得点:5
累積:255
合計:230
5点以上

●日曜生:立派な蛸に驚き賞賛する気持ち。「二寸ほど」の暮らしぶりの爽やかさ。8本足のうちの二寸という面白さ。読み過ごしそうなさりげない言葉の中に、面白みがたくさん入った句だと思いました。
●酔魚:生活感があっていいです。蛸ブツってそう沢山は食 えないし。

得点:5
累積:374
合計:379
6点以上

●佳:「波踊る」が動きの持たせ方としても、ユーモアとしても効果的だと思います。
●利根ノ雫:干されたタコをユーモラスに捉えていますね。
●夏草:夏もそろそろ終わりなのでしょう。人影も絶えて、浜で踊るのは波ばかり、情景がくっきりと目に浮かびます。

得点:5
累積:505
合計:510
5点以上

●天布留:私眼めも、なぜ章魚と書くのか辞書を調べましたがわかりませんでした。蛸は酒のつまみになったのでしょうね
●はじめ:にらんでるだけで日が落ちましたか、でも一句できたし、そろそろその蛸で一盃やってください

得点:5
累積:326
合計:331
5点以上

●かぼす:竹富島の青く広がる空と海、素手でタコを捕るおじさんがひとりぽつんといる風景が想像できます。浜の闇が静けさを誘っていい句だなと思います。
●日曜生:最南端竹富島のゆったりした時間の流れと、「浜の闇」「蛸」でかもしだされる神秘性がきれいです。

得点:4
累積:22
合計:46
4点以上

●素松:一番目について気になってしまう句でした。
●阿美土:なんであんなに足がからむように組めるのか。蛸だったのかあれは。
♪三丁目:「よに」という省略の仕方はいかがなものしょうか。赫い靴の女ならOKでしょうが。採りたかった句だけに残念です。

● ●●大関負け越し●●●

● ●●関脇負け越し●●●

得点:2
降格:5+5
累積:598
合計:591
7点以上

●緑地:海底には神秘の踊りが無数にあるんだろうなァ。
●天布留:ふふ、と笑いがこぼれました。千手観音の手が動いているところも想像しました

得点:4
降格:5+3
累積:623
合計:615
7点以上

●天布留:作者自身の擬人化でしょうかね
●小酔:一番面白かったのですが、「蛸壺や引籠もりなり自適なり」なら天に抜いたのですが。
●黒子坊:「引きこもり」なのか「自適」なのかの判断は人間界でも難しいところかもしれませんね。


● ●●小結負け越し●●●
●●●前頭以下負け越し●●●

得点:4
降格:2+1
累積:321
合計:318
5点以上

●冬樹:残念ながら、日間賀島という島には行ったことがありません。念の為に「日間賀島・蛸・阿弥陀」の三題をネットで検索したところ、ありましたありました。なるほどそういう言い伝えがあったんですね。でもこの句、その言い伝えを知らなくても、充分に味わい深いものがありますね。名詞と助詞だけで構成した力量も見事と言うしかありません
●三丁目:リズムよく地名とともに織り込まれた物語。おもしろい説話を知りました。

得点:4
降格:2+1
累積:218
合計:215
5点以上

●舟酔:物忘れと蛸ぶつの取り合わせが妙です
●酔象:わざとこんな問い方してるところが小憎らしい(※こぞうではない)。春さんや塩で食わせてやりなさい、枝豆もね。
●はじめ:鱒が蛸を喰う話ですか

得点:2
降格:1
累積:-26
合計:-27
3点以上

●鷹目:蛸の生命力は不思議に効きそうな気がします。自分の場合は目です。

得点:2
降格:2+3
累積:87
合計:82
5点以上

●黒髪:海の風景が目に浮かびました。凪の瀬戸内海のタコ漁を見たことを思い出しました。

得点:1
降格:2+4
累積:391
合計:385
5点以上

●酔魚:足が8本あるのになぜか大の字か万歳の形になる不 思議。

得点:1
降格:2+4
累積:534
合計:528
5点以上

●佳:昔の漁師の妻が言ったかのようですね。風がくるから大丈夫よなんて。

得点:
累積:59
合計:
5点以上

届出休場
降格:
累積:47
合計:
5点以上

無断休場
降格:10
累積:214
合計:204
5点以上


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