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第30回　秋10月場所の1　お題は【夜長/柿】でございまぁぁぁ～す！
18年10月1日～14日

第30回・阿佐ヶ谷俳句草相撲は秋・10月場所の2。お題は「夜長/柿」でございまぁ～す
優勝
小紫関
小紫関優勝コメント
今回　お題をいただいてから、子供のころ見た軒の吊し柿の風景が頭から離れず、何回も作り直しました。
報われて本当に嬉しいかぎりです。
ありがとうございました。

優勝：10
得点：24
累積：195
合計：229

●幻灯齋：どこかで見た、長野あたりの風景そのままですが句にしようと思うとこうはならない。簡単そうで文字にすると難しい情景を読み込めたな、と思いました。羨ましい！
●佳：つないで干してある柿が暖簾に見えたのではないかと思います。色彩がきれいです。夕焼けと軒の暗がりの赤い柿。母屋のどっしりした雰囲気が思い浮かばれます。
●珍念：東京では干し柿を作っている風景もあまり見かけなくなりました。空気も悪いし、干された柿も甘くならないかな。
●利根ノ雫：最近こんな景色を見なくなりました。何処へ行けば見られるのかな？
●めだか：大好きな景色です。干し柿も食べたくなりました。
●天布留：絵に描いてみたくなる光景ですね。
●閑鳥：ただ、いいなと思ったので。
●日曜生：「母屋」と「柿暖簾」がいいな、と思いました。大家族の健康な生活が思い浮かびます。
●紫琴：暖かな句ですね。

来場所、高得点、三賞獲得の場合は、審議委員会は大関昇進を推薦いたします。

殊勲賞：5
得点：20
累積：64
合計：89

●酔象：このふたりをじっとそっとしておきたい長き夜
●小石川：言葉無し…、17文字…、ただただ敬服…。
●焚火古：小３の時、死んだじいちゃんと寝た・・・。
●孤風：ただただ滂沱の涙を流すのみ。
●酔魚：この追悼句には心打たれた。
●幻灯齋：実際このような気持ちになるのかもしれません。淡々としていて暗くなく、生前の関係がわかるような気がします。このような友人に看取られたいですね。さりげなく見事だと思います。
●利根ノ雫：非常に重い夜長で、いつか来る日を考えさせられました。
●笑い猫：壮絶すぎます。実話ですか？
●小紫：こういう句に弱いんです。

敢闘賞：3
得点：16
累積：47
合計：66

●冬樹：誠に仰る通り。しかし秋の夜長は飲まずにはおれませんなあ。
●笑い猫：なんと壮絶な！
●阿美土：我もあり肝をつぶされる思い。生きてくれ生きていてくれ。
●素松：すごくかっこいい内容の句でした
●酔魚：私の実感でもありますので採ります。
●三丁目：酒飲みの現実過ぎて恐い心理描写。どうせ死ぬなら飲まなきゃ損損か。
●孤風：随分考えて結局一杯だけならと決めたのについついもう一杯、ですか。
●楽が鬼：この作者のレトリックには・・・ついついだまされてしまう。
●はじめ：まだ生きているんですねぇ

3場所勝ち越し、敢闘賞獲得の成績により審議委員会は、前頭10枚目に昇進を認めます。

○○○○○○

得点：13
累積：121
合計：124

●小紫：秋の夜長といえば推理小説ですが猫が出てくるのがいいですね。
●閑鳥：ポーという語感がぽーっとしているみたいで、なおいいなぁと♪
●天布留：若い時は、読書の秋を楽しみましたが、今は早寝です。
●豆菊：のんびりした気配が、夜は長いと感じさせる。
●はじめ：いい季節です
●佳：ささやかに好きなものに囲まれて更けゆく秋の夜は幸福ですね。
●舟酔：至福の時、私はポーの夜は怖いので料理の本にしようかな。

得点：11
累積：184
合計：195

●三丁目：話題の冥王星を実に巧みに折り込んでいる。リズム感、字面が良く、句柄が大きいのが素晴らしい。
●四等歌：日常を無常と考えれば気持ちは楽になるし、永遠に変わらぬであろう何かが傍に居ればもっと安心できる、という思いを感じるのですが。
●紫琴：天文学の進歩に振り回されたのは、当の冥王星ではなくって人間だったのですよね。
●小石川：上・中・下、その狭間の宇宙に、我、浮遊せり。
●舟酔：穴に入って朝が来るのを待ちましょう。

得点：11
累積：42
合計：53

●小酔：柿一個を観察した視点の素晴らしさ、面白さ、滑稽味で群を抜く。確かに小さい「ヘタ」では日に焼けます。だから朱肌でなく赤肌でゴンスか。うまいなあ。
●四等歌：柿をマクロにもミクロにも眺めまわす眼力の迫力さ、且つユーモアも忘れない絶品の味がする句。
●舟酔：こういう句を作る人が不思議なので興味を持って選びました
●三丁目：なんとも渋いですね。渋さと滑稽。思わず頬がゆるむ技巧派の句。

得点：8
累積：84
合計：92

●阿美土：ふと気付く、人生のたそかれは、柿の味かなあ。哀しくもありが熟す前に果てぬとも。泣いた。読む度に泣けた。この17字は、地鳴り沸き立つ叫びと無念とを。
●紫琴：黄昏が効いてますね。綺麗です。
●素松：田舎の夕暮れの景色のようでした
●玄伍：昼間っから寝てる甲斐性無しか，高等遊民か？

得点：7
累積：259
合計：266

●豆菊：聞いた振りして、面白くないけど仕方ない。長い夜の感じが伝わる。
●冬樹：誠に仰る通り。秋の夜長の延々と続く妻の愚痴・・・ご同情申し上げます。
●幻灯齋：聞かねばならぬ難しいところです。
●日曜生：愚痴なんて聞いたふりしてくれたら充分なんですよ。それで長い夜、何を思っているのでしょうね。

得点：7
累積：282
合計：289

●楽が鬼：たしかこんな景色のなかに埋もれていたことがあった、アナーキズムも無頼派もデカダンも、帰ったまま戻ってはこないのか・・・
●値札：かっこいい客ですね。
●冬樹：かなりの字余りというか、破格の句ですが、「夜長の客」という把握の仕方に感じ入りました。

角番大関　昇降分岐点7点で冷や汗の勝ち越しで角番脱出です。

得点：6
累積：2
合計：8

●珍念：実った柿を収穫する人がいない。そんな家も増えているようですね。でも、柿は柿としてがんばってたわわに実をつけるだけですね。
●小紫：主は亡くなってしまったのか、引っ越してしまったのか待っているかのよに今年も実る柿、、、いいです。
●佳：対比が上手いと思います。たわわな柿と静かな家。

得点：5
累積：-6
合計：-1

●日曜生：黒い鴉まで夕映え、茜と橙色の世界。子供時代は色が濃かった。秋の夕方は真っ赤だった。あの頃「又明日」って言う時は真剣だった。読んでいたら幼友達の名前まで思い出しました。
●風花：秋の夕景の色彩が感じられる

得点：5
累積：3
合計：8

●小酔：Ｇ病棟には治るまで十数年というヨレヨレ爺の重病患者がウロウロ。Ｇ病棟の窓の外には美味そうな柿。それはＤ屋敷に豊に実った立派な柿。Ｇ患者達はただ指をしゃぶって眺めるのみ。盗んじゃダメヨ。下五「Ｇ病棟」には素敵な余韻がある。４位～ンと３年響く。天のつもりだったが「Ｇ」だから地。なお小酔は「Ｄ病棟精神科」に入院中。
●めだか：お見舞いですか、入院ですか、同じ柿の実が病棟からは違って見えますね。
●小石川：「熟れた柿あり」、私は「褪めゆくアジサイ」でしたが、気分ひしひし。