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第参拾七回冬・新年場所の弐　お題は【恵方/寒鴉】でございまぁぁぁ～す！
19年2月1日～14日

優勝
与作関
与作関談：何かとても信じられない感じです。
私の住んでいる山梨の田舎は、とても山奥で雪が降ると山も田畑も原野も一面の雪景色となり、腹をすかした鴉たちが休耕田に降りてえさを探します。
静まり返った白銀の世界に降り立った鴉を描こうとして、できるだけ水墨画のようなイメージを出したかったのですが、
今になって思うと「白き野に落墨のごと寒鴉」ではなく「白き野に落墨となる寒鴉」のほうがよかったと思っています。
なんらかの意味で一句の中で主観と客観の転換がなされないと深みが出ないと実感しています。
いずれにしても、今後も精進を重ねて参りますので仲間の皆様どうかよろしくお願いいたします。　

優勝：10
得点：29
累積：37
合計：76

●楽が鬼：落墨という言葉があるのかどうかということなんか吹っ飛んでしまう、配色の妙。
●草千里：この句に釘づけでした。まるで日本画をみているよう、すばらしい！
●紫琴：詠みたくて詠めなかった句がここに‥‥美し
●阿美土:書の一気快感の如し。美しい。
●めだか：落墨というのが発見ですね。
●緑地：水墨画のような見事な描写。
●風花：イメージが明確です。
●冬樹：今回の「寒鴉」の句の中では最もピシャリと決ま?ていますね。まさに水墨画の世界を彷彿とさせてくれます。
●酔魚：落墨はラクボクと読むのでしょうか？知らない言葉でしたが、まさに水墨画。
●利根ノ雫：田舎の朝はまさにこんな感じです。
●珍念：今年は雪が降りませんでしたが、水墨画のような枯れた風景に一票。
●小酔：俗を離れた叙景句。「落墨のごと」が効いている。

殊勲賞：5
得点：15
累積：439
合計：459

●小石川：水墨画のような情景を思いつつ、シュールな味わいを愉しみました。
●土羊：楽しく無い物のコラボ。気味悪さに味。
●草千里：見たことあるなぁ～この景色、日常にヒントはあるのですね、勉強になりました。
●天布留：私もカラスと同じことします。人間がすると。あやしいですかねぇ。
●阿美土：白々しく微かな大気と鴉の対比がいい。己を見つめてしまう。
●小紫：あ～昼の月がいいです。
●焚火古：好きです

敢闘賞：3
得点：13
累積：71
合計：87

●日曜生：読み返していたら、ゆったりした気持ちになれました。海辺の町で人の波ができるほど恵方詣に行くか？と、つまらなく読んだらもったいなかった。こんな町が言えるから五七五は面白い。歩くテンポが凪に揃って、ゆったりのんびりですね。
●舟酔：どこなんだろうか？俯瞰のイメージでかっこいい
●与作：凪いでいる海と人の波の同時的表現が絶妙
●冬樹：上五、下五の海・波つながりが評価の分かれるところかもしれませんが、数少ない「恵方」の句に挑んだ作者に敬意を表して。
●楽が鬼：この時期になると海辺の人たちが裸で御輿を担いで海に突き進む映像をよく見る。そんな景色が浮かんできます
●無名：海水の波にまいっていた海も気を抜いてはいられれませんね。
●めだか：鎌倉の節分会を想像しました。

○○○○○○

得点：12
累積：232
合計：244

●はじめ：寒鴉の殺気がよく出ている
●小紫：天敵清掃車を撃つ寒鴉。小気味良いです。
●紫琴：迎え撃つ寒鴉、逞しいですね。好きです。鳩は嫌いです。
●珍念：勇ましさに惹かれました。ゴーゴー！
●小石川：普段に目にする日常の光景。狙撃者の見た一瞬のスナップショットですね。
●天布留：寒鴉が戦車のように感じます

得点：12
累積：156
合計：168

●無名：生の儚さについて鳴いているのです。
●小酔：「瞑想」か「妄想」かは知りませんが「梢に構え」というところが寒鴉らしくって気に入りました。
●与作：冬枯れの梢にとまっている寒鴉は黒いマントを羽織った瞑想者のようです。
●三丁目：昔、ウオークマンのCMで話題になった瞑想する猿を彷佛とさせた。
●めだか：本当に鴉って瞑想しているよう感じですよね。
●草千里：鴉が黒い蕾のようで、気になりました。

得点：8
累積：300
合計：308

●天布留：おもてを掃除していると、こういう事あります。以外とさわやかです
●酔象：ただそれだけのこと、それを堂々と詠む、その後味が気持ち良い
●土羊：憎憎しい奴らは高笑いが似合う。

得点：8
累積：67
合計：75

●幻灯齋：へそと女房のとりあわせの面白さでいただきました。
●小石川：ひねくれを苦笑の中に突き放つ粋、こういう俳句にもっと出会いたい気がします。
●値札：へそと恵方がつながっているのがいいですね。
●孤風：へそと女房がなぜ並列するのか、でも面白い

得点：7
累積：97
合計：104

●冬樹：今回「寒鴉」の句が圧倒的に多かったですが、拙の句も含め同工異曲。ただこの句だけは燦然と異彩を放っていました。時には選句にも冒険が必要かと思い・・・。
●小酔：人間社会の皮相的な繁栄を鋭く射る眼。「阿呆の首縊り」なる言葉は上級者の発想とオソレ入谷の鬼子母神でゴザル。
●酔魚：眼は鴉の眼なのか阿呆の眼なのか？とにかく、よく分からない、だから戴きます。

得点：8
累積：128
合計：136

●焚火古：とても好きです。
●孤風：カラス曰わく「フッ背中がすすけているぜ」
●舟酔：見るなってばオレだって別にお前なんか見てないよ
●値札：冬鴉とガンの飛ばし合いをやっても私は負けません
●素松：寒鴉の不良っぽさがよく表せていました

得点：7
累積：81
合計：88

●佳：厳しい寒さが感じられます。夜を耐えた鴉の鋭い一声緊張感があります。
●はじめ：鴉は腹がへってせっぱつまっているのでしょう
●土羊：休日の朝は寒烏も早起きです。同感。
●風花：獰猛で鋭い鴉の感じがわかる。

得点：6
累積：147
合計：153

●酔魚：うるさく啼いているがどこか貧相でわびしい感じ、まるで我が身の如し．．．。
●孤風：田舎の山カラスでしょうか。新宿カラス冬でも野太い鳴き声です。

得点：7
累積：93
合計：100

●利根ノ雫：鴉の目を見たことはないですが感じが出ています。
●三丁目：逆境にも屈しないその姿がちょっと素敵かも。
●緑地：やじろべいが、いいえて妙。ハードボイルドです。

得点：6
累積：131
合計：137

●珍念：暗い俳句が多かったので、今回この句の開けっぴろげな感じの明るさが妙にうれしくなりました。きっと、いい旅立ちなのでしょう。
●焚火古：とても強いイメージ。
●酔象：飛んでいる姿がじょんがら？　ぼさま？　わからないのだけど、すがたが見えた！？

得点：6
累積：155
合計：161

●楽が鬼：色紙に、びっしりと方円に書き込まれた言祝ぎの言葉と署名。。寄せ書きをこのように詠った人があるだろうか？類想を見ない。
●舟酔：いつまでもいつまでもその恵方が続きますように・・・。
●佳：名前が「花弁の如く」なんて嬉しいですね。３６０度からの思いを受けて、全方位の友人に幸あれ。あったかい句です。
●小紫：色紙をいただいた人には、みな恵方にみえるのでしょうね。

得点：6
累積：7
合計：13

●佳：口をついて出たような素朴な言葉。童謡のような親しみが持てました。
●風花：ほほえましい。
●幻灯齋：競馬、競輪、宝くじ、ミニロト、いろいろやったけど当たらなかった。今度は恵方巻でも食って運試しだ！そんなところが伝わってきます。
●利根ノ雫：私も関東の人間なので関西の風習が分かりませんが試してみようかな。