第203回
新年初場所

優勝
日曜生関
子どもの頃、暮れには祖母の家で餅搗をしていました。
憶えているのは、もち米からあがる盛大な湯気、
濡れた杵の色、そして餅の白さでした。
大人たちに囲まれた臼から取り出される餅は白くみずみずしく、
冬枯れの庭の中で奇跡のように光っていました。
「神」という言葉をつかうのには躊躇しましたし、
読み返すとわかりにくい句かと思いました。
選者の皆様ありがとうございます。

優勝

優勝:10
得点:20
累積:820
合計:850
8点以上

●草千里:確かに!蒸したての餅米もつきたての餅も神々しい!
●津和乃:餅を白き神と表現しているのが新鮮かつ納得です。湯気立つ清い空気感を感じます。
●豆春:神様がふさわしいですね。米粒が餅になるまでの長い工程に思いを馳せることができました。降り立つがいいのだと思いました。
●利根ノ雫:湯気が立ち上る様を白き神とは神々しいですね。

●月心:そう、餅搗はかつて(そして今も)神事だったに違いありません。そんな感じをとてもうまくとらえていると思いました。
●三丁目:餅搗の起源をふまえた凛とした立ち姿が美しい。

●楽が鬼:「白き神」をと〜んと手渡されそれがなにかと詠み手が勝手に想像力を喚起させて、上手。この句も「俳句の神髄は 虚実皮膜の間」なり。
●小酔:蒸かした糯米と湯気の白、搗き上がった餅の白、確かに白き神が下りてきたようです。
●阿美土:餅つきは神事。心新たで精神性が高い。
●長閑/●緑地

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:17
累積:103
合計:125
5点以上

●月心:富士を崩すという他の追随を許さない豪快さが屹立している秀作です。
●楽が鬼:芭蕉翁曰く「俳句の神髄は 虚実皮膜の間」諧謔軽味にあり。まさに此です。
●阿美土:伸びる餅の間に富士が映る。でかい餅つきだなあ。
●草千里:スケール大きい!
●邪愚樂:どんな怪力の持ち主なんでしょうか。
●舟酔:北国の土間、文化遺産よりもエライような気がします

●三丁目:餅搗、正月、富士山。めでたくて大袈裟で豪快です。
●津和乃:例えが非常に面白く、力のこめ具合が楽しく聞こえます。
●利根ノ雫:餅搗きをユーモラスに詠んで楽しそうです。

●珍念/●長閑/●鷹目/●おじや

○○○勝ち越し○○○

得点:9
累積:199
合計:208
5点以上

●阿美土:和食遺産。昭和が今にも生かされているいい光景です。
●日曜生:「昭和の顔」でいい顔がうかぶのは何故だろう。

●小酔:餅つきには、まさしく昭和の顔がよく似合う。
●緑地:餅は一人では搗けない。隣人友人との共同作業は子供時代を思い出す。
●三丁目/●豆春/●月心

得点:9
累積:24
合計:33
3点以上

●緑地:立役者然とした爺さまはいつもカッコいいです。
●幻灯齋:湯気の向こうに好々爺が見えてきます。完爾(莞爾)という言葉を初めて見ました。語彙力があればこのような言葉使いが出来るんですね。

●楽が鬼:あのおっかない陸軍中将石原莞爾も「はは暢気だね」と歌い出したくなる。漢字文字だらけなのに緩い気配を醸し出している、熟語の妙妙ですね。諧謔軽味にあり。
●長閑:おとなもこどもも、おじーちゃんも。
●土羊:爺さんは餅つきの達人・・・同感です。
●豪力/●津和乃

得点:8
累積:1369 合計:1377 5点以上

●小酔:餅つきは息が合わなくてはつけません。喧嘩が常態の夫婦でも餅つきだけは「阿吽の息」が必要ですね。
●おじや:普段文句言いあってても阿吽の呼吸。
●はじめ:阿吽の呼吸こそ大切です
●邪愚樂:仲良さそうで良いですね。
●天布留

得点:7
累積:761
合計:768
7点以上

●土羊:楽しい餅つきの情景を感じさせてくれます。
●珍念:餅つきしたことがない若者も最近多いようで、助っ人も人によりけり!?
●豆春:餅搗の面白みが良いと思いました。大騒ぎな行事の感じがでています。
●月心

得点:7
累積:291
合計:298
5点以上

●舟酔:北国の土間、文化遺産よりもエライような気がします。
●天布留:北海道の片田舎生まれです。暮れの餅搗きは楽しい行事でした。半世紀も前の様子が見えてきます。
●日曜生:北国は土間でおもちつきなんですね。香りが満ちそう。
●はじめ:和やかさが伝わります
●小酔/●阿美土/●豪力

得点:7
累積:151
合計:158
6点以上

●天布留:身に覚えありです。重い杵を持ち上げることはできませんでしたなつかしい情景です。
●日曜生:餅つきの記憶は幼少の頃。持たせてもらった杵の重さで、大人はすごいと思いました。
●長閑:餅つきあるある。自分も子供のころ言ってた言ってた。

●珍念/●幻灯齋/●利根ノ雫/●はじめ

得点:6
累積:54
合計:60
4点以上

●豪力:相撲の粘りと餅の粘りをうまくかけている
●津和乃:小さい子供が餅つきをしている情景を連想しました。もうちょっと。頑張って!と。
●珍念:餅肌の力士が桜色に染まる初場所の土俵。さて、綱取り大関、角番大関、大関復帰目標の関脇! みんながんばれ!
●楽が鬼/●邪愚樂/●草千里/●天布留

得点:6
累積:682
合計:688
5点以上

●はじめ:相撲取りの搗く姿は絵になります
●利根ノ雫:相撲取りが簡単に杵を振り回しているのが楽しそうです。

●幻灯齋:関取、力士が杵を持つと本当に軽く見えますね。音も軽く聞こえてきます。実感でしょう。
●津和乃/●おじや/●邪愚樂/●天布留

得点:6
累積:746
合計:751
5点以上

●鷹目:ダメ人間も無駄に張り切りがちな餅つきに、平常心を失わない男振りです。
●緑地:主導権はいつの世も凸ではなく凹の方です。
●月心:餅搗は本当に忙しい作業で、カミさんの金切声とマイペースの旦那とういう図式が見えますが、そんな感じがほのぼのと伝わってくる句ではあります。
●小酔/●幻灯齋

得点:5
累積:51
合計:56
5点以上

●邪愚樂:若かりし父の姿は記憶の彼方へ行ってしまいましたね。
●おじや:子供の頃、うちも親戚中集まって餅搗きしました。懐かしい。
●日曜生/●幻灯齋/●緑地/●土羊/●月心

得点:5
累積:64
合計:69
5点以上

●豪力:アツアツの餅をつまみに日本酒はいいですな〜
●天布留:搗きあがったばかりの餅は本当にあついのですよね。中七の表現がピッタリ。
●土羊:「ちぎり」のあの熱さ、餅つきの現場を感じます。

●楽が鬼/●長閑/●緑地/●舟酔/●草千里

得点:3
累積:25
合計:28
3点以上

●おじや:読んだとたんつい笑ってしまいました。俳句会では上下左右で、餅搗き三昧。可哀想!でもいいことあるよ〜
●珍念

● ●●大関負け越し●●●
● ●●関脇負け越し●●●

得点:6
降格:7+1
累積:1160 合計:1152 7点以上

●長閑:餅つきの「大人もわくわくする感じ」がよく伝わります。
●三丁目:こんな遊びも、いずれ絶えてしまうのでしょうか。
●楽が鬼/●阿美土/●豆春

● ●●小結負け越し●●●

得点:1
降格:6+5
累積:307
合計:298
6点以上

●豆春:遠き鼓動がいいです。ありがたい感じが出ていると思いました。
●土羊/●阿美土/●草千里/●はじめ

●●●前頭以下負け越し●●●

得点:4
降格:1+1
累積:58
合計:56
5点以上

●珍念:最近東京では、家で餅を搗く人もあまりいませんね。昔は、町内に一軒くらいはあったような気がしますが……。
●舟酔/●土羊/●利根ノ雫/●津和乃/●邪愚樂

得点:2
降格:2+3
累積:271
合計:265
5点以上

●鷹目:東北への旅情をそそられます。
●三丁目/●利根ノ雫

得点:2
降格:1+3
累積:71
合計:67
5点以上

●幻灯齋:気取りの無い日常の一句。二日酔いか、朝から何臼めで目が覚めたのでしょうか?そろそろ起きて搗きたてをいただきに行きましょう!
●舟酔/●豪力

得点:2
降格:2+3
累積:112
合計:107
5点以上

●豪力:大家族で餅つきをするのは楽しそう
●舟酔:北国の土間、文化遺産よりもエライような気がします。
●日曜生/●おじや

得点:1
降格:2+4
累積:278
合計:272
5点以上

●草千里:颯爽と杵を持ってあっという間に搗いてのけ、翌日腰痛の爺!
●日曜生/●三丁目/●鷹目/●はじめ

得点:1
降格:2+4
累積:477
合計:471
5点以上

●鷹目:意味をとらえかねていますが、搗き、伸される餅に人間関係を見てしまいます。
●豆春

得点:0
降格:1+5
累積:208
合計:202
5点以上

●小酔/●鷹目


届出休場
累積:94
合計:
5点以上


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