第参拾九回 春・弐月場所の弐 お題は【朧月/春一番】でございまぁぁぁ〜す!
19年3月1日〜14日
優勝
三段目 阿美土関
阿美土関談:ありがとうございました。大感激です。
優勝の口上です。
感激の一言に尽きます。ありがとうございました。このようなまさかがあるなんて、還暦目前に春が来ました。生きている実感、いいもんですね。
古里の木の風呂、薪をくべるばあちゃんの声と窓の月。何となく似た光景です。汲み取ってくださりありがとうございました。さらに精進していきます。 阿美土。

優勝:10
得点:18
累積:-22
合計:6

佳:一日の家事を終えて、ほっとした時間。ぼんやりと見る月は朧月が似合う。体験したことがあるような情景です。
焚火古:とても綺麗です。
楽が鬼:前回優勝句と同じ視点。湯気に曇った硝子窓に映された季語の景色を、窓枠(額縁)に描き、仕舞湯を持ってきたことで成功。
日曜生:お風呂の窓から見える朧月も良いですが、先に入った子供が曇った窓に落書きした月でもいいですね。「仕舞い湯」という言葉は、大家族の健康な生活の
匂いがしますね。
小石川:湯気の滴が泌たたり落ちる夜更けの湯室窓景に眺める月。ジワジワと近づく春の夜の、温さと寒さをひしひしと感じるのは、好々爺になったせいなのか。
小紫:銭湯の最後の客だったのでしょうか?湯気で曇った窓にぽっかりと丸い穴ができそれが朧月にみえたのでしょうか
与作:仕舞湯のころ上がってきた絵のような朧月を実感します。
酔魚:窓から見えた朧月を、描かれた絵にみたてた着眼がいい。

殊勲賞:5
得点:16

累積:262
合計:283

酔象:どどどんと威勢がいいやら春の風
三丁目:絶妙な取り合わせ。これぞ春一番。
風花:なんか痛快ですね。
幻灯齋:「放屁」などという言葉はまだ使いこなせません。羨ましい。
冬樹:あっぱれ!さぞ気持ちが良かったことでしょう。
小紫:いやはやなんともスケールがでかいですね。こういう 句、好きです。
小酔:豪快な春一番。誤魔化せる春一番と同時なら。
孤風:あっけらかんとしていて良い。

敢闘賞:3
得点:13
累積:84
合計:100

酔魚:山と月の距離感、月の大きさなどすべてを添い寝の一語で表現して見事。
珍念:やがて合体していくのか、離れていくのか……。
小酔:「添い寝している」は洒落ています。春の宵山マクラでもしてみたい。
緑地:まさしく春のぼんやりとした風情を詠んでいると思います。
阿美土:稜線を映す月明かりの添い寝が温かくていいなあ。
黒髪:添い寝がおぼろ月の優しい雰囲気を説明しています。

技能賞
得点:12
累積:105
合計:117

はじめ:阿佐谷ですね。あくびの直後に身を構える猫の様子が目に浮かびます。
めだか:うさぎ屋のガラス越しだから猫もあくびをしていられるのですね。
舟酔:うさぎと猫と春風なんて脳みそがとろけそうな風景ですね。
酔象:きっぱりと名物団子の腑に落ちる
酔魚:うさぎ屋というと春の気がします。たしかに猫がいたようです。

春の風物誌の大風が吹きすさび人も途絶えた町中の商店。その店をひょいと覗いたらのんびりと猫が欠伸していた、ただそれだけの景色なのだが、ここには詠み人の心にしっかりと景色を焼き付ける力が潜在しています。主題に春一番の力強さ、副主題は景色の点景に猫の欠伸を描いた巧みな手法。この句を数度朗唱すれば理解が早い、佳句であることが判る。うさぎ屋としたことで商店であることを詠ませ、うさぎで柔らかさを表出し猫の欠伸で追い打ちをかけたレトリックの妙味、ただしこの句には季語が二つあります。春一番/欠伸ですね。而してお分かりのように、この会で禁じている季重ねも、主題、副主題が明確に表現された場合は、掟破りではないことは理解できるでしょう。故に、技能賞なのです。

○○○○○○

得点:10
累積:290
合計:300

天布留:追い風か向かい風のなか子供の懸命な姿が見えるようです。
黒髪:自転車に乗れるようになる春。でも、実現までには強風にさらされる。象徴的に表現されていると思います。
焚火古:補助輪の子がいいですね。
利 根ノ雫:春風が子供が思いっきこぐ自転車乗りを応援しているようですね。
佳:勢いがありますね。「補助輪の子」という纏め方が上手いです。
三丁目:励ますようにやさしい春一番。上五にひと工夫あれば…。

得点:10
累積:235
合計:245

小紫:春一番を考えていて何かどっしりした物がいいなと思っていましたが、関取とは、背を向けというところに強い風を感じます。
佳:まさか飛ばされそうには見えないですが、小さい目を覆いながら浴衣を乱して逃げるお相撲さんを思い浮かべてちょっと笑いました。
はじめ:重くて力強い関取も面積が広いから大変ですね。
天布留:こっけいな姿を思い浮かべ笑いが出ました。
楽が鬼:滑稽味あふれ、理屈抜きに面白い。こういう俳句に評言はいらない。

得点:10
累積:9
合計:19

小石川:美しき女人の想いが、赤裸々な情を忍ばせはじめる朧たなびく月夜。やっぱり怖いですね〜。でも味わってみたくもありますね〜。
小酔:微笑むべきか泣くべきかそれが問題だ。ハムレットは泣き貴方は微笑む。微笑と詠んだ貴方の心は温かく爛漫。すなわち天心爛漫。
与作:微笑を色に託すと朧月となる。頷けます。
素松:温かい句です

得点:7
累積:102
合計:119

幻灯齋:ここはやはりジンが似合いますね。何か気怠い、都会の春先がイメージ出来ます。
冬樹:「朧夜」「ジン」「コルトレーン」・・・朧夜は、皆さん仕事をほったらかしにして飲みに参りましょう!
めだか:コルトレーンの気怠さがぴったりですね。
天布留:ピタッと決まっていると思いました。
風花:カッコよすぎ、決まりすぎですが...

得点:7
累積:131
合計:138

草千里:嘘をつこうと思ってつく人には、あんな美しい朧月など目に入りません。
阿美土:世は浮き世、程よくいこう、こんな風に。
めだか:どんなうそでしょうね。そんなこともおぼろ、おぼろですね。

得点:7
累積:295
合計:302

冬樹:実はこの作者、「大事なひとの名」をしっかりと覚えているんだと思います。忘れたがっているのに忘れられない・・・深読みですかね?朧夜の微妙な雰囲気がひしと伝わってきます。
風花:忘れたふりをしているのですね。
孤風:寂しさも薄まり木瓜の花開き

得点:6
累積:166
合計:172

素松:ほっと一息できる気持ちでよい句でした。
草千里:句作の時にまったく浮かばなかった春一番。ですがこの句には共感しきり。愛煙家、肩身の狭い時代、陽溜まりを見つけても、やっぱり風は強いんですねぇ。
幻灯齋:風の強い時でさえ、なんとしてでも吸いたいというタバコを手放せない雰囲気が伝わってきます。風をよけて日だまりでの一服は気持ち良さそうですね。

得点:6
累積:18
合計:24

孤風:朧月が示すのは何なのか。子の病から感じる不安感とか焦燥感より、もう大丈
土羊:物言えぬ子供の病気。朧なる不安の表現に○。

得点:5
累積:21
合計:27

利根ノ雫:春を一番待ちこがれていたのは猫ですかねー
素松:老猫と春一番がいい関係性です。
焚火古:のたりが好きです。


三丁目関二度目の降格

得点:3
降格:10+4累積:448
合計:434

楽が鬼:宇宙に飛び立ち春を告げる風を俯瞰して探している。いままさに時代を読みとる時事俳句であり、実験的な大きな句で大好きです。

●●●●●

得点:4
降格:1
累積:16
合計:15

緑地:渡辺淳一も裸足で逃げる。大人のうたですねぇ。
阿美土:小袖を合わせ願い事をするいとはんの横顔が浮かびますぅ。 以上です。

得点:3
降格:3+2
累積:143
合計:138

日曜生:酔いの句は大抵楽しいのですが、これは読み返すとどんどん悲しくなりました。夜のオフィス街、ビルに囲まれて酔っ払うこと、見上げる朧月の柔らかい輪郭。上手く言えませんが、冷たい風景の中の人の弱さに朧月が懐かしく見えすぎるのです。千鳥足の人のいろんな疲れが悲しいのです。多分、取り合わせに違和感を隠されたのではないでしょうか。

得点:3
降格:3+2
累積:162
合計:157

黒髪:おぼろ月にはウサギがいるのでしょうか。想像が膨らみますね。

得点:3
降格:2
累積:-3
合計:-5

利根ノ雫:飲んだ帰り道こんな風景見たことがあるなー

得点:3
降格:2
累積:-26
合計:-28

土羊:良からぬことの予兆、春一番。春は離別の季節哉。
緑地:春の別れは涙と共に希望がありました。一時間だけでいいので戻りたい。という気持ちになりました。

得点:3
降格:2+2
累積:55
合計:51

小石川:外に飛び出したくなるような快晴。風さえなければ、一足お先の春満喫。早春はなんともはや残酷であります。
与作:春一番の暖かい風を「心惑わす」と言ったところがすばらしい。
土羊:地球温暖化!時勢の取り込みに妙。


得点:2
降格:3+3
累積:181
合計:177

舟酔:いいな、いいな、可愛いな。この悪ガキめ!!

得点:2
降格:2+3
累積:113
合計:108

珍念:これってもしかしたらスケベなお話ですか? それ、好きです。

得点:2
降格:2+3
累積:72
合計:67

三丁目:春一番の微妙な感触をうまく捉えている。胸泡立つに感服。

得点:2
降格:5+2
累積:263
合計:256

日曜生:8文字もグレゴール・ザムザ。でも効きますねえ。不気味に病んだ感じ、日常がじわりと狂ってゆくような朧。「孕む」も後戻りできないような響きに聞こえますねえ。恐いですねえ・・・。
酔象:繭が見えた、しかし、すべて名乗らずともザムザで十分とも思えるので、もうひと世界を詠んで欲しいというのは欲張りなのか、朧はおぼろで 別の季語か?

得点:1
降格:3+4
累積:132
合計:125

はじめ:やっぱりね。私のこと見てたんでしょう。

得点:1
降格:2+4
累積:84
合計:78

舟酔:そうですよねェ。ちょっと無理してでもカッコつけなきゃ。でも、どうして南帰行ってないんだろうか?

得点:1
降格:4
累積:11
合計:8

草千里:覚悟しますよねぇ〜、でもあの湿度落ち着きます。

得点:0
降格:2+5
累積:93
合計:86


得点:
累積:
合計:24

届出休場

無届休場
合計:3

届出休場

得点:8
累積:10
合計:18

届出休場

降格:2
累積:89
合計:87

降格:2
累積:60
合計:58

無断休場

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