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第149回
9月場所の2

お題は【唐辛子】でございまぁぁぁ～す！

優勝　小酔関
全く期待していなかったので開けてビックリ。
まさか３日前に優勝までＭ１としたドラゴンズより先に優勝が転がり込むとは。
選句していただきました皆様ありがとうございました。

優勝

優勝：10
得点：27
累積：462
合計：499
5点以上

●素松:全体的に感じる赤さが好きでした。
●緑地：誰にも聞かれずに、小さく乾いた言葉はやがてピリリと家族の心に響くんでしょうね。
●珍念：最近のおばあさんは、主張が強くて怖い人が多いようですけどね。
●利根ノ雫：祖母と唐辛子の関連が絶妙です。
●土羊：長い人生の皺に潜む辛味を感じました。
●かぼす：ちょっとごっちゃり感があって、焦点がはっきりしないけれど、農家の秋の感じとしていただきました。
●三丁目：すべてを包み込むような夕陽がやさしい。
●めだか：鄙びた、時代をさかのぼったような、古い映画のシーンのような感じです。
●天布留：おばあちゃんが、ぶつぶつ独り言の図と寡黙な唐辛子のとりあわせがいいと思いました。
●写汰：人の心に積もった「おり」を聞きながら、何ともやるせない気持ちを唐辛子に投影してみる自分。芝居の一場面を見ているようでした。
●阿美土：「斜陽」かなあ。安寧できない毎日の悔いがのこります。しかし、情景が美しい。
●黒髪：年老いた女性の独り言という愚痴を聞いている唐辛子。辛みが増すことうけあいです。
●日曜生/●幻灯齋/●豆春/●おじや/●はじめ
●草千里

敢闘賞

敢闘賞：3
得点：14
累積：656
合計：673
8点以上

●楽が鬼：中七の「の」の曖昧さが気になるところだが、「ぽつん」の無常観が唐辛子の孤独さに響いているのが素敵である。
●めだか：縁切り寺の因縁と唐辛子の赤さが対照的…と受け止めたのですが…？
●日曜生：取り合わせがいいと思いました。覚悟ができたようでできていないような。平静なようで熱が残るような。
●豆春：寂しいです。単なる別れでなく家全体がいなくなったみたいな感じを受けます。
●鷹目：風景は変わらず、色だけが失せるのでしょうか。モノクロを際立たせる赤い一点。
●幻灯齋：縁切り寺の唐辛子を象徴的に扱い、これからの事に思いを馳せている様子がうかがえますが、ぽつんとが気になります。
●酔魚/●酔象/●おじや

○○○勝ち越し○○○

得点：13
累積：82
合計：95
5点以上

●写汰：魔女のような方だったのでしょうか。憎しみながらも心に残る女性をユーモラスに語る作者の気持ちが伝わりました。
●月心：赤い切れ長＝別れた悪女の目、よくわかります。
●おじや：唐辛子は悪の実だったんですね。くわばらくわばら…。
●利根ノ雫：唐辛子のような目の悪女とはクワバラクワバラ。
●日曜生：ずいぶんおっかない人と付き合いましたね。別れてよかったですね。
●めだか：怖そうですね、悪女ではなくただ女のほうがよかったのでは？
●三丁目：怖いです。でも、悪女にしたのは…？。
●小酔：「からさ」と「つらさ」は同じ漢字。でも中七「別れた悪女の」は恣意的な言い分でしょう。「振られた女の」と真実を詠んで欲しい。
●天布留

得点：13
累積：949
合計：962
5点以上

●おじや：嘘つきの証。振り返る瞬間にチラッと見えるかも…！
●幻灯齋：さもありなんという感じ。嘘を重ねるごとにどんどん赤くなり、最後には唐辛子色になってしまうのでしょうね。
●楽が鬼：こんなことは誰でも言えそうだが、「嘘」「舌の根」「唐辛子」の三拍子が心地がいいのでいただきました。
●草千里：唐辛子のピリッとした感じと、ヒリヒリ痛い感じが、嘘につながっていておもしろい。
●酔魚：嘘をついて赤い舌をべろっと出す、真っ赤な嘘なんて言いますし、赤と嘘を結びつけたのは秀逸。
●月心/●土羊/●阿美土/●利根ノ雫/●酔象
●写汰

得点：12
累積：284
合計：296
6点以上

●阿美土：じっと掌を見る、これでよかったのかと、人生を振り返る。時間感を温かく表しています。
●酔魚：昔の東京は寒かった。子供の頃、冬の寒い日には靴下の先に唐辛子を入れたりした記憶があります。
●黒子坊：唐辛子の辛さイメージゆえこのような暖かい展開の句は新鮮に感じます。
●素松:ピリッと辛い唐辛子のイメージとは逆の良さがありました。
●かぼす：これからは靴下にもしのばせたくなります。ところで「温し」は春の季語ですが、「温め酒」は秋の季語。この辺の使い方がよくわかりません。
●利根ノ雫/●黒髪/●緑地

得点：10
累積：160
合計：170
7点以上

●かぼす：「旅野」で一気に秋の景色が広がりました。
●舟酔：妙に律儀にしばっつてある唐辛子、道端の無人販売所見かけます。キレイで買ってしまいます。
●月心：旅の空、地域特産の唐辛子を買っている姿が彷彿とします。
●土羊：自然な表現のさっぱり感がいいですね。
●珍念：なんとなく、使わないものでも買ってしまう。それが旅！？お土産かな。
●鷹目：いつか誰かに木刀を土産に買おうと思う観光地。
●写汰/●めだか/●三丁目

得点：9
累積：25
合計：34
4点以上

●鷹目：緩急の急のはじまり。料理のこの瞬間が好きです。
●豆春：乾いた音がいいと思いました。写生でありながら、唐辛子の持っている物語みたいなものを微かに感じました。
●舟酔：からっぽの鍋に落ちたのでしょうか？さみしさを分けていただいた気がします。
●月心/●かぼす

得点：8
累積：258
合計：266
5点以上

●幻灯齋：唐辛子に似ている後味とは？普通の辛みではなく苦みのようなものでしょうか？ちょっともたつく感じがありますが面白い表現だと思いました。
●はじめ：唐がらし上五か下五にしたかった
●月心：唐辛子のように後から効いてくる直言の直接性と後日効果がうまく言い表されています。
●舟酔：言う方も言われる方も難しい。情けある直言を言われてみたいですね。
●草千里：言う側になってからわかること。
●緑地：直言は、言う方も言われる方も心がひりつくんですよ。大事なことです。
●かぼす/●酔象

得点：8
累積：-4
合計：4
3点以上

●日曜生：上五が読みにくいのが残念ですが。唐辛子は禍を吸い取れば赤みが増す？小さな嘘が楽しい句です。
●写汰：つらいことも、いつか糧になる。それを信じる詠み手の生き様が感じられます。
●利根ノ雫：唐辛子は何をしても辛いですね。
●酔魚：いかなる禍か知りたいような，知らないほうがいいような気がします。
●土羊/●幻灯齋/●小酔/●三丁目