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阿佐ヶ谷俳句草相撲
平成十八年夏
第二十三回　六月場所の二
お題は【冷酒】でございまぁぁぁ～す！
18年7月1日～14日

　優勝
値札関
値札関はこの度の優勝により第３代阿佐ヶ谷俳句草相撲協会・大関の座を獲得されました。
おめでとうでございまぁぁぁ～～～す。小作

優賞

優勝：5
得点：21
累積：194
合計：220

●笑い猫：取るに足らない奴にはなりたくないもんだ・・・この後は当然、他所で飲み直しだわな。
●玄吾：『こやつら』というのがなんだかわからなくて（想像させるのが狙いなんだろうけど）
●酔象：キレのいい酒、キレのいい味、こやつらがしっかり肴になっている。
●幻灯斎：こやつらでいただきました。語感が新鮮でいいですね。
●小紫：こやつらとはいったいどんな人。冷酒2合がいいです
●閑鳥：そういう区別ってあるなぁ…
●三丁目：「こやつら」とは？　飲ん兵衛は「肴」と解すが？「肴」と対決する姿勢が愉快。
●種無四等歌：二合にしたところが具体的で、ではトップギアにしたら何合までいくのだろう

殊勲賞

殊勲賞：3
得点：15
累積：66
合計：84

●小石川：日々の営みの漠とした空気感のなかに、静かな寂寥を感じる句ですね。
●マユ：お風呂上りは、冷たいお酒が心地いいですよね。
●山路紫琴：美味しいでしょうね、格別に
●閑鳥：極楽、極楽
●酔魚：上五が大げさ過ぎると思い採らなかったのですが、再読、湯上がりにビールでなくて冷や酒という心意気を買うことにしました
●佳：仕事がみんな終わって、汗を流して、お酒を飲む。まだ明るい時間。すごい開放感ですね。読んでるだけで嬉しくなります。
●小紫：とてもシンプルだけど、いいです。こんな老後を過ごしたい。
●三丁目：　いいですね。この、まったりした贅沢な雰囲気。
●阿美土：ここはビールもいいが、冷や酒がぴったりですな。
●豆菊：大人の夏休み

敢闘賞

敢闘賞：1
得点：14
累積：104
合計：119

●冬樹：老いたる？作者は、冷酒を飲むと「枯れ木に花が咲」いた状態になるのでしょうか。であるとすれば、全く同感です。俳句としても誠に姿がよろしいと思います。
●三丁目：花が咲いてゆく様子が目に浮かびます。でも、ダメな人は「冷酒や枯れ木に花は咲かずとも」でお疲れさん。いいですなぁ、花が咲く人は。
●風花：身体のすみずみに酒が沁みて生き返った感じがする様子を楽しく表現
●焚火古：お風呂上りは、冷たいお酒が心地いいですよね。
●利根ノ雫：枯れ枝も狂い咲きするのが冷酒のマジックです
●山路紫琴：魔法の液体・・しかも夏ですし

敢闘賞

敢闘賞：1
得点：14
累積：85
合計：100

●楽が鬼：甲斐のない無為な一日の終わり、えぇ～いこんな夜は酒でもあおって寝るとしようかという情景に「ゴボリ」のオノマトペ。やられました。
●冬樹：擬音語「ゴボリ」を見つけた勝利ですね。ちなみに「ガバリ」は、三鬼の水枕。
●酔魚：採った理由は「ゴボリ」です。おかしくて悲しいオノマトペですね、あまり美味そうじゃないけど。
●豆菊：冷酒をはふてくされて呑むべし
●舟酔：つつがなき生があ一番です
●酔象：チビリとじゃないんだよね、詮なくない句の選句です。
●閑鳥：ゴボリという音がいい。ゴボリ、ゴボリと飲みたい。
●小石川：気分いっぱぁーつ、あざやかですね。

技能賞

○○○○○○

得点：11
累積：31
合計：42

●阿美土：慕情を絶ちてだが、映画の悲恋に冷や酒傾けるも、また、うずうずしだす昨今なりと。
●小酔：酒と言えば、ぬる燗の人肌。その気持ちを絶つと読み入れたことが上手い。
●山路紫琴：大人の句ですね。慕情・・夜につのりますものね。　冷やじやないと。
●種無四等歌：燗の温もりもいいが生酒の瑞々しさもいいそんな日本酒に対して優しさを持っていらっしゃる

得点：11
合計：11

●天布留：傍ら活けた野草をめでながらの一杯。ステキな楽しみ方ですね。
●佳：採れたて野草で飲むお酒は美味しいでしょうね。ほんとに楽しみにしている感じが微笑ましいです。
●日曜生：牧歌風がなんとも嬉しい。下五の単純さが新鮮。恵比寿顔の善い酒飲みを想像します。この人と一緒に呑みたいなあ。
　　　　　でも気楽な一人酒が好きそうですね。やっぱり邪魔できません。
●はじめ：野草はつまみだけではなく生けて眺めてさかなにしたのならよし
●笑い猫：夏の野草って何だろ、紫蘇？季は違うけど、独活の天麩羅とか最高！
●珍念：冷房なんて無いところで呑むのがいいですね。

得点：11
累積：46
合計：57

●マユ：琉球硝子にぐっときました。
●天布留：ちょっとだけ明かりをおとした部屋で硝子の酒器で飲む。いいですねぇ。
●小酔：きれいなグラスで飲む冷酒には何が滲むや。琉球の恋人との別れの泪か。
●与作：琉球硝子に注いだ冷酒の夜に、孤独感が伝わってきます。
●素松：琉球硝子の向こうのぼやけた世界は冷酒を飲んでる気分にぴったりです。

得点：9
累積：9
合計：18

●与作：冷酒は指先でちびりちびりとやるのが良いんですよね。「指先で」に「ちびりちびり」感がでています。
●豆菊：涼しそう。感覚的。
●楽が鬼：酒の善し悪しは指先に酒を馴染ませしゃぶるが良し。まずけりゃ残念。美味けりゃ小魚でもアテにちびりちびりと至福のひととき、冷酒はこれに尽きます。　
●焚火古：

得点：8
累積：71
合計：78

●日曜生：私の句かと思いました。何時からお酒を飲み始めるのか、一日のどこまでを実生活にしてどこからを夢にするのか。この幸せな迷い、日々尽きません。
　　　　　時刻と空の色がきれいですね。「残照」という言葉を選ばれたことに嫉妬してます。
●土羊：冷酒に夕焼け。寂しい景色と一緒に胃の腑に「冷や」をスーッと落とす。いいですね。
●風花：夕暮れになると脳裏に酒がちらつき落着かない

得点：8
累積：21
合計：29

●利根ノ雫：晩酌する父を見ると苦労をかけたなとつくづく思う今日この頃です
●玄吾：平にして凡なんですが、それがいいのかー？　良くわからん。形は整ってるけど。（整いすぎてる？　うーむ、それ以上要求しちゃいけないのかな？）
●阿美土：昔の父の背中を思い出させられました。夕日に冷や酒グラス重ねたながら飲むようです。冷や酒は父のことと読みました。
●風花：酒好きの父親が毎日いとしむように呑む様子が見える

得点：7
累積：315
合計：322

●素松：一人で飲む風景をうまく表現していると思います
●笑い猫：よく意味は分らぬが、格調の高さを感じる。自分には絶対作れぬ句。
●与作：風呂上りに支度された冷酒の前で爪を研いでいる様を想像します。
●日曜生：自分の部屋で一人酒を飲む女ならよくわかる。冷酒ならテレビも観ないし本も読まない。考えているようで何も考えていない。ただ爪を研いでみたりする。
　　　　　自分の爪をぼーっと見ている。あるある。人が見たらちょっと怖いね。