優勝
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優勝:10
得点:20
累積:658
合計:688
5点以上
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●楽が鬼:永年に渡って捨てられてきた婆たちの怨念か?山一面が婆たちの陰部に、揺れるすすきは陰毛に見え、おいでおいでと山が呼ぶぅぅ〜〜〜、怖ぇ〜!
●写汰:昔話ではなく、今ここで起きていることのように詠まれています。その残酷な目線にはっとなりました。
●小酔:映像的に凄惨な姥捨てのシーンに一面の芒が揺れるのはドラマチックでいいなと初見は「天」。だがしかし「芒」は野や原に生える植物、姥を捨てるような深き山に生えるものだろうかとの疑問が生じる。が浅い山もあるしどこへ捨てようと---。「地」になりました。
●幻灯齋:姥を捨てるのは木の鬱蒼と生えている山深いイメージがありますが、この句は一面が薄との事。簡単に戻って来れそうな気もしますが、姥捨ての背景表現としては薄もありかもしれませんね。
●月心:楢山節考が髣髴とします。
●酔象:捨つる、ゆれ、の動詞がもったいない気がする。僭越ですが、姥捨の〜芒かな・・がいいような、でも世界がみえる。
●阿美土:楢山節考のシーン。儚く愛しく哀しくいっぱいの気持ちが溢れます。
●舟酔:恐ろしいような、美しいような、死をどうとらえるかで見方が違ってきます。
●おじや:その帰り道だとしたら、辛い。
●草千里:恐い句だけど、景色が浮かびました。それはそれは色のない世界でした。
●珍念/●利根ノ雫
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