第25回 夏 7月場所の2 お題は【扇子】でございまぁぁぁ〜す!
18年8月1日〜14日
 優勝
舟酔関
入幕3場所目で、並み居る強者を押しのけての高得点。そして平幕初優勝、合わせて技能賞のダブル受賞という快挙おめでとぉ〜でごんす!

優賞

優勝:10
得点:18
得点:10
合計:38

冬樹:「手に扇子」というのは、表現として当たり前のことなのです。ここまではどうということは無いのです。その後に、「死にゆく雄牛を・・・」という、全く私達の予想を裏切る言葉を持ってきたことによって、この句は、一気に優れた詩に登りつめたと思います。
楽が鬼:「死にゆく牛の大きな静、看取る扇子の小さな生と動」対比の凄まじい景色が浮かぶ上がってくる。すごい句です。
焚火古:じっと見ているのは誰、雄牛は何を指すのか・・・眠れない。
酔象:四国宇和島あたりの闘牛だろうか、したたる汗と熱気、つかの間の刹那を感じます。
与作:何か象徴的な意味にもとれそうなところがいいので一票入れます
めだか:どんな状況だったのでしょうか?でも、大変印象的です。
素松:ドナドナの世界のようです。
種無四等歌:扇子手にではなく、手に扇子とすることで句に緊張と時間の停止を与えている

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:15
累積:50
合計:70

三丁目:作者のやさしい目線を感じます。きっと、おばあちゃん子だったにちがいない。眼鏡の弦にセロテープなんてのもあったなぁ、昔は。
酔象:膏薬の匂い、こめかみの梅干し、パタパタと落ち着かない扇子の動き、ちゃっかりババアが目に浮かぶ。
阿美土:ずばり、長々し人生の苦楽を知る。かわいいばあちゃんが浮かぶなあ。
楽が鬼:仏壇の奥からばあちゃんの古扇子がでてきた・・・のか?詠み手にさまざまな想像を喚起させる句ですね。よくもまぁ〜この景色を見つけたものですね。
小石川:茶色くな?ひび割れしたセロテープ。そういえば吐夢店主の扇子もセロテープが!
幻灯齋:「ばあちゃん」と「セロテープ」のとりあわせでいただいてしまったような気がします。何かとても懐かしい感じがあります。
舟酔:すごくユーモラスでいいです。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:14
累積:53
合計:70

小酔:しっかりした写生句で幼児が扇子と遊んでいる情景が見え好きです。「あぐねし」がいい感じ。
与作:幼子が扇子をいじる様がいじらしく出ていて、作者の観察眼が鋭い。
風花:意外にも固く閉じている扇子の様を良くうたっていると思う。
天布留:扇子をこわしかねないこの様子が目に浮かぶ。
孤風:かわいいなぁ。拙めは、基本的に童の姿に弱いデス。

技能賞

悲嘆にくれる農民俳句と思いきや・・・生と死、静と動、雄牛の大と扇子の小・・・自然の成りゆきの対比を時間の流れなかで「じっと見る」と留めた、力業とも言える大きな句に贈ります!

○○○○○○

得点:13
累積:103
合計:116

小紫:ものすごい試合だったのでしょう。骨となりける、、がいいです。
マユ:熱戦を応援しているさまが伝わってきます。
天布留:やきもきして、ずいぶんと扇子をいじめたのね。
焚火古:絶妙。
酔魚:骨になったというのは類句があったような気もするけど、延長戦をもってきたのが、面白い。
めだか:6大学野球の応援団長を連想しました。
孤風:照りつける銀傘下の大舞台。

得点:9
累積:125
合計:134

種無四等歌:絹扇なんてアラビアン・ナイトのツールのようで御伽噺のように仕上がっている
酔魚:アラビアンナイトの世界に遊ぶのはまさに果報、美しい女奴隷がいたりして..
玄伍:ああ、そんな生活は、真夏の夜の扇が見せた一夜の幻か

得点:9
累積:226
合計:235

小石川:あの瞬間の不思議な静止感、奇麗どころがそうあれば、もう言うこと無し。名古屋場所も近々、お見事です。
はじめ:将棋ですか、やりますね。
風花:固唾をのむ勝負の様を良く描写。
マユ:こちらも熱戦ですね。ピクリともせずに集中している感じです。

得点:9
累積:105
合計:114

舟酔:時間が止まってしまったような暑い午后扇子の出番ですが。
孤風:熱い暑いアツい、日本の夏。
小酔:風を作る扇子をもって「ゆらりともせぬ空」と読む偏屈さに感心します。赤胴鈴の助の真空切りでゴンスか。
天布留:あおぐのではなく、空を切るがいいですね。

得点:7
累積:30
合計:37

日曜生:ちょっと書き辛いのではないかと思いましたが、扇子って広げれば広がるものですね。墨をたっぷり含ませた男文字、ざくっとした潔さが気持ち良いです。
冬樹:惜しむらくは、「涼」という言葉も夏の季語であること。しかし、俳句としての格好は誠によろしい、と感じます。
酔魚:清々しい句。字の上手な方なんでしょう。どんな「涼」の字なんでしょうか。

得点:7
累積:177
合計:184

幻灯齋:世の中、新しけりゃいいってもんじゃーない。こちとらキャリアが違うんじゃい!見えてるものが違いますよって。確かにその通り。
舟酔:確かにむかしのものが丈夫です。でも人はやっぱ若い方がいいですよ・・・ねっ。
与作:味のある古扇子の年の功に比べれば若さなど、といいのける中に意地も見え隠れするようで、何か作者の気持ち分かります。
日曜生:扇子を開く音、ぴしゃっと閉じる音を思い起こしました。これは扇子と人の年季ですね。なかなか良い音出せないです。
豆菊:気持ちは分かるけどまあほどほどに。破れないように気をつけてね。

得点:6
累積:90
合計:96

豆菊:扇子を開くと微かな香りがする。どこか懐かしい。おしゃれで粋なおばあさんだったのでしょう。
佳:扇子の香りが本当に似合ったのは、あの時代のあの年代の女性なのかもしれません。
玄伍:旧盆も近いし、墓参りに行くか。

得点:6
累積:229
合計:235

三丁目:笑わせていただきました。でもホントは恐い世界。ゾッとします。まさに夏向き。
冬樹:解りますなあ。大昔、とあるバーでマティーニを飲んでいるおっさんにふと視線を送った時、小指が無いことに気付き、目茶感動したことを思い出しました。
楽が鬼:一言でいえばトホホな世界・・・なんという滑稽。俳句の楽しさを教えてくれる句です。朗唱するとバカバカしくなってくる愉快愉快!。
小紫:怖いですね。親分ですかね。にこにことの対比がおもしろいです。
素松:顔がすぐ思いうかびおもしろかったです。

●●●●●

降格:1+3
得点:5
累積:165
合計:161

めだか:読んだ途端、「そうそう!」って共感!遙かなり、昭和。
マユ:古めかしいにおい。図書館の本にも同じようなにおいを感じることありませんか?

降格:1+2
得点:5
累積:70
合計:67

幻灯齋:私も仕舞いがらみで作ろうと思っていましたが、この句をみてやめて良かったと思いました。地表五尺や冷気というのは大げさな気もしますが、経験上その場の雰囲気というのは十分伝わります。見事な表現だと思います。やられました!
三丁目:ピーンと張り詰めた緊張感。凛とした色気さえ感じます。
焚火古:五寸上の、面気になります。

降格:2+2
得点:4
累積:71
合計:67

阿美土:扇子がなきゃあ話ははじまらねぇやなあ。
はじめ:噺家に談志をえらんで吉。

降格:2
得点:4
累積:26
合計:24

玄伍:材料はいいのにまとめそこねたか? と思ったけれどこの方があわてた様が感じられていいのかな? 私なら「髪結いし母と扇子とカルピ スと」にしますが。(「母が」「母は」と少し迷うが)
豆菊:夏らしくて涼しい風。さっぱりとしている。

降格:3+2
得点:3
累積:69
合計:64

素松:情緒豊かな風景が思い浮かびました

降格:3+3
得点:3
累積:113
合計:107

佳:色っぽいようで可愛らしい。浴衣の子供と、扇いであげている母親の情景だといいな。

降格:3+3
得点:3
累積:97
合計:91

日曜生:妙に静かな夏の午後三時、暑さと眠気のピーク。だらけきっているぐずぐずの頃ですが、なにやらアンニュイできれいな雰囲気があって不思議です。
小石川:「午後3時」という一語が、もう情景を彷彿とさせてくれます。よりどころのなさを紛らわす扇子の効用ですか。

降格:4+2
得点:2
累積:33
合計:27

小紫:今回この句が1番きれいだと思いました。扇子の風の感じが素直に共感できます

降格:2+1
得点:2
累積:31
合計:28

酔象:昼寝に自分で置けば、団扇だろうから、扇子を置いたのは女である。茶目っ気のある女、可愛いな。
阿美土:夏の涼呼ぶ風情です。あれどれも扇子は香水の香りがするのは何故か。

降格:4+1
得点:1
累積:41
合計:36

はじめ:センス有りますよ。

降格:4
得点:1
累積:8
合計:4

小酔:ただただ「半玉さんのうなじの香り」にノックアウト。でも涼しげで夏らしくっていいなあ。

降格:5
得点:1
累積:7
合計:2

風花:白腕のヨミが気になりますが白い腕を赤く染める鮮やかさがいいです。

降格:6+1
得点:0
累積:24
合計:17

降格:6+2
得点:0
累積:62
合計:54

降格:6+3
得点:0
累積:62
合計:53

降格:6+10得点:0
累積:335
合計:314

降格:6+1
得点:0
累積:25
合計:18

得点:0
累積:0
合計:-6

得点:0
累積:0
合計:-6

選句投票者  総勢 26名

天布留

はじめ

冬樹

与作

玄吾

めだか

狐風

楽が鬼

小酔

酔象

三丁目

酔魚

日曜生

風花

小石川

豆菊

焚火古

素松

阿美土

幻灯斎

笑い猫

小紫

四等歌

マユ

舟酔

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