第82回・阿佐ヶ谷俳句草相撲 12月場所の2
お題は
「年忘れ」「古暦」でございまぁ〜す
優勝
金太郎関
まさかの優勝、ありがとうございます。
風を切って、現在を振り切って。そんな思いで出来た句です。
いきおいだけです。まさか優勝とは思いもよらず驚きですが、
幸先が良 いことこの上なし。
今年は良い年になりそうです。
ありがとうございました


鷹目関
高校までを過ごした家は薪で焚く五右衛門風呂でした。
何とか大学を決め家を出ることになり、
隠し持った猥本の類をそこで燃やしました。
幼稚な話ですが、今思えばそれなりの踏ん切りをつける
儀式だったのかも。
素晴らしい賞をいただき、今年は自分も何か心機一転せねば、
と思っています。
選者の方々、ありがとうございました。
そして皆様、今後いっそう精進してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

優勝

優勝:10
得点:18
累積:-4
合計:24
3点以上

素松:力強さがあって良かったです。
笑い猫:ヘッドフォンから流れてくる音楽はやっぱストーンズでしょうか?
草千里:酒が入ってついついかっ飛ばしてしまいがちですが、怪我には注意しましょうね。
日曜生:痛いくらい冷たい夜、何かを振り切るように自転車を力いっぱいこいでいる。スピードと痛みと高揚感。それが年忘れの時間なのでしょう。もう一つ、状況がわかる言葉が欲しいかなとも思いましたが。若い感覚がやっぱりいいです。
●酔
魚:師が走る年ですから自転車くらい飛ばすでしょう。漆黒の闇を駆けぬける自転車か!
黒髪:寒そう。でも、家に着いたらポカポカしそう。前 向きに生きる強い意思を感じました。
かぼす:青春は自転車をこいで涙も恋も振り切るんじゃ〜。だけど年取ったって夜をかっとばす体力があればまだまだ青春なのだ。ちょっと忘れっぽくなってるだけでね。一生青春、熱くなれ!ってそんなに熱い句じゃないか。
はじめ:お座敷がいくつもかかっていたようですね
値札:金がかからなくていいですね

優勝

優勝:10
得点:18
累積:157
合計:175
5点以上

佳:炎の温かい色と、焚き火の香りがふっと感じられて、後悔が軽くなるようです。古暦を・焚き付けにという順にしなかったところが上手い。
蠱冬:後悔の焚きつけは燻るだけかも知れない……ちょっと苦さを感じさせる句ですね。
幻灯齋:後悔をしないように生きてはいますが、なかなか。。。焚き付けにした後悔はきっちり忘れてしまいましょう。後悔してる間に残りの時間はどんどん過ぎてしまいます。もったいなや。もったいなや。
めだか: こんなことが私もしたかったです
天布留: 燃えてしまうことでリセットできそうな気がします。前を見て歩きたいですね。
三丁目:燃やしても燃え残るものあり。如何せん。
楽が鬼:我が家のばあさんが「焚き付けにもならないデクの棒だったらありゃしない」と怒りの矛先に、この言葉をぶつけていた、思い出と郷愁をもらったので選びました。

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:17
累積:193
合計:222
5点以上

楽が鬼:中七のカタカナで書かれた判じ物のあざとさが古暦と響きあっているので・・・え〜いたまにはこうした句にやっつけられるのも小気味がよいと、天に選んでしまった。
風花:せつないですね。「アナタ」との日々、新しい暦にはもういないのですね。
値札:古暦だけが友達なんですね。
鷹目:あのとき木偶のように突っ立ったきりの自分が見えます。
天布留:中七のカタカナと下五の言葉にドキッとしました。回りが全員死んでも自分だけが生き残っているような・・・。
笑い猫:このごろ、カーペンターズのメロディがやけに染み入ります。
三丁目:呪文のような中七が熱くて恐い。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:16
累積:107
合計:126
5点以上

小石川:ふっと時間が逆転する「今年」の一言。似た句が多い中で、絶妙の味付け、たまりませんなぁ〜。
冬樹:この古暦、日めくりの類ではないのでしょうね。仕事場か台所の壁に掛けてあるカレンダー、その自らの書き込みのひとつひとつに、今年一年頑張ってきた充足感のようなものを感じておられるのでしょう。「今年かな」という結び方も気持ちが込められていると感じます。
日曜生:年末の忙しさの中、古暦を変えようとして、ふと手が止まる。「今年」への愛着。丁寧な生き方が感じられます。中七の収め方が上手いと思いました。
孤風:手帳を替える時も同じ思いになりますね。
はじめ:いろいろあったんですね。振り返る今があって良かったですね。
素松:いろいろな思いを感じさせるアイテムですね。

○○○勝ち越し○○○

得点:13
累積:241
合計:254
6点以上

はじめ:何もなかったんですね。無事でよかった。
孤風:使わなかった古暦は襖の裏張りに
酔象:この部屋すっきりと整頓されているかのようだ。妙な世のしがらみがなくていいと思えた。
利 根ノ雫:昭和の風情漂う句ですね。
幻灯齋:6畳の、あるいは3畳のとしてもいいはずなのに、なんで4畳半だとぴたっとはまるんでしょうね。でも、上五はもっと意外な取り合わせの方が面白い句になったような気がします。
鷹目:茫漠かつ泰然たる四畳半の宇宙を感じました。
素松:四畳半がすごくインパクトを与えていました。

得点:15
累積:22
合計:37
4点以上

黒髪:荒々しくも、しなやかに移り変わっていく。可能 かどうか、やってみましょう。そんな気にさせてくれる力強さがありま す。
かぼす:コラコラ、むやみにゴミを捨てるんじゃない。しかし、詩的イメージは映像のように広がりますな。「捨てし」でなく「捨てた」のほうが投げやりな感じがして、この場合は正解かも。
舟酔:エンドレスの映画の始まりと終わり。古暦のイメージをずらしたこういう句は人を楽しませます。
鷹目:「流転」にしびれました。自ら流れてこそ掴める活路があるかもしれません。
片手間:流れ流れてどこまで行くのでしょう、、、、、。
楽が鬼:古暦(過去)へのオマージュを捨てきれない無頼、デラシネ・・・こういう句に言葉を弄することはできない。
幻灯齋:最近は旅に出たがらない若者が増えているといいます。時間にとらわれる事なく改めて人生の模索の旅に出るのか?ご自身への激励句と詠みました。

得点:10
累積:16
合計:26
4点以上

舟酔:放蕩をし尽くした人の年忘れでしょうか?猫を紙袋の遊び心、いいですね。
風花:年末の昼下がり、のんびり感がいいです。
小石川:何とも宙ぶらりんな年の暮れ、無為に身をもてあそぶ以外に方法無しの気分満載です。
緑地:世知辛い事多い中、こののほほんとした感じがいいです。
片手間:年末の冬の日が感じられます、、。

得点:9
累積:196
合計:205
5点以上

酔象:澄む、の一言の透明感が忘却の感を一気に高めた。清冽である。
三丁目:忘却におののく日々の対極に、こんな素晴しい世界があったとは。
小酔:人間みたいな暦ですね。澄むのはボケの後、骨となって果つるときのみか。「なきがらや秋風かよふ鼻の穴」蛇忽

得点:8
累積:167
合計:175
5点以上

草千里:年末の人の行き交う感じのありきたりの大阪弁が良かったです
佳:年末商戦不調、大阪弁だと余裕がでますね。
黒子坊:関西弁の軽妙なやり取りの中なのですが、ほんとに「あきまへん」今日この頃。
冬樹:昨年末、関西ではこんな会話が飛び交ったことでしょう。ただ、「?」は余計だと思いますが・・。
小石川:あっけらからんとした捨てばちな言葉に、2008年の暮れゆくやるせなさと、来年への希望が見え隠れするしたたかさ。よろしゅーおまっせ!

得点:7
累積:256
合計:263
5点以上

珍念:ま、いろいろあったけど、燃えて煙になっちゃったら、もうチャラですね。
酔魚:平易な言葉で当り前なことを言っているんだけれど、一年 が終ったという感慨が伝わってくる。
蠱冬:一年の嫌なことは暦と一緒に燃やすに限る。あ、いいことも燃えちゃうのか!?

得点:7
累積:87
合計:94
5点以上

片手間:べろり という感じです。
夏草:目に見えるかたちで脱皮したい気分、よく分かります。いっそのこと、身を丸ごと脱ぎ捨てるのはどうでしょう。
酔魚:そううまくいくんでしょうか、出来ればいいんですが

得点:4
降格:1+1
累積:45
合計:43
5点以上

かぼす:いらねーぞ、そんなちっとの給付金なんか。それよりさっさと解散しろ〜!とか、いろんな叫びがあった昨年でしたが、気がつけば年も明けました。諦めず叫び続けていくしかないのかなー。
酔象:そうなのだ、永遠に届かないのだその声は、世はクラインの壺である。
笑い猫:ツェッペリンを大音響で聞きたくなる年の瀬です。

得点:6
累積:514
合計:520
6点以上

小酔:同好の士、同様の思い、同様の結果。有馬記念も暮れの季語になるべきと思いませんか。
冬樹:私は、競馬はいたしませんが、この句、ものすごく解ります。年の瀬もおしつまり、作者にとっての一大事はあとは「有馬記念」だけ?あるいは、今年全く勝てなかったけど、「有馬記念」に全財産を掛けて勝負に出るという決意、とも読めますね。
舟酔:この上なく簡潔な句を作り、投句する作者の潔さに惹かれました。
日曜生:きっとこの人の暦は、楽しい予定で一杯だったのでしょう。子供のような「夢中」・「わくわく」が楽しいです。

得点:6
累積:348
合計:354
6点以上

利根ノ雫:私は忘却の達人で すので三つ覚えるより三歩で・・・
緑地:一茶を三つという欲張らない感じがいいです。

得点:5
累積:114
合計:119
5点以上

土羊:ゆっくり考えてみると確かに似ているようなきがしてきました。
珍念:いや、なんとも身につまされますな。

得点:5
累積:322
合計:327
5点以上

黒子坊:こういう時節こそ、結果だけでなく「頑張ったじゃないか」ということを大事にしたいので。
小酔:人生応援俳句。キャッチフレーズ俳句。変な句だけど何回か詠んでいたら同感してしまった。うまく欺された。
緑地:ネガティブな句が多い中、励まされた気がします。

●●●関脇負け越し●●●

得点:2
降格:5+5
累積:202
合計:192
7点以上

草千里:裏のリスト?どんなリストだったんでしょうか?怪しいなぁ。
珍念:よく分からないけど、なんとなく気になる俳句です。

●●●小結負け越し●●●

得点:1
降格:5+6
累積:651
合計:640
7点以上

風花:「揺れなずむ」に今年の感慨があります。

得点:5
降格:3+1
累積:408
合計:404
6点以上

めだか:己の生きてきた日々ですものね
黒子坊:「忘年会」シーズンは毎年ほんとに笑えないニュースもありますしね。
夏草:説教臭くてアイロニーとしても真っ当過ぎますけど、こういう倫理、こういう時代にはとても大切だと思います。


●●●前頭以下負け越し●●●

得点:4
降格:2+1
累積:100
合計:97
5点以上

土羊:確かにここまでくると「ものぐさ」も一流のように思います。
値札:暦をめくる力もないほどの欝なんですね

得点:4
降格:2+1
累積:121
合計:118
5点以上

蠱冬:私の三日坊主といえば、いつもダイエットと日記でした。ああ、今年もまた……。
孤風:今年も痩せなかった。正月また太ってしまう…
佳:頷いてしまったのでとりました。そういえば、新年の日めくりカレンダーの厚みっていいですね。

得点:3
降格:3+2
累積:351
合計:346
5点以上

夏草:そうなんですよね、たった1枚、1日違いで来週は来年、世界が全く変わるあの気分はいつもながら不思議です。
天布留:私も毎年口にすることです

得点:2
降格:2+3
累積:107
合計:102
5点以上

めだか:私も苦しきことに心当たり有りです
利 根ノ雫:何か自分にギクリとさせられるのは何故?

得点:2
降格:1+3
累積:13
合計:9
5点以上

土羊:厳しい年末。暗い句の中にあって、唯一、自分を褒めてる句でした。
黒髪:家族が減って二人になったのか、友が増えて二人になったのか。どちらにも読めますが、優しさを感じる句です。

得点:0
降格:5
累積:458
合計:453
5点以上

得点:0
降格:5+5
累積:222
合計:212
5点以上

得点:0
降格:5
累積:175
合計:170
5点以上

得点:0
降格:2+5
累積:213
合計:206
5点以上

得点:0
降格:3+5
累積:238
合計:230
5点以上

得点:0
降格:4
累積:11
合計:7
4点以上

得点:0
降格:1+5
累積:40
合計:36
5点以上

得点:0
降格:3
累積:-35
合計:-38
3点以上

得点:0
降格:4
累積:17
合計:13
4点以上


無断休場
降格:10
累積:197
合計:187
5点以上

年度別
TOP
17年
18年
19年
20年
歴代大賞受賞者
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第一回場外句会
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俳句草相撲協会事務局
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