(米)
☆☆☆☆
分 

2008/11/

年間映画鑑賞
2008年
1987年  1988年  1989年
1990年  1991年  1992年  1993年  1994年  1995年  1996年  1997年  1998年  1999年  2000年
 
2001年  2002年  2003年  2004年  2005   2006  2007年  2008年  2009年
  
2010年  2011年   2012年
タイトル
監督・原作・脚本・撮影・音楽・主演
解説・獲得賞
公開
177


(米)
☆☆☆☆
分 

2008/11/

176

飢餓海峡
(日)
☆☆☆☆
183分 ドラマ

監督: 内田吐夢
原作: 水上勉
脚本: 鈴木尚也
撮影: 仲沢半次郎
音楽: 富田勲
出演: 三國連太郎( 犬飼多吉/樽見京一郎)/風見章子 (妻敏子)/左幸子(杉戸八重)/ 加藤嘉(父長左衛門)/伴淳三郎(弓坂吉太郎)/ 進藤幸(妻織江)/山本麟一(和尚)/亀石征一郎(小川)/八名信夫( 町田)/三井弘次(本島進市)/沢村貞子(妙子)/ 藤田進(荻村利吉)/関山耕司(堀口刑事)/高倉健( 味村時雄)/

★吐夢の名をもらった内田吐夢監督作品で俺の人生のターニングポイントに大きく影響した映画。店を開店する一年前の映画。

1965
1965/01/15
2008/12/18

175

リベンジ
REVENGE
(米)
☆☆☆☆
124分 アクション

監督: トニー・スコット
原作: ジム・ハリソン
脚本: ジム・ハリソン/ジェフリー・フィスキン
撮影: ジェフリー・L・キンボール
音楽: ジャック・ニッチェ
出演: ケヴィン・コスナー/ アンソニー・クイン/マデリーン・ストー/サリー・カークランド/トーマス・ミリアン/ホアキン・マルティネス/ジェームズ・ギャモン/ミゲル・ファーラー/ジョー・サントス/ジョン・レグイザモ

「アンタッチャブル」で正統派ヒーローを演じたK・コスナーが一転、危険な恋に落ちるダーティな役で新境地を築こうとした野心作。
★アンソニー・クイン,ケヴィン・コスナーそしてヘップバーンの息子ミゲル・ファーラーこの三人は俺の好みの俳優なので、気持ちのよい作品だ。ガ、ストーリーは陳腐きわまりない。不倫ものなのにナイスバディのマデリーン・ストーのおっパイは小さくて迫力無くてっがっかりだぁ〜

1990
1990/05/
2008/12/17

174

フェノミナン
PHENOMENON
(米)
☆☆☆
123分 ドラマ/ファンタジー

監督: ジョン・タートルトーブ
脚本: ジェラルド・ディペゴ
撮影: フェドン・パパマイケル
音楽: トーマス・ニューマン
主題歌: エリック・クラプトン“Change the World”
出演: ジョン・トラヴォルタ/キーラ・セジウィック/フォレスト・ウィッテカー/ロバート・デュヴァル/デヴィッド・ギャラガー

突然天才になってしまった男の恋愛を描いた、ハートフルなファンタジー映画。カリフォルニアの小さな町ハーモンに暮らす、自動車整備工のジョージ。彼は自分の38歳の誕生日の晩、不思議な光を浴びて超人的な力を得る。
★トラボルタがまだ若干痩せていた頃の気配を残している。キーラ・セジウィックって女優はどうにも感情移入出来ないタイプで困った。

1996
1997/01/
2008/12/16

173

ラブホテル
(日)
☆☆☆
88分 エロティック/ドラマ/ロマンス

監督: 相米慎二
脚本: 石井隆
撮影: 篠田昇
助監督: 榎戸耕史
出演: 速水典子/寺田農/志水季里子/益富信孝

★相米監督初のロマンポルノ作品。監督はは挿入歌の使い方がうまいことでは評判で、この作品でも山口百恵の「夜へ」が上手に使われていた。この夜へという曲は初めて聴いたがいい曲だ。石井隆の脚本なので、主人公は村木と名。

1985
1985/08/03
2008/12/16

172

南へ向かう女たち
Vers le sud
Heading South
(仏)
☆☆☆
1 06分 ドラマ

監督: ローラン・カンテ
原作: ダニー・ラファリエール
脚本: ロバン・カンピ/ローラン・カンテ
撮影: ピエール・ミロン
編集: ロバン・カンピヨ
出演: シャーロット・ランプリング/カレン・ヤング/ルイーズ・ポルタル

★中年女の男あさりのアバンチュールを軸に展開するが、色っぽくないこと夥しい。シャーロット・ランプリングの女の業の凄さを見せつけられた・・・がいかんせん歳をとってしまった女の業もついでに見せつけられた。が、面白かったぞ!

2005
2008/12/14

劇場未公開

171

ゴジラVSデストロイア
GODZILLA VS. DESTROYAH
(日)
☆☆☆
103分  特撮/ファミリー

監督: 大河原孝夫
脚本: 大森一樹
撮影: 関口芳則
音楽: 伊福部昭
出演: 林泰文(山根健吉)/辰巳琢郎( 物理学者伊集院健作)/石野陽子( 山根ゆかり)/河内桃子( 山根恵美子)/村田雄浩(速水惣一郎)/小高恵美 (サイキックセンター主任三枝未希)/大沢さやか(小沢芽留)/篠田三郎 (G対策センター長官国友満)/中尾彬 (Gフォース司令官麻生孝昭)/高嶋政宏 (スーパーX3指揮官黒木翔)/神山繁 (対D作戦司令官後藤)/斉藤暁/平泉成/藤巻潤/小野武彦/上田耕一

★観たなぁ〜いくら時間調整だといってもよくこんなもの観たもんだ。でも最後までしっかり観てしまったんだもんね・・・言葉まで子供になっている

1995
1995/12/09
2008/12/14

170

アップタウン・ガールズ
UPTOWN GIRLS
(米)
☆☆
93分  コメディ

監督: ボアズ・イェーキン
脚本: ジュリア・ダール/モー・オグロドニック/リザ・デヴィドウィッツ
撮影: ミヒャエル・バルハウス
音楽: レスリー・バーバー/ジョエル・マクニーリイ
出演: ブリタニー・マーフィ(モリー)/ ダコタ・ファニング(レイ)/ マーリー・シェルトン(イングリッド)/ ドナルド・フェイソン(ヒューイ)/ ジェシー・スペンサー(ニール)/

ワガママ放題に育った元金持ちのお嬢様と可愛げのない大人びた少女が、互いにいがみ合いながらも次第に友情を築いていく過程をキュートに描いた女の子コメディ。
★相も変わらず天才子役ダコタ・ファニングに持ってかれそうになる展開ながら、主役のブリタニー・マーフィのコミカルさはそれどころか彼女を食ってしまった。ブリタニー・マーフィってすげぇ^おも白い役者だ。他に何にでているのだろうか調べてみてみよう。
シン・シティにもでていたそうだが覚えていない。

2003
2004/02/21
2008/12/13

169

サバイバル・アイランド
THREE
(米、英、ルクセンブルグ)
☆☆
96分 エロティック/サスペンス/アクション

監督: スチュワート・ラフィル
脚本: スチュワート・ラフィル
撮影: トニー・イミ
音楽: リチャード・ハーヴェイ
出演: ケリー・ブルック/ビリー・ゼイン

★ケリー・ブルックの白ビキニ姿と裸身が見所、といった塩梅の暇つぶし映画

2005

2008/12/7

劇場未公開

168

ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかたWAITRESS
(米)
☆☆☆☆
108分
ジャンル  ドラマ/ロマンス/コメディ

監督: エイドリアン・シェリー
脚本: エイドリアン・シェリー
撮影: マシュー・アーヴィング
音楽: アンドリュー・ホランダー
出演: ケリー・ラッセル(ジェナ)/ネイサン・フィリオン(ポマター先生)/シェリル・ハインズ(ベッキー)/エイドリアン・シェリー(ドーン)/ジェレミー・シスト( アール)/アンディ・グリフィス(オールド・ジョー)/エディ・ジェイミソン (オギー)/リュー・テンプル(カル)/

ハル・ハートリー作品をはじめインディペンデント映画で活躍してきたエイドリアン・シェリーが、妊娠中に書き上げたという脚本を自らメガフォンをとり映画化した人生賛歌の女性ドラマ。

2006
2007/11/17
2008/12/7

167

シビラの悪戯
27 MISSING KISSES
( グルジア/独)
☆☆☆☆
96分 ドラマ/ロマンス

監督: ナナ・ジョルジャーゼ
脚本: イラクリ・クヴィリカーゼ
撮影: フェドン・パパマイケル
音楽: ゴラン・ブレゴヴィッチ
出演: ナッサ・クヒアニチェ(シビラ)/シャルヴァ・イアシュ(ヴィリ ミッキー)/エフゲーニ・シディチン( アレクサンドル)/アマリヤ・モルドヴィノワ(ヴェロニカ)/

グルジア出身の女性監督ナナ・ジョルジャーゼが、母国グルジアの田舎町を舞台に、バカンスにやってきた同い年の美少女に淡い恋心を抱く14歳の少年のひと夏の出来事を詩情豊かに綴ったドラマ。
★重いテーマを内包しつつもどこかユーモラスで寓話的なテイストが感じられる爽やかな仕上がり。中でも、シビラを演じた新人ナッサ・クヒアニチェの美しさが鮮烈な印象を残す。夏休み。コーカサスの山々に囲まれたグルジアの小さなその村は「エマニエル夫人」の初めての上映を前にどこか落ち着かない。そんなある日、この村に14歳の少女シビラがやってきた。村に暮らす同い年の少年ミッキーは美しく自由奔放なシビラに一目惚れしてしまう。しかしシビラのほうは、妻のいないミッキーの父親アレクサンドルに恋してしまった。

2000
2001/09/15
2008/11/23

166

レッドクリフ Part I
RED CLIFF
赤壁
(米/中国/日/台湾/韓国)
☆☆☆
145分 歴史劇/アクション/ドラマ

監督: ジョン・ウー
脚本: ジョン・ウー/カン・チャン/コー・ジェン/シン・ハーユ
撮影: リュイ・ユエ/チャン・リー
美術: ティム・イップ
衣装デザイン: ティム・イップ
音楽: 岩代太郎
主題歌: アラン
出演: トニー・レオン( 周瑜)/金城武( 孔明)/チャン・フォンイー( 曹操)/チャン・チェン( 孫権)/ ヴィッキー・チャオ(尚香)/フー・ジュン(趙雲)/中村獅童(甘興)(特別出演)

「M:I-2」「フェイス/オフ」のジョン・ウー監督が、三国志の有名なエピソード“赤壁の戦い”を全2部作で描く歴史スペクタクル巨編の前編。出演は周瑜役にトニー・レオン、諸葛孔明役に金城武、そして周瑜の妻・小喬役に映画初出演のリン・チーリン。
★100億の金が動いたという映画だけに凄いことになっている。が、中国映画特有のいい加減さと漫画チックな戦闘場面のアクションには、三国志世界のスペクタクルを望むファンとしては興をそがれてしまった。キャスティングは概ねよかったのに残念。しかし曹操の挙兵を「女一人の為に戦を始めたのか!?」といわせたのにはバカヤロと心で罵った。
さてさて二部も見るか?キルビルの二部をパスした時と似た気分である。

2008
2008/11/01
2008/11/20

吉祥寺東亜

165

ジョンソン大統領/ヴェトナム戦争の真実PATH TO WAR
パス・トゥ・ウォー 戦争へと続く道(WOWOW)
(米)
☆☆☆☆
166分 ドラマ/戦争/伝記

監督: ジョン・フランケンハイマー
脚本: ダニエル・ジアト
撮影: スティーヴン・ゴールドブラット/ナンシー・シュライバー音楽: ゲイリー・チャン
出演: マイケル・ガンボン/ドナルド・サザーランド/アレック・ボールドウィン/ブルース・マッギル/ジェームズ・フレイン/フェリシティ・ハフマン/フレデリック・フォレスト/ジョン・アイルウォード/フィリップ・ベイカー・ホール/トム・スケリット

評判のよくないジョンソン大統領側からみたベトナム戦争。
★監督がジョン・フランケンハイマーでこのキャスティング。そしてなによりも骨太の脚本がすごい作がテレビ作品とは、おいおいチープな日本のテレビ界しっかりしろよ。

2002
2008/11/13

TVM
スターチャンネル

164

エバン・オールマイティ
EVAN ALMIGHTY
(米)
☆☆☆☆
96分 コメディ

監督: トム・シャドヤック
原案: ジョエル・コーエン/アレック・ソコロウ
脚本: スティーヴ・オーデカーク
撮影: イアン・ベイカー
音楽: ジョン・デブニー
出演: スティーヴ・カレル(エバン・バクスター)/モーガン・フリーマン( 神)/ローレン・グレアム(ジョーン・バクスター)/ジョン・グッドマン( ロング)

「ブルース・オールマイティ」でブルースのライバルだったエバンを主人公に、今度は彼が箱船を作るという無理難題を神から突きつけられ悪戦苦闘するコメディの第2弾。
★久し振りにテンポの良い本格的なアメリカンコメディを観た。主役のカレルの大げさぶりもよく極端なバタバタに走らず面白かった。

2007
2008/11/13

劇場未公開

163

上海の伯爵夫人
THE WHITE COUNTESS歴史劇
(米/英/独/中)
☆☆☆☆
136分 ドラマ/ロマンス/歴史劇

監督: ジェームズ・アイヴォリー
脚本: カズオ・イシグロ
撮影: クリストファー・ドイル
音楽: リチャード・ロビンズ
出演: レイフ・ファインズ(ジャクソン)/ナターシャ・リチャードソン(ソフィア)/ヴァネッサ・レッドグレーヴ(叔母サラ)/ 真田広之(マツダ)/リン・レッドグレーヴ (オルガ)

ジェームズ・アイヴォリー監督が、「日の名残り」でコンビを組んだ人気作家カズオ・イシグロのオリジナル脚本を基に映画化した大河ロマン。1930年代の上海を舞台に、時代の波に翻弄される男女の運命を華麗な映像美で綴る。主演は「ナイロビの蜂」のレイフ・ファインズと「チェルシー・ホテル」のナターシャ・リチャードソン。
★真田がよかった、彼のスピリッツには、いい意味での日本人の侍の精神性が宿っている。カズオ・イシグロ著『わたしたちが孤児だったころ』(和訳はハヤカワ文庫)は、この映画の舞台である1930年代の上海で、著者の祖父が滞在していたそうで、この地に深い関心を抱いているそうだ。今度機会があったら読もうか?

2005
2006/10/28
2008/11/12

162

青い棘
WAS NUTZT DIE LIEBE IN GEDANKEN
LOVE IN THOUGHTS
(独)
☆☆
90分 ドラマ/ロマンス R-15

監督: アヒム・フォン・ボリエス
原作: アルノ・マイヤー・ツー・キュイングドルフ
脚本: ヘンドリック・ハンドレーグデン
撮影: ユタ・ポールマン
音楽: トマス・ファイナー
出演: ダニエル・ブリュール(パウル・クランツ)/アウグスト・ディール(ギュンター・シェラー)/アンナ・マリア・ミューエ(ヒルデ・シェラー)/トゥーレ・リントハート(ハンス)/ヤナ・パラスケ(エリ)/

1927年のベルリンを舞台に、思春期の繊細で多感な青年2人が、愛をめぐる思い込みを危険なほどに純化させ破滅へと向かうさまをノスタルジックかつデカダンなタッチで描く青春ドラマ。当時のドイツで“シュテークリッツ校の悲劇”と呼ばれセンセーションを巻き起こした実際の事件を映画化。主演は「グッバイ、レーニン!」のダニエル・ブリュール。
★俺の嫌いな(タイトルも嫌)若者の錯綜した性を描いたものだったが。貴族社会のデカダンスが興味をそそったが、作品は全くの凡作。

2004
2005/10/29
2008/11/12

161

ベルリン、僕らの革命
DIE FETTEN JAHRE SIND VORBEI
THE EDUKATORS
(独/豪)
☆☆☆☆
126分 ドラマ/ロマンス/青春 PG-12

監督: ハンス・ワインガルトナー
脚本: ハンス・ワインガルトナー
撮影: ダニーラ・ナップ/マティアス・シェレンベルク
音楽: アンドレアス・ヴォドラシュケ
出演: ダニエル・ブリュール( ヤン)/ユリア・イェンチ(ユール)/スタイプ・エルツェッグ(ピーター)/ブルクハルト・クラウスナー(ハーデンベルク)/

理想に燃える男女3人の若者が主人公の青春恋愛ドラマ。監督は長編二作目となるハンス・ワインガルトナー。主演は「グッバイ、レーニン!」のダニエル・ブリュール。
★現代ドイツにおける社会情勢を背景に、青臭い情熱的なレジスタンス活動を続ける青年の恋と友情や、大人世代との埋めようのない溝を綴る。

2004
2005/04/29
2008/11/11

160

潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ
WRESTLING ERNEST HEMINGWAY
(米)
☆☆☆☆
123分 

監督: ランダ・ヘインズ
脚本: スティーヴ・コンラッド
撮影: ラホス・コルタイ
音楽: マイケル・コンヴァーティノ
出演: ロバート・デュヴァル/リチャード・ハリス/シャーリー・マクレーン/サンドラ・ブロック/ミコール・マーキュリオ/マーティ・ベラフスキー/パイパー・ローリー

豪華キャスティングにより、一人の美しいウエイトレスを囲む老人たちの心の絆を描いたハートウォーミングなヒューマン・ドラマ。
★劇場で観たか。リチャード・ハリスの演技が最高。なんでこんなにいい作品を配給会社は取らなかったのだろうか、疑問

1993
2008/11/11

劇場未公開

159

ハワイ珍道中
(日)
☆☆☆☆
88分 コメディ

監督: 斎藤寅次郎
脚本: 八住利雄
撮影: 友成達雄
音楽: 原六郎
出演: 花菱アチャコ(花村大吉、土人の王様)/伴淳三郎(半田)/益田キートン (東)/堺駿二( 酒井)/田端義夫(川畑)/江利チエミ(御園チエミ)/ 斎藤達雄( 白河)/安西郷子(アンナ)/坪内美子(山田八千代)/潮万太郎 (千三)/神楽坂はん子(芸者はん子)/清川虹子(清子)/星十郎(土人の大臣)/

★新東宝発のカラー映画作品というだけあって気合いも入ってハワイロケで、彩りも鮮やか作品は時代を反映するアチャコバンジュンのドタバタコメディで、いまにして観ると新味はない。

1954
1954/09/14
2008/11/11

158

カーラの結婚宣言
THE OTHER SISTER
(米)
☆☆☆
129分 ドラマ

監督: ゲイリー・マーシャル
脚本: ゲイリー・マーシャル/ボブ・ブラナー
撮影: ダンテ・スピノッティ
音楽: レイチェル・ポートマン
出演: ジュリエット・ルイス/ダイアン・キートン/トム・スケリット/ジョヴァンニ・リビシ/ポピー・モンゴメリー

プリティ・ウーマン」のG・マーシャル監督が、末娘の自立をめぐって揺れ動く家族の絆を描いたドラマ。
★ジュリエット・ルイスと若い頃のトム・ハンクスがうり二つに似ている。あそこまで似ているということは・・・なにか関係が?それにしても彼女は、おバカをやらせたら絶品

1999
2000/01/
2008/11/11

157

ブレイク・ダウン
ONCE A THIEF
JOHN WOO'S ONCE A THIEF(米)
☆☆
95分 アクション/犯罪

監督: ジョン・ウー
脚本: クレン・デイヴィス/ウィリアム・ローリン
撮影: ビル・ウォン
出演: アイヴァン・セルゲイ/サンドリーヌ・ホルト/マイケル・ウォン/ロバート・イトー/ニコラス・リー

かつて犯罪者だった男と女が、極秘の国際犯罪撲滅組織に加わった……。香港とバンクーバーを舞台にしたアクション映画。
★シリーズ作品だそうだが・・・こんなもんがなぁ〜というのが感想

1996
2008/11/11

TVM
劇場未公開

156

スウィート・ノベンバー
SWEET NOVEMBER
(米)
☆☆☆☆
120分 ロマンス/ドラマ

監督: パット・オコナー
脚本: カート・ヴォルカー
撮影: エドワード・ラックマン
音楽: クリストファー・ヤング
主題歌: エンヤ
出演: キアヌ・リーヴス (ネルソン)/シャーリーズ・セロン( サラ)

 1968年製作の「今宵かぎりの恋」を、「マトリックス」のキアヌ・リーヴス、「サイダーハウス・ルール」のシャーリーズ・セロン主演でリメイクしたラブ・ストーリー。
★べっとりあまあま物語。シャーリーズ・セロンだから許す。

2001
2001/10/27
2008/11/11

155

中国の鳥人
THE BIRD PEOPLE IN CHINA
メディア 映画
(日)
☆☆☆
118分 ドラマ

監督: 三池崇史
原作: 椎名誠
脚色: NAKA雅MURA
撮影監督: 山本英夫
音楽: 遠藤浩二
出演: 本木雅弘/石橋蓮司/マコ岩松/王麗黎/港雄一

ひょんなことから中国奥地を訪れることになった男たちが、“鳥人の伝説”が残る小数民族の村で体験する出来事を描いた、椎名誠の同盟小説の映画化で、ノスタルジックな大人たちの寓話。商社に勤める和田は急遽、ヒスイの輸入の為、中国・雲南省へ向かう。雲南省に着いた和田を待っていたのは、変な日本語を話す中国人通訳と、鉱脈の取り引きを見張りに来たヤクザ・氏家だった。3人がやっと辿り着いた村は、のどかで、しかも飛ぶことを教える“鳥人学校”なるものがあった……。
★寓話的な作品であんがい面白かった。ただ石橋蓮司のヤクザは乱暴すぎて映画の中で浮きまくっていたのが、辛かったかな。まぁ〜最後はファンタジックに締めてくれたのが幸い

1998
1998/06/10
2008/11/10

144

三十三間堂通し矢物語分
(日)
☆☆
77分 時代劇

演出: 成瀬巳喜男
脚本: 小国英雄
撮影: 鈴木博
出演: 長谷川一夫(唐津勘兵衛)/田中絹代(お絹)/市川扇升( 和佐大八郎)/河野秋武(星野数馬)/田中春男(清二郎)

★俺が生まれた二ヶ月後の年の作品。時代劇がそうさせるのか田中絹代が印象が薄い。そしてブス。

1945
1945/06/28
2008/11/10

143

ストレイト・ストーリー
THE STRAIGHT STORY
(米)
☆☆☆☆
111分 ドラマ

監督: デヴィッド・リンチ
脚本: ジョン・ローチ/メアリー・スウィーニー
撮影: フレディ・フランシス
音楽: アンジェロ・バダラメンティ
出演: リチャード・ファーンズワース/シシー・スペイセク/ハリー・ディーン・スタントン/ジェームズ・カダー/ウィリー・ハーカー/エヴェレット・マッギル

1994年にNYタイムズに掲載された実話を基に、「ツイン・ピークス」のデヴィッド・リンチ監督がユーモアとペーソス溢れるタッチで描いた感動作。アメリカ・アイオワ州ローレンスに住む73歳のガンコな老人アルヴィン・ストレイト。ある日、彼のもとに、76歳の兄が心臓発作で倒れたという知らせが入る。10年来仲違いをしていた兄に会うため、アルヴィンは周囲の反対を押し切り、たったひとりで時速8kmのトラクターに乗って旅に出ることを決意する。
★デヴィッド・リンチの映画とはとても思えない暖かな作品だった。弟役のリチャード・ファーンズワース兄貴役のハリー・ディーン・スタントン渋すぎで、なんともかっこいい。●1999年NY批評家協会賞 ■男優賞 リチャード・ファーンズワース ■撮影賞 フレディ・フランシス

1999
2000/03/
2008/11/10

142

完全犯罪クラブ
MURDER BY NUMBERS
(米)
☆☆
120分 サスペンス/犯罪/ミステリー

監督:バーベット・シュローダー
脚本:トニー・ゲイトン
撮影:ルチアーノ・トヴォリ
音楽:クリント・マンセル
出演:サンドラ・ブロック(キャシー・メイウェザー)/ベン・チャップリン(サム・ケネディー)/ライアン・ゴズリング(リチャード・ヘイウッド)/マイケル・ピット(ジャスティン・ペンデルトン)/アグネス・ブルックナー(リサ・ミルズ)/クリス・ペンレイ/R・D・コール/ロッド・コーディー/トム・ヴェリカ

運命の逆転」のバーベット・シュローダー監督による犯罪サスペンス。 1924年にアメリカで実際に起きた“レオポルド&ローブ事件”をモチー フに、周到な犯罪計画を実行に移す2人の高校生と、彼らを執拗に追いつめる女性捜査官の息詰まる攻防を描く。

2002
2002/09/28
2008/10/30

141

イグジステンズ
EXISTENZ
(加、英)
☆☆☆
97分 SF/ホラー

監督: デヴィッド・クローネンバーグ
脚本: デヴィッド・クローネンバーグ
撮影:ピーター・サシツキー
音楽: ハワード・ショア
出演:ジェニファー・ジェイソン・リー/ ジュード・ロウ/イアン・ホルム/ウィレム・デフォー/クリストファー・エクルストン/サラ・ポーリー/ドン・マッケラー/カラム・キース・レニー

鬼才デビッド・クローネンバーグ監督によるSFサスペンス。脊 髄に穴をあけ、そこにバイオケーブルを接続して楽しむバーチャルリ アリティゲーム。その最新ゲームをめぐり、天才ゲームデザイナーと 反ゲーム主義者たちとの闘いが繰り広げられる。クローネンバーグ独 特の、奇妙かつダークなビジュアルが満載。究極の体感ゲーム「イグジステンズ」の発表会で、女性ゲームデザイナーが狙撃された。彼女 は会場にいた男性と、その陰謀を暴こうとするが・・・。

1999
2000/04/29
2008/10/29

140

シザーズ・カップ
THE BIG TEASE
(英/米)

87分 コメディ

監督: ケヴィン・アレン
脚本: サーシャ・ガヴァシ/クレイグ・ファーガソン
撮影: シーマス・マッガーヴェイ
音楽: マーク・トーマス
出演: クレイグ・ファーガソン/フランシス・フィッシャー/メアリー・マコーマック/デヴィッド・ラッシュ/クリス・ランガム/ドナル・ローグ/イザベル・エイトケン/ケヴィン・アレン

スコットランドのカリスマ美容師(しかもゲイ)が、アメリカの地で差別や勘違いを受けながら、成功するみたいな話
★めちゃくちゃつまらない・・・最悪

1999
2008/4/21

劇場未公開

139

マイ・ボーイ・ジャック
(英)
☆☆☆☆
分 

監督 ブライアン・カーク
脚本 デヴィッド・ヘイグ
音楽 エイドリアン・ジョンストン
出演 ダニエル・ラドクリフ / デヴィッド・ヘイグ / キム・キャトラル / キャリー・マリガン/ ジュリアン・ワダム

1914年、イングランド。作家キプリングは17歳の息子ジャックが兵士となって戦場に行くことを望むが、人よりも視力が劣る息子はメガネが欠かせないため、陸軍と海軍から入隊を拒まれてしまう。あきらめられないキプリングは史上最年少でノーベル文学賞に輝いた自分の影響力を使い、息子を近衛歩兵第四連隊に入れる。連隊で訓練を受け、フランスの最前線に出征したジャックだが、やがて彼が行方不明になったという連絡が家族に……。
ラドヤード役の俳優D・ヘイグによる戯曲を彼自身が脚色。
★実話を基にした作。ハリー・ポッターの少年ダニエル・ラドクリフ のドラマ

2008/11/05
2008/4/21

DVD

138

シビル・アクション
A CIVIL ACTION
(米)
☆☆☆
115分 ドラマ

監督: スティーヴン・ザイリアン
脚本: スティーヴン・ザイリアン
撮影: コンラッド・L・ホール
音楽: ダニー・エルフマン
出演: ジョン・トラヴォルタ/ロバート・デュヴァル/トニー・シャルーブ/ウィリアム・H・メイシー/ジェリコ・イヴァネク/ブルース・ノリス/ジョン・リスゴー/キャスリーン・クインラン/ジェームズ・ガンドルフィーニ/ダン・ヘダヤ

実話。敏腕弁護士のジャンは、ある家族から持ち込まれた金にならない訴訟依頼の裏に、巨大企業による環境汚染の実態がある事を付き止める。莫大な慰謝料が請求できると踏んだ彼は金を目的に調査を始めるが、事件の背後に潜む巨大企業の非道さを知るにつれ、自らの利益を省みずこの訴訟に全てを投げ打っていく・・・。
★執念の弁護士を演じるトラヴォルタの迫力に加え、被告側弁護人を演じるロバート・デュヴァルの老獪な名人芸も見逃せない一作。

1999
2000/01/
2008/10/27

137

悪い男
BAD GUY
(韓)
☆☆☆
103分 ロマンス/ドラマ

監督: キム・ギドク
脚本: キム・ギドク
撮影: ファン・チョリョン
音楽: パク・ホジュン
出演: チョ・ジェヒョン(ハンギ)/ソ・ウォン(ソナ)/チェ・ドンムン ( ミョンス)/キム・ユンテ(ジョンテ)/ キム・ジョンヨン(アンヒ)/

錯した男女の愛憎を描いた衝撃の問題作。愛する想いをうまく表現できないヤクザ男と、その男の策略で娼婦にされてしまった女が辿る苛烈な運命を鋭利にしてスタイリッシュな映像で語っていく。
★韓国映画で確認することは、まったく日本と同じじゃないのと言うことが多いこと

2001
2004/02/28
2008/10/26

136

ブロウ
BLOW
(米)
☆☆☆
124分 ドラマ/犯罪/伝記

監督: テッド・デミ
原作: ブルース・ポーター
脚本: デヴィッド・マッケンナ/ニック・カサヴェテス
撮影: エレン・クラス
音楽: グレーム・レヴェル
出演: ジョニー・デップ(ジョージ・ユング)/ペネロペ・クルス (マーサ・ユング)/ジョルディ・モリャ(ディエゴ)/フランカ・ポテンテ(バーバラ・バックリー)/ レイチェル・グリフィス(アーミン・ユング)/ レイ・リオッタ (フレッド・ユング)/イーサン・サプリー (トゥナ)/ポール・ルーベンス( デレック・フォーリール)/マックス・パーリック(ケヴィン・デュリ)/

1970年代に若くして伝説のドラッグ・ディーラーとなった男ジョージ・ユングの波瀾の半生を家族や恋人との愛と葛藤を織り込み描いたドラマ。
★実話を元にしたものだそうだが、おもしろい映画だった。ジョニー・デップという役者は演技が本当に巧い。ペネロペちゃんは「ボルベール」以来だが、シリアスな女の役だが可愛

2001
2001/09/15
2008/10/26

135

大いなる別れ
DEAD RECKONING
(米)
☆☆☆
100分 アクション/ドラマ

監督: ジョン・
原案: ジェラルド・ドレイソン・アダムズ/シドニー・ビドル
脚本: オリヴァー・H・P・ギャレット/スティーヴ・フィッシャー/アレン・リフキン
撮影: レオ・トーヴァー
音楽: マーリン・スカイルズ
出演: ハンフリー・ボガート/リザベス・スコット/モリス・カルノフスキー/チャールズ・ケイン/マーヴィン・ミラー/ウィリアム・プリンス/ウォーレス・フォード/ジェームズ・ベル/ジョージ・チャンドラー

ンターナショナル・プロモーションによって公開の運びとなった旧作フィルム・ノワールの一本

1947
1980/08/
2008/10/20

134

東京ジョー
TOKYO JOE
(米)
☆☆☆
88分 アクション

監督: スチュアート・ヘイスラー
原案: スティーヴ・フィッシャー
脚本: バートラム・ミルハウザー/シリル・ヒューム
撮影: チャールズ・ロートン・Jr
音楽: ジョージ・アンセイル
出演: ハンフリー・ボガート/早川雪洲/アレクサンダー・ノックス/フローレンス・マーリー/テル・シマダ/ジェローム・コートランド

49年、戦後まもない東京に、一人の男が帰ってきた。かつて彼は、銀座に“Tokyo Joe’s”というレストランを経営していたが、大戦にパイロットとして従軍。その間に店は人手に渡り、妻は占領軍将校と幸せな再婚生活を送っていた。彼の名はジョー。再会した旧友イトウに紹介されたキムラ男爵から、戦争中の妻の過ち(東京ローズは彼女だった!)をネタに脅かされ、韓国から日本人戦犯を脱出させる企てに加わる。が、その一方で、計画を捜査官にリークする。しかし、裏切りは出発直前に発覚、男爵はジョーの愛娘を誘拐したと告げる……。

1949
2008/10/20
劇場未公開

133

巨人と青年
THE SILENT TOUCH
(英/ポーランド/丁抹)
☆☆☆☆☆
97分 ドラマ

監督: クシシュトフ・ザヌーシ
脚本: ピーター・モーガン/マーク・ウォドロワ
撮影: ヤロスフ・ザモイク
音楽: ヤロスワゥ・ザモイダ
出演: マックス・フォン・シドー/ロテール・ブリュトー/サラ・マイルズ/ソフィエ・グロベル/ベアタ・ティシュキエヴィッチ

40年もの間、活動を中止している天才音楽家と、夢で彼の未完成曲に惹かれた青年との心の交流を描いたヒューマン・ドラマ。
★大人のファンタジー俺はもの凄く気に入った映画だ!マックス・フォンシドーの圧倒的演技には圧倒される。他には青年役のロテール・ブリュトーがとても良い。妻役のサラ・マイルズもいい。脇役もそうとういい。残念ながら秘書役の女優がマライヤ・キャリーにそっくりではすっぱな感じがして、ちょいと好きになれなかったぞ。

1992
1993/10/
2008/10/14

132

マグダレンの祈り
THE MAGDALENE SISTERS
(英/イングランド)
☆☆☆☆
118分 ドラマ

監督: ピーター・ミュラン
脚本: ピーター・ミュラン
撮影: ナイジェル・ウィロウビー
音楽: クレイグ・アームストロング
出演: ノラ=ジェーン・ヌーン(バーナデット)/アンヌ=マリー・ダフ マー(ガレット・マグワイア)/ドロシー・ダフィ(ローズ・ダン/パトリシア)/ ジェラルディン・マクイーワン(シスター・ブリジット)/ アイリーン・ウォルシュ(クリスピーナ)/イーモン・オーウェンズ(イーモン)/フランシス・ヒーリー(シスター・ジュード)/

キリストによって改心した娼婦マグダラのマリアに因んで名付けられたマグダレン修道院。性的に“堕落した”女性たちを矯正させる目的で運営され、閉鎖される1996年までに延べ3万人もの少女が経験したとされる過酷な実態を綴った衝撃の真実の物語。俳優ピーター・ミュランの監督第2作目。
★実録映画は。小説より奇なり。静かななかにも迫力ある内容には驚かされるばかりだ。 ●2002年ヴェネチア国際映画祭 ■金獅子賞

2002
2003/10/11
2008/10/14

130

ぼくの伯父さんの授業
COURS DU SOIR
(仏)
☆☆
28分 コメディ

監督: ジャック・タチ
脚本: ジャック・タチ
撮影: ジャン・バダル
音楽:レオ・プチ
出演: ジャック・タチ/マルク・モンジュ

★プレイタイムと同年に作られた短編映画。タチ三作をぶっつずけで見たら、変になりそうになったぞ・・・!

1967

2008/10/13

劇場未公開

129

プレイタイム
PLAYTIME
仏)
☆☆
125分  コメディ/ドラマ

監督: ニコラス・リボフスキー
脚本: ジャック・タチ
撮影: ジャン・バダル/アンドレア・ウィンディング
出演: ジャック・タチ/バーバラ・デネック/ジャクリーヌ・ル・コンテ

70mmで製作された、タチの風刺コメディの大作で、ここでも彼は定番のキャラクター、大会社就職のためパリに登場するというおのぼりさんという設定の、ユロ氏に扮する。
★こりゃぁえらい金のかかった映画だ・・・がなにがなんだかコメントは避けておこう

1967
1969/06/
2008/10/13

128

ぼくの伯父さん
MON ONCLE
(仏/伊)
☆☆☆
120分 コメディ

監督: ジャック・タチ
脚本: ジャック・タチ/ジャック・ラグランジュ
台詞: ジャック・タチ
撮影: ジャン・ブールゴワン
音楽: アラン・ロマン/フランク・バルチェッリーニ
出演: ジャック・タチ/アラン・ベクール/ジャン=ピエール・ゾラ/ドミニク・マリ/アドリアンヌ・セルヴァンティ

タチの永遠のキャラクター“ユロ氏”を本邦に初紹介し、その独創性は他に類を見ない
★タチの映画はコマ割り漫画のように忙しい映画だが不思議な気持ちにさせられる。
●1958年アカデミー賞■外国語映画賞
●1958年カンヌ国際映画祭 ■審査員特別賞 ジャック・タチ ■フランス映画高等技術委員会賞 ジャック・タチ
●1958年NY批評家協会賞 ■外国映画賞

1958
1958/12/
2008/10/13

127

オールウェイズ
ALWAYS
(米)
☆☆☆
123分 ファンタジー/ロマンス

監督: スティーヴン・スピルバーグ
原作: ダルトン・トランボ
脚本: ジェリー・ベルソン
撮影: ミカエル・サロモン
音楽: ジョン・ウィリアムズ
出演: リチャード・ドレイファス/ホリー・ハンター/ジョン・グッドマン/ブラッド・ジョンソン/オードリー・ヘプバーン/ロバーツ・ブロッサム/キース・デヴィッド

山火事消火の作業中に事故死したパイロットは、青年パイロットの守護霊として現世に舞い戻るが、青年がかつての自分の恋人に恋してしまった事を知る……。“A GUY NAMED JOE”(43)をスピルバーグがリメイクしたラブ・ファンタジー。
★大人のファンタジーで、オードリー・ヘプバーン最後の出演作というので期待したが大甘映画。スピルバーグもいろいろ撮りすぎているので・・・なぁ〜?

1989
1990/04/
2008/10/9

126

プラネット・テラー in グラインドハウス
PLANET TERROR
ROBERT RODRIGUEZ'S PLANET TERROR
(米)

105分 アクション/ホラーサスペンス
R-15

監督: ロバート・ロドリゲス
脚本: ロバート・ロドリゲス
撮影: ロバート・ロドリゲス
音楽: グレーム・レヴェル
出演: ローズ・マッゴーワン( チェリー)/フレディ・ロドリゲス (レイ)/ブルース・ウィリス(マルドゥーン)/ジョシュ・ブローリン( ブロック医師)/クエンティン・タランティーノ

クエンティン・タランティーノ監督と盟友ロバート・ロドリゲス監督がホラー映画を競作した2本立てムービー「グラインドハウス」のうちのロドリゲス版で、独立した1本の作品として再編集されたディレクターズ・カット完全版。
★ ロバート・ロドリゲスのバカヤロー、グロい画面の連続にゲロ吐きそうになっちまったじゃねぇか。20分ばかりで消してしまったので、本数にカウントしないのだ。

2007
2007/09/22
2008/10/8

デス・プルーフ in グラインドハウス
Quentin Tarantino's Death Proof
(米)
☆☆☆☆☆
113分 アクション/ホラー/サスペンス
R-15

監督: クエンティン・タランティーノ
脚本: クエンティン・タランティーノ
撮影: クエンティン・タランティーノ
出演: カート・ラッセル(スタントマン・マイク)/ロザリオ・ドーソン(アバナシー)/ローズ・マッゴーワン(パム)/シドニー・タミーア・ポワチエ(ジャングル・ジュリア)/ゾーイ・ベル (ゾーイ)/マイケル・パークス(アール・マクグロー)/メアリー・エリザベス・ウィンステッド(リー)/ヴァネッサ・フェルリト (アーリーン)/ジョーダン・ラッド(シャナ)/トレイシー・トムズ(キム)/マーリー・シェルトン(Dr.ダコタ・ブロック)

B級映画ばかりを2本立て、3本立てで上映するアメリカでかつて流行った映画館“グラインドハウス”を現代に甦らせるべく、クエンティン・タランティーノ監督と盟友ロバート・ロドリゲス監督がホラー映画を競作した2本立てムービー「グラインドハウス」のうちのタランティーノ版で、独立した1本の作品として再編集されたディレクターズ・カット完全版。
★おもしろいこれ程おもしろい映画は久しぶりというか、初めての感動かも知れない。
タランティーニ作品最高峰といっても過言ではない・・・乾杯だ。

2007
2007/09/01
2008/10/8

125

ヘアスプレー
HAIRSPRAY
(米)
☆☆☆☆
116分 ミュージカル/青春コメディ

監督: アダム・シャンクマン
脚本: レスリー・ディクソン
オリジナル脚本: ジョン・ウォーターズ(1988年映画版)/マーク・オドネル(ミュージカル版)
撮影: ボジャン・バゼリ
作詞: マーク・シェイマン
作曲: マーク・シェイマン
出演: ジョン・トラヴォルタ(エドナ・ターンブラッド)/ニッキー・ブロンスキー(トレーシー・ターンブラッド)/ミシェル・ファイファー(ベルマ・フォン・タッスル)/クリストファー・ウォーケン(ウィルバー・ターンブラッド)/クイーン・ラティファ (モーターマウス・メイベル)/ザック・エフロン(リンク・ラーキン)/ブリタニー・スノウ( アンバー・フォン・タッスル)/アマンダ・バインズ(ペニー・ピングルトン)/ジェームズ・マースデン (コーニー・コリンズ)/

1988年のジョン・ウォーターズ監督による同名作品を原作とするトニー賞受賞ブロードウェイ・ミュージカルを豪華キャストで映画化した痛快コメディ。あからさまな差別や偏見が存在した60年代のアメリカを舞台に、人気TV番組のダンサーを目指す天真爛漫な太めの女子高生とその周囲の賑やかな人間模様を描く。主演はオーディションから選出された新鋭ニッキー・ブロンスキー。
★久々にミュージカル映画へ出演したジョン・トラヴォルタのおっそろしい特殊メイクの母親役にはすっかりやられてしまった。日本ぶつずけのトラボルタにほれぼれ・・・

2007
2007/10/20
2008/10/7

124

ドメスティック・フィアー
DOMESTIC DISTURBANCE
(米)
☆☆☆☆
89分  サスペンス

監督: ハロルド・ベッカー
脚本: ルイス・コリック
撮影: マイケル・セレシン
編集: ピーター・ホーネス
音楽: マーク・マンシー
出演: ジョン・トラヴォルタ(フランク・モリソン)/ヴィンス・ヴォーン(リック・バーンズ)/テリー・ポロ(スーザン)/マット・オリアリー( ダニー)/ スティーヴ・ブシェミ (レイ・コールマン)/

継父の秘密を知ってしまい命を狙われる息子を救うために別れた実父が奔走する姿を描いたサイコ・サスペンス。
★内容は平凡な設定だが、誰も信じようとしない我が子を信じ、継父の秘密を暴く実父を ジョン・トラヴォルタがいい味で演じ、父と子の物語としても十分楽しめる。俺はトラボルタの映画をかなり観ていると言うことは、彼はマイフェヴァリットアクターなのだと確信。

2001
2002/04/06
2008/10/5

123

ウォンテッド
WANTED
(米)

110分 アクション/サスペンス R-15

監督: ティムール・ベクマンベトフ
原作: マーク・ミラー/J・G・ジョーンズ
原案: マイケル・ブラント/デレク・ハース
脚本: マイケル・ブラント/デレク・ハース/クリス・モーガン
撮影: ミッチェル・アムンドセン
音楽: ダニー・エルフマン
出演: アンジェリーナ・ジョリー(フォックス)/ジェームズ・マカヴォイ(ウェスリー・ギブソン)/モーガン・フリーマン(スローン)/テレンス・スタンプ(ペクワースキー)/トーマス・クレッチマン( クロス)

規格外のエンタテインメント大作。マーク・ミラー&J・G・ジョーンズによる人気グラフィック・ノベルを「ナイト・ウォッチ」のティムール・ベクマンベトフ監督映像化。
★バカヤロー!くだらない映画作るな!これだから劇場に足が向かなくなるんだ。にしても最近の劇場は最低だ。何が最低かというと・・・それは老人の多さだ。館内を後ろから眺めると席に浮かんだ頭はハゲと白髪頭ばかりで加齢臭が漂っている。それだけではない、どこからか妙な音尚とと妙な匂いが漂ってくる。ゲホゲホと痰が詰まった咳が、呻きが絶えずどこからか聞こえる。ビニール袋をがさがさまさぐる。ペットボトルを荷物をガラゴロ落とすは尿意をもよおし途中退席するは、まったく落ち着かないこと甚だしい。あぁいう弊害者は1000円割引などする必要はない、年寄りは金持ってるんだから倍額にしてもいい。老齢化社会に突入すると、映画館は最悪な場所と化すこと間違いない。おおっと俺は違うぞ!

2008
2008/09/20
2008/9/29

吉祥寺東亜

122

プライドと偏見
PRIDE & PREJUDICE
(英)
☆☆☆☆
127分 ロマンス/コメディ/文芸

監督: ジョー・ライト
原作: ジェーン・オースティン『高慢と偏見』
脚本: デボラ・モガー
撮影: ロマン・オーシン
音楽: ダリオ・マリアネッリ
出演:キーラ・ナイトレイ(エリザベス・ベネット)/マシュー・マクファディン( Mr.ダーシー)/ドナルド・サザーランド(父親ベネット)/ブレンダ・ブレシン(ベネット夫人)/ロザムンド・パイク(ジェーン・ベネット)/ジュディ・デンチ(キャサリン夫人)/サイモン・ウッズ(ビングリー)/ルパート・フレンド (ウィッカム)/トム・ホランダー(コリンズ)/ クローディー・ブレイクリー (シャーロット・ルーカス)/ジェナ・マローン(リディア・ベネット)/キャリー・マリガン(キティ・ベネット)/タルラ・ライリー(メアリー・ベネット)

「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」を手掛けたイギリスのワークング・タイトル社が、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイを主演に迎えてジェーン・オースティンの『高慢と偏見』を映画化した文芸ラブ・ストーリー。“プライド”と“偏見”が邪魔をして素直になれない男女の恋の行方を、雄大なロケーションを背景に活き活きと描き出す。監督は、本作で長編デビューのジョー・ライト。
★タイトルから想像する刃傷沙汰から素っ裸のベッドシーンどころかキスシーンすらない。カメラワークもオーソドックスなズームインズームアウトがちょいとうるさかったかなと思わせるぐらいでとても素直な取り方でよかった。キーラ・ナイトレイが19世紀という時代設定に不釣り合いな現代っぽさがミスキャストかなと思わせながら結果オーライ
●2005年英国アカデミー賞 ■新人賞 ジョー・ライト

20052
2006/01/14
008/9/28

121

妻の心
(日)
☆☆☆
分 

監督:成瀬巳喜男
脚本:井手俊郎
撮影:玉井正夫
音楽:斎藤一郎
出演:高峰秀子(妻・喜代子)/小林桂樹(次男・信二)/根岸明美(長女・澄子)/三好栄子(富田こう)/千秋実(長男・善一)/中北千枝子(妻・かほる)/田中春男(赤城屋の主人国夫)/花井蘭子(妻・定子)/杉葉子(竹村弓子)/三船敏郎(兄・健吉)/加東大介 「はるな」の主人)/沢村貞子(妻・波子)/北川町子 (芸者福子)/土屋嘉男(庄太郎)

★銀行員役で妙に清潔感溢れる三船がめちゃかっこよかったよ

1956
1956/05/03
2008/9/25

120

リアリズムの宿
(日)
☆☆
83分 コメディ/ドラマ

監督:山下敦弘
原作:つげ義春『リアリズムの宿』『会津の釣り宿』
脚本:山下敦弘/向井康介
撮影:近藤龍人
音楽:くるり
出演:長塚圭史(坪井小助)/山本浩司(木下俊弘)/尾野真千子(川島敦子)/石川真希

成り行きで出会ってしまった男女3人のアテのない旅を描いたロー ド・ムービー。つげ義春の原作漫画『リアリズムの宿』と『会津の釣り宿』を基に、「ばかのハコ船」「どんてん生活」の山下敦弘監督が映像 化。旅の道中で3人が遭遇するささいな出来事の数々をオフビートな笑 いで綴ってゆく。 
★真希ちゃんがとんでもない役でちょい役で出演しているのには驚いた

2003
2004/04/17
2008/9/25

119

輝ける女たち
LE HEROS DE LA FAMILLE
FAMILY HERO
(仏)
☆☆☆☆
103分 ドラマ/ロマンス/コメディ

監督: ティエリー・クリファ
脚本: クリストファー・トンプソン/ティエリー・クリファ
撮影: ピエール・エイム
音楽: ダヴィド・モロー
出演: ジェラール・ランヴァン(ニッキー)/カトリーヌ・ドヌーヴ(アリス)/エマニュエル・ベアール(レア)/ミュウ=ミュウ(シモーヌ)/ジェラルディン・ペラス(マリアンヌ)/ ミヒャエル・コーエン(ニノ)/ クロード・ブラッスール(ガブリエル)/ ヴァレリー・ルメルシェ( パメラ)/ピエリック・リリュ(ファブリス)/ クレール・モーリエ(コレット)/ ジル・ルルーシュ(ジェローム)/

昔ながらのキャバレーでマジシャンとして働くしがない中年男が、オーナーの突然の死によって否応なく自らの人生を見つめ直すさまを、彼を取り巻く女性たちの人間模様と共に綴る大人のコメディ・ドラマ。主演は「ル・ブレ」「ムッシュ・カステラの恋」のジェラール・ランヴァン。彼との因縁浅からぬ女性たちとしてカトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、ミュウ=ミュウというフランスを代表する女優陣が豪華に共演。監督はこれが長編2作目のフランスの新鋭ティエリー・クリファ。
★前半登場人物の関係性が今いちつかみ切れずいらついたが、そんなこたぁどうでもいいのよフランス映画。ほんとうに形而下の人間をおもしろおかしく描かせたら最高なのだから。

2006
2007/04/14
2008/9/24

118

何故彼女等はそうなったか
(日)

81分 

監督: 清水宏
原作: 竹田敏彦
撮影: 鈴木博
音楽: 斎藤一郎
出演:香川京子(小田先生)/高橋豊子(園長先生)/池内淳子(小森千代)/三ツ矢歌子(山下君子)/杉寛(トミの実父)/浪花千栄子 (赤線の内儀)/若杉嘉津子(赤線の女)

竹田敏彦の小説『少女の家』を「次郎物語(1955)」の清水宏(1)が脚色、監督し「息子一人に嫁八人」の鈴木博が撮影を担当した。主なる出演者は「驟雨」の香川京子、「若人のうたごえ」の池内淳子、「息子一人に嫁八人」の藤木の実、宇治みさ子、「花嫁会議」の浪花千栄子、「裏町のお嬢さん」の高橋豊子、他にニューフェイス多勢。
★問題を抱えた少女だけの全寮制の学園で、彼女たちの素行の果てに行きつく先には、社会復帰などまるでないのだという袋小路に追い込まされてしまうような題材を描いているのだが、いかんせん脚本が最低でまったく切迫感が伝わってこないと言う情けなさだった

1956

2008/9/24

117

陸に上った軍艦分
(日)
☆☆☆
95分 ドキュメンタリー

監督:山本保博
原作:新藤兼人
脚本:新藤兼人
撮影:海老根務
音楽:沢渡一樹
語り:大竹しのぶ
証言:新藤兼人
出演:蟹江一平(新藤)/池内万作(斬り込み作戦の将校)/二木てるみ(八重)

巨匠・新藤兼人監督の戦争体験を、新藤監督自身の証言と脚本で描き 出した異色の反戦ドキュメンタリー・ドラマ。新藤監督が自ら語るドキュメンタリー部分と、その実体験を詳細に再現したドラマ部分の2つ から構成。監督は、「三文役者」など新藤作品の助監督を務めてきた山本保博。本作が監督デビュー。1944年春、松竹大船脚本部のシナリオライターだった32歳の新藤兼人のもとに召集令状が届く。そしてそのまま、広島県の呉海兵団に二等水平として入隊した新藤兼人 だった。
★延々と語り継いでゆく新藤兼人のくっきりと浮き出たお迎えジミにはヘキヘキしたが、ずっぽりとはまってしまった。さすがの新藤兼人なのだ。

2007
2007/07/28
2008/9/23

116

歓びを歌にのせて
SA SOM I HIMMELEN
AS IT IS IN HEAVEN
AS IN HEAVEN
( スウェーデン)
☆☆☆☆☆
132分 ドラマ/音楽

監督: ケイ・ポラック
脚本: ケイ・ポラック
撮影: ハラール・グンナル・ポールゴール
音楽: ステファン・ニルソン
出演: ミカエル・ニュクビスト(ダニエル・ダレウス)/フリーダ・ハルグレン(レナ)/ヘレン・ヒョホルム(ガブリエラ)/レナート・ヤーケル(アーネ)/ニコラス・ファルク/インゲラ・オールソン

本国スウェーデンで大ヒットし、2005年のアカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた感動ドラマ。世界的な指揮者の主人公が、心身共に疲弊した末に引退して戻った故郷の小さな村で、純朴な人々と音楽を通じて交流を深めるうちに、再び音楽の歓びを呼び覚していく姿を描く。 天才指揮者として世界的に大きな名声を得ているダニエル・ダレウス。しかし想像を絶するプレッシャーと過酷なスケジュールのために彼の肉体と精神はもはや限界に達していた。そしてついに彼は第一線から退くことを決断する。すべてを捨てた彼がたった一人で向かった先は、幼年期を過ごした小さな村ユースオーケル。ここで静かに余生を送ろうとしていたダニエルだったが、やがて地元の聖歌隊を指導してほしいと頼まれる。最初は抵抗を感じたものの、素人ばかりの彼らが心から音楽を楽しむ姿に触れ、次第に彼自身も音楽の素晴らしさを改めて実感していくのだった。
★素晴らしい映画だ。こういう作品をもっともっと観たいものだ

2004
2005/12/17
2008/9/22

115

BROTHER
(日/英)
☆☆☆
114分 ドラマ/犯罪/任侠・ヤクザ

監督: 北野武
脚本: 北野武
撮影: 柳島克己
音楽: 久石譲
出演: ビートたけし/オマー・エップス/真木蔵人/寺島進/大杉漣/加藤雅也/石橋凌/ジェームズ繁田/渡哲也

野武監督第9作目。長期にわたるアメリカ・ロケを敢行した、ビートたけし主演によるハード・バイオレンス・アクション。ヤクザ同士の抗争で組織を追われ、日本を脱出しL.A.に移住したヤクザ組長の山本。彼は、そこで暮している腹違いの弟を探し、そこに転がり込む。やがて、山本はヤクの売人をしていた弟とその仲間たちと共に縄張りを拡大。遂にはイタリアン・マフィアと抗争するまでに勢力を広げていく
★日本版タランティーノ・・・なんてこたぁない

2000
2001/01/27
2008/9/19

114

大阪の宿
(日)
☆☆☆
122分 ドラマ

監督: 五所平之助
原作: 水上滝太郎
脚本: 八住利雄/五所平之助
撮影: 小原譲治
音楽: 芥川也寸志
出演: 佐野周二/乙羽信子/水戸光子/安西郷子/左幸子

★戦後9年という時代の大阪の景色に乙羽信子の鉄火な芸者が生き生きとして力強く描かれていて気持ちがよい。

1954
1954/04/20
2008/9/18

113

エバーラスティング
時をさまようタック
TUCK EVERLASTING
(米)
☆☆☆☆
90分 ファンタジー/ドラマ/ロマンス

監督: ジェイ・ラッセル
原作: ナタリー・バビット
脚本: ジェフリー・リーバー/ジェームズ・V・ハート
撮影: ジェームズ・L・カーター
音楽: ウィリアム・ロス
出演: アレクシス・ブレデル(ウィニー・フォスター)/ジョナサン・ジャクソン(ジェシー・タック)/ウィリアム・ハート(アンガス・タック)/シシー・スペイセク(メイ・タック)/ ベン・キングズレー(黄色い服の男)/スコット・ベアストウ/エイミー・アーヴィング/ヴィクター・ガーバー/エリザベス・シュー

森の中で出会った少女と不老不死の一家との触れ合いと葛藤を描いたファンタジー。監督は『マイ・ドッグ・スキップ』のジェイ・ラッセル。出演は『天才マックスの世界』のアレクシス・ブレデルと『ディープエンド・オブ・オーシャン』のジョナサン・ジャクソン。
 富裕な地主の一人娘ウィニーは厳格な母親からスパルタ教育を受けていた。だが、同時に不満を募らせていたウィニーは、ある日ついに家を飛び出す。そして、駆け込んだ森の中で途方に暮れていたウィニーは、泉の水を飲んでいるジェシー・タックと出会い、彼の家族と自由気ままに暮らし、ジェシーとは恋仲になっていた。ある時、タック一家が泉の水を飲んで不老不死になった、という秘密を知ってしまう…。

2002
2008/4/21

劇場未公開

112

北京ヴァイオリ
TOGETHER
(中)
☆☆☆☆
117分  ドラマ/音楽

監督: チェン・カイコー
脚本: チェン・カイコー/シュエ・シャオルー
撮影: キム・ヒョング
音楽: チャオ・リン
出演: タン・ユン(チュン)/リウ・ペイチー( リウ)/ワン・チーウェン(チアン先生)/チェン・ホン(リリ)/チェン・カイコー(ユイ教授)/チェン・チアン(チョン)/チャン・チン(リン)/キム・ヘリ(ユイ夫人)/リー・チュアンユン(タン・ロン)/

代の中国を舞台に、ヴァイオリンを通して貧しい父と子の強い絆を綴った心暖まる感動ドラマ。息子の才能を花開かせるために、慣れない都会に移り住み懸命にサポートする父と、そんな父を心から思いやり健気にがんばる純粋な息子の姿をクラシックの名曲にのせて描く。監督は「さらば、わが愛/覇王別姫」のチェン・カイコー。
★多少ご都合的なストーリーもかいま見えるが、素直に最後まで気持ちよく観賞出来た
●2002年サン・セバスチャン国際映画祭 ■最優秀監督賞 ■最優秀主演男優賞(リウ・ペイチー)

2002
2003/04/26
2008/9/7

111

ポーラX
POLA X
(仏/独/瑞西/日)
☆☆☆☆
134分 ロマンス

監督: レオス・カラックス
原作: ハーマン・メルヴィル
脚本: レオス・カラックス/ジャン=ポル・ファルゴー/ローランド・セドフスキー
撮影: エリック・ゴーティエ
音楽: スコット・ウォーカー
出演: ギョーム・ドパルデュー(ピエール・ヴァロンブルーズ)/カトリーヌ・ドヌーヴ(母親マリー)/カテリーナ・ゴルベワ (イザベル)/デルフィーヌ・シュイヨー(リシュー)/ペトルータ・カターナ(ペトルーツァ)/ミハエラ・シラギ(ミハエラ)/ローラン・リュカ(従兄ティボー)/サミュエル・デュピイ( リシューの弟フレッド)/パタシュー(編集者マルグリット)/シャルナス・バルタス(グループのボス)/

『ポンヌフの恋人』の鬼才レオス・カラックスが、発表当時“狂気の書”と評されたハーマン・メルヴィルの『ピエール』を映画化。
★ストーリーが理解出来ない部分を残したまま展開する物語に、フランス映画ってどうしてこうまで愛の不条理を描くのかと、悩まされた映画だった

1999
1999/10/
2008/9/1

110

それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜
CHACUN SON CINEMA OU CE PETIT COUP AU COEUR QUAND LA LUMIERE S'ETEINT ET QUE LE FILM COMMENCE
TO EACH HIS OWN CINEMA
(仏)
☆☆☆☆
118分 PG-12

監督: テオ・アンゲロプロス「3分間」/オリヴィエ・アサヤス「再燃」/ビレ・アウグスト「最後のデート・ショウ」/ジェーン・カンピオン「レディ・バグ」/ユーセフ・シャヒーン「47年後」/チェン・カイコー「チュウシン村」/マイケル・チミノ「翻訳不要」/デヴィッド・クローネンバーグ「最後の映画館における最後のユダヤ人の自殺」/ジャン=ピエール・ダルデンヌ「暗闇」/リュック・ダルデンヌ「暗闇」/マノエル・デ・オリヴェイラ「唯一の出会い」/レイモン・ドゥパルドン「夏の映画館」/アトム・エゴヤン「アルトー(2本立て)」/アモス・ギタイ「ハイファの悪霊」/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「アナ」/ホウ・シャオシェン「電姫戯院」/アキ・カウリスマキ「鋳造所」/アッバス・キアロスタミ「ロミオはどこ?」/北野武「素晴らしき休日」/アンドレイ・コンチャロフスキー「暗闇の中で」/クロード・ルルーシュ「街角の映画館」/ケン・ローチ「ハッピーエンド」/デヴィッド・リンチ「アブサーダ」/ナンニ・モレッティ「映画ファンの日記」/ロマン・ポランスキー「エロティックな映画」/ラウル・ルイス「贈り物」/ウォルター・サレス「カンヌから5557マイル」/エリア・スレイマン「臆病」/ツァイ・ミンリャン「これは夢」/ガス・ヴァン・サント「ファースト・キス」/ラース・フォン・トリアー「職業」/ヴィム・ヴェンダース「平和の中の戦争」/ウォン・カーウァイ「君のために9千キロ旅してきた」/チャン・イーモウ「映画を見る」

2007年に60回の節目を迎えたカンヌ国際映画祭が、それを記念して製作した豪華な短編集。日本の北野武監督をはじめ同映画祭ゆかりの巨匠監督たちが“映画館”をテーマにそれぞれ3分間のショートフィルムを撮り上げた。日本でも2007年11月に第8回東京フィルメックスのオープニング作品として特別上映されたほか、コーエン兄弟の「ワールドシネマ」が未収録のバージョンながら2008年5月には劇場公開も実現。

2007
2008/08/02
2008/9/1

109

若親分兇状旅
(日)
☆☆
分  任侠・ヤクザ

監督: 森一生
脚本: 高岩肇
撮影: 今井ひろし
音楽: 鏑木創
出演: 市川雷蔵/江波杏子/葉山葉子/都はるみ/藤巻潤

★このシリーズはなんて事はないんだけれど、つい見てしまう。なぜだ?

1967
1967/08/12
2008/8/31

108

ボルケーノ
VOLCANO
(米)

106分 パニック

監督: ミック・ジャクソン
脚本: ジェローム・アームストロング/ビリー・レイ
撮影: テオ・ヴァン・デ・サンデ
音楽: アラン・シルヴェストリ
出演:トミー・リー・ジョーンズ(マイク・ローク)/アン・ヘッシュ(エミー・バーンズ博士)ギャビー・ホフマン(ケリー・ローク)/ ドン・チードル/ジャクリーン・キム/キース・デヴィッド/ジョン・コーベット/ジョン・キャロル・リンチ

大都市L.A.の中心部に突如出現した火山と、それに立ち向かう人々の姿をSFXを駆使して描いたパニック映画。
★トミー・リー・ジョーンズが痛々しいほど老けていたなぁ〜。あの雰囲気ではあの役は無理だ。マグマと闘うという設定も無理だろう。

1997
1997/10/
2008/8/29

107

ブロック・パーティー
BLOCK PARTY
DAVE CHAPPELLE'S BLOCK PARTY
(米)
☆☆☆☆
103分 ドキュメンタリー/音楽/コメディ

監督: ミシェル・ゴンドリー
脚本: デイヴ・シャペル
撮影: エレン・クラス
出演: デイヴ・シャペル/ローリン・ヒル/カニエ・ウェスト/エリカ・バドゥ/モス・デフ/ジル・スコット/ワイクリフ・ジョン/ザ・ルーツ/コモン/ビッグ・ダディ・ケイン

2004年9月、人気コメディアン、デイヴ・シャペルの発案により開催された歴史的なブルックリンでの無料路上ライヴの模様を収めたドキュメンタリー映画。フージーズの再結成で大きな話題を集めたローリン・ヒルをはじめ、カニエ・ウエスト、モス・デフ、コモンらシャペルの友人で、その主旨に賛同した一流ミュージシャンたちが熱いステージを披露する。さらには、シャペルの人柄がにじみ出たバックステージやライヴ実現に向けた準備の模様も映し出していく。監督は「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリー。
★ラップのライブ映画で苦手なジャンルだがおもしろく見終わったのが不思議

2006
2006/11/11
2008/8/28

106

帝銀事件 死刑囚
(日)
☆☆☆☆
分 ドラマ/犯罪

監督: 熊井啓
脚本: 熊井啓
撮影: 岩佐一泉
音楽: 伊福部昭
出演:信欣三/内藤武敏/井上昭文/高野由美/笹森礼子/柳川慶子/山本陽子

社会派サスペンス。
★信欣三独壇場の名演技

1964
1964/04/12
2008/8/24

105

ルーキー
THE ROOKIE
(米)
☆☆☆
120分 アクション

監督: クリント・イーストウッド
脚本: ボアズ・イェーキン/スコット・スピーゲル撮影: ジャック・N・グリーン
音楽: レニー・ニーハウス
出演: クリント・イーストウッド/チャーリー・シーン/ラウル・ジュリア/ソニア・ブラガ/ララ・フリン・ボイル/トム・スケリット

すでに'88年で終結した「ダーティハリー」シリーズに変わって、ワーナーで製作された刑事アクション。
★今まで数多く作られた刑事アクションとなんら変わりない普通の作品。

1990
1991/02/
2008/9/23

104

シモーヌ
SIMONE
S1M0NE
(米)
☆☆☆
117分 ドラマ/ファンタジー/SF

監督: アンドリュー・ニコル
脚本: アンドリュー・ニコル
撮影: エドワード・ラックマン/デレク・グローヴァー
編集: ポール・ルベル
音楽: カーター・バーウェル/サミュエル・バーバー
出演: アル・パチーノ( ヴィクター・タランスキー)/レイチェル・ロバーツ(シモーヌ)/ウィノナ・ライダー(ニコラ・アンダース)/キャサリン・キーナー(エレイン・クリスチャン)/エヴァン・レイチェル・ウッド(レイニー・クリスチャン)/ イライアス・コティーズ(ハンク・アレノ)

究極の美貌と演技力で世界中を虜にした完全無欠の女優が、実はCGだったことから巻き起こる騒動を描いたコメディ。落ちぶれた映画監督が、ひょんなことから手に入れたCGソフトで完璧な女優を創造するが、予想以上の人気を得てしまったことで秘密を隠しきれなくなっていく。監督・製作・脚本は「ガタカ」のアンドリュー・ニコル。完全無欠のCG女優“シモーヌ”を演じるのは監督の実の妻でスーパーモデルのレイチェル・ロバーツ。
★おもしろい設定でおもしろいキャスティングでなかなか手の込んだおもしろコメディだ。

2002
2003/09/13
2008/8/25

103

ジーパーズ・クリーパーズ
JEEPERS CREEPERS
(米)

90分 ホラー PG-12

監督: ヴィクター・サルヴァ
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
脚本: ヴィクター・サルヴァ
撮影: ドン・E・ファンルロイ
音楽: ベネット・サルヴェイ
出演: ジーナ・フィリップス(トリッシュ・ジェンナー)/ジャスティン・ロング(ダリー・ジェンナー)/ジョナサン・ブレック/パトリシア・ベルチャー/アイリーン・ブレナン

車で帰省中の大学生の姉弟が道中で巻き込まれる戦慄の恐怖を描いたサスペンス・ホラー。不気味なトラックに追われる事件を発端に、23年に一度、大量の行方不明者が出るという“都市伝説”の謎が浮上してさらなる恐怖へと主人公たちを導く。
★史上最悪なホラー映画、何が最低と言ってこんなめちゃくちゃなストーリーてあるか?

2001
2002/02/09
2008/8/24

102

封鎖作戦
THE GIFT HORSE
GLORY AT SEA
(英)
☆☆☆☆☆
100分 戦争/アクション

監督: コンプトン・ベネット
撮影: ハリー・ワックスマン
出演: トレヴァー・ハワード/リチャード・アッテンボロー/ソニー・タフツ/ジェームズ・ドナルド/パトリック・ドゥーナン/ジョーン・ライス

アメリカの老朽艦がイギリスに贈られた。乗り込んだ艦長は勇んで艦隊護衛の任に当たるが、満足に動かすことも出来ない。責任を問われた艦長は、軍法会議にかけられてしまう……。オンボロ駆逐艦の活躍を描いた海洋アクション。
★地味だが丁寧に丁寧に描かれている。映画として相当高いレベルに評価されるべき作品。カメラアングルも素晴らしく本物の駆逐艦をつかっているので圧倒的な迫力で迫ってくる。

1952
1953/11/
2008/8/21

101

情痴 アヴァンチュール
UNE AVENTURE
(仏、白耳義)
☆☆
107分 ミステリ/ロマンス/サスペンス
R-15

監督: グザヴィエ・ジャノリ
脚本: ジャック・フィエスキ/グザヴィエ・ジャノリ
撮影: ヨリック・ル・ソー
音楽: アレクサンドル・デスプラ
出演: リュディヴィーヌ・サニ(エ ガブリエル)/ニコラ・デュヴォシェル( ジュリアン)/ブリュノ・トデスキーニ( ルイ)/フロランス・ロワレ=カイユ( セシル)/エステル・ヴァンサン/アントワン・ドゥ・プレケル/バーベット・シュローダー

夢遊病の美女に惹かれていく一人の青年が、いつしか危険な運命の渦に呑み込まれていくさまをミステリアスに綴ったラブ・サスペンス。監督はこれが長編2作目の新鋭グザヴィエ・ジャノリ。主演は「8人の女たち」「スイミング・プール」のリュディヴィーヌ・サニエと「さよならS」のニコラ・デュヴォシェル。ちなみに2人は私生活でも恋人関係となり、その後2人の間には娘も誕生している。
★やっかいなテーマをやっかいな映画づくりで定評のあるフランス映画人が制作するとこんなにもやっかいな映画になりますよといったところか???

2005
2007/03/31
2008/8/16

100

ヴァイキング
THE VIKINGS
(米)
☆☆☆☆☆
114分  歴史劇

監督: リチャード・フライシャー
製作総指揮: カーク・ダグラス
原作: エディソン・マーシャル
脚本: カルダー・ウィリンガム
撮影: ジャック・カーディフ
音楽: マリオ・ナシンベーネ
出演: カーク・ダグラス(ラグナーの息子エイナス)/アーネスト・ボーグナイン(ヴァイキングの王ラグナー)/ジャネット・リー(英国王妃モーガナ)/トニー・カーティス(ラグナーの息子エリック)/アレクサンダー・ノックス/ジェームズ・ドナルド

★ロードショーで見たということは当時13歳。大迫力の大画面と冒険活劇に魅惑された。半世紀ぶりの再会したこの作品のカメラワークと、全て実写である満足感は捨てがたい。 昔の映画に賭けた人々への尊敬の念が深まる作品だ。カーク・ダグラスは凄い演技力の人ということを再確認したので、スパルタカス、ユリシーズももう一度見て見たくなったぞ。

1957
1958/09/
2008/8/13

99

原爆の子
(日)
☆☆☆☆☆
100分 ドラマ

監督: 新藤兼人
製作: 吉村公三郎/山田典吾
脚本: 新藤兼人
撮影: 伊藤武夫
音楽: 伊福部昭
出演:乙羽信子(石川孝子)/細川ちか子(母せつ)/清水将夫 シ(岩吉爺さん)/北林谷栄(おとよ婆さん)/英百合子(おいね)/多々良純(労働者風の男)/小夜福子(教会員)/宇野重吉(孝司)/殿山泰司(船長)/東野英治郎(馬喰)

世界で最初に原爆の洗礼を受けた広島の原爆の子供たちがつづった作文を編集したヒロシマ・ピースセンター理事長、広大教授長田新の「原爆の子」にヒントを得て、新藤兼人が「雪崩(1952)」に次いで自身脚色、演出を行っている。製作には吉村公三郎が当たり、近代映画協会と劇団民芸が資金の一切を作りだした。
★戦後7年経った1952年だけに、まだまだ被爆後の広島の凄い景色が残っている。核の脅威を発信し続けて行かなければならないこの国にとって、この映画はもっともっと世界に旅立たせて上映さてゆくべきだ。いや、むしろ我が国のあらゆる世代に向けてだろう。

1952
1952/08/06
2008/8/12

98

英雄の条件
RULES OF ENGAGEMENT
(米)
☆☆☆☆
130分 サスペンス/ドラマ

監督: ウィリアム・フリードキン
原作: ジェームズ・ウェッブ
脚本: スティーヴン・ギャガン
撮影: ウィリアム・A・フレイカー/ニコラ・ペコリーニ
音楽: マーク・アイシャム
出演: トミー・リー・ジョーンズ(ヘイズ・ホッジス大佐)/サミュエル・L・ジャクソン( テリー・チルダース大佐)/ガイ・ピアース(マーク・ビッグス大佐)/ベン・キングズレー(大使)

★ハリウッドの得意とする軍事法廷物サスペンス・アクションだが、主人公と同い年の俺としては、この間まで生き生きとした役者がこれかいといった感がある、老兵ものが気になるところだぞ。

2000
2000/08/12
2008/8/11

97

グラスハウ
THE GLASS HOUSE
(米)
☆☆☆
106分  サスペンス

監督: ダニエル・サックハイム
脚本: ウェズリー・ストリック
撮影: アラー・キヴィロ
音楽: クリストファー・ヤング
出演: リーリー・ソビエスキー(ルビー・ベイカー)/ダイアン・レイン(エリン・グラス)/ステラン・スカルスガルド(テリー・グラス)/ブルース・ダーン(アルビン・ベグレイター)/トレヴァー・モーガン(レット・ベイカー)/キャシー・ベイカー(ナンシー・ライアン)/

主演は「愛ここにありて」「ロードキラー」のリーリー・ソビエスキー。共演に「パーフェクト ストーム」のダイアン・レイン。監督はこれが初劇場作品のダニエル・サックハイム。
★よくできているサスペンスだが、16歳の少女という設定の主人公の生々しい肉体には興がそがれてしま衣、感情移入ゼロ。ダイアンレインの住んでいるガラスだらけの妙な家のことかと思っていたら、彼女の役名とは!配給会社すこしは考えろよな。それにしてもダイアン・レーンがここまで汚れてしまったとは、7年前であれだから今は推してしるべしか、いい女だったのにまいったね。

2001
2002/03/16
2008/8/11

96

風のダドゥ
(日)
☆☆☆☆
95分 ドラマ

監督: 中田新一
脚本: 南柱根
撮影監督: 加藤雄大
音楽: 岩代太郎
出演: 榎木孝明(楠田達夫)/勝野洋( 安藤幹夫)/井上晴美(安藤桐江)/古閑三恵(塚田麻子)/木村文乃(浅野歩美)/小林幸一郎( 高柳慎也)/萬田久子( 浅野亜紀子)/犬塚弘(桜田源輔)/石丸謙二郎( 中林)/四方堂亘(鎌田)/

馬とのふれあいを通して心の再生を図る“ホースセラピー”をテーマにしたヒューマンドラマ。阿蘇の雄大な自然をバックに、心に傷を負った少女が、馬との出会いによって生きる力を取り戻していく姿を描く。
★良い映画です。榎木は好きな役者だが、シリアスすぎてちょいとはまりすぎで腰が引ける

2006
2006/09/23
2008/8/11

95

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL
(米)
☆☆☆
124分 アドベンチャー/アクション

監督: スティーヴン・スピルバーグ
脚本: デヴィッド・コープ
撮影: ヤヌス・カミンスキー
音楽: ジョン・ウィリアムズ
出演: ハリソン・フォード(インディアナ・ジョーンズ)/シャイア・ラブーフ(マット・ウィリアムズ)/レイ・ウィンストン(ジョージ・マクヘイル)/カレン・アレン(マリオン・レイヴンウッド)/ケイト・ブランシェット(イリーナ・スパルコ)/ジョン・ハート(オクスリー教授)/ジム・ブロードベント( ディーン・チャールズ・スタンフォース)/

ハリソン・フォード、スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカスの黄金トリオで19年ぶりに復活した人気シリーズ第4弾のアクション・アドベンチャー。今回は米ソ冷戦下の1950年代を舞台に、インディが宇宙の神秘を解く力を持つ秘宝をめぐって熾烈な争奪戦を繰り広げる。
★ワッハッハハよ〜やるよスピルバーグ!!!オープニングに流れるプレスリーも新鮮。

2008
2008/06/21
2008/8/12

吉祥寺東亜
(本年初の劇場映画)

94

マイ・アーキテクト
ルイス・カーンを探して
MY ARCHITECT
(米)
☆☆☆☆
116分 ドキュメンタリー

監督: ナサニエル・カーン
脚本: ナサニエル・カーン
撮影: ロバート・リッチマン
音楽: ジョセフ・ヴィタレッリ
ナレーション: ナサニエル・カーン
出演: ナサニエル・カーン/ルイス・カーン

現代建築の巨匠ルイス・カーンの足跡を辿るドキュメンタリー。彼の“二人目の愛人の息子”という立場から、カーンに対し複雑な感情を抱える本作の監督ナサニエル・カーンが、父の死後30年を経て、初めて父ルイス・カーンと向き合い、そのルーツを探る旅へ出る。★とりたててルイス・カーンをリスペクトしている訳ではないが、生来建築家なるものを愛する傾向にある俺、このドキュメンタリー作品を見たのは今回で5回にもなろうか?

2003
2006/01/28
2008/8/1

93

女と三悪人
(日)
☆☆☆☆
104分 時代劇/コメディ

監督: 井上梅次
脚本: 井上梅次
音楽: 鏑木創
出演: 山本富士子/勝新太郎/中村玉緒/大木実/市川雷蔵/小林勝彦、中村玉緒、浦路洋子

昭和37年正月映画。当時の大映の看板スターがそろい踏みした娯楽時代劇。フランス映画、マルセル・カルネ監督の大作『天井桟敷の人々』(1944)を歌舞伎の白波物の名作『三人吉三』を巧妙になぞらえた翻案。導入部におなじく黙阿弥の『弁天小僧』が取り込まれ雷蔵は女形を披露。エンディングに富士子による歌舞伎舞踊の『娘道成寺』と豪華。
★『天井桟敷の人々』だそうだがまるでバタ臭さが無く役者も生き生きとみんな若いて素晴らしい。勝新、雷蔵の三悪人の一人大木実は役不足かと思いきや意外や持ち味満点だった。

1962
1962/01/03
2008/8/1

92

火の鳥
HINOTORI
(日)
☆☆
120分 ドラマ/ファンタジー/アドベンチャー

監督: 市川崑
原作: 手塚治虫
脚本: 谷川俊太郎
撮影: 長谷川清/山本武
特殊効果: 渡辺忠昭/橋爪朋二
音楽: 深町純
演奏: ロンドン交響楽団/新日本フィルハーモニー交響楽団/芸能山城組/小口大八と御諏訪太鼓
テーマ音楽: ミシェル・ルグラン
作画演出: 鈴木伸一
出演: 高峰三枝子 (ヤマタイ国女王ヒミコ)/若山富三郎(猿田彦)/江守徹 (ヒミコの弟スサノオ)/草笛光子 イヨ(ヤマタイ国女官)/大滝秀治(スクネ)/木原美知子(サヨ)/ピーター(ヌサ)/カルーセル麻紀( シメ)/風吹ジュン(オロ)/加藤武 (クマソ族長カマムシ)/大原麗子( ヒナク)/林隆三 (ヤマタイ国スパイ、グズリ)/田中健(タケル)/尾美としのり( ナギ)/沖雅也(ウラジ)/草刈正雄(天弓彦)/由美かおる(ウズメ)/仲代達矢 (高天原族長ジンギ)/伴淳三郎(まじない師)/潮哲也(マツロ王)/ 声の出演: 岡真佐子(火の鳥の声)

手塚治虫のSFマンガ「火の鳥(黎明編)」の映画化。手塚治虫総指揮によるアニメーションが実写に合成されている。
★金田一シリーズの後に市川監督が挑んだ意欲作いやいあやこりゃ珍作だ。スタッフ、キャスト共に豪華だが、くだらないったらありゃしない。

1978
1978/08/12
2008/7/28

91

U・ボート
DAS BOOT
(西独)
☆☆☆☆☆
135分 ドラマ/戦争

監督: ウォルフガング・ペーターゼン
原作: ロータル=ギュンター・ブーフハイム
脚本: ウォルフガング・ペーターゼン
撮影: ヨスト・ヴァカーノ
音楽: クラウス・ドルディンガー
出演: ユルゲン・プロフノウ/ヘルベルト・グリューネマイヤー/クラウス・ヴェンネマン/ベルント・タウバー/マルチン・ゼメルロッゲ/クロード=オリヴィエ・ルドルフ/オリヴィエ・ストリッツェル

第二次大戦下、基地を出航したドイツの潜水艦U-96の過酷な戦いを描いた骨太な戦争ドラマ。狭い艦内を自在に動くカメラワークの迫力と続発するトラブルの息詰まる緊張感は見応えがあるが、その果てに迎えるラスト・シーンの虚しさは、史実をなぞらえなくても戦争の悲惨な一面を充分に訴えかけるという証明でもある。
★元はTVミニシリーズだということを聞いたが信じられない。 クラウス・ドルディンガーの雄々しくも物悲しいテーマ曲がいい。

1981
1982/01/
2008/7/28

90

招かれざる客
GUESS WHO'S COMING TO DINNER
(米)
☆☆☆☆
108分 ドラマ

監督: スタンリー・クレイマー
脚本: ウィリアム・ローズ
撮影: サム・リーヴィット
音楽: フランク・デ・ヴォール
出演: スペンサー・トレイシー/キャサリン・ヘプバーン/シドニー・ポワチエ/キャサリン・ホートン/セシル・ケラウェイ/ビア・リチャーズ

トレイシーとヘプバーンの名優コンビが、リベラリストたる面の皮を剥がされる新聞社社長とその夫人を演じ、さすがにうまくて舌を巻く、S・クレイマーの問題作。
★今から約40年前の作品。そして現代に現れた黒人大統領候補オバマ。この作品はアメリカの行く末を見据えたかのような人種問題の時間の流れを看破した、傑出した作品だと再度確信した。

1967
1968/04/
2008/7/21

89

若親分出獄
(日)
☆☆☆
87分 任侠/・ヤクザ

監督: 池広一夫
脚本: 浅井昭三郎/篠原吉之助
撮影: 本多省三
音楽: 鏑木創
出演: 市川雷蔵/朝丘雪路/坪内ミキ子/山田吾一/戸田皓久/水原浩一/千波丈太郎/神田隆/内田朝雄/石黒達也/伊達三郎

1965
1965/08/14
2008/7/21

88

ダウン・バイ・ロー
DOWN BY LAW
(米、西独)
☆☆☆☆
107分 ドラマ

監督: ジム・ジャームッシュ
脚本: ジム・ジャームッシュ
撮影: ロビー・ミューラー
音楽: ジョン・ルーリー(ザック/ジョン・ルーリー(ジャック)/ロベルト・ベニーニ(ボブ)/ニコレッタ・ブラスキ/エレン・バーキン

舞台はニューオリンズ。ザックとジャックが、それぞれ警察がらみの罠にひっかかってOPP刑務所の同じ房に入れられる。そこに不思議な仲間、イタリア人旅行者のロベルトが加わって、脱獄からどことも知れぬどこかへ、3人は地獄とも天国ともつかぬ冒険の旅を重ねてゆく……。映画全編にジャームッシュ独特の奇妙な可笑しさが広がり、やはり同じくその全体に頽廃的な香りが漂う、ジャームッシュ・ワールドの王道的作品。ウェイツ(担当している音楽も秀逸)、ルーリー、ベニーニら出演陣も素晴らしい。
★冒頭の町並みを撮すシーンでながれるトム・ウェイツの挿入歌「Jockey full of Bourbon」がかっこいい!主演の三人もかっこわるくてクールで最高!

1986
1986/11/
2008/7/21

87

グラマラス・キラーズ
FIT TO KILL
(米)

93分 アクション

監督: アンディ・シダリス
脚本: アンディ・シダリス
撮影: マーク・モリス
音楽: リチャード・リオンズ
出演: ドナ・スピア/ジュリー・ストレイン/ロバータ・ヴァスケス/ブルース・ペンホール/R・J・ムーア

★なんじゃ〜この映画。すっげ〜いい女がひたすら脱ぎまくり作り物のパイオツオンパレードだけが売り物。しか〜し観賞するにはウッシッシだ。朝の6時半から8時に観る馬鹿な俺

1992

2008/7/23

劇場未公開

86

トランザム7000
SMOKEY AND THE BANDIT
(米)
☆☆☆
97分 アクション/コメディ

監督: ハル・ニーダム
脚本: ジェームズ・リー・バレット/チャールズ・シャイア/アラン・マンデル
撮影: ボビー・バーン
音楽: ビル・ジャスティス/ジェリー・リード
出演: バート・レイノルズ/サリー・フィールド/ジャッキー・グリーソン/ポール・ウィリアムズ/ジェリー・リード/マイク・ヘンリー/パット・マコーミック

レイノルズ主演の爆走カー・アクション。好評につき続編「トランザム7000VS激突パトカー軍団」が製作された。
★懐かしさいっぱいで再観賞した。あっけらかんとした主演の二人、それを追いかける警部役のジャッキー・グリーソンの味わいのある演技、30年も前!なんともいい時代だった。

1977
1977/10/
2008/7/21

85

アダルト♂スクール
OLD SCHOOL
(米)
☆☆☆
92分 コメディ

監督: トッド・フィリップス
脚本: トッド・フィリップス/スコット・アームストロング
撮影: マーク・アーウィン
音楽: セオドア・シャピロ
出演: ルーク・ウィルソン/ウィル・フェレル/ヴィンス・ヴォーン/ジュリエット・ルイス/エレン・ポンピオ/エリシャ・カスバート

それぞれに事情を抱え惨めな生活を送っていた男3人が大学のそばで同居することになったことから、自宅を非公式の学生友好の場として開放しバカ騒ぎを繰り広げるコメディ。
★俺は見ていないが「奥様は魔女」のウィル・フェレルは最悪な評判だったが、今回偶然にも劇場未公開作のお馬鹿なウィル・フェレルの作品に二本ぶっ続けで遭遇したが意外と彼の印象としては、暑苦しい雰囲気の男なのに荷爽快感が残った。

2003

2008/7/21

劇場未公開

84

俺たちニュースキャスター
ANCHORMAN: THE LEGEND OF RON BURGUNDY
(米)
☆☆☆
94分 コメディ

監督: アダム・マッケイ
脚本: ウィル・フェレル/アダム・マッケイ
撮影: トーマス・アッカーマン
音楽: アレックス・ワーマン
出演: ウィル・フェレル/クリスティナ・アップルゲイト/ポール・ラッド/スティーヴ・カレル/デヴィッド・ケックナー/フレッド・ウィラード/キャスリン・ハーン/セス・ローゲン/ダニー・トレホ/ルーク・ウィルソン/ベン・スティラー/ティム・ロビンス

1970年代の米テレビ局を舞台に、ハチャメチャなニュースキャスターたちの前に野心家の女性キャスターが入社したことから巻き起こる大騒動を描いたコメディ。
★アメリカ万歳大馬鹿映画。思わぬ役者が出ているのには驚きでおもしろかったぞ!

2004

2008/7/21

劇場未公開

83

フラットライナーズ
FLATLINERS
(米)
☆☆☆☆
114分  サイコサスペンス

監督: ジョエル・シューマカー
脚本: ピーター・フィラルディ
撮影: ヤン・デ・ボン
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演: ジュリア・ロバーツ/キーファー・サザーランド/ケヴィン・ベーコン/ケシャ・リード/ウィリアム・ボールドウィン/オリヴァー・プラット/ジュリー・ワーナー

シカゴの医大生ネルソンは、1分間心肺停止状態を保ち臨死体験をする、という実験計画を仲間に打ち明けた。死後の世界に興味を持った4人の医学生たちが彼の実験に協力した。だが蘇生後、誰もが心の深層にある罪の意識が作り上げた幻覚に悩まされることになる。
★89年1月、この頃は洋の東西を問わず死後に関するテーマがもてはやされた時代であった。だが本作は、死後の世界自体に焦点を当てるのではなく、そのために行った臨死体験がもたらす恐怖を描いているのが目新しい。記憶と欲望に支配され、ありもしない幻影を見るようになる体験者たちを描いた変種のサイコ・スリラーである。(allcimema)
今や重鎮といわれそうな年代に入った出演者達の若さが初々しい。

1990
1991/02/
2008/7/21

82

迷子の警察音楽隊
THE BAND'S VISIT
(イスラエル/仏)
☆☆
87分 コメディ/ドラマ

監督: エラン・コリリン
脚本: エラン・コリリン
撮影: シャイ・ゴールドマン
音楽: ハビブ・シェハーデ・ハンナ
出演: サッソン・ガーベイ(トゥフィーク)/ロニ・エルカベッツ ( ディナ)/サーレフ・バクリ(カーレド)/カリファ・ナトゥール (シモン)/

アラブの国エジプトの警察音楽隊が、平和交流のために招かれたイスラエルで迷子になり、図らずも一般家庭で一晩を過ごす中で、地元の人々とぎこちなくも心温まる交流を繰り広げる姿をユーモラスに描いたイスラエル製ヒューマン・コメディ。監督はこれが長編デビューとなったイスラエルの新鋭エラン・コリリン。
★なんだか狐に騙されたような映画で何もかもとらえどころがなくって巧く言えない

2007
2007/12/22
2008/7/14

81

誰がために
(日)
☆☆☆
97分 ドラマ

監督: 日向寺太郎
脚本: 加藤正人
撮影: 川上皓市
美術: 丸尾知行
音楽: 矢野顕子
出演: 浅野忠信(民郎)/ エリカ (亜弥子)/池脇千鶴 ( マリ)/小池徹平/宮下順子/烏丸せつこ/小倉一郎/眞島秀和/菊地凛子/香川照之

ある日突然最愛の人を理不尽な暴力によって失った男が、そのやり場のない怒りと悲しみとどう向き合っていくかを見つめた社会派人間ドラマ。
★俺は浅野忠信いう役者が鼻に付き馴染めなく映画そのものが皆同じ匂いになってしまう。矢野顕子のピアノ曲が全編にタイミングよく流れるはよかったぞ。

2005
2005/10/15
2008/7/6

80

ハイ・クライムズ
HIGH CRIMES
(米)
☆☆☆☆
115分 サスペンス/犯罪

監督: カール・フランクリン
原作: ジョセフ・ファインダー(新潮文庫刊『バーニング・ツリー』)
脚本: ユーリー・ゼルツァー/グレイス・ケイリー・ビックレイ
音楽: グレーム・レヴェル
出演: アシュレイ・ジャッド(クレア・キュービック)/モーガン・フリーマン(チャーリー・グライムス)/ジェームズ・カヴィーゼル(トム・キュービック/ロナルド・チャップマン)/

兵隊特殊部隊に属し、エル・サルバドルで一般市民を虐殺したとして逮捕された夫の無実を晴らそうと奮闘する女性弁護士の活躍を描くサスペンス。
★サスペンスファンの、俺としてはおおむねストーリー、キャスティング、演出とそれぞれに満足の出来る作品だった。が、原作を読んでいないので判らないが、黒人のモーガン・フリーマンをキャスティングしたところに、ハリウッドの偽善的なところが垣間見え若干覚めた目で見てしまった。コレクターもこのコンビだったかな?

2002
2002/06/15
2008/7/6

79

フック
HOOK
(米)
☆☆☆
142分 ファンタジー/コメディ

監督: スティーヴン・スピルバーグ
原作: J・M・バリー
脚本: ジム・V・ハート/マライア・スコッチ・マルモ
撮影: ディーン・カンディ
音楽: ジョン・ウィリアムズ
出演: ロビン・ウィリアムズ(ピーターパン)/ダスティン・ホフマン(フック船長)/ジュリア・ロバーツ( ティンカーベル)/ボブ・ホスキンス(スミー)/ マギー・スミス

スピルバーグによるSFXを駆使したピーター・パンの実写映画化。
★長い眠いロビン・ウィリアムズが無理矢理過ぎて冗漫

1991
1992/06/
2008/7/6

78

ドリームガールズ
DREAMGIRLS
(米)
☆☆☆☆
130分 ドラマ/音楽/ロマンス

監督: ビル・コンドン
原作: トム・アイン
脚本: ビル・コンドン
撮影: トビアス・シュリッスラー
作詞: トム・アイン
音楽: ヘンリー・クリーガー
音楽スーパーバイザー: ランディ・スペンドラヴ/マット・サリヴァン
出演: ジェイミー・フォック(ス カーティス・テイラーJr.)/ビヨンセ・ノウルズ(ディーナ・ジョーンズ)/エディ・マーフィ (ジェームス・“サンダー”・アーリー)/ジェニファー・ハドソン (エフィー・ホワイト)/アニカ・ノニ・ローズ (ローレル・ロビンソン)/ダニー・グローヴァー(マーティー・マディソン)/キース・ロビンソン(C.C.ホワイト)/シャロン・リール(ミシェル・モリス)/ヒントン・バトル(ウェイン)/ジョン・リスゴー(ジェリー・ハリス)/ロバート・チッチーニ(ニッキー・カッサーロ)

ブロードウェイの大ヒットミュージカルを「シカゴ」の脚本を手がけたビル・コンドン監督が映画化。モータウンによってブラック・ミュージックが白人文化へと広く浸透していった60年代から70年代のアメリカ音楽シーンを背景に、女性ボーカル・グループが辿る波瀾万丈のサクセスストーリーを豪華なキャスト陣で華麗に綴る。
★音楽映画としてはそうとう出来の良い映画だ。惜しむらくはビヨンセののダイアナ・ロスなど姿形がそっくりなのでバレバレなのだから実名で人物を演じて欲しかった。出演者全ての演技も歌もよかった。中でも圧巻はジェニファー・ハドソンのヴォーカルには感動だ。 ●2006年アカデミー賞 ■助演女優賞 ジェニファー・ハドソン ■音響賞(調整)
●2006年NY批評家協会賞 ■助演女優賞 ジェニファー・ハドソン
●2006年ゴールデン・グローブ ■助演男優賞 エディ・マーフィ ■助演女優賞 ジェニファー・ハドソン
●2006年英国アカデミー賞■助演女優賞 ジェニファー・ハドソン
●2006年放送映画批評家協会賞■助演男優賞 エディ・マーフィ ■助演女優賞 ジェニファー・ハドソン ■歌曲賞 ビヨンセ “Listen” ■サウンドトラック賞 ●2007年ブルーリボン賞 ■外国作品賞

2006
2007/02/17
2008/7/4

77

アラキメンタリ
ARAKIMENTARI
(米)
☆☆☆☆
75分 ドキュメンタリー

監督: トラヴィス・クローゼ
製作: ジェイソン・フリード
製作総指揮: レギス・トリガノ
撮影監督: ブライアン・バーゴイン
音楽: DJ KRUSH
出演: 荒木経惟/北野武/ビョーク/森山大道/神蔵美子

写真家・荒木経惟の素顔に迫る異色のドキュメンタリー。アラーキーマニアを自認するアメリカ人映像作家トラヴィス・クローゼが東京に1ヵ月滞在し、類い希な天才アーティストの日常に密着、いくつもの顔を持つアラーキーワールドの全貌を捉える。北野武、ビョーク、森山大道といった豪華ゲストにも注目。 アメリカの青年トラヴィス・クローゼがアラーキーこと荒木経惟の写真と出会ったのは5年前のこと。以来、様々な被写体を相手に驚くほどの量の作品を生み出し続け、そのエネルギーに満ちたパーソナリティで多くの人を魅了する彼の存在に強く惹きつけられていった。そしてついに、2003年7月、この“怪物”アラーキーの実像を理解するためのプロジェクトを実行に移すのだった。本作は、アラーキーがこれまでに生み出した名作の数々を紹介するとともに、彼の日頃のダイナミックな活動から様々な側面を内に抱えた鬼才の素顔に迫っていく。
★すごい、なにがすごいかというとアラキも凄いが被写体になる赤裸々な肉体の奥の奥まで見せてしまう女達の凄い映像の力強さに圧倒されてしまった。アラキ×エロス!

2004
2005/03/05
2008/6/30

76

サラエボの花
GRBAVICA
GRBAVICA: THE LAND OF MY DREAMS
(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/オーストリア/ドイツ/クロアチア)
☆☆☆☆
95分 ドラマPG-12

監督: ヤスミラ・ジュバニッチ
脚本: ヤスミラ・ジュバニッチ
出演: ミリャナ・カラノヴィッチ(エスマ)/ルナ・ミヨヴィッチ (サラ)/レオン・ルチェフ(ペルダ)/ケナン・チャティチ(サミル)

第二次世界大戦後のヨーロッパで最悪の紛争となったボスニア・ヘルツェゴヴィナの内戦によってもたらされた深い爪痕に苦しむ母娘の再生と希望の物語を描く衝撃と感動のヒューマン・ドラマ。主演は「アンダーグラウンド」のミリャナ・カラノヴィッチと新人ルナ・ミヨヴィッチ。監督は、地元サラエボ出身で、これがデビューとなる弱冠32歳の女性監督、ヤスミラ・ジュバニッチ。
★地味だが戦争に翻弄された女性の運命を訴えるには説得力のある映画だった。
●2006年ベルリン国際映画祭 金熊賞 ヤスミラ・ジュバニッチ エキュメニカル賞、平和映画賞

2006
2007/12/01
2008/6/30

75

ワーキング・ガール
WORKING GIRL
(米)
☆☆☆
113分 コメディ

監督: マイク・ニコルズ
脚本: ケヴィン・ウェイド
撮影: ミヒャエル・バルハウス
音楽: カーリー・サイモン
出演: メラニー・グリフィス( テス)/シガーニー・ウィーヴァー (キャサリン)/ハリソン・フォード( ジャック・トレイナー)/アレック・ボールドウィン(ミック)/ジョーン・キューザック(フィリップ・ボスコ)/ノーラ・ダン/ケヴィン・スペイシー

大会社で働くしがないOLが、事故で休職中の新任女性重役に成りすまして恋に仕事に燃えるコメディ・タッチのサクセス・ストーリー。企業ドラマとしては女性VS女性という構図が珍しく、S・ウィーバーの悪役ぶりも面白い。主人公に扮するM・グリフィスも、女性観客の共感を呼び起こすようなキャラクターをうまく作り上げており、そのたどたどしい喋り方もプラスになっている。グリフィスの恋のお相手役であるH・フォードは客演的な扱いだが、作品の格には大貢献。アカデミー主題歌賞受賞。
★メラニー・グリフィスどこがいいのか?この主人公のために脇に回った豪華なキャスティングが色褪せている。まぁ〜サイモンの曲がいいのでよしとするか。
●1988年アカデミー賞 ■主題歌賞 カーリー・サイモン 作詞・作曲 Let the River Run●1988年ゴールデン・グローブ ■作品賞(コメディ/ミュージカル) ■女優賞(コメディ/ミュージカル) メラニー・グリフィス ■助演女優賞 シガーニー・ウィーヴァー ■歌曲賞 カーリー・サイモン 作詞・作曲 “Let the River Run”

1988
1989/05/
2008/6/18

74

エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜
LA MOME
(仏/英/チェコ)
☆☆☆☆
140分 ドラマ/音楽/伝記

監督: オリヴィエ・ダアン
脚本: オリヴィエ・ダアン/イザベル・ソベルマン
撮影: 永田鉄男
音楽: クリストファー・ガニング
出演: マリオン・コティヤール(エディット・ピアフ)/シルヴィー・テステュー (モモーヌ)/パスカル・グレゴリー(ルイ・バリエ)/エマニュエル・セニエ(ティティーヌ)/ジャン=ポール・ルーヴ(ルイ・ガション)/ジェラール・ドパルデュー(ルイ・ルプレ)/クロチルド・クロ(アネッタ)/ジャン=ピエール・マルタンス(マルセル・セルダン)/カトリーヌ・アレグレ(ルイーズ)

『愛の賛歌』や『バラ色の人生』をはじめ数々の名曲で知られる伝説のシャンソン歌手、エディット・ピアフの偉大な足跡と、歌と愛に生きた47年間の波瀾万丈の生涯を綴る感動の伝記ドラマ。劇中で歌われた歌のほとんどは、実際にピアフ本人の音源から使用されている。
★マリオン・コティヤール最高でした
●2007年アカデミー賞 ■メイクアップ賞 ■女優賞 マリオン・コティヤール
●2007年ゴールデン・グローブ■女優賞(コメディ/ミュージカル) マリオン・コティヤール
●2007年英国アカデミー賞 ■主演女優賞 マリオン・コティヤール ■作曲賞 クリストファー・ガニング ■衣装デザイン賞 マリット・アレン ■メイクアップ&ヘアー賞 ●2007年セザール賞 ■主演女優賞 マリオン・コティヤール ■撮影賞 テツオ・ナガタ ■音響賞 Jean-Paul Hurier ■美術賞 オリヴィエ・ラウー ■衣装デザイン賞 マリット・アレン

2007
2007/09/29
2008/6/9

73

タンポポ
(日)
☆☆☆
115分 コメディ

監督: 伊丹十三
脚本: 伊丹十三
撮影: 田村正毅
美術: 木村威夫
音楽: 村井邦彦
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
シンセサイザー: 向谷実/安西史孝
出演: 山崎努(ゴロー)/宮本信子 (タンポポ)/役所広司(白服の男)/渡辺謙(ガン)/安岡力也( ピスケン)/桜金造(ショーヘイ)/()/加藤嘉(センセイ)/大滝秀治(老人)/黒田福美(白服の男の情婦)/洞口依子(カキの少女)/津川雅彦(マネージャー)/村井邦彦(アベック)/松本明子(アベック)/()/()/池内万作(ターボー)/田中明夫( 部長)/高橋長英( 課長)/橋爪功 (ボーイ)/ギリヤーク尼ヶ崎(顔の長いホームレス)/佐藤昇 (赤鼻のホームレス)/南麻衣子( 女助手)/藤田敏八(歯の痛い男)/原泉(カマンベールの老婆)/井川比佐志(走る男)/三田和代 ( その妻)/中村伸郎 (美食家の詐欺師)/田武謙三(刑事)/林成年( 連れの男)/大友柳太朗 (ラーメンの先生)/岡田茉莉子(マナーの先生)

初監督作品「お葬式」で高い評価を受けた伊丹十三の監督第2作目。タンクローリーの運転手が、さびれたラーメン屋を経営している美しい未亡人に惹かれるまま、そのラーメン屋を町一番の店にするまでを、他に13の食べ物にまつわるエピソードを織り交ぜて描く。★

1985
1985/11/23
2008/6/2

72

バラ色の選択
For Love or Money
(米)
☆☆
96分 

監督: バリー・ソネンフェルド
脚本: マーク・ローゼンタール/ローレンス・コナー
撮影: オリヴァー・ウッド
音楽: ブルース・ブロートン
出演: マイケル・J・フォックス/ガブリエル・アンウォー/アンソニー・ヒギンズ/マイケル・タッカー/ボブ・バラバン/アイザック・ミスラヒ/ウド・キア/ダン・ヘダヤ

自分の夢の実現を前に、愛か金かの選択を迫られるホテルマンの悲喜劇。「アダムス・ファミリー」で監督デビューしたキャメラマン出身のバリー・ソネンフェルドの第二作。
ファッションデザイナー役で本職の人気デザイナー、アイザック・ミズラヒが映画初出演。★ マイケルの予定調和映画で言うことはなし

1993
1993/12
2008/5/29

71

静かな生活
(日)
☆☆☆
121分  ドラマ

監督: 伊丹十三
原作: 大江健三郎「静かな生活」
脚色: 伊丹十三
撮影監督: 前田米造
音楽: 大江光
出演: 山崎努 (パパ)/柴田美保子(ママ)/渡部篤郎(イーヨー)/佐伯日菜子(マーちゃん)/今井雅之( 新井君)/緒川たまき(天気予報のお姉さん)/岡村喬生(団藤さん)/宮本信子(団藤さんの奥さん)/左時枝( 朝倉さん)/渡辺哲(水のビンの男)/柴田理恵(近所の奥さん)/高橋長英 (お巡りさん)/岡本信人(下水屋さん)/原ひさ子 (お祖母ちゃん)/結城美栄子(フサ叔母さん)/小木茂光(ワインを飲み干す男)/柳生博(キャスター)/三谷昇(小説の中の男)

1995
1995/09/29
2008/5/27

70

マルサの女2
(日)
☆☆☆
127分 サスペンス/ドラマ/コメディ

監督: 伊丹十三
脚本: 伊丹十三
撮影: 前田米造
音楽: 本田俊之
出演: 宮本信子(板倉亮子)/山崎努 (権藤英樹)/津川雅彦(花村)/大地康雄(伊集院)/桜金造(金子)/益岡徹(三島)/マッハ文朱(秋山)/小鹿番(大衆食堂の主人)/結城美栄子(カメラマンの妻)/石田弦太郎(カメラマン)/南原宏治(大学教授)/岡本麗(ホステス)/浅利香津代(毛皮屋女主人)/矢野宣(担当職員)/田武謙三(不動産屋)/三谷昇(警官)/
笠智衆元僧侶)/上田耕一猫田)/不破万作チビ政)/きたろう(サダオ)/岡本信人(信者代表)/中村竹弥(漆原)/小松方正(猿渡)/洞口依子(奈々)/加藤治子(赤羽キヌ)/三國連太郎(鬼沢鉄平)

1988
1988/01/15
2008/5/27

69

マルサの女
(日)
☆☆☆
127分 サスペンス/ドラマ/犯罪

監督: 伊丹十三
脚本: 伊丹十三
撮影: 前田米造
音楽: 本田俊之
出演: 宮本信子(板倉亮子)/山崎努 (権藤英樹)/津川雅彦(花村)/大地康雄(伊集院)/桜金造(金子)/松居一代 (鳥飼久美)/室田日出男(石井重吉)/ギリヤーク尼ヶ崎 (宝くじの男)/小澤栄太郎(税理士)/佐藤B作(リネンサービス社長)/杉山とく子(食料品店店主の妻)/橋爪功(大谷銀行営業課長)/伊東四朗(パチンコ屋の社長)/大滝秀治(露口)/マッハ文朱(秋山)/嵯峨善兵(税務署長)/小林勝彦(機動部統括官)/絵沢萠子(特殊関係人)/小坂一也( 中年男)/田中明夫(すばる銀行支店長)/高橋長英(取引課長)/芦田伸介( 蜷川喜八郎)/小林桂樹(査察部管理課長)/岡田茉莉子(杉野光子)/ベンガル

国税局査察部(マルサ)に勤める女性が、ラブホテル経営者を脱税で摘発するまでを描いた痛快娯楽作品の傑作。税務署の調査官・板倉亮子は脱税を徹底的に調べ上げるやり手。ある日、一軒のラブホテルに目をつけるがオーナーの権藤はなかなかシッポを出さなかった。そんな時、亮子は国税局査察部に抜擢される。マルサと呼ばれる摘発のプロとして経験を積んでいった亮子は、上司の花村と組んで再び権藤と相対するのだった……。「お葬式」「タンポポ」についで監督第3作目となる

1987
1987/02/07
2008/5/27

68

あげまん
( 日)
☆☆☆
118分 コメディ

監督: 伊丹十三
脚本: 伊丹十三
撮影: 山崎善弘
音楽: 本多俊之
出演: 宮本信子(ナヨコ)/津川雅彦(鈴木主水)/大滝秀治(千々堂)/金田龍之介(多聞院)/一の宮あつ子(多聞院の母)/菅井きん(養母)/三田和代(雛子)/洞口依子(純子)/南麻衣子(サヨリ)/黒田福美(清香)/橋爪功(寿)/高瀬春奈(毛皮屋の女主人)/杉山とく子料亭のおかみ()/横山道代(多聞院の女房)/矢野宣(蛭田次長)/不破万作(夢の首斬役人)/六平直政(ガードマン)/東野英治郎(総理)/内田あかり(オートクチュール女主人)/北村和夫 (鶴丸)/宝田明(犬飼)/島田正吾( 大倉善武)

1990
1990/06/02
2008/5/26

67

スーパーの女
(日)
☆☆☆
127分 コメディ

監督: 伊丹十三
脚本: 伊丹十三
撮影: 前田米造/浜田毅/柳島克巳/高瀬比呂志
助監督: 中嶋竹彦/中村隆彦
音楽: 本多俊之
出演: 宮本信子(井上花子)/津川雅彦 (小林五郎)/ 金田龍之介(五郎の兄)/矢野宣(正直屋店主)/六平直政 (精肉部チーフ)/ 高橋長英(鮮魚部チーフ)/三宅裕司 (青果部チーフ)/あき竹城 (総菜部チーフ)/ 松本明子(レジ)/ 小堺一機(販促部員)/ 柳沢慎吾(精肉部助手)/金萬福 (精肉部助手)/伊集院光 (鮮魚部助手)/原日出子 (パートさん)/絵沢萠子 (パートさん)/野際陽子 (お客さま)/ 迫文代(お客さま)/田嶋陽子 (お客さま)/ 柴田理恵( お客さま)/石井トミコ (おばさん)/岡本信人 (おにぎり屋の社長)/ 不破万作(屑肉業者)/伊東四朗 (安売り大魔王社長)/ヨネスケ(安売り大魔王店長)/渡辺正行 (店員)/アゴ勇 (青果部)

スーパー好きの主婦が、売れないスーパーを立て直そうと奮闘するコメディ。監督は「マルサの女」のマルサの女。スーパー“正直屋”の専務・小林五郎は、商品も売れず、店員も覇気がなく困り果てていた。ある日、五郎はライバル店へ調査に出向いたところ、偶然幼馴染みの井上花子と再会する。五郎はスーパー好きである花子の鋭い視点を買って、花子を正直屋で雇う。花子は早速問題の解決に取りかかるが、プライドだけは高い職人たちの協力を得られず苦労する。それでもめげない花子は的確な改善策を提案し成果を上げ始めるが……。★

1996
1996/06/15
2008/5/19

66

大病人
(日)
☆☆☆
116分 コメディ/ドラマ

監督: 伊丹十三
脚本: 伊丹十三
撮影: 前田米造
助監督: 中嶋竹彦/蝶野博/中村隆彦/遠藤秀一郎
音楽: 本多俊之
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
出演: 三國連太郎(大病人)/津川雅彦 (医師)/宮本信子( 妻)/木内みどり(看護婦)/高瀬春奈(愛人)/熊谷真実(ミッチャン)/田中明夫(プロデューサー)/三谷昇( 老人)/高橋長英(瀕死の病人)/左時枝(その妻)/南美希子(看護婦)/渡辺哲(助監督)/村田雄浩(医師)

映画監督で俳優でもある向井は、撮影中に倒れて入院することになった。彼は病室で女優と不倫を楽しんだりしていたのだが、やがてガンに冒されて残り一年の命だと知ってしまう……。死後の世界を描くのにSFXを使用している。

1993
1993/05/29
2008/5/19

65

マラノーチェ
MALA NOCHE
BAD NIGHT
(米)

78分 ドラマ/青春

監督: ガス・ヴァン・サント
原作: ウォルト・カーティス
脚本: ガス・ヴァン・サント/ウォルト・カーティス
撮影: ジョン・キャンベル
音楽: ピーター・ダマン/カレン・キッチン/クレイトン・リンゼイ出演: ティム・ストリーター(ウォルト)/ダグ・クーヤティ(ジョニー)/サム・ダウニー(ホテル従業員)/ナイラ・マッカーシー (ベティー)/レイ・モンジュ(ロベルト・ペッパー)/ ロバート・リー・ピッチリン(ボブ・ピッチリン)

「ドラッグストア・カウボーイ」「カウガール・ブルース」「誘う女」のガス・ヴァン・サント監督が85年に製作した幻の長編監督デビュー作。「ドラッグストア・カウボーイ」「マイ・プライベート・アイダホ」と同様、彼のホームタウンともいえるオレゴン州ポートランドを舞台に、地元出身の詩人ウォルト・カーティスの自伝的小説を映画化。不法移民の青年に心ときめかせる地元の青年の切ない恋の行方を全編モノクロ映像で綴る。
★「マイ・プライベート・アイダホ」で同性愛をテーマにしたが、この「マラノーチェ」もタイトル通りオカマの映画。近年人気者のガス・ヴァン・サントのデビュー作というので買ったのだろうけど、ホモの本領も伺えない意味不明なお馬鹿な映画だ。

1985
2007/07/21
2008/5/13

64

ミンボーの女
(日)
☆☆☆☆
123分 コメディ/サスペンス

監督: 伊丹十三
脚本: 伊丹十三
撮影: 前田米造
音楽: 本多俊之
出演: 宮本信子(井上まひる)/宝田明(総支配人)/大地康雄(鈴木勇気)/村田雄浩(若杉太郎)/大滝秀治( プールの老人)/三谷昇(フロント課長)/結城美栄子(総支配人夫人)/関弘子(総支配人秘書)/ 三宅裕司(百万ドルの笑顔のフロントマン)/(エド山口 ホテルマン)/庄司永健(役員)/伊東四朗(入内島)/中尾彬(伊場木)/小松方正(花岡)/我王銀次(若頭)/柳葉敏郎( 鉄砲玉)/田中明夫(大親分)/関山耕司(大親分)/ガッツ石松(プールのヤクザ)/流山児祥(ロビーの組長)/不破万作(伊場木の子分)/睦五郎(花岡の子分)/南麻衣子(伊場木の情婦)/小木茂光(入内島の子分)/有薗芳記(入内島の子分)/六平直政(ロビーのヤクザ)/渡辺哲(明智刑事)/矢崎滋(裁判長)/矢野宣(力石執行官)/津川雅彦(外務省高官)/柳生博(総支配人のゴルフの連れ)/きたろう(おどかされる男)

 「お葬式」「マルサの女」の伊丹十三監督が、バブル期の日本において地上げ屋、総会屋といった暴力団による経済活動が活発化するのに目を付け、ヤクザと対決するミンボー(民事介入暴力)専門の女性弁護士の活躍を描いた痛快エンタテインメント。
★妻の借りてきたDVDで映画を観る機会が増えた今年は、再見する映画がかなりある。去年は仁義なき戦いシリーズを見せられたが伊丹映画はきっと全て再見することになりそうだ。

1992
1992/05/16
2008/5/12

63

灯台守の恋
L' EQUIPIER
THE LIGHT
(仏)
☆☆☆
104分 ロマンス/ドラマ

監督: フィリップ・リオレ
脚本: フィリップ・リオレ/エマニュエル・クールコル/クリスチャン・シニジェ/クロード・ファラルド
撮影: パトリック・ブロシェ
音楽: ニコラ・ピオヴァーニ
出演: サンドリーヌ・ボネール(マベ) /フィリップ・トレトン(イヴォン) /グレゴリ・デランジェール(アントワーヌ) /エミリー・ドゥケンヌ(ブリジット)

60年代のフランス・ブルターニュの閉鎖的な小さな村を舞台に、よそ者としてやって来た一人の青年が村の人妻と許されぬ恋に落ちる大人の恋愛ストーリー。出演は、フランスを代表する実力派サンドリーヌ・ボネール、「今日から始まる」のフィリップ・トレトン、「ボン・ヴォヤージュ」のグレゴリ・デランジェール。監督は「マドモワゼル」のフィリップ・リオレ。
★ストーリーも単純だし手法も定番なのでそれほどの感慨もないかけど、なにか取り柄といったら景色が綺麗ぐらいかなぁ〜。

2004
2005/11/05
2008/5/11

62

あなたになら言える秘密のこと
LA VIDA SECRETA DE LAS PALABRAS
THE SECRET LIFE OF WORDS
(西班牙)
☆☆☆☆
114分 ドラマ

監督: イザベル・コイシェ
脚本: イザベル・コイシェ
撮影: ジャン=クロード・ラリュ
出演: サラ・ポーリー(ハンナ・アミラン)/ティム・ロビンス (ジョゼフ)/ハビエル・カマラ(サイモン)/エディ・マーサン(ヴィクター)/スティーヴン・マッキントッシュ( シュルツァー)/ジュリー・クリスティ(インゲ)/レオノール・ワトリング(ジョゼフの親友の妻)/ダニエル・メイズ(マーティン)/スヴァレ・アンケル・オウズダル(ディミトリ)/ダニー・カニンガム( スコット)/ディーン・レノックス・ケリー(リアム)/エマニュエエル・イードーウ

「死ぬまでにしたい10のこと」のイザベル・コイシェ監督が再びサラ・ポーリーを主演に迎えて描く一人の女性の痛みと再生の物語。海洋に浮かぶ油田掘削所を舞台に、心に深い傷を負い夢や希望も持たず静かに生きる孤独な女性が、事故で一時的に視力を失った男性の介護を通じて少しずつ固く閉ざした心を開いていく姿を美しく静謐な映像で綴ってゆく。
★良い映画だ。エンディング・ロールで流れる歌はトム・ウェイツか?

2005
2007/02/10
2008/5/5

61

ハリウッドランド
HOLLYWOODLAND
(米)
☆☆☆
126分 ミステリー/サスペンス/犯罪

監督: アレン・コールター
脚本: ポール・バーンバウム
撮影: ジョナサン・フリーマン
音楽: マーセロ・ザーヴォス
出演: エイドリアン・ブロディ(ルイス・シモ)/ダイアン・レイン (トニー・マニックス)/ベン・アフレック(ジョージ・リーブス)/ボブ・ホスキンス(エドガー・マニックス)/ロイス・スミス( ヘレン・ベッソロ)/ロビン・タネイ(レオノア・レモ ン)

0年代に「スーパーマン」のテレビシリーズで人気を博した実在のハリウッド・スター、ジョージ・リーブスの謎の死を独自の切り口で映画化したサスペンス・ミステリー。世界一有名なスーパーヒーローを演じる俳優の苦悩と、彼の死の調査に乗り出した私立探偵が解き明かしていくハリウッドの衝撃の内幕をミステリアスに描き出していく。
★難解????実話そのものが謎と言うことなので結末はまったく藪の中で話がわからん ●2006年ヴェネチア国際映画祭の最優秀男優賞 ベン・アフレック

2006
2007/06/16
2008/5/5

60

転々
(日)
☆☆☆☆
101分 ドラマ/コメディ

監督: 三木聡
原作: 藤田宜永『転々』(新潮社刊)
脚本: 三木聡
撮影: 谷川創平
美術: 磯見俊裕
出演: オダギリジョー(竹村文哉)/小泉今日子(麻紀子)/吉高由里子(ふふみ)/岩松了(国松)/ふせえり(仙台)/松重豊(友部)/広田レオナ(鏑木)/津村鷹志(時計屋の主人)/宮田早苗(福原の妻)/石井苗子()/(多賀子)/横山あきお(石膏仮面)/麻生久美子(三日月しずか)/笹野高史(畳屋のオヤジ)/鷲尾真知子(愛玉子店のおばさん)/石原良純(愛玉子店の息子/三浦友和(福原愛一郎)

時効警察」シリーズ、「図鑑に載ってない虫」の三木聡監督が藤田宜永の同名小説を基に、冴えない男二人の悲喜こもごもなヘンテコ“東京散歩”を、お約束の小ネタを盛り込みつつしみじみとしたタッチで描いた人情コメディ。

2007
2007/11/10
2008/5/5

59

アメリカン・ドリームズ
AMERICAN DREAMZ
(米)
☆☆
107分 コメディ/ドラマ

監督: ポール・ワイツ
脚本: ポール・ワイツ
撮影: ロバート・エルスウィット
音楽: スティーヴン・トラスク
出演: ヒュー・グラント(マーティン・トゥイード)/デニス・クエイド(ステイトン大統領)/マンディ・ムーア(サリー・ケンドゥー)/マーシャ・ゲイ・ハーデン(大統領夫人)/ウィレム・デフォー(首席補佐官)/クリス・クライン (ウィリアム・ウィリアムズ)/サム・ゴルザーリ(オマール)/ジェニファー・クーリッジ (マーサ・ケンドゥー)/トニー・ヤルダ(イクバル)

アメリカで隆盛を極めるリアリティ・ショーを代表する一つで、高視聴率を誇る公開オーディション番組“アメリカン・アイドル”を下敷きに、現実のアメリカが抱える諸問題を皮肉いっぱいに描き出したブラック・コメディ。
★ ヒュー・グラントものはお気楽ものが多いので、体調のいい時でないと腹が立つ。
まったくこういう映画をチョイスするオレに腹が立ってくる

2006
2008/4/29

劇場未公開

58

女は夜化粧する
(日)
☆☆
103分 

監督: 井上梅次
原作: 川口松太郎
脚本: 斎藤良輔
撮影: 中川芳久
音楽: 鏑木創
出演:山本富士子(小峰登子)/川口浩(阿久津健)/森雅之 モリ(橋田五郎)/叶順子(ゆかり)/上原謙(昌山光明)/清水将夫 (阿久津英策)/田宮二郎(中井)/多々良純(島村)/村田知栄子 (芸者君代)

川口松太郎の原作を、「ああ女難」の斎藤良輔が脚色し、「銀座っ子物語」の井上梅次が監督したメロドラマ。撮影も同じく「銀座っ子物語」の中川芳久。

1961
1961/01/14
2008/4/24

57

世界最速のインディアン
THE WORLD'S FASTEST INDIAN
(ニュージーランド/米)
☆☆☆☆
127分 ドラマ/伝記/アドベンチャー

監督: ロジャー・ドナルドソン
脚本: ロジャー・ドナルドソン
撮影: デヴィッド・グリブル
音楽: J・ピーター・ロビンソン
出演: アンソニー・ホプキンス( バート・マンロー)/クリス・ローフォード(ジム・モファット)/アーロン・マーフィ(トム)/クリス・ウィリアムズ(ティナ・ワシントン)/ダイアン・ラッド( エイダ)/パトリック・フリューガー( ラスティ)/ポール・ロドリゲス( フェルナンド)/アニー・ホイットル (フラン)

21歳<インディアン>という名のバイクと出会う。63歳──生涯の夢<世界最速>に初挑戦。夢に向かって走り続けた男の<実話>を描く、ヒューマンドラマ。
★男のロマンを追求するテーマの映画はどんな陳腐な目標であっても見ていると常にウキウキする。この映画もそうした典型的なシチュエーションで出来上がっているので楽しい。 主人公が俺と同年代というのも嬉しい。

2005
2007/02/03
2008/4/22

56

アメリ
LE FABULEUX DESTIN D'AMELIE POULAIN AMELIE
AMELIE FROM MONTMARTRE
(仏)
☆☆☆☆
1201分 コメディ/ロマンス/ファンタジー

監督: ジャン=ピエール・ジュネ
脚本: ジャン=ピエール・ジュネ/ギョーム・ローラン
撮影: ブリュノ・デルボネル
音楽: ヤン・ティルセン
ナレーション: アンドレ・デュソリエ
出演: オドレイ・トトゥ(アメリ)/マチュー・カソヴィッツ(ニノ)/ヨランド・モロー/ジャメル・ドゥブーズ/イザベル・ナンティ/ドミニク・ピノン/リュファス

「ロスト・チルドレン」「エイリアン4」のジャン=ピエール・ジュネ監督が、空想好きのちょっと変わった女の子の恋の道行きを、遊び心いっぱいにレトロでキッチュでチャーミングに描いた心暖まるコメディ。主演は本作ですっかりフランス中を虜にしてしまった「エステサロン/ヴィーナス・ビューティ」のオドレイ・トトゥ。ジュネ作品につきもののある種の“いかがわしさ”は随分と控えなものとなり(マルク・キャロとのコンビ解消によるもの、とはジュネ本人の弁)、表面的にはひたすら陽に徹した傑作ファンタジー。
★街が素敵、家のエクステリア、インテリア、什器、小物が素敵、圧巻は人が素敵。
この映画が一番「ダヴィンチ・コード」のトトウは、ミスキャスト。

2001
2001/11/17
2008/4/21

55

野生の証明
(日)
☆☆☆☆
143分 アクション/サスペンス/ドラマ

監督: 佐藤純彌
原作: 森村誠一
脚本: 高田宏治
撮影: 姫田真佐久
音楽: 大野雄二
出演: 高倉健 (味沢岳史)/薬師丸ひろ子( 長居頼子)/中野良子( 越智朋子/美佐子(二役))/夏木勲 (北野刑事)/松方弘樹/丹波哲郎/成田三樹夫/原田大二郎/梅宮辰夫/江角英明/田中邦衛/角川春樹/リチャード・アンダーソン

大ヒットとなった『人間の証明』に続いて森村誠一のベストセラーを映画化。東北の寒村で大量虐殺事件が発生。唯一生き残った少女・頼子はショックから記憶喪失となっていたが、当時山中でサバイバル訓練を行っていた自衛隊員・味沢に引き取られる事になる。退役した味沢と頼子は地方都市で平穏な生活を行っていたが、予知能力とも言える頼子の持つ不思議な力が二人を巨大な陰謀へと巻き込んでいく……。クライマックスの軍事演習シーンはアメリカで撮影され、本物の戦車が大挙登場する迫真の画面が展開された。頼子に扮したのはデビュー間もない薬師丸ひろ子。

1978
1978/10/07
2008/4/21

54

不都合な真実
AN INCONVENIENT TRUTH
(米)
☆☆☆☆
96分 ドキュメンタリー

監督: デイヴィス・グッゲンハイム
編集: ジェイ・キャシディ/ダン・スウィエトリク
音楽: マイケル・ブルック
出演: アル・ゴア

民主党クリントン政権下で副大統領を務め、2000年の大統領選挙では共和党ジョージ・W・ブッシュ候補と激戦を展開、前代未聞の大接戦と混乱の末に敗れ去ったアル・ゴア氏。その後は、自身のライフワークとも言える環境問題、とくに地球温暖化への対策の緊急性を訴え全米を中心に世界各地で精力的な講演活動を続けている。本作はそんなゴア元副大統領の講演活動の日々に密着、豊富なヴィジュアル素材と巧みなトークで分かりやすく構成された鮮やかな講演の模様を紹介するドキュメンタリー。
★あの時ゴアが当選していたらと今の世界はなかったのではないかとさえ思わせる。
環境問題に心を砕くゴアの生き様がそのまま伝わってきたのが、心の底に残る。

2006
2007/01/20
2008/4/21

53

マルタイの女
(日)
☆☆☆☆☆
131分 コメディ/サスペンス

監督: 伊丹十三
脚本: 伊丹十三
撮影: 前田米造/藤沢順一/高瀬比呂志/猪本雅三/田中潤/上野影吾音楽: 本多俊之
助監督: 中嶋竹彦/中村隆彦/蝶野博/山内健嗣/浦路秀樹
出演: 宮本信子( 磯野ビワコ)/西村雅彦(立花刑事)/村田雄浩(近松刑事)/高橋和也(大木珠男)/津川雅彦(真行寺編成局長)/江守徹(二本松弁護士)/名古屋章(波多野管理官)/山本太郎(ナカムラ)/木下ほうか(エイジ)/隆大介 (教団幹部)/近藤芳正 (マネージャー小清水)/あき竹城 (お手伝いの三輪さん)/三谷昇(劇場プロデューサー)/益岡徹(検事)/宝田明(警視総監)/六平直政(稲村刑事)/伊集院光(トロと呼ばれる刑事)/不破万作( 先輩刑事)/早乙女朋子(ミドリちゃん)/ラッキィ池田(出前持ち)/仲谷昇(大山弁護士)/小日向文世(夫役の俳優)/小島聖(看護婦役の俳優)/矢野宣(留置場の係官)/小林克也 (映画監督)/高橋長英(キタムラ班長)/渡辺哲(刑事)/有薗芳記(犯人)

★84年「葬式」以来毎年一本撮っていた?伊丹十三の遺作。この映画の公開された3ヶ月後の12月21日彼は飛び降り自殺をする。奇しくも友人数名と台湾旅行に旅立つその日。
この作品にはカメラの田中潤。助監督の 中嶋竹彦、中村隆彦、蝶野博。出演のあき竹城、六平直政、渡辺哲さんなどなど阿佐ヶ谷組のスタッフが数名関与しているので思いも強い。 この映画の出演者の凄さはない。スクリーン上に次々と現れる個性の強い彼らの演技を見ているだけでも飽きない。さらにテンポ良く進行してゆく伊丹演出はどの作品も面白いのだ。 それにしても伊丹十三惜しい人物を失ったものである。生きていたらこのとんでもない時代にユーモアいっぱいに真理をついた作品を残せただろうと思うと、本当に残念である。
●1997日本アカデミー賞 ■助演男優賞 西村雅彦 「ラヂオの時間」に対しても
●1997年ブルーリボン賞  ■助演男優賞 西村雅彦 「ラヂオの時間」に対しても

1997
1997/09/27
2008/4/7

52

めがね
(日)
☆☆☆
106分 ドラマ/コメディ

監督: 荻上直子
脚本: 荻上直子
撮影: 谷峰登
エンディングテーマ: 大貫妙子 『めがね』
出演: 小林聡美 (タエコ)/市川実日子(ハルナ)/加瀬亮(ヨモギ)/光石研(ユージ)/もたいまさこ(サクラ)/薬師丸ひろ子

大ヒットした「かもめ食堂」の荻上直子監督が再び小林聡美を主演に迎え、のどかな海辺の町を舞台に描くスローライフ・ムービー。
★テーマが”たそがれる”だけあって最後まで何もおこらないゆるゆるとした作品。だけどなにか心に残るものがある。それがなんだか分かったような分からないような。「かもめ食堂」「バーバー吉野」「恋は五・七・五!」もそうだがこの監督の手法に取り込まれてしまう、不思議な世界観を持った女性監督だ。

2007
2007/09/22
2008/4/7

51

夕凪の街 桜の国
(日)
☆☆
118分 ドラマ/戦争

監督: 佐々部清
原作: こうの史代『夕凪の街 桜の国』(双葉社刊)
脚本: 国井桂/佐々部清
撮影: 坂江正明
音楽: 村松崇継
出演: 田中麗奈 (石川七波)/麻生久美子(平野皆実)/吉沢悠( 打越豊(青年時代))/中越典子(利根東子)/伊崎充則(石川旭(青年時代))/ 金井勇太 (石川凪生)/田山涼成(打越豊)/粟田麗(太田京花)/藤村志保(平野フジミ)/堺正章(石川旭)/

平成16年度文化庁メディア芸術賞マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞したこうの史代の同名マンガを実写映画化したヒューマン・ドラマ。過去と現在の2つの物語を通して原爆が世代を超えてもたらす悲劇を静かに見つめる。
★「夕凪の街」──原爆投下から13年後の広島と、平成19年のその後の彼ら。という二部構成になっているが、前半はともかく後半「桜の国」編がいけない。被爆者という拭いきれない宿命的なテーマを軽いタッチで描きすぎこうしたテーマがしっかりしている作品にありがちな、寓話的なエンディング。、演出も観念的で平易。これは救いようがない。

2007
2007/07/28
2008/4/7

50

ラザレスク氏の最期
Moartea domnului Lazarescu
The Death of Mr.
(ルーマニア)
☆☆☆☆
151分 ドラマ

 

監督: クリスティ・プイウ
脚本: クリスティ・プイウ/ラズバン・ラドゥレスク
撮影: オレグ・ムトゥ
出演: イオアン・フィスクテーヌ/ルミニツァ・ゲオルジウ/ドルー・アナ/ダナ・ドガル/モニカ・バルラディアヌ

1980年代、チャウシェスク独裁政権下のルーマニアの首都、ブカレスト。ある晩、年老いたラザレスク氏は救急車で病院に搬送されるが、次々とたらい回しにされてしまう。ラザレスク氏の体調はどんどん悪化し、衰弱した氏に死の影が静かに迫る。
マイケル・ムーア監督がアメリカの医療制度を追求した「シッコ」同様に、本作も共産政権下の医療の現場を通して、低所得者を切り捨ててしまう当時の奇妙な社会を鋭くあぶりだしていく。
監督は1967年ルーマニア、ブカレスト生まれのクリスティ・プイウ。「ラザレスク氏の最期」は「Six Stories from the Bucharest Suburbs(ブカレスト郊外での6つの物語)」と題した連作の1作目。2作目以降は彼が生まれ育った70〜80年代のブカレストを描くドキュメンタリー的な作品を構想中とのこと。ルーマニアで最も期待されている60年、70年代生まれの監督達の一人である。
★すごい映画があったものだ。序章は淡々と静かに病む老人の状況を描き、救急車で病院を転々と搬送されて最後に死を待つだけの数時間をじっくり描ききる手法に感動。
●2005年カンヌ国際映画祭 「ある視点」賞
●2005年度 アカデミー賞外国語映画賞 ルーマニア代表作品

2005
2008/3/30
劇場未公開

49

ザ・センチネル/陰謀の星条旗
THE SENTINEL
(米)
☆☆
108分 サスペンス/アクション

監督: クラーク・ジョンソン
原作: ジェラルド・ペティヴィッチ 『謀殺の星条旗』(ソニーマガジンズ)
脚本: ジョージ・ノルフィ
撮影: ガブリエル・ベリスタイン
音楽: クリストフ・ベック
出演: マイケル・ダグラス(ピート・ギャリソン)/キーファー・サザーランド(デヴィッド・ブレッキンリッジ)/エヴァ・ロンゴリア( ジル・マリン)/キム・ベイシンガー(サラ・バランタイン)/ブレア・ブラウン/デヴィッド・ラッシュ

ジェラルド・ペティヴィッチの原作『謀殺の星条旗』の映画化。
大統領暗殺計画の存在を知ったベテラン・シークレット・サービスが、犯人を追ううち、内部の何者かが仕組んだ巧妙な陰謀の罠に嵌められていくアクション・サスペンス。
★サスペンスなんだからもっとスリリングにやってよ。話もおざなりストーリー。これでは見ていても先が読めすぎてのんびりし過ぎで飽き飽きしてしまう。

2006
2006/10/07
2008/3/30

48

永遠のマリア・カラス
CALLAS FOREVER
(伊、仏、英、西班牙、ルーマニア)
☆☆☆☆
108分 ドラマ/音楽

監督: フランコ・ゼフィレッリ
脚本: フランコ・ゼフィレッリ/マーティン・シャーマン
撮影: エンニオ・グァルニエリ
音楽: アレッシオ・ヴラド
出演: ファニー・アルダン( マリア・カラス)/ジェレミー・アイアンズ( ラリー・ケリー)/ジョーン・プロウライト( サラ・ケリー)/ジェイ・ロダン/ガブリエル・ガルコ

伝説の天才オペラ歌手、マリア・カラス、亡くなる前の数ヶ月間、隠遁生活を送るマリア・カラスが仲間の支えを得て一転かつての栄光を取り戻そうと奮闘する、という設定で芸術家の情熱と孤独を描く。生誕80周年を記念して製作された音楽ヒューマン・ドラマ。
★俺がNHKのホールに携わっていたころ、一度だけ担当したことがあるが無知だったせいでその印象は残っていない。この作品でそのころ来日したカラスの晩年だったことを知る。ファニー・アルダン、ジェレミー・アイアンズもそうだが全てにキャスティングがいい。 脚本はどうも想像の果てに作られたものらしい。音楽伝記映画とは思えないのはそこにあるのだろう・・・がとても気持ちよく鑑賞出来た映画だったことが、ヒットの所以か?

2002
2003/07/19
2008/3/25

47

犯人に告ぐ
(日)

117分 サスペンス/ドラマ/犯罪

監督: 瀧本智行
原作: 雫井脩介『犯人に告ぐ』(双葉社刊)
脚本: 福田靖
撮影: 柴主高秀
音楽: 池頼広
出演: 豊川悦司(巻島史彦)/石橋凌(曾根要介) /小澤征悦(植草壮一郎) /笹野高史(津田良仁) /片岡礼子(杉村未央子) /井川遥(早津名奈) /松田美由紀(巻島園子) /崔洋一(韮沢五郎) /石橋蓮司(迫田和範)

雫井脩介の同名ベストセラー小説を映画化したサスペンス・ミステリー。連続児童殺害事件の捜査を任された刑事が、テレビを使った前代未聞の“劇場型捜査”で犯人を追い詰めていく中、地位や名誉を優先する警察幹部や視聴率至上主義にはしるマスコミ人それぞれの思惑が絡み合っていくさまを描いていく。
★ノアール好きにはだめ映画。テレビサスペンス劇場ならまだしも、犯罪ものは人物描写ができていないと薄っぺらになってしまうのね、本線をしっかり描き伏線をしっかりはらなけりゃね、という条理をすっかり忘れている典型的な作品。キャスティングも悪い。
追う方にも追われる方にも被害者にも誰にも感情移入が出来ないし、結末が見え見え。  監督の瀧本智行くん、「前作の「樹の海」がとても良かったのに残念。

2007
2007/10/27
2008/3*24

46

自虐の詩
(日)
☆☆
115分 ドラマ/コメディ

監督: 堤幸彦
原作: 業田良家 『自虐の詩』(竹書房刊)
脚本: 関えり香/里中静流
撮影: 唐沢悟 
主題歌: 安藤裕子『海原の月』
出演: 中谷美紀(森田幸江)/阿部寛(葉山イサオ)/遠藤憲一(あさひ屋マスター)/カルーセル麻紀( 福本小春)/ミスターちん(難波警部)/蛭子能収(新聞販売店主)/島田洋八(ポン引き)/松尾スズキ(中年男)/アジャ・コング( 熊本さん)/斉木しげる(訪問販売の男)/業田良家/竜雷太(組長)/名取裕子(美和子)/西田敏行(森田家康)/

業田良家の同名コミックを映画化した人情喜劇。大阪の下町を舞台に、元ヤクザで稼ぎもせずに理不尽な暴力を繰り返すダメ男と、そんな男にひたすら尽くす健気な女が繰り広げる切ない愛の物語を軸に、社会の底辺に生きる個性豊かな登場人物が織りなす人間模様を綴る。★この国の俳優はそこそこのポジションにいるのに作品を選ばないなぁ〜

2007
2007/10/27
2008/3/17

45

腑抜けども、悲しみの愛を」見せつけろ
(日)
☆☆☆
112分 ドラマ/コメディ

監督: 吉田大八
原作: 本谷有希子『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(講談社)脚本: 吉田大八
撮影: 阿藤正一/尾澤篤史
音楽: 鈴木惣一朗
主題歌: チャットモンチー 『世界が終わる夜に』
出演: 佐藤江梨子(和合澄伽)/佐津川愛美( 和合清深)/永作博美(和合待子)/永瀬正敏 (和合宍道)/山本浩司(萩原)/土佐信道(小森哲生)/上田耕一(和合曾太郎)/谷川昭一朗(神野)/

劇団の主宰として活躍する傍ら、小説『生きてるだけで、愛。』で芥川賞候補になるなど作家としても注目が集まっている本谷有希子の同名舞台劇を映画化。自意識と自己愛にみちたヒロインを取り巻く陰鬱な人間模様をアイロニカルに描き出す。共演は「海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ」の佐津川愛美と永作博美、永瀬正敏。監督は長年CM界で活躍し、これが長編監督デビューの吉田大八。

2007
2007/07/07
2008/3/17

44

街のあかり
LAITAKAUPUNGIN VALOT
LIGHTS IN THE DUSK
LICHTER DER VORSTADT
LES LUMIERES DU FAUBOURG
(フィンランド独/仏)
☆☆☆
78分 

監督: アキ・カウリスマキ
製作: アキ・カウリスマキ
脚本: アキ・カウリスマキ
撮影: ティモ・サルミネン
音楽: メルローズ
出演: ヤンネ・フーティアイネン(コイスティネン)/マリア・ヤンヴェンヘルミ(ミルヤ)/マリア・ヘイスカネン(アイラ)/イルッカ・コイヴラ(リンドストロン)/カティ・オウティネン(スーパーのレジ係)

アキ・カウリスマキ監督自ら位置づける、「浮き雲」「過去のない男」に続く“敗者三部作”の最終章。これまた女に騙され、まんまと罠にかかって落ちてゆく男。孤独な男に訪れる底割れの不幸と再生へのかすかな希望を抑制されたタッチで静かに綴る。
★ひたすら酒と煙草とロックンロール。犬もいたな。しかし今まで観た映画の中で一番のスモーキング場面は劇場で観なくて良かった。我が家のホームシアターでDVDで観てて、途中煙草に手が何度いったことか・・・それにしても拍子抜けするあの終わり方には驚いた。 なにか狙ってるのだろうが????だよなぁ

2006
2007/07/07
2008/3/10

43

スクール・オブ・ロック
THE SCHOOL OF ROCK
(米)
☆☆☆
110分 コメディ/音楽

監督: リチャード・リンクレイター
脚本: マイク・ホワイト
撮影: ロジェ・ストファーズ
音楽: クレイグ・ウェドレン
音楽コンサルタント: ジム・オルーク
出演: ジャック・ブラック(デューイ・フィン)/ジョーン・キューザック( ロザリー・マリンズ)/マイク・ホワイト(ネッド・シュニーブリー)/ サラ・シルヴァーマン(パティ)/ ジョーイ・ゲイドス・Jr( ザック)/ミランダ・コスグローヴ(サマー)/ケヴィン・クラーク(フレディ)/レベッカ・ブラウン(ケイティ)/ロバート・ツァイ( ローレンス)/マリアム・ハッサン(トミカ)/ケイトリン・ヘイル(マルタ)/アレイシャ・アレン(アリシア)/

バンドをクビになった男がひょんなことからエリート小学校の教員となり、管理教育に漬かりきった生徒たちに“ロックの精神”をたたき込む痛快ロックンロール・コメディ。
★ジョン・ベルーシ亡き後現れたウルトラクレージーなコメディアン、ジャック・ブラックは、「ハイ・フィデリティ」で狂信的なロック・オタクの中古レコード店員を演じ、そのエキセントリックなキャラクターには、速攻で俺のお気に入り。彼はロック・コミック・ユニット“テネイシャス D”を結成、過激な笑いと本格的なロックバンドで活躍している。この映画は、いたって軽いので気楽に楽しめるところが良く、なんといってもロック映画であるところが、ロックファンにも納得の作品だと思う。

2003
2004/04/29
2008/3/3

42

サッド ヴァケイション
(日)

136分 ドラマ/犯罪

監督:青山真治
原作:青山真治
脚本:青山真治
撮影:たむらまさき
音楽:長嶌寛幸
出演:浅野忠信(白石健次)/石田えり(間宮千代子)/宮崎あおい(田村梢)/板谷由夏(椎名冴子)/中村嘉葎雄(間宮繁輝)/オダギリジョー(後藤)/光石研(茂雄)/斉藤陽一郎(秋彦)/辻香緒里(松村ユリ)/川津祐介(木島)/とよた真帆(牧村)/嶋田久作(曽根)/豊原功補(川島)/山口美也子/高良健吾(間宮勇)/

「Helpless」「EUREKA ユリイカ」に続く“北九州サーガ”の集大成として撮り上げた人間ドラマ。行き場を失った者たちを寛容に受け入れる小さな運送会社を舞台に、そこに暮らす男女の人間模様と、偶然の再会を果たした母と息子の愛憎の行方を、ユーモアを交えつつ鋭い人間洞察で綴る。
★大変興味深く面白く観た「レイクサイド マーダーケース」以来の青山真治作品だが、この作品のテーマは????女は強いか?画は良かったのにストーリーがまったく入ってこなかった。劇場に行かなくて良かった作品、上位に位置。

2007
2007/09/08
2008/3/3

41

愛の昼下がり
L' AMOUR L'APRES-MIDI
(仏)
☆☆☆
98分 ドラマ/ロマンス

監督: エリック・ロメール
脚本: エリック・ロメール
撮影: ネストール・アルメンドロス
音楽: アリエ・ジェルラトカ
出演: ベルナール・ヴェルレー/フランソワーズ・ヴェルレー/ズーズー/ダニエル・セカルデ

「モンソーのパン屋の娘」(62)から始まったロメールの“教訓的物語”シリーズの完結編。本シリーズはすべて、一人の男を語り手に、彼と彼が観察する女たちとの関係が描かれているが、この作品は特にその集大成。物語は恋愛に貪欲である主人公が、さまざまなアヴァンチュールを夢想するうち、奔放なファム・ファタールと深い仲になり、彼女の偏執狂的な情熱に翻弄され、やがて、追い詰められる様を皮肉いっぱいに描いている。
★耽美的な映画なら任せろフランス映画というもののこの作品は、ちょいエロでゆるゆる。

1972
1996/01/
2008/2/27

40

ジャケット
THE JACKET
(米)
☆☆☆☆
103分 サスペンス/ロマンス  PG-12

監督: ジョン・メイバリー
製作: ジョージ・クルーニー/スティーヴン・ソダーバーグ
脚本: マッシー・タジェディン
撮影: ピーター・デミング
音楽: ブライアン・イーノ
出演: エイドリアン・ブロディ(ジャック・スタークス)/キーラ・ナイトレイ(ジャッキー・ブライス)/クリス・クリストファーソン(ベッカー医師)/ジェニファー・ジェイソン・リー(ローレンソン医師)/ケリー・リンチ ( ジーン・ブライス)/ブラッド・レンフロー(見知らぬ若者)/ダニエル・クレイグ( ルーディー・マッケンジー)/

1992年と2007年の2つの時を往き来しながら自らの死の謎を探る青年と、そんな彼と恋に落ちる孤独な女性の悲愴な運命をスリリングに描く。
★タイムスリップものにしては地味な作品だが映画好き、音楽好き両方ともによろしい。ジェームス・ボンドをやったダニエル・クレイグがなんともはやの役所が面白い。

2005
2006/05/20
2008/2/27

39

めぐりあう時間たち
THE HOURS
(米)
☆☆☆☆
115分 ドラマ/文芸

監督: スティーヴン・ダルドリー
原作: マイケル・カニンガム
脚本: デヴィッド・ヘア
撮影: シーマス・マッガーヴェイ
音楽: フィリップ・グラス
出演: ニコール・キッドマン(ヴァージニア・ウルフ)/ジュリアン・ムーア(ローラ・ブラウン)/メリル・ストリープ(クラリッサ・ヴォーン)/スティーヴン・ディレイン(レナード・ウルフ)/ミランダ・リチャードソン(ヴァネッサ・ベル)/ジョージ・ロフタス(クエンティン・ベル)/ジョン・C・ライリー(ダン・ブラウン)/トニ・コレット(キティ・バーロウ)/エド・ハリス(リチャード・ブラウン)/アリソン・ジャネイ (サリー・レスター)/クレア・デインズ(ジュリア・ヴォーガン)/ジェフ・ダニエルズ(ルイス・ウォーターズ)/アイリーン・アトキンス( バーバラ)/

ピュリッツァー賞を受賞したマイケル・カニンガムのベストセラー小説。時を隔て、ヴァージニア・ウルフの『ダロウェイ夫人』に関係する3人の女性たちそれぞれの人生を凝縮した運命的1日を綴った文芸ドラマ。
★時代も場所も違ったところで起こる3つの話を同時進行的に見せていく手法は、やもすればめちゃくちゃなストーリーに陥るところを、時間を綾取る手法が力業とも言うべき秀逸で、観ているもの納得させる。映像も良く重厚で素晴らしい映画だった。
タイトルの「THE HOURS」を「めぐりあう時間たち」という邦題にしたのは手柄。
●2002年アカデミー賞 ■主演女優賞 ニコール・キッドマン
●200年ベルリン国際映画祭 ■銀熊賞(女優賞) メリル・ストリープ/ニコール・キッドマン / ジュリアン・ムーア
●2002年ゴールデン・グローブ ■作品賞(ドラマ) ■女優賞(ドラマ) ニコール・キッドマン/メリル・ストリープ
●2002年英国アカデミー賞■主演女優賞 ニコール・キッドマン/メリル・ストリープ ■作曲賞(アンソニー・アスクィス映画音楽賞) フィリップ・グラス

2002
2003/05/17
2008/2/26

38


(日)
☆☆
96分 

監督: 成瀬巳喜男
原作: 林芙美子
脚本: 井手俊郎
撮影: 玉井正夫
音楽: 斎藤一郎
出演: 上原謙(中川十一)/高峰三枝子(妻・美穂子)/丹阿弥谷津子(相良房子)/高杉早苗(桜井節子)/中北千枝子(松山栄子)/伊豆肇(夫・浩久)/新珠三千代(新村良美)/三国連太郎(谷村忠)/石黒達也(美穂子の叔父)/谷晃(鬼頭

★地味。えっこんな結末ふざけるな。 成瀬作品のこれが印象とはなんともはやである。
三国の好青年ぶり、丹阿弥の不貞を働く女には見えないところが良かったかな?

1953
1953/04/29
2008/2/22

37

クンドゥン
KUNDUN
(米)
☆☆☆☆☆
135分 ドラマ/伝記

監督: マーティン・スコセッシ
脚本: メリッサ・マシスン
撮影: ロジャー・ディーキンス
美術: ダンテ・フェレッティ
音楽: フィリップ・グラス
出演: テンジン・トゥタブ・ツァロン/ギュルメ・テトン/トゥルク・ジャムヤン・クンガ・テンジン/テンチョー・ギャルポ

スコセッシ監督が紡ぐ、壮麗で幻想的な映像も秀逸。映画史上初めてダライ・ラマ14世の半生にスポットを当てた野心作。ダライ・ラマ14世の転生者である少年を発見し、彼がチベットを脱出してインドへ亡命するまでの22年間を、歴史的事実に即して描いてゆく。
★既に何度目の観賞か?何時如何なる時に見ても感動が沸き起こる。知人にチベットの亡命者がいて、日頃彼の国のことを聞かされていることもそうさせるのかも知れない。
●1997年全米批評家協会賞 ■ 撮影賞 ロジャー・ディーキンス
●1997年NY批評家協会賞 ■ 撮影賞 ロジャー・ディーキンス
●1997年LA批評家協会賞 ■ 音楽賞 フィリップ・グラス

1997
1999/04/
2008/2/21

36

ビートルジュース
BEETLEJUICEジャンル
(米)
☆☆
92分 コメディ/ホラー

監督: ティム・バートン
脚本: マイケル・マクダウェル/ウォーレン・スカーレン
撮影: トーマス・アッカーマン
音楽: ダニー・エルフマン
出演: マイケル・キートン/アレック・ボールドウィン/ジーナ・デイヴィス/ウィノナ・ライダー/キャサリン・オハラ/シルヴィア・シドニー/グレン・シャディックス

★ティム・バートンの色濃いブラック・ユーモアは日本人の典型的なステロタイプな俺には理解の範疇にはなく、特にこの映画はそれがストレートすぎてなんだかなぁ〜なんだった。●1988年アカデミー賞  ■ メイクアップ賞 スティーヴ・ラ・ボート/ ロバート・ショート /ヴェ・ニール
●1988年全米批評家協会賞 ■ 主演男優賞 マイケル・キートン 「偽りのヘブン」に対しても

1988
1988/12/
2008/2/20

35

死ぬまでにしたい10のこと
MY LIFE WITHOUT ME
(加/西班牙)
☆☆☆
106分 ドラマ/ロマンス

監督: イザベル・コヘット
脚本: イザベル・コヘット
撮影: ジャン=クロード・ラリュー
出演: サラ・ポーリー( アン)/スコット・スピードマ(ドン)/デボラ・ハリー(アンの母)/マーク・ラファロ(リー)/レオノール・ワトリング(アンの隣人)/アマンダ・プラマー(ローリー)/ジュリアン・リッチングス(トンプソン医師)/マリア・デ・メディロス(美容師)/ アルフレッド・モリナ(アンの父)

「スウィート ヒアアフター」のサラ・ポーリーが、わずか23歳にして余命2ヵ月と宣告された女性を演じたヒューマン・ドラマ。幼い子どもや夫に打ち明けることなく、残された時間で本当にしたいことをリストに挙げ、そのささやかな願いを実行していくなかで、初めて生きる喜びを実感する姿を丁寧な筆致で描く。監督は「あなたに言えなかったこと」のイザベル・コヘット。
★こういうお涙ものは苦手だがこの作品は涙などを誘ういやらしい手口もなく、どこまでも登場人物を心優しく丁寧に丁寧に描く監督の手法に、心が癒された。音楽監督のクレジットがないけど挿入歌が抜群に良い、なかでもジャズ歌手ブッロサム・ディアリーの優しく歌い上げる歌を車の中で、アンに教え聞かせるところ場面なんかとてもいいのだ。

2003
2003/10/25
2008/2/18

34

明日へのチケット
TICKETS
(伊/英)
☆☆☆
110分 コメディ/ドラマ

監督: エルマンノ・オルミ/アッバス・キアロスタミ/ケン・ローチ脚本: エルマンノ・オルミ/アッバス・キアロスタミ/ポール・ラヴァーティ
撮影: ファビオ・オルミ/マームード・カラリ/クリス・メンゲス 音楽: ジョージ・フェントン
出演: カルロ・デッレ・ピアーネ(教授)/ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ( 秘書)/シルヴァーナ・ドゥ・サンティス(傲慢な未亡人)/フィリッポ・トロジャーノ(フィリッポ)/マーティン・コムストン(ジェムジー)/ウィリアム・ルアン(フランク)/ ブレルタ・チャハニ/サニーイェ・デディヤ/アイーシェ・ジューリチ

エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチという巨匠監督3人によるコラボレーションが実現した人生コメディ。ローマへと向かう列車を舞台に、偶然乗り合わせた乗客たちの様々な人生模様が鮮やかに紡がれていく。3監督それぞれが演出する3つのエピソードは緩やかに繋がり、全体として1本の長編作品を構成していく。
★クレジット順のエピスソードを監督が撮っているのだろうが、上手に三つのエピソードが連結して完結に向かう、地味だが良い映画だった。こういう映画は邦画界では無理だろうな

2005
2006/10/28
2008/2/18

33

アメリカンパスタイム 俺たちの星条旗AMERICAN PASTIME
(米)
☆☆☆
107分 ドラマ/戦争 ジャズ

監督: デズモンド・ナカノ
脚本: デズモンド・ナカノトニー・ケイデン
撮影: マシュー・ウィリアムズ
音楽: ジョセフ・コンラン
出演: ゲイリー・コール/アーロン・ヨー/中村雅俊/ジュディ・オング/サラ・ドリュー/ジョン・グリース/スザンナ・トンプソン

戦時中の実話を基に、強制収容キャンプに収監された日系アメリカ人家族が、野球を通して困難な状況に立ち向かっていく姿を描く。日本から中村雅俊とジュディ・オングが出演した★なんの情報もなしにアメリカ映画だなと観てたら中村雅俊がでてきたのには驚いた。
折角のジャズ&ベースボールがキーワードの映画なのだが中村雅俊の息子役の二人の顔つきが日本人に見えなく、目がやたらに細く、感情移入が薄く興が乗らなかった。

2007
2007/05/12
2008/2/17

32

あの手この手
(日)
☆☆☆
92分 コメディ

監督: 市川崑
原作: 京都伸夫
脚本: 和田夏十/市川崑
撮影: 武田千吉郎
音楽: 黛敏郎
出演: 久我美子(アコちゃん)/ 森雅之 (鳥羽さん)/水戸光子(近子夫人)/堀雄二(天平君)/津村悠子(女中・鈴江)/望月優子(野呂夫人)/伊藤雄之助(野呂ドクタ ー)/伊達三郎( 小説家)

★実にのんびりとした時代がそこかしこにちりばめられ善人ばかりが描かれている。
この作品の二年後1954年に同タイトルのダニー・ケイの主演映画があるのには驚いた。スパイ戦のサスペンスをスラップスティックに描いたものらしい。

1952
1952/12/23
2008/2/15

31

800 TWO LAP RUNNERS
(日)
☆☆☆
110分 青春/ドラマ/スポーツ

監督: 廣木隆一
原作: 川島誠
脚本: 加藤正人
撮影: 栢野直樹
音楽: 富田素弘
出演: 松岡俊介/野村祐人/有村つぐみ/河合みわこ/白石玲子/袴田吉彦/沢田奈緒美/田中優樹/川上次郎/笹本昌幸/鹿沼えり/サブ/斉藤慶子/唐十郎

原作は思春期のこどもたちの心情を歌い上げた傑作。トラックを2週走る800m走に挑む二人のランナーを中心に思春期の男女の恋と友情を描いた青春ドラマ。
★唐十郎が出ているのでちょいと引っかかったので観たら、学園青春ものとしてはまぁまぁで結構面白かった。唐十郎のアクの強さが全くなくてな〜〜んてこたぁない役でがっかり。

1994
1994/07/09
2008/2/11

30

良いおっぱい悪いおっぱい
(日)
☆☆
101分 コメディ/ファミリー/ドラマ

監督: 本田昌広
プロデューサー: 山田耕大/ 村尾典子
原作: 伊藤比呂美/西成彦
脚本: こがねみどり
撮影: 清家正信
音楽: 鈴木慶一/かしぶち哲郎
出演: 瑳山ゆり(丸山一子)/中村ゆうじ(丸山正男)/角替和枝 (今川町子)/石丸謙二郎(今川裕二)/水島かおり(綾子)/広田玲央名(恵美子)/沼田元気(美青年)/蛭子能収(中村)/リリィ  (ミュージシャン)/伊佐山ひろ子(高橋)/鈴木慶一(中原三郎)/田島令子(井上幸江)/小林完吾(井上五郎)/白川和子(長谷川松子)/小林昭二(長谷川良夫)/柄本明(長田勇三)

 

伊藤比呂美原作の同名小説と西成彦原作「パパはごきげんななめ」の映画化で、脚本はこがねみどりが執筆。一組の夫婦の目を通して、妊娠、出産、育児の本音をユーモラスに描く。★知り合いの山田耕大さんの作品ながら、なんでこんなしょうもない映画を作るのだ?
だいたいTVの映画とはいえ、こんなタイトルの映画を観るのが悪い・・・時間の浪費だ。

1990
1990/05/26
2008/2/10

29

エリザベス
ELIZABETH
(英)
☆☆
124分 ドラマ/歴史劇

監督:シェカール・カプール
脚本: マイケル・ハースト
撮影: レミ・アデファラシン
音楽: デヴィッド・ハーシュフェルダー
出演: ケイト・ブランシェット(エリザベス一世)/ジョセフ・ファインズ(ロバート・ダドリー)/ジェフリー・ラッシュ(フランシス・ウォルシンガム卿)/クリストファー・エクルストン(ノーフォーク公爵)/リチャード・アッテンボロー(ウィリアム・セシル卿)/ファニー・アルダン/キャシー・バーク/エリック・カントナ/ジェームズ・フレイン/ヴァンサン・カッセル/ジョン・ギールグッド/ダニエル・クレイグ/エミリー・モーティマー/ジョセフ・オコナー/エドワード・ハードウィック

ロマンス悲劇の要素がかなり強いエリザベス女王の史劇。衣装・セットは豪華絢爛だが、物語としては余り目新しさのない作品。同じ年代を扱った「恋におちたシェイクスピア」と98年のアカデミー争いをしたが、受賞作と落選作の差が感じられた。
★2007年製作されたカプール監督、ケイト・ブランシェット主演の第二作は未見だが、ストーリー展開の綾が読みづらく、暗部の多い画面で人物が判然とせずイライラしたぞ。ケイト・ブランシェットの演技と風貌は良くもあり悪くもありながらも、強く印象に残った。 ●1998年アカデミー賞 ■ メイクアップ賞 ジェニー・シャーコア
●1998年ゴールデン・グローブ ■ 女優賞(ドラマ) ケイト・ブランシェット
●1998年英国アカデミー賞 ■ 主演女優賞 ケイト・ブランシェット  ■ 助演男優賞 ジェフリー・ラッシュ ■ 作曲賞(アンソニー・アスクィス映画音楽賞) デヴィッド・ハーシュフェルダー ■ 撮影賞 レミ・アデファラシン ■ メイクアップ&ヘアー賞 ■ 英国作品賞(アレキサンダー・コルダ賞)
●1998年放送映画批評家協会賞 ■ 主演女優賞 ケイト・ブランシェット ■ ブレイクスルー賞 ジョセフ・ファインズ 「恋におちたシェイクスピア」の演技に対しても

1998
1999/08/
2008/2/10

28


(日)
☆☆☆☆
107分 ドラマ/ロマンス

監督: 市川崑
原作: 谷崎潤一郎
脚本: 長谷部慶治/和田夏十/市川崑
撮影: 宮川一夫
音楽: 芥川也寸志
出演: 中村鴈治郎(剣持)/京マチ子(郁子)/仲代達矢(木村)/叶順子( 敏子)/北林谷栄(はな)/菅井一郎(マッサージ師石塚)/倉田マユミ(看護婦小池)/潮万太郎(町医者 児玉)/浜村純(医者相馬)/山茶花究(古美術商)/伊達三郎(刑事A)/ 星ひかる( 刑事B)/中条静夫(刑事C)

初老の大学教授とその妻、その娘と恋人の関係を官能的に描いた作品。
★少年のころにドキドキしながら観た記憶があるが改めて観て女優人に驚いた。まずは京マチコのメーク。叶純子の眉の凄さと不細工さ。北林谷栄の整形の露骨さ。あぁコワイ!!!●1960年カンヌ国際映画祭 ■ 審査員賞 市川崑
●1959年ゴールデン・グローブ ■ 外国映画賞
●1959年ブルーリボン賞 ■ 監督賞 市川崑 「野火」に対しても

1959
1959/06/23
2008/2/8

27

燃ゆるとき
THE EXCELLENT COMPANY
(日)
☆☆
114分 

監督: 細野辰興
原作: 高杉良 『燃ゆるとき』『ザ・エクセレント・カンパニー/新・燃ゆるとき』(角川文庫刊)
脚本: 鈴木智
撮影: 鈴木達夫
音楽: 川崎真弘
主題歌:小田和正 『そして今も』
出演: 中井貴一/大塚寧々/長谷川初範/中村育二/津川雅彦/伊武雅刀/鹿賀丈史/サマンサ・ヒーリー/スティーヴン・グライヴス/木下ほうか/鈴木英介/佐藤一平/奈良橋陽子/矢島健一

経済小説の第一人者・高杉良のベストセラー『燃ゆるとき』と『ザ・エクセレント・カンパニー/新・燃ゆるとき』を、「シャブ極道」「竜二 〜Forever〜」の細野辰興監督で映画化。実在の食品会社をモデルに、アメリカに進出した工場の再生を任された一人の企業戦士が会社と家族のために苦難を乗り越えていく姿を描く。
★木下ほうかが何時になくさわやかな青年を演じていたのが意外。佐々部清の「プロジェクトX 日はまた昇る」と重なる内容だが、なにが「燃ゆるとき」なんだバカにしやがってとえらく拍子抜けした。津川雅彦と鹿賀丈史の貫禄はさすがだが主演の中井の演技が臭すぎ。

2006
2006/02/11
2008/2/8

26

かあちゃん
(日)
☆☆☆
96分 ドラマ/時代劇

監督: 市川崑
原作: 山本周五郎 「かあちゃん」
脚本: 和田夏十/竹山洋
撮影: 五十畑幸勇
音楽: 宇崎竜童
出演: 岸恵子( おかつ)/原田龍二(勇吉)/うじきつよし( 市太)/石倉三郎(熊五郎)/中村梅雀( 印半纏の男)/勝野雅奈恵(おさん)/山崎裕太(三之助)/飯泉征貴(次郎)/紺野紘矢(七之助)/宇崎竜童(同心)/春風亭柳昇(禿げ老人)/コロッケ(左官風の男)/江戸家小猫(商人風の男)/仁科貴(岡っ引)/横山あきお(居酒屋の亭主)/尾藤イサオ(源さん)/常田富士男(易者)/小沢昭一大家()/

山本周五郎が1955年に発表した同名小説をもとに、かつて愛妻・和田夏十と共に映画化を暖めていた市川崑が、彼女の死後18年を経てようやく結実させた企画。天保の時代を背景に、貧乏長屋で暮らす一家を通して、人が人を信じることの大切さ、家族の愛を描き出す。★江戸時代、市井の底辺に生きる人々。肝っ玉母ちゃんを中心に淡々と語り紡ぐこの映画は久し振りに心地よい日本映画を観たぞと、思わせる。キャスティングも見事にお人好しを演じたらこの人たちというような役者の集大成。また映画の尺の長さはこの程度が一番良いのだと改めて思わせる心地の良い良作であった。亡くなった春風亭柳昇と老いて益々盛んな小沢昭一の対比場面が印象的だった。

2001
2001/11/10
2008/2/8

25

敬愛なるベートーヴェン
COPYING BEETHOVEN
(英/ハンガリー)
☆☆☆
104分 ドラマ/音楽伝記

監督: アニエスカ・ホランド
脚本: スティーヴン・J・リヴェル/クリストファー・ウィルキンソン
撮影: アシュレイ・ロウ
出演: エド・ハリス( ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン)/ダイアン・クルーガー(アンナ・ホルツ)/マシュー・グード(マルティン・バウアー)/ジョー・アンダーソン(カール・ヴァン・ベートーヴェン)/ビル・スチュワート(ルディー)/ニコラス・ジョーンズ/フィリーダ・ロウ/ラルフ・ライアック

“第九”完成前後の晩年のベートーヴェンに光を当て、彼とその創作を支えた一人の若き女性との心の交流を綴る音楽伝記ドラマ。
★映画のクライマックス。史実には存在しないアンナとヴェートーヴェンがともにタクトを振る第九演奏の場面での二人のシンクロは、女性監督ながらの繊細で巧みな演出だった。ベートーヴェンの言葉「音楽は神に一番近い存在なのだ」は、クラシック音楽家たちの背筋を振るわせる嬉しいセリフだろうと、古典音楽世界に嫉妬するジャズマンはいるか???

2006
2006/12/09
2008/2/4

24

ナイロビの蜂
THE CONSTANT GARDENER
(英)
☆☆☆☆
128分 サスペンス/ドラマ

監督: フェルナンド・メイレレス
原作: ジョン・ル・カレ 『ナイロビの蜂』(集英社文庫刊)
脚本: ジェフリー・ケイン
撮影: セザール・シャローン
音楽: アルベルト・イグレシアス
出演: レイフ・ファインズ(ジャスティン・クエイル)/ レイチェル・ワイズ(テッサ・クエイル)/ユベール・クンデ アー(ノルド・ブルーム)/ダニー・ヒューストン(サンディ・ウッドロウ)/ビル・ナイ (サー・バーバード・ペレグリン)/ピート・ポスルスウェイト(ロービア)/ジェラルド・マクソーリー/ジュリエット・オーブリー/リチャード・マッケーブ/アーチー・パンジャビ

冒険小説の巨匠ジョン・ル・カレの同名ベストセラーを、「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス監督で映画化した感動のミステリー・サスペンス。
アフリカの地を舞台に、政治に無関心なガーデニング好きの英国外交官が、慈善活動に熱心だった妻の死をきっかけに、初めて彼女の活動に目を向け、やがては危険を顧みず陰謀渦巻く事件の真相に迫っていくさまをスリリングに描く。
★この映画は壮大な夫婦の愛情物語で、ミステリー・サスペンス映画という謳い文句が陳腐に聞こえるほどに感動を覚えた。 音楽も映像にそったハイセンスなサウンドで淡色でありながらも鮮烈に心に残る。
●2005年アカデミー賞  ■ 助演女優賞 レイチェル・ワイズ
●2005年ゴールデン・グローブ ■ 助演女優賞 レイチェル・ワイズ
●英国アカデミー賞 ■ 編集賞 クレア・シンプソン

2005
2006/05/13
2008/2/4

23

Breath Less ブレス・レス
(日)
☆☆☆☆
112分 ドラマ

監督: 渡辺寿
原作: 高橋三千綱 『ハロー・マイ・ラブ』(角川文庫刊)
脚本: 渡辺寿
撮影: 三好和宏
音楽: 上田薫
出演: 筒井道隆(橘徹)/清水美那( 恵美子)/遠藤憲一( 服部)/忍成修吾(中野)/高橋理奈( 裕子)/不破万作(下田)/夏八木勲(長峰)/忍足亜希子 (夢子)/本田博太郎(源四郎)/金久美子/菜葉菜/内山怜也/小倉一郎/中村育二

★全編阿佐ヶ谷ロケということもあり、主景のパールセンターのねじめ民芸店など知る町の景色を追ってしまい、ストーリーに没頭出来なかったが、良く出来た映画だと思う。助監から脚本、監督もこなし、水琴窟、ブルースをなど巧みに挿入する音楽的センスも良いこの 渡辺寿、一押し監督だ。阿佐ヶ谷出身の忍足さんもかわゆくキレイに映っていたのもよい。

2005
2006/04/22
2008/2/3

22

ナイルの宝石
THE JEWEL OF THE NILE
(米)
☆☆
106分  アドベンチャー/ロマンス

監督: ルイス・ティーグ
脚本: マーク・ローゼンタール/ローレンス・コナー
撮影: ヤン・デ・ボン
音楽: ジャック・ニッチェ
出演: キャスリーン・ターナー(ジョーン) /マイケル・ダグラス (ジャック)/ダニー・デヴィート( ラルフ)/スピロス・フォーカス/アブナー・アイゼンバーグ/ポール・デヴィッド・マギッド/ハワード・ジェイ・パターソン

前作で結ばれた二人も、平和な日々が続きすぎ、既に倦怠期を迎えていた。そんなある日、ジョーンはアフリカの独裁国家に、大統領の伝記を書くために招待される。そして“ナイルの宝石”という謎の秘宝を追って、ラルという男(前作にも登場したD・デヴィート)も、現地に向かっていた……。
★なんか妙な展開でつまらぬ映画だと思ったが、ダニー・デヴィートの出現の仕方で、あぁこの映画は前作がある続編だぞと気が付いた。後で調べたら「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」の続編だった。前作を思いきりひっぱる続編を見た時のしらけ方は最低だ。

1985
1986/04/
2008/2/2

2月
21

麦の穂をゆらす風
THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY
( 英/アイルランド/独/伊/西班牙)
☆☆☆
126分 ドラマ/戦争

監督: ケン・ローチ
脚本: ポール・ラヴァーティ
撮影: バリー・アクロイド
音楽: ジョージ・フェントン
出演: キリアン・マーフィ(デミアン) /ポードリック・ディレーニー(テディ) /リーアム・カニンガム(ダン) /オーラ・フィッツジェラルド(シネード) /メアリー・オリオーダン(ペギー) /メアリー・マーフィ/ローレンス・バリー/ダミアン・カーニー/マイルス・ホーガン/マーティン・ルーシー/ジェラルド・カーニー/ロジャー・アラム/ウィリアム・ルアン

社会派ケン・ローチ監督が、激動の歴史に翻弄される2人の兄弟を軸に、独立戦争から内戦へといたる1920年代のアイルランド近代史を描いた悲劇の物語。2006年のカンヌ国際映画祭では最高賞のパルムドールに輝いた。主演は「バットマン ビギンズ」「プルートで朝食を」のキリアン・マーフィ。 1920年。長きにわたりイギリスの支配を受けてきたアイルランドでは、疲弊した人々の間に独立の気運が高まっていた。そんな中、南部の町コークでは、医師を志していた青年デミアンが、ついにその道を捨て、兄テディと共に武器を取り、アイルランド独立を目指す戦いに身を投じる決心をする。そして、イギリス軍との激しい戦いの末に、イギリスとアイルランド両国の間で講和条約が締結された。しかし、完全な独立からは程遠い内容に、条約への評価を巡ってアイルランド人同士の間に賛成派と反対派の対立が生まれ、ついには内戦へと発展してしまう。
★ケン・ローチは俺の好きな監督でパルムドールを獲得し評判も良かったが、嫌いな地域の単館ということもあり足を運ぶことをしなかった作品で大いに胸膨らませたが、前半の残虐性と後半のヒューマンをむき出しに表現した手法が、全体をぬるめにしてしまっていただけなかった。期待を持ちすぎた。主演のキリアン・マーフィは面白い俳優で押さえておこう。●2006年カンヌ国際映画祭 ■ パルム・ドール ケン・ローチ
●2006年ヨーロッパ映画賞 ■ 撮影賞 バリー・アクロイ

2006
2006/11/18
2008/1/27

20

ダウト
SLOW BURN
(米)
☆☆☆
93分 サスペンス/ミステリー

監督: ウェイン・ビーチ
脚本: ウェイン・ビーチ
撮影: ウォーリー・フィスター
音楽: ジェフ・ローナ
出演: レイ・リオッタ(フォード・コール) /LL・クール・J(ルーサー) /メキー・ファイファー(アイザック) /ジョリーン・ブラロック(ノラ) /ガイ・トーリー(チェット) /テイ・ディグス(ジェフリー) /キウェテル・イジョフォー(タイ) /ブルース・マッギル ゴッドフ(レイ)

レイ・リオッタ扮する地方検事が、謎が謎を呼ぶ不可解な事件に巻き込まれていくミステリー・サスペンス。監督は「ホワイトハウスの陰謀」「アート オブ ウォー」の脚本を手がけこれが監督デビューとなるウェイン・ビーチ。
 元警官で今は地方検事の職にあるフォード・コール。ある日彼は、恋人で地方検事補のノラが男を射殺し逮捕されたとの連絡を受ける。ノラはレイプされそうになったための正当防衛を主張していた。ノラの訴えを裏付けようと捜査を始めるフォードだったが、そこにルーサーと名乗る男が現れ事件は正当防衛などではなく計画された殺人だと言い出す。
★伏線がばればれストーリーもだめまわりくどくてサスペンスにもミステリーにもなりゃしない。こういう映画を未だに制作しているハリウッドの裏面には呆れかえってしまう。

2005
2007/03/03
2008/1/26

19

バベル
BABEL
(米)
☆☆☆
143分 ドラマPG-12

監督: アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本: ギジェルモ・アリアガ
撮影: ロドリゴ・プリエト
音楽: グスターボ・サンタオラヤ
出演: ブラッド・ピット (リチャード)/ケイト・ブランシェット (スーザン)/ガエル・ガルシア・ベルナル(サンチャゴ)/ 役所広司(ヤスジロー)/菊地凛子(チエコ)/二階堂智(ケンジ)/アドリアナ・バラーザ(アメリア)/エル・ファニング(デビー)/ ネイサン・ギャンブル(マイク)/ブブケ・アイト・エル・カイド(ユセフ)/ サイード・タルカーニ(アフメッド)/ムスタファ・ラシディ (アブドゥラ)/アブデルカデール・バラ( ハッサン)/小木茂光/マイケル・ペーニャ/クリフトン・コリンズ・Jr/村田裕子(ミツ)/ 末松暢茂

「アモーレス・ペロス」「21グラム」の俊英アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、旧約聖書の“バベルの塔”をモチーフに描き出す衝撃のヒューマン・ドラマ。モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本、それぞれの場所で孤独な魂どうしが織りなす愛と哀しみ、再生への希望の物語が同時並行で鮮やかに綴られていく。日本から役所広司とともに参加した菊地凛子が各国の映画賞レースを賑わせ日本でも大きな話題となる。
★4箇所で時間・空間を越えて出来事が不幸の連鎖でリンクしてゆく設定は面白いのだが、あざとさとやりすぎばかりが鼻に付きだし、連鎖の鎖が切れてしまった。なかでも菊池凛子が出る場面には眼を覆うばかりだった。あの女のどこにどんな魅力があるのだろう?
●2006年アカデミー賞 □ 助演女優賞 菊地凛子 ■ 作曲賞 グスターボ・サンタオラヤ ●2006年カンヌ国際映画祭 ■ 監督賞 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
●2006年ゴールデン・グローブ ■ 作品賞(ドラマ) □ 助演女優賞 菊地凛子
●2006年英国アカデミー賞 ■ 作曲賞(アンソニー・アスクィス映画音楽賞) グスターボ・サンタオラヤ
●2006年放送映画批評家協会賞 □ 助演女優賞 菊地凛子

2006
2007/04/28
2008/1/21

18

ボルベール <帰郷>
VOLVER
(西班牙)
☆☆☆☆☆
120分 ドラマ

監督: ペドロ・アルモドバル
脚本: ペドロ・アルモドバル
撮影: ホセ・ルイス・アルカイネ
音楽: アルベルト・イグレシアス
出演: ペネロペ・クルス(ライムンダ) /カルメン・マウラ(イレーネ)/ ロラ・ドゥエニャス(ソーレ) /ブランカ・ポルティージョ(アグスティナ) /ヨアンナ・コボ(パウラ)/チュス・ランプレアベ(パウラ伯母さん) /アントニオ・デ・ラ・トレ( パコ)

「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」のペドロ・アルモドバル監督が贈る郷愁と女性讃歌のヒューマン・ドラマ。監督自身の故郷でもあるラ・マンチャを物語の背景に、母、娘、孫娘の三代の女性たちの葛藤と和解を、色彩豊かな映像でミステリアスかつユーモラスに綴る。アカデミー賞主演女優賞にも初ノミネートされたペネロペ・クルスをはじめとする6人の女性キャストがカンヌ国際映画祭で女優賞に輝くなど、各映画賞で称賛された。
★女性映画かと緩い気分で見ていたら、ミステリー、ファンタジー、恋愛、家族とあらゆるエッセンスで満たされたストーリー展開に驚愕。なによりも音楽がイカしている。
●2006年カンヌ国際映画祭 ■ 女優賞 ペネロペ・クルス/カルメン・マウラ/ロラ・ドゥエニャス/チュス・ランプレアベ /ヨアンナ・コボ / ブランカ・ポルティージョ ■ 脚本賞 ペドロ・アルモドバル
●2006年ヨーロッパ映画賞 ■ 監督賞 ペドロ・アルモドバル / ■ 女優賞 ペネロペ・クルス ■ 音楽賞 アルベルト・イグレシアス ■ 観客賞 ペドロ・アルモドバル

2006
2007/06/30
2008/1/21

17

フル・モンティ
THE FULL MONTY
(英)
☆☆☆☆
93分  コメディ

監督: ピーター・カッタネオ
脚本: サイモン・ビューフォイ
撮影: ジョン・デ・ボーマン
音楽: アン・ダッドリー
出演: ロバート・カーライル(ガズ) /トム・ウィルキンソン(ジェラルド) /マーク・アディ(デイブ) /スティーヴ・ヒューイソン(ロンパー) /レスリー・シャープ/エミリー・ウーフ/ポール・バーバー/ヒューゴ・スピアー/ウィリアム・スネイプ

仕事もなく生活のためにストリップをする事を決意するしがない男たちの姿を描いた英国産のヒューマン・コメディ。ダメな男たちがダメなりに頑張るというストーリー、それだけで充分カタルシスは得られるのだが、これが劇場長編デビューという脚本・監督コンビは、愛すべき人物像と、微笑ましくも切ないエピソードの積み重ねで実に楽しい作品に仕上げている。ガズと息子の親子というより友達同志といったような関係や、女房にクビになった事を言い出せず毎日会社に行くフリをしているジェラルドのエピソードなど、ひねりを利かせた設定も秀逸だ。もちろんガズに扮するR・カーライルをはじめ役者陣も魅力的。アメリカ製の騒がしいだけのコメディとは一味も二味も違う、人情喜劇の秀作である。必見。
★エンディングで歌う『帽子をとらないで』には、男の裸を見ながらも感動さえ覚えた。 ●1997年アカデミー賞 ■ 音楽賞(オリジナル・ミュージカル/コメディ) アン・ダッドリー
●1997年英国アカデミー賞 ■ 主演男優賞 ロバート・カーライル ■ 助演男優賞 トム・ウィルキンソン / マーク・アディ ■ 観客賞
●1997年ヨーロッパ映画賞 ■ 作品賞 ■ 観客賞

1997
1997/12/
2008/1/21

16

チャイナ・シンドローム
THE CHINA SYNDROME
(米)
☆☆☆
122分 サスペンス/ドラマ

監督: ジェームズ・ブリッジス
脚本: マイク・グレイ/T・S・クック/ジェームズ・ブリッジス 撮影: ジェームズ・A・クレイブ
音楽: スティーヴン・ビショップ
出演: ジェーン・フォンダ/ジャック・レモン/マイケル・ダグラス/ダニエル・ヴァルデス/ジム・ハンプトン/ピーター・ドゥナット/スコット・ブラディ/ウィルフォード・ブリムリー/ルイス・アークエット

チャイナ・シンドロームとは元々、「もしアメリカで原発事故が起こったら、核が地中を溶かして中国まで到達する」というアメリカン・ジョークから生まれた言葉だが、全米公開直後の1979年3月、スリーマイル島原子力発電所で事故が起こり住民が被爆するという事態に、これ以上ないほどの迫真性を観る者に与えた
★レモンの役所は元原潜の船長ということだから軍人なのだろうが、まったくそんな気配がなかったのは残念だが、後半の力演で映画のクライマックスが迫力ある。
●1979年カンヌ国際映画祭 ■ 男優賞 ジャック・レモン
●1979年英国アカデミー賞 ■ 主演男優賞 ジャック・レモン ■ 主演女優賞 ジェーン・フォンダ

1979
1979/09/
2008/1/19

15

グッドナイト&グッドラック
GOOD NIGHT, AND GOOD LUCK
(米)
☆☆☆☆
93分 ドラマ(ジャズ映画)

監督: ジョージ・クルーニー
脚本: ジョージ・クルーニー/グラント・ヘスロヴ
撮影: ロバート・エルスウィット
音楽:ダイアン・リーヴス
出演: デヴィッド・ストラザーン(エド・マロー)/ジョージ・クルーニー (フレッド・フレンドリー)/ロバート・ダウニー・Jr (ジョー・ワーシュバ)/パトリシア・クラークソン(シャーリー・ワーシュバ)/レイ・ワイズ(ドン・ホレンベック)/フランク・ランジェラ(ウィリアム・ペイリー)/ジェフ・ダニエルズ(シグ・ミッケルソン)/ テイト・ドノヴァン(トム・マッカーシー)

ジョージ・クルーニーによる「コンフェッション」に続く監督第2作目。“赤狩り”の猛威が吹き荒れた1950年代を舞台に、危機に瀕した自由を守るため、時の権力に敢然と立ち向かった国民的ニュースキャスター、エド・マローと番組スタッフたちの姿を、全編モノクロ映像による緊張感あふれるタッチで描き出す。
★度重なる場面転換をジャズヴォーカリストのダイアン・リーヴスをメーンにしたジャズユニットの演奏で暗転に見せるやり口にはジャズファンとして、にんまりなのだ。
ある意味ではこの作品はジャズ映画のカテゴリニーに加えてしかるべき映画だろう。

2005
2006/04/29
2007/10/27

14

県庁の星
(日)
☆☆
131分 コメディ/ドラマ

監督: 西谷弘
原作: 桂望実 『県庁の星』(小学館刊)
脚本: 佐藤信介
撮影: 山本英夫
音楽: 松谷卓
出演: 織田裕二(野村聡)/柴咲コウ(二宮あき)/益岡徹(浅野卓夫)/ベンガル(来栖和好)/渡辺哲(根岸男作)/井川比佐志(店長清水寛治)/中山仁/梅野泰靖/有薗芳記/酒井和歌子/石坂浩二

「官」と「民」の意識の違いを分かりやすくユーモラスに描き出した桂望実の同名ベストセラーの映画化。エリート意識に凝り固まった県庁のキャリア公務員が三流スーパーで研修することになり、それまでのお役所で培われた常識が一切通用しない現実を思い知らされ、本当に大切なものを学んでいく姿を描く。
★どうも俺の周りの映画関係者には余り評判の良くない織田くんだが、俺は好意的なのだ。伊丹映画「スーパーの女」の模倣のような映画だった。
ところでこの年は俺は劇場にも行かずDVDで日本映画ばかりにうつつを抜かしている、洋画はまだ一本だけこんなのは未だかつてない傾向だ。

2006
2006/02/25
2008/1/15

13

ホタル
(日)
☆☆☆
114分 ドラマ

監督: 降旗康男
脚本: 竹山洋/降旗康男
撮影: 木村大作
音楽: 国吉良一
助監督: 佐々部清
出演:高倉健(山岡秀治)/田中裕子(山岡知子)/水橋貴己(藤枝真実)/奈良岡朋子(山本富子)/井川比佐志(藤枝洋二)/小澤征悦(金山文隆(キム・ソンジェ))/小林稔侍(緒形成文)/夏八木勲(竹本)/原田龍二(鉄男)/石橋蓮司(山崎)/中井貴一(中嶋)/高杉瑞穂(戦時中の山岡秀治)/今井淑未(戦時中の藤枝洋二)/笛木夕子(戦時中の知子)/小林綾子(大塚久子)/伊藤洋三郎(藤枝真一)

激動の昭和を生き抜いた特攻隊の生き残りである男と、その妻の人生を描く人間ドラマ。 東映創立50周年記念作品。
★降旗康男×高倉健と来れば男映画。この作品も夫婦愛を描きながらもまさに男たちの背中を描いている。すでに6〜7年前の作品だがリアルタイムで見ておけば良かったと反省しながらも、気持ちよく見終わった。
●2001年ブルーリボン賞  ■ 助演女優賞 奈良岡朋子

2001
2001/05/26
2007/1/15

12

しゃべれども、しゃべれども
(日)
☆☆☆☆
109分 ドラマ/青春/ロマンス

監督: 平山秀幸
原作: 佐藤多佳子 『しゃべれども しゃべれども』(新潮社刊) 脚本: 奥寺佐渡子
撮影: 藤澤順一
音楽: 安川午朗
主題歌: ゆず 『明日天気になぁれ』
落語監修:柳家三三/古今亭菊志ん
出演: 国分太一 (今昔亭三つ葉(外山達也))/香里奈(十河五月)/ 森永悠希(村林優)/松重豊(湯河原太一)/八千草薫(外山春子)/伊東四朗(今昔亭小三文)/占部房子(実川郁子)/外波山文明( 末広亭の師匠)/建蔵(今昔亭六文)

 『一瞬の風になれ』で2007年本屋大賞に選ばれた佐藤多佳子の出世作『しゃべれども しゃべれども』を国分太一主演で映画化した純情青春ドラマ。東京の下町を舞台に、ひょんなことから“話し方教室”を始めることになった落語家の青年と、そこに通うワケありの3人を中心に、不器用にしか生きられない人々が織りなす心温まる人間模様を優しい眼差しでさわやかに綴る。監督は「愛を乞うひと」「OUT」の平山秀幸。
★平山監督作品の中で一番の出来と高い評価をしたい作品だ。よくできている!

2007
2007/05/26
2008/1/15

11

駅 STATION
(日)
☆☆☆☆
132分 ドラマ/ロマンス

監督: 降旗康男
脚本: 倉本聰
撮影: 木村大作
音楽: 宇崎竜童
出演: 高倉健/倍賞千恵子/いしだあゆみ/烏丸せつこ/古手川祐子/根津甚八/名古屋章/大滝秀治/八木昌子/池部良/潮哲也/寺田農/宇崎竜童/北林谷栄/藤木悠/永島敏行/田中邦衛/小松政夫/小林稔侍/橋本功/室田日出男/阿藤海/村瀬幸子/佐藤慶/武田鉄矢/塩沢とき

1981
1981/11/07
2008/1/13

10

ムースポート
WELCOME TO MOOSEPORT
ライバルは大統領!(スターチャンネル)
Let’s町長選挙!(WOWOW)
(米)
☆☆☆☆
111分 コメディ

監督: ドナルド・ペトリ
脚本: トム・シュルマン
撮影: ヴィクター・ハマー
音楽: ジョン・デブニー
出演: ジーン・ハックマン(レイ・ロマノ)/マーシャ・ゲイ・ハーデン/モーラ・ティアニー/クリスティーン・バランスキー/フレッド・サヴェージ/リップ・トーン/ジューン・スキッブ/ウェイン・ロブソン/ジョン・ロスマン/カール・プルーナー

TV「Hey!レイモンド」の人気コメディアン、レイ・ロマノが映画初主演を果たした全米スマッシュヒット・コメディ。共演に大物俳優ジーン・ハックマンを迎え、田舎の町長選に余裕しゃくしゃくで立候補した元米国大統領が、対抗馬である配管工に思わぬ苦戦を強いられ、互いに熾烈な選挙戦を繰り広げるさまをユーモラスに描く。
★ジーン・ハックマン御年74歳・・・エロ親父を地で演じているようで実に若い。こうした映画を作らせれば流石はアメリカだなぁ〜と感心させられるほど巧くまとまっている。

2004
2008/1/13
劇場未公開

9

どついたるねん
( 日)
☆☆
110分 ドラマ/スポーツ

監督: 阪本順治
製作: 荒戸源次郎
脚本: 阪本順治
撮影: 笠松則通
美術: 丸尾知行
音楽: 原一博
出演: 赤井英和( 安達英志)/相楽晴子( 鴨井貴子)/麿赤兒(鴨井大介)/大和武士( 清田さとる)/笑福亭松之助(安達太郎)/ 正司照枝( 安達秋子)/芦屋小雁(宮田)/輪島功一(輪島功一)/結城哲也(原田会長)/大和田正春(イーグル友田)/升毅(ジョー)/ハイヒールモモコ(レポーター)/山本竜二(マスター)/ 美川憲一(北山次郎)/原田芳雄(左島牧雄)

“浪花のロッキー”と呼ばれた元プロボクサーの赤井英和が主演した本格的ボクシング映画。イーグル友田との試合で負傷し、再起不能となった元チャンピオン、安達英志。所属ジムを飛び出し、自らのジムを設立する。ある日英志は、ジムに現れた元ウェルター級日本チャンピオンの左島をコーチとして雇うが、英志の横暴な指導に練習生たちはみな去ってしまう。そこで、英志は古巣に戻り、会長とその娘・貴子、そして左島とともに奇跡のカムバックへ向け激しいトレーニングを始める……。主演の赤井は本物のボクサーだけに試合のシーンはそれまでの映画には見られない迫力と臨場感がある。また、俳優としても達者なところを見せ、ガムシャラで一直線な英志役をみごとに演じきった。その他、英志を叱咤、励まし温かく見守る貴子を相楽晴子が好演。
★俺はこの手の日本映画を天からバカにしてみない傾向が強く、あとからこっそり見てあらら意外と面白いじゃないのと後悔する。それというのも妻の日本映画嗜好のお陰だ。

1989
1989/11/11
2008/1/10

8

 

サイドカーに犬
(日)
☆☆☆
94分 ドラマ

監督: 根岸吉太郎
原作: 長嶋有 『サイドカーに犬』( 文藝春秋刊『猛スピードで母は』所収)
脚本: 田中晶子/真辺克彦
撮影: 猪本雅三
音楽: 大熊ワタル
主題歌: YUI 『Understand』
出演: 竹内結子(ヨーコ)/古田新太( 近藤誠)/松本花奈(20年前の近藤薫)/谷山毅(20年前近藤透)/ミムラ(現在の近藤薫)/鈴木砂羽( 近藤良子)/トミーズ雅(浜口)/山本浩司(渡辺寿男)/寺田農(釣堀の主人)/ 温水洋一(増田治五郎)/伊勢谷友介(部屋の下見をする客)/樹木希林(増田トメノ)/椎名桔平(吉村) 

長嶋有の同名小説を「黄泉がえり」「いま、会いにゆきます」の竹内結子主演で映画化。80年代初頭を時代背景に、小学4年の少女が、家を出て行った母親に代わって現われた父親の若い愛人との奇妙な共同生活の中で体験する初めてづくしの刺激的なひと夏の出来事を、乾いたタッチでノスタルジックに綴る。
★序の展開のきっかけになる風景が、阿佐谷の釣り堀す寿々木園で当然吐夢の裏窓が映る、買って知ったる風景も映画で観るのでは、えらい違いで嬉しいものだ。映画は???
今年に入ってすでに日本映画のDVDばかり8本。そろそろ食傷気味になってきたぞ。

2007
2007/06/23
2008/01/04

7

犬神家の一族
(日)
☆☆
135分 ミステリー/サスペンス

監督: 市川崑
原作: 横溝正史 『犬神家の一族』(角川文庫刊)
脚本: 市川崑/日高真也/長田紀生
撮影: 五十畑幸勇
音楽: 谷川賢作
テーマ曲: 大野雄二
出演: 石坂浩二(金田一耕助)/松嶋菜々子(野々宮珠世)/尾上菊之助(犬神佐清)/富司純子(犬神松子)/松坂慶子(犬神竹子)/萬田久子(犬神梅子)/葛山信吾( 犬神佐武)/池内万作(犬神佐智)/螢雪次朗 (犬神幸吉)/永澤俊矢(猿蔵)/石倉三郎(藤崎鑑識課員)/尾藤イサオ(仙波刑事)/三條美紀 (お園)/松本美奈子(青沼菊乃)/林家木久蔵 (柏屋の九平)/三谷幸喜(那須ホテルの主人)/深田恭子( はる)/奥菜恵( 犬神小夜子)/岸部一徳 (犬神寅之助)/大滝秀治(大山神官)/草笛光子( 琴の師匠)/中村玉緒 (柏屋の女房)/加藤武(等々力署長)/中村敦夫(古館弁護士)/仲代達矢 (犬神佐兵衛)

“角川映画”の第1回作品として76年に製作され大ヒットした横溝正史原作ミステリーを、豪華キャストで市川崑監督自らが再びメガフォンをとり完全リメイク。名探偵・金田一耕助役はオリジナル版と同じく石坂浩二が演じる。犬神家の一族に遺された巨額の財産を巡って凄惨な殺人事件が発生、解決に乗り出した金田一耕助の名推理が驚愕の真相を明らかにしていく。

2006
2006/12/16
2008/01/06

6

キャッチボール屋
(日)
☆☆☆
105分 ドラマ

監督: 大崎章
脚本: 足立紳
撮影: 猪本雅三
音楽:
SAKEROCK
出演: 大森南朋( 大山タカシ)/キタキマユ( OL)/寺島進(坂本・サングラスの男)/松重豊(後藤)/光石研(帽子の男)/水橋研二(借金取り)/内田春菊(売店のおばさん)/庵野秀明(先代キャッチボール屋)/ 三浦誠己( 山田)/康すおん( 草野球の監督)/峰岸徹( 監督)/キム・ホジョン( 東南アジア系の女)

ひょんなことから10分100円でキャッチボールをする“キャッチボール屋”となった主人公と、人生の岐路に立ち、それぞれに悩みを抱える客たちとのつかの間の交流をやさしく見つめる異色ドラマ。北野作品などの助監督を努めてきた大崎章監督の長編デビュー作。主演は「殺し屋1」「ヴァイブレータ」の大森南朋。
★この映画も知り合いの大崎どんの初監督映画で前売りも買っていたが劇場には行けなかった作品。映画はひたすら淡々と流れてゆく時間野間のあり方が、絶妙で良かったぞ!

2005
2006/10/21
2008/01/04

5

樹の海
JYUKAI THE SEA OF TREES BEHIND MT.FUJI
(日)
☆☆☆
119分 ドラマ PG-12

監督: 瀧本智行
脚本: 青島武/瀧本智行
撮影: 柴主高秀
音楽プロデューサー: 石川光
主題歌: AMADORI 『遠い世界に』
出演: 萩原聖人/井川遥/池内博之/津田寛治/塩見三省/小嶺麗奈/小山田サユリ/中村麻美/田村泰二郎/宮本大誠/蟹江一平/北村栄基/鈴木淳評/川貴稔/冷泉公裕/でんでん/田中要次/余貴美子/大杉漣

自殺の名所としても知られる富士山麓の青木ヶ原樹海を舞台に、様々な理由でこの森に足を踏み入れ、それぞれに生と死の境に直面する人々を、少しずつ交錯する4つのエピソードで綴った群像ドラマ。監督は助監を経て本作で初メガホンとなった瀧本智行。
★知り合い監督の作品ということで期待して退場におもしろかったぞこの映画は!
●2004年の東京国際映画祭 日本映画・ある視点部門の作品賞・特別賞。

2004
2005/06/25
2008/01/04

4

男はつらいよ 幸福の青い鳥
(日)
☆☆☆
102分 ドラマ/コメディ

監督: 山田洋次
原作: 山田洋次 
脚本: 山田洋次/ 朝間義隆 
撮影: 高羽哲夫
音楽: 山本直純
出演: 渥美清(車寅次郎)/倍賞千恵子(さくら)/下絛正巳(車竜造)/三崎千恵子(車つね)/前田吟(諏訪博)/太宰久雄(社長)/佐藤蛾次郎(源公)/志穂美悦子(島崎美保)/吉岡秀隆(満男)/美保純(あけみ)/笠智衆(御前様)/すまけい(嘉穂劇場の男)/イッセー尾形(車掌)/関敬六(ポンシュウ)/不破万作(キューシュー)/笹野高史(係員・近藤)/有森也実(温泉場の娘)/桜井センリ(来々軒の親父)

1986
1986/12/20
2008/01/02

3

男はつらいよ 翔んでる寅次郎
(日)
☆☆☆
107分 ドラマ/コメディ

監督: 山田洋次
原作: 山田洋次 
脚本: 山田洋次/ 朝間義隆 
撮影: 高羽哲夫
音楽: 山本直純
出演: 渥美清(車寅次郎)/倍賞千恵子(さくら)/下絛正巳(車竜造)/三崎千恵子(車つね)/前田吟(諏訪博)/太宰久雄(社長)/佐藤蛾次郎(源公)/中村はやと(諏訪満男)/笠智衆(御前様)/桃井かおり(入江ひとみ)/布施明(小柳邦夫)/湯原昌幸(旅館の若旦那)/木暮実千代(ひとみの母親)

シリーズ始まって十年、二十三作目の今作品の二十一代目のマドンナには桃井かおりが迎えられた。北海道で知り合った娘に一目惚れするが、最後は彼女の仲人をつとめる寅次郎の姿を描く。脚本は「男はつらいよ 噂の寅次郎」の山田洋次と「俺たちの交響楽」の朝間義隆の共同執筆、監督も同作の山田洋次、撮影も同作の高羽哲夫がそれぞれ担当。

1979
1979/08/04
2008/01/02

2

居酒屋兆治
(日)
☆☆
125分 ドラマ 

監督: 降旗康男
原作: 山口瞳
脚本:大野靖子
撮影: 木村大作
音楽: 井上尭之
音楽: 井上尭之 
主演:高倉健(藤野伝吉(兆治))/加藤登紀子(藤野茂子)/大原麗子(神谷さよ)/田中邦衛(岩下義治)/伊丹十三(河原)/左とん平(神谷久太郎)/美里英二(井上)/佐藤慶(吉野耕造)/山谷初男(有田)/河原さぶ(小寺)/平/石野真子(相場多佳)/小林稔侍(小関警部)/三谷昇(中村巡査部長)/ちあきなおみ(峰子)/あき竹城(モツ屋)/武田鉄矢(アベックの男)/伊佐山ひろ子(アベックの女)

函館の街を舞台に小さな居酒屋を営む男と初恋の女とのすれちがう想い、その店に集まる人々の人生模様を描く。山口瞳原作の同名小説の映画化で脚本は「未完の対局」の大野靖子、監督は「駅/STATION」の降旗康男、撮影は、「小説吉田学校」の木村大作がそれぞれ担当。
★年明け二連ちゃんで題に「居酒屋」のつく映画を観た。居酒屋ゆうれいはユーモア路線でこっちは悲惨路線、暗い映画だ。原作ぬ忠実に描いたという降籏監督のコメントだったが、山口瞳の作品の中では一番重たいテーマだろう。

1983
1983/11/12
2008/01/04

1

居酒屋ゆうれい
(日)
☆☆☆☆
110分 人情コメディ

監督: 渡邊孝好
原作: 山本昌代  河出書房新社・刊
脚本: 田中陽三
撮影: 藤沢順一
音楽: 梅林茂 
歌: 平松愛理 
主演:萩原健一(壮太郎)/山口智子(里子)/室井滋(しず子)/三宅裕司(辰夫)/西島秀俊(幸一)/八名信夫(魚春)/橋爪功 (佐久間)/渋谷琴乃(理恵)/豊川悦司(杉本延也)/尾藤イサオ (豊造)/角替和枝(ちづる)/余貴美子(カスミ)/絵沢萠子 エ(里子の母)/大竹まこと(骨董屋主人)/深沢敦 (掛け軸泥棒)/翁華栄(リーゼントの男)

街のはずれにある小さな居酒屋を舞台に、主人と新妻、ユーレイとなった前の妻が繰り広げる恋を描くコメディ。山本昌代の同名小説(河出書房新社・刊)をもとに、「エンジェル 僕の歌は君の歌」の渡邊孝好が監督。脚本は「夏の庭 The Friends」の田中陽三、撮影は藤沢順一が担当。
★俳句仲間で遊び仲間の監督作品というわけではないが、何度観ても心地よく作品にひたれる名作だ。この監督はこのような人間味のあるユーモアとペーソスの作品が好きだ。
●1994年 キネマ旬報日本映画ベストテン第3位、同読者選出日本映画ベストテン第3位。

1994
1994/10/29
2008/01/01

1月