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第207回　3月場所1
優勝
日曜生関
成績が良い時に思うことはいつも同じ、「よくぞわかってくださった！」
選んだ言葉に読み手とどこまで共通認識があるのか。
ぎりぎりまで離れた方が面白い、けど踏み外すことも多くて賭けのようです。
鍵を置く音。伝わってよかったです。選評面白く拝読しました。
ありがとうございました

優勝

優勝：10
得点：21
累積：867
合計：888
8点以上

●三丁目：凍返るを、音だけで言い切ったところがお見事です。
●豆春：きれいです。冷たいと硬いものはよく合いますよね、でもこんなにストンと纒められない、うまい！
●珍念：ひとり暮らしなのか、家族が寝てからの深夜帰宅なのか。いずれにしても寂しい感じが伝わります。
●幻灯齋：誰もいない部屋に帰ってきたのでしょう。寒々とした感じが鍵を置く音に集約されています。
●月心：鍵置く音が、孤独な帰宅音として響きます。
●布留：鍵の金属音に冷え冷えとした感じが伝わってきます。
●津和乃：キンとした金属音が真っ暗な情景の中に浮かび上がりました。
●楽が鬼：あたたたたっ！素晴らし句なのだが、あまりにもあたたたたっ！なので「人」。
●阿美土：独り身のさまざまを表しているなあ。
●利根ノ雫：一人暮らしの寒々とした雰囲気が感じられます
●緑地/●舟酔/●酔象/●邪愚樂/●はじめ

殊勲賞：5
得点：19
累積：700
合計：724
5点以上

●はじめ：雄大ですね
●天布留：雪をいただいた富士が蒼を背景にきりりと。
●豪力：日本で盛り上がっていますね
●日曜生：富士山の見え方、表情の違いはいろいろな表現をされてきたけれど、手垢の見えない歯切れの良い言葉が上手いと思いました。
●楽が鬼：格調の高い風格のある姿にほれぼれしました。
●利根ノ雫：富士山のスケール感がとても良く効いています
●酔象：堂々と、くっきりと、富士の姿が見える。屹立すの下五がしっかり句を締めくくっている。
●緑地/●阿美土/●津和乃

○○○勝ち越し○○○

得点：11
累積：263
合計：274
5点以上

●月心：凍て返るとき湖を神が渡ると聞きます。魚が神秘性を増幅させ、幻想的です。
●酔象：厳しい寒さの中にも魚の姿に春の気配を感じる。御神渡る底、とは見事な表現。脱帽です。
●緑地：諏訪湖の肴までもが神の使いのようだ。
●はじめ：地上と水面と湖底の対比がいいです
●日曜生/●利根ノ雫/●豪力

得点：10
累積：783
合計：793
6点以上

●鷹目：街特有のひとの息づきを感じます。
●舟酔：ニ丁目は酸いも甘いも噛み分けた街です。薄化粧も厚化粧も似合いですね。
●三丁目：いろいろ想像できて楽しめました。三段切れの間がうまい具合に効いています。
●長閑：んもう、寒くてやんなっちゃう、と薄化粧のオカマが言う。
●天布留：足を踏み入れたことはありませんが、肩を縮めた面々が見えるようです。
●土羊：ウワァ～寒い。凍りつきます。
●珍念/●小酔

得点：10
累積：301
合計：311
5点以上

●舟酔：寒さに強いはずなのに年には勝てない犬の哀れさが身につまされまます。
●長閑：老犬が寒さにじっと顔をしかめている風景が目に浮かびます。シブーい。
●土羊：迷惑そうな、気力のかけらもない表情が浮かびます。
●緑地：うちもそうです！それでも外に行きたがる。
●楽が鬼/●幻灯齋/●三丁目/●邪愚樂/●天布留

得点：10
累積：1156　合計：1166　7点以上

●利根ノ雫：子供の頃を思い出し懐かしいです
●豆春：黒板と書いてないのですが黒板が浮かびます。冷えた教室（実際は苦手だけど）言葉のうえではいい感じです。
●珍念：確かに寒いんだけど、何か楽しいような……。
●豪力：朝早くの学校は気持ちいいですね
●津和乃：暖房の効かず、ひんやりとした懐かしい教室を思い出しました。
●酔象：早朝の教室の中に一人いる姿とその瞬間の刹那を感じます。自分はまじめに日直しなかったな、などと思い返しましたね。
●三丁目/●舟酔/●土羊/●天布留/●鷹目

得点：8
累積：304
合計：312
5点以上

●津和乃：湯気を纏い白い息を吐きながら闊歩する馬の雄姿。イメージが膨らみます。
●三丁目：澄んだ空気、白い息、蹄の音。緊張感ある景がよく見えます。
●舟酔：違った世界がイメージされ思わず目つぶりました。
●邪愚樂：寒いと調教動かない馬いますよね。夏場だけ走る馬とか。
●月心：「蹄の音」に躍動感が感じられ、凍て返りの朝の馬の白い吐息が見えるような一句です。
●小酔/●長閑/●利根ノ雫/●酔象/●はじめ
●鷹目

得点：8
累積：1392　合計：1400　6点以上

●鷹目：ひとりぼっちな気分になりました。
●邪愚樂：まさに氷の微笑ですね。
●阿美土：寂しくも、これでよいと一人ごち。しかし、怖い。
●小酔：最初は天。１７番と迷いまして鼻差で銀メダル。含み笑いの怖さが上手くでていますね。
●幻灯齋/●土羊/●利根ノ雫

得点：7
累積：117
合計：124
5点以上

●邪愚樂：かっこいい句ですね。
●阿美土：どうともとれる自由な風情。さらりとした気持ちよさが漂う。
●小酔：「風さそふ花よりもなほ我はまた春の名残をいかにとやせん」、冴え返ります。
●豪力/●月心

得点：5
累積：62
合計：67
5点以上

●長閑：寒の戻りに熱いあがり、すし屋で茶碗蒸しとか想像してじゅるり。
●緑地：あるある俳句！
●鷹目：手の中に件の湯呑みが現れたような共感を覚えました。
●阿美土/●邪愚樂

● ●●大関負け越し●●●

● ●●関脇負け越し●●●

得点：5
降格；7+2
累積：775
合計：767
7点以上

●日曜生：凍て返る日の寒さが身に染みるのはこんな状況かと思います。一進一退楽観させてくれない介護生活。寒さを耐えてキャンセル待ちをする人の表情が浮かびます。
●楽が鬼：生活苦、いやいや実感のこもる生活句ですね。団塊世代が社会の老齢化を煽り出す昨今、まさにそのまっ只中で悲鳴が聞こへてきます。
●豆春：介護便というものの実体を知らないのですが、これもまた混んでるのですね。凍て返っては辛い早く暖かくなってほしい感じはよく伝わりました。
●津和乃