第125回
9月場所の2
豆春関
拙句に点をいただきありがとうございます。
日本語に十六夜という美しい言葉があることが嬉しく、この題を出していただいたことに感謝したいです。
女性は誰でもそうかもしれませんが、日頃からなぜか月と共鳴している感があり、作りやすかったのかもしれません。
だから今回は女性上位だったのでしょうか?
髪を梳くのは女しかないので、髪だ! と思いついたのですが、それから櫛にいたるまでには色々寄り道しました。
それも結果オーライで回り道もよかったのかもしれません。
とにかくとにかく、とても嬉しいです。どうもありがとうございました。

お題は【十六夜】でございまぁぁぁ〜す!

優勝

優勝:10
得点:21
累積:73
合計:104
5点以上

●三丁目:黒髪を梳く女性の後ろ姿。十六夜によく似合っています。
●楽が鬼:李香蘭は小柄な女性ですが、その容姿はまさに麗人、李香蘭、実は日本人山口淑子は中国人として国家に翻弄されたが、戦後帰国、日本人山口淑子の名で映画界に進出。この句は水牛の櫛を彼女に見立てて詠んでみた。ちなみに山口淑子は女優として活躍しイサムノグチと結婚したがその後離婚。また政界に転身、参議院議員三期を経て政界を引退した。
●夏草:水牛の角、櫛の形、水の都・蘇州の川、湖に浮かぶ月、真ん丸ではないけれど美しい曲線で彩られたもの、風景が目に鮮やか、いいですね。
●冬樹:「蘇州」といえば、「東洋のヴェニス」とも称される歴史ある古都ですね。私は行ったことがありませんが・・。この「櫛」、中国に旅している友人から届いたものか、あるいは中国へ単身赴任中の夫君から贈られてきたものか、色々な想像をかきたてられます。いずれにせよ、詩情あふれる名句ですね。
●はじめ:蘇州夜曲が聞こえてきます
●日曜生:水牛の櫛、雰囲気のあるもの使われましたね。蘇州の川と長い髪のイメージが重なります。「蘇州より」届いたのでしょうか。「より」にひっかかりを感じます。説明しなくても、良い雰囲気があるかと思います
●阿美土:十五夜を過ぎ、ゆったりと夜曲が流れ、酒に櫛、艶があります。
●めだか とりあわせですが、月と蘇州がぴったりして決まってますね!
●黒髪:古典の引用句だと思うのですが、どの物語か分からないながらも、格調の高さに魅かれてとりました。

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:18
累積:543
合計:566
8点以上

●草千里:その時間経過がいろいろ想像させますね。
●阿美土:秋の調べ、秋の彩りを感じさせます。
●黒子坊:大阪→京都・・・なんとも贅沢な感じですね。両都市の雰囲気も伝わります。
●佳:大阪と京都、ずいぶん違ってみえることでしょう。新幹線で約40分、京都が旅の目的地かな。ほっと見上げてきれいでしょう。
●めだか 実感でしょうか、十六夜が追いかけてきましたね。
●利根ノ雫:関西の土地勘はないのですが、離れた場所での表現がいいですね
●冬樹:言わんとされている内容は、ものすごくよく解ります。が、中七の「見て」という言葉遣いは、ちょいと残念な気がします。例えば、「大阪にいでし十六夜京で愛づ」とでもした方がすっきりとしたのでは・・。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:16
累積:405
合計:424
5点以上

●土羊:何と幾筋もの物語を浮かべさせる句なのでしょう。
●酔魚:わかりやすい言葉でわかりやすい表現なのですが、よくわからないところに妙な引っかかりを感じて採りました。父親の存在感はよく出てると思いました。薬指を包丁で切ったのであわてて血を吸った、そんなシチュエーションも考えました。

●冬樹:指の形が親の血を引いて似ている、ということは解りますが、ことさら「薬指」に特定した意図が知りたくなりました。いわゆる「二句一章」、季題との距離が微妙に「離れ過ぎ」の感もありますが、逆にそれが、詩的効果を生んでいるとも思います。
●夏草:視線を広々とした夜空から一挙にミニマムな血と薬指に運ばせながら、そこに親娘の物語が浮かび上がらせる、いいですね。
●黒子坊:この句は女性の句でしょうか?いろいろな意味でイメージをかきたてる句だと思います。
●楽が鬼:浴衣の裾をまくり年増女が爪を切る。見あぐれば見え隠れする月、憂いを込め縁側に坐す女の横顔、傍らに御神酒徳利とちょこ。色っぽい景色でありますよ。

●幻灯齋:父の血を引く薬指とは父と同じような人と結婚をするという事か?作者の意図は不明だが、この薬指が面白い。父の轍を踏んでしまう事への迷いが十六夜に収斂されているように感じた。
●三丁目:薬指の意味がいまひとつ分らないが、怪しげな雰囲気に呑まれた。

○○○勝ち越し○○○

得点:12
累積:516
合計:528
5点以上

●かぼす:妻にはやることがいっぱいあって、夫はのんびり月を肴に飲んでいるのでしょうか。その対比が面白いです。
●草千里:妻の繰り言ってのが月に吸い込まれていく感じがしました。
●土羊:アンニュイという言葉を彷彿させられました。
●幻灯齋:もう耳には入らない同じ事の繰り返し。十六夜と繰り言が上手く連動しています。
●天布留:縁側あたりで、女房も黙って座り、ふたりで月見をするといいのにね。
●鷹目:月を待つことで空気感と距離感が不思議なものに。

得点:10
累積:383
合計:393
5点以上

●鷹目:闇の貴方に体があった。科学用語なのに悪漢ぽくて かっこいいですよね。
●酔象:満月だったらやはり月に恋するわけで、そうじゃない夜だから闇に恋したって? そんでダークマターなんて、すっごくオモシレーじゃん。
●豆春:恋をしているのが十六夜とぴったり、そのうえ相手は空の上にいるらしいし。天体とか宇宙が好きな人って、うなされるように1人で語りますものね。
●緑地:悪いやつ程魅力があったりしますからね。

得点:10
累積:845
合計:856
6点以上

●素松:いろいろな情景やストーリーが考えれる句でした。
●酔魚:赤テント.黒テントならばお芝居なんでしょうが、 この句は涸沢あたりのテント村を思い浮かべました。それだときれいなんですが、青テントというとやっぱり上野公園か隅田川べりなんでしょうか?
●黒髪:満月の風情と裏腹に、青いテントに住んでいる人 もいる。人の生き方を考えさせられます。
●楽が鬼:荒海や佐渡によこたふ佐渡島 パーフェクトなリズムの本歌取りで、隅田の河畔によこたふブルーシートを写した。おしゃれな感性に一点!
●はじめ:路上生活者というより、花園神社の境内に張られたアングラ芝居の大テントに思えました
●かぼす:十六夜に闇は違うなと思いましたが、生い茂る樹々に遮られて下は闇なのでしょう。青いシートのテントの中には世を捨てた気高き人がいるようです。

得点:9
累積:203
合計:212
5点以上

●黒髪:十六夜の待ち遠しさと風来坊の出現を重ねたところに妙味があります。
●はじめ:来るといいけど、来なくても見えてよかった
●酔象:惚れて待つ貴女、素敵です。覚悟を決めている潔さ、男前の女の魅力を感じます。
●酔魚:本来なら女性の句なんでしょうが、昨今自由な女性 が増えたらしく、逆のケースをよく聞きます。
●豆春:風来坊に惚れれば待つことになりますよね。待つと十六夜はちょっとつきすぎなきもしましたけど、世界は好きです。

得点:8
累積:321
合計:329
5点以上

●小酔:恋人を待つ不安な心が、満月から欠け始めた十六夜の月に反映された素晴らしい句と思います。、
●舟酔:待てば希望があるのかいっそ終わりにした方が、十六夜の下で、ため息が聞こえそうです。

●利根ノ雫:何を待つのだろう?でも十六夜にかけているところがいいですね
●阿美土:叶わぬ恋慕、しかし待っている私。ん、ありますあります。
●日曜生:恋がベースになっている心情が十六夜によく合います。たおやかな女性を思い浮かべました。もう少し表現を練ってもいいかなと、私は思いますがいかがでしょう。
●素松:悩みというフレーズがためらっている感じが良かったです。

得点:8
累積:47
合計:55
5点以上

●緑地:ためらいながら始まる恋がうらやましい。
●天布留:なんとなく満月より十六夜の方がロマンチック。鼓動が聞こえてきあmす。
●鷹目: なかなか出ない月。じれったくて、でもまだ暗いままでいて欲しくて。

得点:6
累積:73
合計:79
5点以上

●利根ノ雫:呑みに行く行かないは十六夜に関係のない飲み助が言い訳して滑稽
●佳:十五夜にはゆっくり呑まれたはず。十六夜は迷うところですね。

●天布留:こんないい月夜、いざのみに行こうか。家で妻と月見酒にしようか、迷っているのかしら。

得点:6
累積:345
合計:351
5点以上

●豆春:月に轟くジミヘンに1票です。まったく説明できないけど合っていると思います。読むたびに順位を上げて天になりました。
●めだか 秋の夜にぴったりとした感じがいいですね、手にはウィスキー?
●舟酔:十六夜をながめていたら突然の大音響、なさそで、ありそで、笑えます

得点:5
累積:27
合計:32
5点以上

●舟酔:これはきっと一昔前ですね。男と煙草が似合った時代の映画のシーンでもう返らない。
●土羊:月夜はもとより煙草も寂しさの代名詞となったみたいですね。
●草千里:なんですかんぇ、人を待ってるのでしょうか。。。

得点:5
累積:219
合計:224
5点以上

●かぼす:十六夜を素直に詠んだ穏やかな世界。月の明かりが優しく照らしている様子が浮かびます。
●佳:十六夜の光はやわらかい。その発見が素敵です。
●日曜生:その庭の隅に何を見ているのだろうという想像の広がりがある句でした。私は踏み固めなれない柔らかな土を思い浮かべました。満月ならば月に見入っていたかも知れない。十六夜ならではの視野の余裕を感じます。
●夏草:庭の隅にいるのは何でしょう。いや、何もないのかも知れません光りだけが静かに在る、いいですね。

● ●●大関負け越し●●●

得点:7
降格:6+1
累積:628
合計:621
8点以上

●幻灯齋:これからの一か月の月の満ち欠けに自分の近い未来をかけ、新たな局面に何かしらの期待を込めている様子がうかがえる。
●三丁目:ポジティブシンキングの気配が好きです。
●素松:言葉の使い方がとてもかっこよかったです。
●酔象:たしかにその通りなんです。起承転結、きっちり収まってます。だから・・・と言いたくなって第3位。


● ●●関脇負け越し●●●

得点:0
降格:5+7
累積:235
合計:223
7点以上


● ●●小結負け越し●●●

得点:0
降格:3+6
累積:680
合計:671
6点以上

得点:3
降格:3+3
累積:628
合計:612
6点以上

●小酔:静かにいざよう月を背景に、ちゃぶ台をひっくり返そうと願う貴方の荒んだ心に仰天し天に抜いてしまった。無理矢理読み解けば円い満月が反転し始めた夜、円いちゃぶ台も一緒に−−。

得点:0
降格:3+6
累積:616
合計:607
7点以上

●●●前頭以下負け越し●●●

得点:1
降格:3
累積:39
合計:36
4点以上

●小酔:野球ファンならではの句。満願満月となりし龍ファンとしては、十六夜まで欠けた虎ファン、立待月まで暗くなった巨人ファン、居待月と立ち上がれなかったヤクルトファンの気持ちがヨークワカリマス。

得点:1
降格:2+4
累積:330
合計:324
5点以上

●黒子坊:ストレートな句ですが、仕事帰りはこのように気分を切り替えていきたいものです。

得点:0
降格:2+5
累積:513
合計:505
5点以上

得点:0
降格:1+5
累積:67
合計:62
5点以上

得点:0
降格:2+5
累積:111
合計:104
5点以上

得点:0
降格:1+4
累積:63
合計:58
5点以上

得点:0
降格:3
累積:-33
合計:-36
3点以上

無断休場
降格:10
累積:195
合計:185
5点以上



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