第28回 秋9月場所の1 お題は【秋刀魚/運動会】でございまぁぁぁ〜す!
18年9月16日〜30日
二場所連続優勝  小石川関  関脇昇進
小石川関優勝コメント:なんということをしてしまったのでしょうか!自信あふれる選評の数々 は、個性豊かでアク強き選者の皆様からの賜り物。
これが何より一番の優勝杯です。 ありがとう。優勝達成の不思議大好き!後が怖い!でもうれしいな!。俳句相撲は恋 愛と同じです。

優勝:10
得点:28
累積:109
合計:147

日曜生:ついつい美味しそうな焼きめを思い浮かべますが、そういえば秋刀魚って、はっとするくらいきれいな魚なんですよね。そうそう、青い海にいたんだなあって感じ。
めだか:秋刀魚の眼って厳しいような憂いを秘めたような感じがしますよね。紺碧は海でしょうか、空でしょうか、無でしょうか?
楽が鬼:紺碧で、時間。見据えしで、無念命の終わりを。初秋刀魚で、命の食物の連鎖を。そして連鎖の頂点人間の愚を描いた秀句。
利根ノ雫:秋刀魚も秋空を見上げていて捕まったのかと思えます。
はじめ:新鮮な秋刀魚ですね。
焚火古:綺麗。
冬樹:今回「秋刀魚」の句は、「焼く」「食べる」を描いた句がほとんどでしたが、この句は、「秋刀魚」そのものの「眼」を捉えた点で出色です。「見据えし眼」が言葉遣いとして多少気になりますが・・・小紫:紺碧を見つめているのは、秋刀魚でしょうか。初秋刀魚がいいです。
天布留:きれいな眼を見て、おいしそうと思うばかりの我なり。
三丁目:凛々しい。初秋刀魚ならでは。
四等歌:オホーツク辺りからひたすら南下を続けた秋刀魚が最後に見た紺碧の空その秋刀魚にむしゃぶり喰らう人間たち、豪快です。
酔魚:鰯は目を見ろと云いますが、海の青が残ってるんじゃ新鮮で美味いだろうな。

下克上の烽火を上げた小石川関は、宣言どおり二場所文句なしのぶっちぎり優勝。これにて三役関脇昇進し、皮肉にも自ら下克上を叩きつけられる対象力士となった。

殊勲賞:5
得点:17
累積:299
合計:321

冬樹:いや〜懐かしい言葉ですね、「オクラホマミキサー」!「運動会」のお題でフォークダンスを連想したあなたに敬服いたします。
笑い猫:確かに永遠に記憶に残るあのメロディ♪藤森さんの白い指。
天布留:なつっかしさいっぱい。ちょっと口づさみましたよ。
玄伍:やはり運動会といえばオクラホマミキサーでしょう。
めだか:オクラホマミキサーって私にとっては運動会の象徴です。同じ思いの方がいて「そうんだ!」って共感しました。
小石川:そう、これが昔からの定番。「空耳」の一言が耳の奥に絶え間なく「運動会」の記憶を呼び覚ましてくれます。
舟酔:昔は大嫌いなものでしたが今は、なんとなくなつかしい。

三場所降格の憂き目にあう絶不調の元大関、三丁目関は今場所の三賞殊勲賞勝ち越しにより、来場所、賞取りにかかわらず高得点好勝ち越しにて大関復帰。

敢闘賞:3
得点:15
累積:275
合計:293

小酔:秋刀魚が検事で我は被告人というところが面白い。うまそうな秋刀魚を前にした心境としては当に然り。拙の場合は常にビールでゴザル。
与作:秋刀魚からも問われているように読めておもしろい。
四等歌:この時期の秋刀魚であるがため酒も飯も引き立ち、言葉にも油がのっている。
笑い猫:両方です。半身は冷酒のツマに、半身はご飯もろともつまみに巻き込む。
素松:自分もこんな選択をする大人になってきました。
閑鳥:両方です!
幻灯齋:酒か飯か聞くという事は、刺身にしてくれるのか焼いてくれるのか、ともとれますね。新鮮な秋刀魚だった事がうかがわれます。ただ「秋刀魚には〜」の「には」が気になりました。

角番に立つことなく堂々の正大関、10場所上位勝ち越し、その間に殊勲、敢闘賞各一度の好成績。日の下開山ディープインパクト、綱取目指してまっしぐら・・・。

敢闘賞:3
得点:15
累積:72
合計:100

四等歌:百年三代が黙々と喰らい続ける我等が秋刀魚、家族のクロニクルを感じさせられる句です。
三丁目:しみじみと百年食らふのギャップのある取り合わせが妙。
幻灯齋:死ぬまで毎年、毎年食べていくのでしょう。毎年何を思いながら、秋刀魚って旨いなーと感じていくんでしょうか。
与作:いつの時代も変わらない秋刀魚に特有の寂しさの味が出ているようでいいです。
焚火古:そのとうりです。
風花:泰然とした句ですね。
酔象:地に選んだ句と似てはいますが、こちらは人生を通り抜けているおおらかさがありますね。

中日の優勝を指折り数える忙しさにかまけ、お相撲に気持ちが入らぬ小酔関ながら、今場所の敢闘賞勝ち越しにより、来場所、高得点好成績により三役小結復帰。

○○○○○○

得点:12
累積:102
合計:114

幻灯齋:ぶった切らねばならない程、腹が減ってたんですね。さぞや旨い秋刀魚だった事でしょう。この手の句は書けないので羨ましいです。
値札:俳句ぽくなくていいですね
孤風:「喰うぞ」という勢いの良さ
小酔:俳句というより魚屋と時代劇コメディのキャッチコピーと思いますが、思い切った表現に拍手でゴザル。
天布留:おかしくて、笑っちゃいました。
焚火古:面白い。

今場所の上位高得点勝ち越しながら、前回低得点勝ち越し、前々場所の休場がたたり、三役復帰は、来場所、高得点好成績による。


得点:10
累積:96
合計:106

素松:こんな風景がすこし恋しいです。
珍念:いい奥さんですね。見習いたい、見習って欲しい……。
値札:秋刀魚の好きさがあらわれています
豆菊:明るい家族の食卓を思います。
楽が鬼:夕暮れてそれぞれの時間を過ごしていた子らが、母の帰宅の声とともにいっせいに動き出す家族という集団。あぁ〜オレにもそんな時代もあったよね、と胸が騒ぎました。

前場所、無得点というさんざんな結果で終わり、今場所低得点であればあわや降格かと審議会を騒がせたが、ただいまの一声の荒技で上位高得点にて現状打開。

得点:10
累積:115
合計:125

小石川:リフレーンが、有無をいわせぬ決めてとなり、情景を数倍高めて感じさせてくれる句ですね。
楽が鬼:あはれ秋風よ 心あれば伝へてよ、夕餉 に ひとり さんま喰ひて 想ひにふける。しみじみと心の底に腹の底に落ち込んでゆく苦み、あぁ〜秋刀魚苦いかしょっぱいか!
酔象:今のわたしにはまた特に沁みる句、お上手です、山頭火のよう
冬樹:類想句はかなりあるでしょうが、中七、下五の「喰ふ」のリフレインに心惹かれました。お上手です。 
素松:たしかに秋の秋刀魚はほろ苦く感じますね。
マユ:秋刀魚って、一人で食べると淋しいですね。

得点:9
累積:73
合計:82

紫琴:譲れやしません(笑)対等な目線が好きです。
マユ:「にらみ合い」の緊迫感が伝わってきます。
小石川:路上観察学会ですね。「はぐれ猫」の一言が、句全体をビシッと引き締めています。こういうの好きです。
小紫:猫との睨み合い。サザエさんにでてきそうです。面白いです。
はじめ:はぐれ猫目先のことに命がけ

得点:9
累積:32
合計:41

閑鳥:我が家がそうなので…たまには松茸食べたい。
豆菊:飽きることなく秋刀魚。秋はやっぱり秋刀魚です
マユ:飽きないおいしさは旬の味ですね。
三丁目:秋刀魚三昧。刺身は勿論、煮てもつみれでも、色々お試しを。

得点:8
累積:217
合計:225

酔象:イメージは溌剌という思い込み、現実はこんなもの、我らもこうだった、面白いです
風花:意外な視点がおもしろい。
閑鳥:苦笑してしまったのと、運動会がいろんな意味で苦手だったのを思い出して。
豆菊:子供のだらだらした感じ、いらいらしながらもカワイイ。 

腰の柔らかさと粘りの相撲で大向こうを呻らせる大関値札関、大技もなく観客をハラハラ気を揉ませながらもやんわりと勝ち越し・・・角番大関脱出。

得点:8
累積:28
合計:36

小紫:少子化ではなかった時代。この地域の人は運動会の季 節になると思い出すのでしょうね。
阿美土:間遠に思いを馳せる在りし日のこと。廃校で途切れた記憶の残念さが、懐かしさがある。
玄伍:運動会と廃校舎の関係がはっきりしないのがちょっと弱いけど雰囲気で

得点:7
累積:150
合計:157

日曜生:「心地よい風が吹く日」、あっけないくらい普通の言葉、だからこそ体感できるのかもしれないな、と思いました。秋のささやかな佳き日、日常を楽しんでいる感じがいいと思いました。
酔魚:何度か読んでいるうちに段々好きになってきました。
孤風:さわやか穏やか秋の風ですね
珍念:不愉快な日でもいいんですけど、まあ、どうせなら心地よい風が吹く日に。

得点:6
累積:73
合計:79

珍念:学校の近所に住んでると運動会の練習ってとうるさいんですが、当日はあまりうるさく感じません。なぜでしょう。
阿美土:近くを通り、歓声に懐かしさを覚え、ふらり入ろうかと思うも通り過ぎるのだろう。
土羊:ドップラー効果のような歓声。私の耳にも残ってます。
佳:「母校は」にしたほうが解りやすかったと思います。

得点:6
累積:182
合計:188

酔魚:童謡の一節の如く、素朴で可愛い。
紫琴:赤チンは魔法の薬でした。血の色をニラニラとした赤に変えて痛みも半減。懐かしいです。
笑い猫:「ひざのアカチン」に妙に惹かれてしまいました。
値札:赤チンはずいぶん活躍しましたね

得点:5
累積:212
合計:217

舟酔:イキのいいサンマがリズムに乗って踊り出すよう。
小酔:イタリア語の「明るさ」が「新」秋刀魚とマッチして「秋刀魚ミュージカルの幕開き」という感じ。秋刀魚の句としては非凡秀逸。ただ秋というより初夏を思わせる点とマンジャーレで辞書使わせた罪により減点。

低得点勝ち越しという結果に、審議会は冬樹関の大関取昇進は、来場所三賞以上を審議の目安とし、これに準じない時は見合わせということに決定。

得点:5
累積:16
合計:21

阿美土:月明かりか、一人しみじみがいい秋の夜長。月を友に酒でも呑みたい気分になりますな。
孤風:しみじみ旨い巧い
風花:キチンと生活している人の清潔な印象。

●●●●●

降格:2+2
得点:2
累積:106
合計:102

佳:この時季、通りすがりの家の軒先に下がるてるてる坊主は運動会か遠足前だなと思って微笑ましく見たものです。勉強より運動が大好きな元気な子供を思い浮かべます。

降格:1+2
得点:3
累積:31
合計:28

紫琴:涎が出そうです。『ほくそえむ』 わかります!
与作:大漁の喜びが伝わってきます。

降格:2+2
得点:3
累積:94
合計:93

土羊:苦そうな気配は凄く感じるのに、苦味の種類が煙に霞むのが○。
舟酔:あの映画ですね。

降格:3
得点:2
累積:8
合計:5

利根ノ雫:私も秋刀魚で一杯やるときは人に取られたくないです。

降格:3
得点:2
累積:2
合計:-1

はじめ:運動会はなんたってよういドンです。

降格:1+3
得点:2
累積:25
合計:21

佳:「リンリンリン」の童心がいいですね。

降格:3
得点:2
累積:9
合計:6

めだか:これはちょっと秋冷えの夕方かな?一人酒は、この場合は少しも寂しくなく、卓見して悠々とした感じが想像できましたが、実際は?
利根ノ雫:酒を飲みながらだとついつい焼き過ぎてしまう苦い経験あります。

降格:1+4
得点:1
累積:49
合計:44

玄伍:餓鬼御嬢という言葉の品の悪さに

降格:2+4
得点:1
累積:62
合計:56

日曜生:日曜出勤のオフィスでじりじりしている若いお父さんを思い浮かべました。「羽あれば」なんて、心が子供にシンクロしていますね。良いお父さんです。

降格:3+5
得点:0
累積:143
合計:135

幻灯斎関は関脇昇進の今場所だったが、なんと無得点という最悪の結果。これにより審議会は、幻灯斎関の昇進は、来場所三賞以上を審議の目安とし、これに準じない時は見合わせということに決定。

降格:2+5
得点:0
累積:49
合計:42

とんとん拍子の出世街道かと思いきや、ここにきて無得点という結果に、新風吹き荒れるかと期待した審議会の落胆の色は隠せない。

降格:1+5
得点:0
累積:34
合計:28

降格:5
得点:0
累積:13
合計:8

降格:5
得点:0
累積:0
合計:-5

選句投票者  総勢31名

1-天布留

2-小石川

3-閑鳥

4-豆菊

5-幻灯斎

6-マユ

7-楽が鬼

8-素松

9-四等歌

10-風花

11-珍念

12-めだか

13-焚火古

14-土羊

15-佳

16-日曜生

17-舟酔

18-孤風

19-利根

20-与作

21-冬樹

22-玄吾

23-笑猫

24-値札

25-小酔

26-酔象

27-はじめ

28-三丁目

29-小紫

30-阿美

31-酔魚

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句合・阿佐ヶ谷俳句草相撲協会