第56回秋・11月場所の1
11月16日〜30日
 お題は
団栗/夜なべでございまぁぁぁ〜す!
優勝
楽が鬼関

楽が鬼談
団栗のお題を貰いすぐさま思い出したのが寺田寅彦の著「団栗」。
小石川植物園でどんぐりを拾う幼子に亡妻を偲ぶ随筆です。
寺田寅彦は物理学者で夏目漱石の門下生でもあり俳句も詠みます。
夏目漱石といえば本郷。本郷といえば菊坂。
はたして菊坂に団栗があるかどうかは分かりませんが・・・
あの時代の空気感が出るのではと漱石、寅彦のそぞろ歩きの下駄と団栗を菊坂に配してみました。
選者の方々には感謝しきりであります、ありがとうございました。

    
優勝

優勝:10
得点:20
累積:425
合計:455

阿美土:和装の麗人が浮かびます。洒落た句です。
三丁目:団栗、たけくらべ、一葉、菊坂とうまいこと繋いで、まぁ、憎いこと。字面、リズムも秀逸。
緑地:言葉のリズムが気持ちいい。文人達のつぶやきが聞こえそうです。
はじめ:きれがいいけど踏んでころばないように
酔象:読んで口にして心地よい、文人の散歩の音が響いてくる、上京して初めてここら辺りに東京を感じたものだ
日曜生:リズムがいいですね。取り合わせもいいですね。濁音の柔らかさも良いと思いました。
酔魚:菊坂という固有名詞がうまくはまっていて森鴎外とか寺田宮虎彦の小説を思い出した。
冬樹:季語が動く感じもありますが、私、本郷に弱いんです。やられました。

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:19
累積:443
合計:469

小石川:もういいや!と思いつつ、ハッと気が付くと損ないや誤植、冷や汗もの。しかし五稿も出してくれる出版社なんて夢か幻か。
冬樹:何と「五稿目」で!仕事とはいえ、大変な凄まじさを感じます。お仕事おきばりやす。
鷹目:本当にそんな感じです。リアルさに瞠目しました。
楽が鬼:秋の日のためいきの身に沁みてひたぶるにうらがなし言の葉の げにわれはそこかしこさだめなく飛びちらふ文字の山かな・・・はぁ〜やれやれですな。
珍念:もっと早く気がつけよバカ!! っと言いたい、自分に。
三丁目:悲しむべきか、喜ぶべきか、複雑な心境。よーくわかります。御苦労様。
与作:校正の地味で地道な時間が伝わってきます。
幻灯齋:地獄の校正作業、五校目ですか?再校、再々校でなんとかしたいですね。身につまされます。
小酔:五稿目で誤植を見付け五九六う三でゴンス。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:18
累積:202
合計:223

小紫:私も覚えがあります。でもなかなかこんな風には詠めません。うまいです
蠱冬:背を丸めて歩く季節。頭上の木の葉や路上のどんぐりにも気づく余裕は欲しいですね。
木古里:わかります。道端の団栗の親をつい見上げてしまいますよね
はじめ:踏みましたねころばなくてよかった
黒子坊:そういえば、最近団栗を踏んでいません。
黒髪:「踏む」という否定的な文言の後に「あるを知る」と肯定する。その捉え方が好きです。
小石川:秋の深まりを感じつつ、実感として秋を感じるのはこうした瞬間ですよね。
孤風:鼻を摘みて銀杏の木のあるを知る
酔魚:当たり前のことなんですが、実感が素直に出ている。


○○○勝ち越し○○○

得点:14
累積:92
合計:106

佳:「どんぐりって食べられないの?」って誰でも尋ねたことあると思います。さすが餓鬼大将、聞かないですね。
孤風:つっぱる事が男のたったひとつの勲章なのだ
舟酔:フフフ・・・。どんぐりって手間ヒマかけなきゃ食えたもんじゃないス。
天布留:子供が子供らしく遊んでいたころのひとこまでしょうか。
小紫:餓鬼大将と苦さの組み合わせが面白いです
緑地:いろんなものを食べました。渋くて苦くてやせ我慢。
木古里:団栗の苦さが懐かしいです。見た目よりずっと可愛くない苦さなんだよなあ

得点:14
累積:46
合計:60

酔魚:寂びしさが沁みる句だ。でも「寂しき」と直裁に云わないほうが私は好きだ。
風花:良いとおもいました。ほのかなぬくもりがあります。
小紫:私もどんぐりは寂しい方向にいってしまうのですが、屋 根たたくがいいです
酔象:この人に思うのは、ひとりぼっちの寂しさではない、孤高の同士といったものだろうか・・
孤風:尋ね来る音は狸か山里の古屋
蠱冬:バラバラと屋根を打つ音は、寂しくもあり、来客のようでうれしくもあり。
素松:分かりやすくでも胸打つ句でした。

得点:12
累積:283
合計:295

黒髪:一人の子どもと、一つのドングリの独立感。きっ と、この子どもは背中を丸めているのでしょう。孤独な中にも、温かみを感じることができました。
小酔:「団栗一つ」だけを「探す」。カギっ子の孤独がうまく表現されている。
珍念:家の中にもいたくなくて、外も寒くて友達もいなくて、団栗だけが優しいって感じですかね。お母さん、早く帰ってこないかな。
与作:かぎっ子の孤独がよく詠われています。
酔象:団栗一つがせつないな、背中が丸いぞ、こどものくせに

得点:12
累積:331
合計:343

日曜生:子供時代の純粋さを忘れていくことの悲しさと冷静な肯定。「団栗」で触発されるそんな複雑な思いを、簡潔に、軽やかに詠まれたと思います。濾過のしかたにセンスがあると思いました。
黒子坊:子供はこうありたい。あってほしい。
楽が鬼:団栗と理想の取り合わせの妙がいいですね。わが胸の 熱き思いに比ぶれば 煙もうすし 桜島山・・・少年は大きく深く深呼吸をする。
素松:ポケットの中は異次元みたいに感じますね。
土羊:団栗をポケットに入れた幼心は単純なのか複雑なのか考えさせられる句です。
三丁目:そーだ、理想を入れ忘れたんだ。団栗とビー玉だけじゃやっぱりダメね。

得点:11
累積:28
合計:39

宝玉:わかります、朝になるとテンション変わっちゃうんですよね(笑)
小酔:恋文ばかりでなく前の晩書いたものは、なんか朝読むと違うんだよね。夜の私と朝の私は変心するのです。
風花:よくわかります。
笑い猫:今でもよくコレありますが、形態が変りました。「一括Delete」!
天布留:夜、書く手紙は感傷的になり、朝、読み返すと気恥ずかしいくなったりします
楽が鬼:現世は夢夜の夢こそ真・・・やんぬるかなほとばしる熱き血潮に流された心の写し、こりゃ恥ずかしいものです。
鷹目:怠惰ゆえ恋文を書いたこともないのですが・・・。

得点:9
累積:-16
合計:-7

土羊:川柳っぽい作ですが、団栗を人間にもっていった閃きが素晴らしい。
舟酔:確かに。でもその差で幸せは計れないし、又、消えてゆくし。
木古里:小さい頃は同じに見えたり思えたりですけどねえ。
宝玉:時間が経てば差がついてくるんですよね
黒髪:読み手の方はおいくつなのでしょう。大きいドングリと小さいドングリの個性を大切にしていける私でいたいと思います。

降格:7
累積:161
合計:167

利根ノ雫:子供の頃ポケット 一杯に団栗を入れてましたよ
蠱冬:そのまま箱に入れておいた団栗に、虫がわいててひゃーっ!となった記憶が……。
珍念:そうして、ゴミをもってきたと母にしかられる。
佳:はずむ足取りが見えそうです。「すごい!いっぱい集めたね」って褒めるお母さんが待っている、余韻のある句だと思いました。

得点:6
累積:78
合計:84

幻灯齋:一刻者が効いています。頑固者じゃ詩にならないですね。
冬樹:団栗が転がるのは当たり前(万人が詠んでる)。転がらない団栗を詠んだところに、作者の独自な(頑固な?)視点がかいま見えます。
阿美土:不器用な男の生きざまがにじみます。

得点:6
累積:11
合計:17

小石川:艶やかな実にポコンと空いた小さな穴。我が夢もまたかくの如きです。
土羊:団栗の穴がとても気になっていた少年時代を思い出しました。
利 根ノ雫:虫に食われたときに現実に戻されますね
笑い猫:団栗にはどんな夢が詰まっているのかな?It,s Romanntic!

得点:5
累積:176
合計:181

素松:子供みたいな眠り方でかわいらしいです。
緑地:いつのまにか乗ってるんですよね。僕の場合は発車のベルも聞こえませんが。

得点:5
累積:138
合計:143

天布留:子供にとって大人の背中は、黒板のように大きかったでですね
佳:自営業の家の子供は、こういう背中を叩き込むのでしょう。いい大人になりそうです。

得点:5
累積:99
合計:104

与作:猫の毛にも季節を詠んでいるのがいい。
鷹目:先月天に召されたウチの駄猫を思い出しつつ。

●●●大関負け越し●●●

得点:0
降格:10+7
累積:557
合計:540

得点:0
降格:10+7
累積:281
合計:265

得点:0
降格:10+7
累積:203
合計:186

●●●負け越し●●●

得点:3
降格:1+2
累積:64
合計:61

笑い猫:団栗の実の下に集まる獣は果たして・・・? オークの実の下には猪がやって来るのだけど・・・

得点:4
降格:3+1
累積:169
合計:165

幻灯齋:ドングリが軒を打つ音はどんな風に聞こえるのでしょうか?ドングリの転がる音を童唄に見立てたのが雰囲気にあっています。
阿美土:田舎の昔を思わせます。なつかしい。

得点:3
降格:2
累積:10
合計:8

宝玉:夜なべは辛いけど風呂で一杯なんていいですね

得点:3
降格:1+2
累積:50
合計:47

利根ノ雫:昔母が夜なべして作ってくれた服を思い出します
黒子坊:ちょっとシュールなようで淫靡な雰囲気もするところが。

得点:3
累積:104
合計:107

日曜生:いっそ私も転びたい。そんな縁起でもないこと思うくらい、気持ち良さそうです。
風花:あっけらかんとしていいですね。
はじめ:踏んですべってころびましたか、広くて青い空が見れてよかったね

得点:1
降格:4
累積:10
合計:6

舟酔:子供は最初びっくり、次にケケケッと笑うでしょう。かわいい句です。

得点:0
降格:5+5
累積:259
合計:249

得点:0
降格:1+5
累積:38
合計:32

得点:0
降格:5
累積:42
合計:37

得点:0
降格:5
累積:20
合計:15

得点:
累積:162
合計:

届出休場

得点:
累積:44
合計:

届出休場

得点:
累積:80
合計:

届出休場

降格:2
累積:44
合計:42

無届休場

降格:2
累積:9
合計:7

無届休場

    


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