第60回冬・1月場所の1
平成20年1月16日〜31日
 お題は
福笑い/福寿草でございまぁぁぁ〜す!
優勝
冬樹関/日曜生関

冬樹関談
先程、地吹雪しげき庄内より帰還いたしました。
たまりにたまったPCのメールをチェックしていましたところ、
「優勝」の輝かしい赤い文字が目に飛び込んで参りました。一瞬、我が目を疑いました。
第40回以来、久々の優勝、本人にとりましても、晴天の霹靂のような感じがいたしております。
といいますのも、今回は「福寿草」のお題で、
少なくとも2句、拙の句よりも素晴らしい句を発見いたしていたものですから・・・。
ともあれ、選んで頂いた方々、ありがとうございました。
日曜生関談
父を送る数日前に作りました。ぎりぎりの頃(締切りではなくて)でした。
選評読んで癒されています。皆様・おとーさん、ありがとうございます。日曜生

優勝

    
優勝

優勝:10
得点:19
累積:336
合計:365

孤風:寒中温あり。仏様もにっこり。
珍念:笠地蔵を思い出しました。
小酔:初見で天に抜いたが俳句らしすぎて止めようかと。しかし「足元温し」の「温し」がボディブローのように効いてやはり「天」。コタツで選句したせいかもね。
夏草:小生は福寿草を野仏に喩えましたが、この句はまさに写生、実景をそのまま詠んでいながらも情感に溢れていて心も温くなります。
酔魚:仏様の足元に福寿草、目出度く心和む句。やっぱり床の間に飾る花じゃないですよね
はじめ:本当にまだ寒いのに暖かそうですねェ
幻灯齋:句の目線が暖かい。
緑地:素朴で穏やかな野仏と幸福と長寿の花が寄り添っている風情がいい。

優勝

優勝:10
得点:19
累積:265
合計:294

風花:簡潔な言葉で言い切っているのがいい。
笑い猫:潔い、凛とした感じが好きです。昔「小さな巨人」という傑作映画があったことを思い出しました。(関係ないか?)
黒髪:小さくとも、しっかりと花を咲かせる福寿草の力 強さ。勇気づけられます。
酔魚:最初季語が動く(福寿草じゃなくてもいい、例えばすみれ草)と思ったのですが、何度か読むとやっぱり福寿草がぴったりです。失礼しました。決まってます。
黒子坊:小さな自然に何かを感じる感覚を持っていたいものです。
木古里:この植物達の強さって言うのは毎年驚かされます。
利根ノ雫:本当に小さな事から季節の変わり目が分かるんですよね

殊勲賞

敢闘賞:5
得点:15
累積:59
合計:79

阿美土:おわすがいいです。不確実な時代に何か願いのような温かさがあります
佳:黄金色と黄色の一枚の絵のような光景です。冬の小さな陽だまりが見えますね。ありがたい、ありがたい。
冬樹:不肖私も、「野仏」と「福寿草」の取り合わせで作句いたしましたが、この句の方が断然魅力的。脱帽の意を込めて、天に頂きました。
三丁目:福寿草のチカラを素直に詠んでいて共感できます。
蠱冬:小さく咲く福寿草を野仏に見立てる優しいセンスがすてきです。
緑地:雪の間からのぞく眩しいばかりの黄色はそんなふうに見えるかもしれませんねぇ。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:14
累積:83
合計:100

木古里:この感じはわかります。華やかになりますね。
緑地:広がりと遠近感のある絵が浮かびます。気持ちが良いですね。
楽が鬼:広々とした野原に咲く小さな福寿草を視線の下に置き、そこから雄大な富士の山を仰ぎ見る目線の移動で、忍の八海辺りの景色を彷彿させる、絶品の写生の句です。
はじめ:雄大でいい
佳:富士の大きさの対比が素敵です。大きな春へ視線が動きます。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:14
累積:189
合計:206

酔象:歴史、風景、現実、様々なものが浮かび上がる。モノクロ割りて、がお見事
小石川:広漠とした拡がりの中の点景、初春の田園風景が見えるようです。
鷹目:見てはならぬもののようなビビッドさにしびれました。
黒髪:寒々しい風景の中に、福寿草が顔を出す。その様子を「モノクロ割りて」と表現されるとは、映画の一場面のようです。
小紫:墨絵のようないなかの風景を割ってでてくる福寿草。きれいですね。
草千里:迷いましたがこちらをいただきました。モノクロの景色に咲く福寿草、想像すると美しい!


○○○勝ち越し○○○

得点:10
累積:296
合計:306

小紫:黄色い花が日向のよう、、、暖かい良い句だと思います。
天布留:なんだか体が、暖かくなった気分です。
珍念:福寿草の花は小さい太陽ですか。天に入れようかどうしようかかなり迷いました。
土羊:日向に固まる福寿草の様子が妙。

得点:9
累積:198
合計:207

蠱冬:お正月、みんな集って楽しく遊ぶ。そんな愉快な光景が目に浮かびます。
利根ノ雫:自分の顔で福笑 いとはめでたくて良いですねー。
宝玉:正月に相応しい遊びだと思います、笑うだけですものね
草千里:やってる我らが笑顔になれるってのがいいんですよね〜(^-^)

得点:8
累積:-2
合計:6

草千里:「太陽が落ち」がいい!福寿草そういう花ですね
土羊:「太陽が落ち」がいいですね。福寿草はそんな感じで群れています。
孤風:太陽の微笑みが滴り落ちた黄色なんだ。

得点:7
累積:86
合計:93

幻灯齋:俳句の中に福笑いを見るという視点が秀逸。素数という言葉も考え付きません。
天布留:十七文字には、いつも四苦八苦です。
夏草:これぞ極めつけの二物衝撃、数字・数学と笑いの対置の妙に一票投じます。
小紫:面白いですね〜五、七、五ですね

得点:5
累積:213
合計:218

三丁目:とは言いながら、ある種の充足感と幸福感が漂う。
冬樹:「福寿草」と言えば古今、似たような作句例(今回の拙の句も含め)が数多ありますが、この句は、視点を変えて誠に新鮮二句一章の成功例でしょう。
幻灯齋:一茶の句を彷佛とさせますが、平凡な普段通りの休日を迎えているという事でしょう。それが一番ですね。

得点:5
累積:71
合計:76

楽が鬼:福寿草の花言葉を聞けば「永久の幸福、思い出、幸福を招く、祝福」。ならばこの句の上五中七福寿草。まさにそのとおりである。
黒髪:心が、ほっこり。とても素直で温かい句です。
利 根ノ雫:何か正月らしくほのぼのとした感じが良いです
小石川:福寿草そのままのシンプルな描写にひかれました。

得点:5
累積:56
合計:61

阿美土:都会に散る仲間に親戚にたまには戻って来いよと言っている。いつもそこにふるさとがあるよと。
酔魚:正月に集まる顔は減っても、やはり嬉しく目出度い。そんな感慨を福笑いに結びつけたのが上手い。「吉」は「きち」でしょうか「よし」でしょうか?
風花:正月でも家族があまり揃わなくなってきましたね。
酔象:シンプルに詠んでいるようで、内実、含みがあり、幅のある句だと思います

●●●大関負け越し●●●  

得点:3
降格:10+4累積:559
合計:545

小酔:女性は整形の顔には敏感ですね。我が家も同じ。「福笑ひ」の「ひ」は、皮肉の「ひ」でしょう。
蠱冬:いるんですよねー、すぐ見破る人! 福笑いというより、黒い笑み!?という気もしますが。

得点:1
降格:10+6累積:556
合計:540

冬樹:目隠しを取った時の本人の感想なのか、他人の福笑いを傍観してのことなのか、その辺が多少曖昧ですがニュアンスは伝わってきます。

●●●負け越し●●●

得点:4
降格:5+1
累積:441
合計:435

宝玉:名前って自分じゃ付けられないですものね
舟酔:そうですよね。この疑問を句にした作者は素直な人ですね。

得点:4
降格:1+1
累積:43
合計:41

夏草:北国生まれの人間にとって福寿草は〈雪割草〉という春を告げるシンボリックな花にて、その直截で平明な描写に素直な感動を覚えます。
はじめ:みな眠っているうちにひとり咲いてるんだよね

得点:4
降格:1
累積:8
合計:7

笑い猫:「子」と「マウス」の洒落が効いている。福笑いもデジタル時代に突入してたの?
珍念:うまいですね! パソコンで福笑いゲームをしてもなんか季節感はあまり感じませんが。
三丁目:有りそうで無いもっともらしい嘘とシャレが効いている。

得点:4
降格:2+1
累積:87
合計:84

風花:『笑い』の句を『泣き』で詠んでいるのが良いと思う。
土羊:福笑いの哲学はここにあるのか!なるほどの一句。
宝玉:泣き顔は流石にできませんよね

得点:4
降格:3+1
累積:194
合計:190

黒子坊:映る姿が福笑なら、明日の目覚めもよきものとなりましょう。
天布留:ぎょっとしましたか?
小酔:夜トイレに起き硝子戸に映った自顔。如何なるご容貌でしょうか。ユーモアがあっていいですね。Smile makes you happy.
鷹目:もの哀しい深夜の一瞬が目に浮かびます。

得点:3
降格:2
累積:-2
合計:-4

舟酔:何かほのぼのとした光景、音どんなだったんでしょう?

得点:3
降格:3+2
累積:167
合計:162

鷹目:人間はまだ、地球に居ていいんですね。
孤風:大仰な表現が笑いを誘うしたたかな出来ですね。

得点:3
降格:2+2
累積:89
合計:85

舟酔:これ程、冷静なら自分のカンに頼りなさいって言いたいけど、おもしろい。
木古里:最近やってませんが思い出しました!この雰囲気ありますね!

得点:3
降格:1+2
累積:45
合計:42

酔象:陽、春、光を詠む句が多い中、作者のセンスが中七に光っている
笑い猫:福寿草という花の特性をよく捉えた句ですね。この時期、ロケ現場では日向を求め、動く「人間福寿草」と化しています。

得点:2
降格:3
累積:31
合計:26

黒子坊:初詣、小生は色々ありましたが、福多き1年となりますよう。

得点:2
降格:1+3
累積:44
合計:40

小石川:宴の後で感じる一抹の高揚感と空虚感。いい味わいです

得点:2
降格:3+3
累積:322
合計:316

阿美土:若く出陣するを送る人たちの心。今だ消えぬ重さを花は知っているのだろう。
佳:いろんな時代がありましたね。福寿草の穏やかな花が、全てを癒してくれるようです。

得点:1
降格
:2+3
累積:105
合計:100

楽が鬼:お正月カルタの「み」の札にこの句が書かれていたらと思わせる絶妙さがいい。ということで「福笑い」で一句抜くとすればこの句。

得点:0
降格:5+5
累積:191
合計:181

得点:0
降格:2+5
累積:147
合計:140

得点:0
降格:1+5
累積:40
合計:34

得点:0
降格:5
累積:-19
合計:-24

得点:
降格:10
累積:97
合計:87

無断休場


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