第124回
9月場所の1
幻灯斎関
ここ数場所、冬樹関とは同じような道を辿っており何か曰く因縁がありそうな気配です。
何年か前テレビでひまわりの葉を押し花にすると銀色になるというのがあり、ずっと印象に残っていました。
この事が今回の句のきっかけになりました。
賞はいただきましたが、主宰のコメントにありましたように典型的な
何が何してなんとやら俳句に陥ってしまった感があり、酔象関のご指摘もご尤もであり今更ながら身の縮む思いです。
とは言うものの、勝ってしまえばこっちのもの。
反省はさておき、抜いていただいた関取衆はじめ親爺小結三人揃い踏みで入賞を喜びたいと思います。
ありがとうございました。

お題は【休暇明け】でございまぁぁぁ〜す!

優勝

優勝:10
得点:23
累積:580
合計:616
7点以上

●夏草:平易な言葉で季節のうつろい、重層的な時間の流れを巧みに表現していて、平明にして美しい句であります。
●黒子坊:押し花の色あいと夏休みの思い出が重なってイメージされる句ですね。
●小酔:夏休みの初め頃にした「押し花」。その色変わりした「押し花」が、過ぎて戻らぬ楽しかった休暇を上手く表していると思います。
●日曜生:中七がなんともいえず綺麗。押し花の鮮やかな色とともに、静かな人柄が浮かび上がる句です。
●阿美土:ゆったりと悠久なる姿勢があります。日々のいい移ろいが見えます。
●はじめ:押し花がうまくいって上々です
●舟酔:これしかないです。
●素松:休暇果つがすこし嬉しい感じにさせる気持ち良い句でした。。
●酔象:品があっていい句なんだけど、落ち着いて、というのが、なにやら説明に感じるのが、惜しひと思ふ
●酔魚:休日に庭で採った花で押し花、なかなか優雅。

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:15
累積:608
合計:628
7点以上

●黒髪:何かあったのかなと、さりげなく気になる。そんな心を忘れずにいたいものです。
●三丁目:空席からのメッセージが物悲しい。中学生の頃、閉山にみまわれた炭坑町の休み明けの教室は、櫛の歯が欠けるごとき状態でしたしたが、そんな遠い昔の記憶が蘇りました。
●日曜生:転校していったクラスメートのことかなと思いました。休み前に挨拶したりお別れ会したりしても、休み明け、実際に空の席を見る、あのガランとした取り返しのつかないような感覚を思い出しました。
●阿美土:荒々しい幼い日にありました、隣席の子。あの子はどうしているから。遠い夢を見ているようです。
●小酔:小学校の夏休み明け、なぜか空席がありました。出たくない気持ちは懐かしく解ります。
●幻灯齋:何があったのか気になります。家で宿題でもやっているのでしょうか?それならいいんですが。。。
●豆春:なぜ空席か、休んだのか、引っ越したのか、あるいは…いろいろ想像できる間が好きです。
●楽が鬼:この句は「ほなサイナラと」の相対句。転校生の句はなぜか心がざわめく。それは自分の実生にそれがあるから。ゆえに転校生ものはウィークポイントなのね。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:14
累積:663
合計:680
6点以上

●かぼす:先生を縮めてまでも字余りになる「きみこセンセ」はきっと実在されているんでしょうね。でも今は日焼けする人もいないので、懐かしい時代の思い出と見ました。きみこ先生の健康的な肌が目に浮かびます。
●舟酔:こういう句は好きなのでつい選んでしまいました。
●楽が鬼:だれにもある少年期の胸騒ぎ。女性の神秘を垣間見る青い性・・・いいですね〜!
●はじめ:いい休みだったようですね
●冬樹:子供の視線から見た、若い女教師の小麦色の肌・・。そこはかとなく健康的なエロチシズムを感じさせてくれます。作者は「センセ」にこだわりをお持ちなのでしょうが、私の好みとしては、やはり「先生」にして頂きたかった。「小麦色のきみ子先生休暇明け」では如何でしょう?
●阿美土:眩しいきみ子先生、ぽっかと口を開けた少年たちの表情が浮かびます。
●草千里:キミ子でもクミ子でもいいんだけど、先生が日焼けしてると子供ながらに思うところあり、ちょっとした事件でした。
●黒子坊:きみ子センセって誰?気になりますね。

○○○勝ち越し○○○

得点:13
累積:392
合計:405
5点以上

●幻灯齋:通常勤務態勢に入った事をピアスをする事で表現したユニークな句。このような取り合わせ方を見習いたいと思います。
●酔象:いま男子のピアスはめずらしくもなくなってしまったけれど、やはり
穴あけちゃうんだから、それぞれの夏があったんだよねきっと
●めだか:休暇中はシェービングも休暇ですね。かわいらしいお子さんですね。

●豆春:状況がすごくわかります、休みにピアスをする子が必ずいましたもの。ピアスを「持つ」という表現が使いたい気持ちもわかりつつ、気になりました。
●三丁目:女子高生の休暇明けがうまく描写されているが、下五の「持つ」が言わずもがなでは。
●鷹目:自分だけの秘密を増やす夏休み。秘密という名の背伸び。
●土羊:さりげない日常の淡白さがいいですね。

得点:12
累積:55
合計:67
5点以上

●写汰:この句のような記憶があります。休日の無精ひげ、自分が子供の頃の父親の顔を急に思い出しました。
●天布留:さぁ、お父さんは今日から仕事。つるっとした顔を子が撫でているいい光景です。
●めだか:休暇中はシェービングも休暇ですね。かわいらしいお子さんですね。
かぼす:「髭剃り痕」がサラリーマンの哀愁を感じます。
●夏草:<吾子>を持ってきたことで、固くてざらざらした父の肌と柔らかくてすべすべしたこの手の平(肌)の感じの生々しさがあっていいですね。

得点:10
累積:618
合計:628
8点以上

●土羊:五感での表現。見事です。
●天布留:各々の職場に各々の匂いがあります。匂いになれて日常に戻るのですねぇ。
●佳:例えば小さな工場の、機械の匂いを思い起こしました。慣れると感じない、休暇明けにこそ気付くものなのでしょう。
●利根ノ雫:普段馴染んでしまった匂いを懐かしく嗅ぐとは良いですね
●かぼす:ちょっと直接的、説明になっているように思いますが、匂いに目をつけたところが面白いです。

得点:9
累積:18
合計:27
5点以上

●利根ノ雫:話したことも無いがいつもの顔が集まる通勤を巧く表現してます
●めだか:勤め人の実感ですね。しばらく見かけないと、心配してしまいます。

●黒子坊:11の句と迷ったのですが、朝の常連という言葉に惹かれてこちらを選ばせていただきました。
●天布留:店の客、客どうしも平素に戻ったのを感じているのでしょうね。

得点:8
累積:375
合計:383
5点以上

●酔魚:毎日が休暇のような作者の気持ちを猫に託してるの かな。
●豆春:のんきでユーモアがあってすごく好きです。吾輩は猫、作者は吾輩ではなくただの人なので働かねば。
●めだか:うちの猫も人がいると陰を潜めていましたね。
●利根ノ雫:周囲が気ぜわしくしているのに猫には無関係とは対照的ですね

得点:8
累積:837
合計:845
6点以上

●冬樹:長〜い夏休みが終わって、久しぶりに級友と再会した折の素朴な驚き(発見)が、確かに伝わってきます。そこにあるのは憧憬でしょうか、それとも嫉妬でしょうか。そうした感情を表す言葉を一切用いず、事実の積み重ねによって全てを読み手の解釈にゆだねる、という作句法も、俳句ならではの表現方法だと感じ入りました。
●珍念:毎日会っていた人と久しぶりに会ったりすると、全然変わっていなくても、何か変わったような気がするのは、人間の脳のいたずらでしょうか。
●写汰:現役の学生が作ったかのようなストレートさと、遥か遠くを眺める年老いたまなざしが感じられる句です。

得点:7
累積:345
合計:352
5点以上

●楽が鬼:風の又三郎はたまた旅芸人の子の転校と読んだ。度重なる行きずりの友情ををこのようなあっけらかんとアンビバレンツに活写するあなた、素敵です!
●三丁目:とぼけた味のある「ほなサイナラ」にリアリティを感じます。
●鷹目:豪快です。永遠の夏休みに旅立ったのでしょうか。

得点:6
累積:67
合計:73
5点以上

●鷹目:「明け」た休暇は夢で、言葉にするとありきたりなものに。
●佳:こんなものだと思います。等身大のところがいいです。
●黒髪:休暇が充実しても語らない人もいる。淡々と仕事をする職場を思い出しました。
●写汰:本当に何もなかったのか、実際は面白いことがあったのに語らないのか。職場での会話を彷彿させる面白さがありました。

得点:6
累積:324
合計:330
5点以上

●佳:ささやかな習慣が、当たり前に続く幸せ、かな。「いつもの人」という簡単な言葉は、意外と思いつきにくいと思います。
●黒髪:日常が戻った瞬間は、ほんの少しの出来事で確認できる。通勤時間も大切なひとときですね。
●素松:日常に戻ってきているのがよくわかりました。

● ●●大関負け越し●●●

得点:1
降格6+7
累積:556
合計:543
8点以上

●幻灯齋:朝一番の登校はだいたい校長か教頭もしくは生活指導の先生かと思うんですが、やっぱり教頭かなと納得してしまいました。


● ●●関脇負け越し●●●

得点:6
降格:5+1
累積:241
合計:235
7点以上

●土羊:躊躇したい気分の巧みな表現が上手い。
●珍念:皮靴が嫌いなんですよね……私。
●日曜生:「暗色の馴染みの靴」、これはいかにも仕事モードの象徴です。休暇には白いスニーカーかな。よく見つけられたと思いました。
●夏草:区役所にでもお勤めでしょうか、(暗色)と(明け)の対比に一票です


● ●●小結負け越し●●●
●●●前頭以下負け越し●●●

得点:4
降格:2+1
累積:516
合計:513
5点以上

●酔魚:サーファもダイヴァーもいない海をみている作者はきっと毎日が休暇なんでしょう。
●舟酔:確かに・・・様変わりした海の風景が。
●酔象:元サーファーおやじが二日酔いだけど、ビールの小瓶を手に、とぼけたひとりごと吐いたみたいでいい

得点:4
降格:2+1
累積:324
合計:321
5点以上

●草千里:似たような甘さのお菓子が、並びますね。
●素松:銘菓で里を思う気持ちよくわかります。

得点:3
降格:2+2
累積:115
合計:111
5点以上

●めだか:勤め人の実感ですね。しばらく見かけないと、心配してしまいます。

得点:3
降格:2+2
累積:223
合計:219
5点以上

●冬樹:一読、笑ってしまいましたが、実は私も只今、今年になって三度目のギックリ腰を患っております。これは私独自の対症療法ですが、姿勢を正してひたすら歩くと、多少は楽になるような気がいたします。休暇を取って、是非お試し下さい。
●珍念:私の部下で、実際こういう輩がいて、非常に苦労しました。まったく!
●小酔:ありそうで無さそうだけど、でも面白くそのユーモアとぎっくり腰に乾杯。

得点:2
降格:2+3
累積:78
合計:73
5点以上

●草千里:九時二分の、二分ってのがねなんなんでしょう、一つ前の八時五十六分に乗り遅れたのかしら。

得点:1
降格:2+4
累積:209
合計:203
5点以上

●はじめ:やれやれですね

得点:0
降格:3
累積:-30
合計:-33
3点以上

●めだか:うちの猫も人がいると陰を潜めていましたね。

得点:0
降格:4
累積:43
合計:39
4点以上

得点:0
降格:1+5
累積:69
合計:63
5点以上

得点:0
降格:1+5
累積:201
合計:195
5点以上

得点:0
降格:2+5
累積:523
合計:516
5点以上


届出休場
降格:
累積:47
合計:
5点以上


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