第27回 秋 8月場所の2 お題は【終戦記念日/朝顔】でございまぁぁぁ〜す!
18年9月1日〜14日
 優勝
小石川関

優勝:10
得点:25
累積:74
合計:109

玄伍:「陽を収め」がいいのですが下の句をもうちょっと考えて欲しかった。「弾け飛び」なら「陽を溜めて」かなー? それだとあたりまえ過ぎるか。
酔象:朝から夕方までの時間がコマ落としの映画の如く見えてゆく。素晴らしい連続性
土羊:種が弾け飛んだかどうか記憶がはっきりしませんが元気を感じます。
珍念:太陽の力を存分にもらって、命をつなぐ朝顔の種。来年もよろしく。
焚火古:とても好きです。
マユ:カサカサ。種を包む皮の音が聞こえてきそうです。
天布留:こんな瞬間が有るのでしょうね
孤風:力強さが心地よい
四等歌:朝顔は実に素直な花だと思う、息子の朝顔は根腐れ病で枯れました。
与作:残暑にはじける朝顔の種に注目した観察眼に脱帽。
豆菊:黒い種には、夏の日差しが詰まっている。共感します。

前場所、勝ち越し。今場所、優勝の好成績により 三役、小結昇進決定

敢闘賞:5
得点:16
累積:191
合計:212

値札:ロッテの西岡ですね
四等歌:戦時体制化の職業野球人とかたやロッテの西岡、まさに髪の長さだけ自由になったのか卑小になったのか。
めだか:高校野球と時季が重なりますが、球児にとってはますます遠い過去のものに…。
玄伍:高校野球とのからみという発想はありきたりですが、髪の長いショートに。
素松:うまく甲子園とかけていますね
紫琴:上手くかかってますね。敗戦日がいいです。
笑い猫:「王 金田 広岡」 (注:オーッ!金だ!拾うか!)の時代に育った野球少年には誰のことだか想像もつかないが、何やらそそられる。
幻灯齋:そんな事実もあったのでしょう。淡々とした言葉が色々と語りかけてくるような気がします。
三丁目:ふと、残留兵小野田さんの姿が浮かんだ。

優勝、勝ち越し2場所、今場所、殊勲賞。次場所、三賞、及びそれ相応の好成績により、大関昇進

殊勲賞:3
得点:15
累積:54
合計:72

幻灯齋:既に郷愁となってしまったような終戦の想いをラムネに託し、さらりと句にしている。「ラムネの中」が暗号めいていて素敵です。
舟酔:最初見逃したのですが、アレッと思い不思議な美しい句です。
三丁目:すべてをあのラムネ玉に凝縮した視点がスゴイ。
冬樹:ラムネのような甘ったるい環境の中でのうのうと暮らしている現在の私達を詠んだのでしょうか?なかなか気になる問題作(もちろんいい意味での)です。
与作:時代と日本人がラムネに閉じ込められ、風刺が効いているようでどこか郷愁も誘います。
紫琴:とてもとても気になった一句です。
値札:この句ならば騙されてもいいです

2場所、負け越しなれど殊勲賞に1点と迫る敢闘賞という好成績に、前頭5枚目まで昇進

○○○○○○

得点:13
累積:262
合計:275

小石川:「俘虜記」は太平洋戦争とは関わりなく、いま私が生きている今の時代、昨日・今日・明日のことのように思われ、それが私のいつもの夏でした。
冬樹:こういう正攻法の骨太な作品を前にしてテクニカルなことを称揚するのはいささか気が引けますが、中七、下五の句またがりが絶妙です。
小酔:「再読ス」の力強さがいい。何げない終戦日の具体を簡潔な句としたうまさ。草相撲力士として稽古(古を考える)に励むべしナノダ。
幻灯齋:何か電報のようにシャープな句です。「どうよっ?」って感じ。
楽が鬼:戦後を代表する小説と言って過言でない大岡昇平の自伝。敗戦忌にこの本を再読スと言い切る作者の嘘が好き。今回は図らずも物書きが関係した句ばかりを選んでいた。
はじめ:知識人ですね

得点:13
累積:169
合計:182

めだか:老婆は少し腰が曲がっているのでしょうか。空の向こうに何を見たのでしょうか?
日曜生:想う人は空にいるのでしょうか。あの時代に恋をしていた女性の悲しさを思います。「影伸び」は夕暮れでしょうか。背が伸び腰が伸び、一時の魔法だったらいいなと思います。「終戦日」のお題で戦死されてしまった女の人を詠みたかったのですが出来なくて。これを読んで満足しました。
佳:こういう情景、もう何も言えなくなってしまいます。悲しいですね。
焚火古:空仰ぐ、老婆の吐息が聞こえてきそう。
風花:影絵のようなイメージが浮かびます。
玄伍:情景として、いささか作り過ぎという感じもするのですが、決まっているので。
閑鳥:心に残る一句

得点:12
累積:131
合計:143

佳:作意の感じられない素直な句、本当に一輪の朝顔のような爽やかさがあります。宿題の朝顔は咲いてくれないと困る。咲くかな、と心配していた朝に当たり前のように咲いたのでしょう。くっきりとした絵が見えます。
利根ノ雫:子供の頃の宿題や自由研究を思い出します。
値札:素直でいいです
冬樹:着眼点は面白いですが、これは少し惜しいと思いますよ。というのも、宿題の朝顔の観察をきちんと済ました結果なのか、はたまた失念していて「咲いちゃった」のか、その点がよく解らない・・・。例えば「宿題の朝顔いつの間にか咲き」とかにすれば、諧謔味が出ると思いますよ。
小石川:「宿題」と「一輪」。そう、夏休みの終わりの安堵感と一抹の寂しさを、鮮明に思い出させてくれました。
酔象:絵日記といえば、朝顔です。双葉で終わった私です。思い出します、夏休み。
小紫:とてもよくわかります。咲いて良かった
焚火古:ほのぼのして好き。

殊勲、勝ち越し、敢闘、勝ち越しの好成績に、次場所、三賞、及びそれ相応の好成績により、関脇昇進

得点:10
累積:3
合計:13

孤風:古い団地ならでは。越境するのは朝顔だけではないような。
豆菊:野生に戻った朝顔の咲く場所。朝の匂いがする。
舟酔:古井戸でもありそうな気配がします。しみじみとそこに帰りたい--なんて。
珍念:意外に朝顔ってパワフルなんですよね。自立してないくせに。
マユ:平和を感じさせる風景ですね。

得点:9
累積:141
合計:150

阿美土:無為を為しがいいなあ。生きがいを含んだ戦後の肌ざわりが伝わる。
酔魚:戦争経験者の句だとすると重く響く。若い方なら技巧派ですね。
紫琴:感銘いたしました。その通りですね。

得点:9
累積:19
合計:28

楽が鬼:戦没画学生の遺作・遺品を集めた無言館館長、窪島誠一郎は水上勉の子息。本館である信濃デッサン館も閉館し資金難に喘いでるとか、まさに語るに足や、です。
天布留:無言という言葉で語られるのは重いですよね。
阿美土:語るに足るやと無言館がうまい。戦争反対や。
酔魚:窪島誠一郎の無言館一度行ってみたいと思ってました。中七はもっと直截な表現の方が良かったんじゃないかと私は思いました。

得点:9
累積:16
合計:25

珍念:日々忙しく過ごしていると、終戦日も忘れてしまいそうにあります。高校生はどんなきもちで黙祷しているんでしょう……。
笑い猫:ハンカチ王子の黙祷は見逃してしまいましたが・・・確かに「あの日」の象徴。
天布留:黙祷はテレビで見るばかりで、したことがない。
閑鳥:身の締まる一瞬です
佳:平和との対比を強く思う場面です。

得点:6
累積:88
合計:94

与作:朝顔と終戦を絶妙に歌っています。
酔魚:朝顔の花でなく緑に注目したところ、終戦の夏の日との取りあわせがとてもいい。
舟酔:南のくにのよく日に焼かれたみどりでしょうか?こもごも想いが込められてています。

得点:6
累積:2
合計:8

笑い猫:「韻を踏む」とはこういうこと!?笑える。
はじめ:すがすがしい阿佐ヶ谷です
素松:こういう俳句もあるんですね。おもしろかった。

得点:6
累積:96
合計:102

四等歌:朝顔は溌剌だと思っていたのだが呼び名を牽牛花とすることで濃厚な美しさも醸し出している。
小酔:人間的な悲しみも読みとれますが、斯くありたいと願う気持ちを朝顔に見いだしたのはお見事。
孤風:褪せぬ、となさらなかったのは何故か…

得点:5
累積:-5
合計:0

はじめ:絵にみずみずしさ有り
小石川:「絽」のひと文字、「夜」のひと文字に、もうひとつの夏の風景が浮かび上がり、朝顔のおおらかなあでやかさを感じさせてくれます。

得点:5
累積:101
合計:116

風花:生と死の”ちから強い”対比になっていると思います。
三丁目:ああ無常。下五の納まりが気になりました。

得点:5
累積:44
合計:49

日曜生:手入れの行き届いた庭、一株ごとに棒を立てて咲かせた朝顔。風景は質素で堅実だけど気難しくはなくて。普通の生活を一所懸命手に入れた真っ当で可愛げのある女性を思い浮かべました。なんというか、頭の下がる句です。こんな句は書けない、切花だなあ。
酔象:デラシネみたいに生きてはゆけぬ、根が張っているんですね、あなたの生き方。

降格10+1
得点:6
累積:239
合計:228

楽が鬼:戦後焼け跡無頼派も歳には勝てない、泡沫の水はノーリターン。大島渚を張り倒したあの舞台の野坂の飄逸とした姿が忘れられない。
めだか:リハビリ中の野坂さん、どうぞ病に負けずに長生きしてください!
小紫:ほたるの墓ですね。リハビリがいいですね。

大関責任点数7点に届かず、今場所の得点没収。大関角番 次場所負け越し大関陥落

●●●●●

降格:5+2
得点:3
累積:307
合計:300

小紫:戦後61年。還暦と敗戦の組み合わせがいいです。

降格:2+2
得点:3
累積:76
合計:72

マユ:深い青にひかれました。

降格:2+2
得点:3
累積:77
合計:73

利根ノ雫:戦争を美化する映画より、この思いを後世に伝えたい

降格:1+5
得点:0
累積:40
合計:34

素松:「ひとしずく」が句全体をきれいにしていて良かったです。

降格:2
得点:3
累積:5
合計:3

豆菊:ちぎれ雲ですね。ついにまとまりきれない団塊の世代。
土羊:ちぎれ雲ですか。バラバラっていう意味なのか。結局同じ方に流されているってことなのか、両方なのか・・・深い!

降格:3+3
得点:2
累積:121
合計:115

土羊:同感ですね。

降格:1+3
得点:2
累積:53
合計:49

小酔:句の映像は好きなのですが、朝顔より「下駄の音」が主役なので減点。
阿美土:朝顔の裾絵がなんとも美しい。赤い鼻緒に黒漆のぽっくりなのだろう。

降格:1+4
得点:1
累積:37
合計:32

風花:ちょっと気になる句でした。

降格:4
得点:1
累積:20
合計:16

日曜生:透き通った音が聞こえてきそうです。そういえば朝顔って楽器みたいですね。

降格:4
得点:1
累積:13
合計:9

利根ノ雫:隣の家の朝顔が電柱の上まで延びて力強さにびっくりしました。

降格:3+5
得点:0
累積:104
合計:96

降格:1+5
得点:0
累積:37
合計:31

得点:
累積:62
合計:

得点:
累積:-2
合計:

選句投票者  総勢 名

舟酔

値札

利根ノ雫

孤風

楽が鬼

はじめ

天布留

冬樹

小酔

玄吾

焚火古

珍念

めだか

酔魚

土羊

日曜生

小石川

閑鳥

豆菊

幻灯斎

与作

マユ

素松

四等歌

風花

酔象

小紫

三丁目

阿美土

home top
句合・阿佐ヶ谷俳句草相撲協会