第十九回 四月場所の一 お題は【蝶】でございまぁぁぁ〜す!
18年5月1日〜14日
 優勝
三丁目関
破竹の勢いとはこのこと・・・自己の持つ最多得票を上回る事はなかったが、僅差の2点。
ダントツの優勝。いやはや言葉も出なけりゃこの強さには手もつけられません。
事務局は横綱候補三丁目関にエールを送る出ごんす・・・とにもかくにもおめでとうございま〜〜〜す!

優勝
殊勲賞
敢闘賞
技能賞
降格
休場
 地 人

優賞

優勝:5
得点:35
累積:212
合計:252

笑い猫:このシュールな情景は、映画『赤目四十八瀧〜』や『フォレスト・ガンプ』のオープニング(CG合成)を彷彿とさせる。アナログ的には加藤泰か?鈴木清順か? 阿美土:淡い光の中、打水し、愛着の藍染の暖簾が揺れて、ふと紋白蝶が擦り抜ける、なんと美しい。今も昔も変らぬ和の風情を感じました。
冬樹:色の対比がとても鮮やかですね。以前より感じていましたが、当句会には色を詠み込む名人がかなりお見受けできます。
はじめ:藍染めに、白抜きの蝶の柄のよう。キリッとした感じで好きです。
与作:暖簾と蝶。春のやわらかさを感じさせる句です。
小紫:情景がくっきり浮かんできます。藍と白がきれいで す。
紫琴:一枚の浮世絵のようですね。紋が効いて。
佳:藍と白の鮮やかな配色がなんとも素敵。
マユ:美しいの一言です
日曜生:この色彩感覚、美しいと思う日本人でいて嬉しい。藍染めの暖簾は誠実な商いの構えなのでしょう。凛とした店に迷い込んだ蝶の無邪気な動き。お店の人とお客さんの驚きと笑顔を思いました。
天布留:藍と白を組んでキマッタね
豆菊:藍と白色の対比が鮮やか
石川:色彩のコントラストの中に静謐の漂いを捉えた句ですね。
焚火古:鮮やかな色彩

殊勲賞

殊勲賞:3
得点:13
累積:26
合計:42

豆菊:か弱く見えて強い蝶、自然の不思議
酔象:吹き上げる風に耐える蝶、そのけなげさに心寄せる・・対極の13があるのが興味深い 
小酔:妙にガンバル蝶もいますね。「なお留まれり」に人生の暗喩を感じました。「帰るべき酔いどれなおも留まれり」
三丁目:目に見えない空気感が出ていてすがすがしい。
阿美土:つが池辺りの風、薄く霧を刷いた中に、留まる可憐な蝶。山歩きがしたくなった。
珍念:蝶だってどんなに煽られても飛びたくないときだってありますよ。ホントに。

敢闘賞

敢闘賞:1
得点:10
累積:104
合計:115

四等歌:息子や近所の子と散歩しながら彼らの目線で草花昆虫を屈んで見る新鮮さを味わっている者として共感いたします
珍念:追えば逃げるは女(男)と蝶と蜃気楼。逃げれば追うのは男(女)と犬と警察官。
めだか:庭いじりのをしていたら目の前をあら?蝶々!ってな感じ覚え有り 
焚火古:こんな刹那確かにあります

敢闘賞

敢闘賞:1
得点:10
累積:3
合計:14

風花:肉眼で見えるとは思えませんが、とにかくキレイです。
三丁目:青空は蝶の息との見立てが秀逸。俳句ならでは。
土羊:子供の頃に、蝶を捕まえようとして誰でも経験した情景です。懐かしい「蝶」に再見しました。
小酔:「限りなき透明に近いブルー」も「虫の息」もあるけど「蝶の息」とは気が付かなかった。確かに透きとおる「あぅお」のような気がしてきます。
酔象:あをの「を」の字が気になるが、寺山でなく、龍のブルーとみた、読み違えか?

技能賞

該当者なし

得点:9
累積:54
合計:63

幻灯斎:蝶を読む設定が絶妙です。実際に見られたのでは?
阿美土:犬の耳にまとわり付く愛らしさ。ぴくぴくとてふてふの動きもよくとらえ、老犬への愛情も見る。
はじめ:日溜まりで、くつろぐ老犬と蝶の図、心なごみます。
佳:蝶の無邪気な動きが楽しいですね。かしこい老犬は小さい生き物に優しいです。「ぴくぴく」が面白い。
酔魚:「ぴくぴく」でない表現があったら、最高なのにと思いました。21と8も好きです。

得点:8
累積:0
合計:8

酔魚:子供用にリライトされた「昆虫記」を読んだ記憶と、砂山であそんだ想い出が追憶の世界に誘ってくれた。
笑い猫:(余談で申し訳ないが)いま高島平団地が建つ彼の地は、かつて「赤塚田んぼ」と呼ばれた都内有数の荒地で、<野生の王国>でもあった。そこで私が追っていたのは蛙や    蛇だったのだが・・・蝶やバッタも群れをなして乱舞していた。そんなことを思い出しました。
与作:公園で遊ぶ未来のファーブルが見えそうです。
豆菊:懐かしい一こま、誰にも記憶がある風景

得点:7
累積:30
合計:37

楽が鬼:角川春樹の名句「ひまわりや信長の首切り落とす」。この句会ではあまり詠まれない勇気ある立て句でとても新鮮、そしてシュール。この冒険心に乾杯!
幻灯斎:のざらし、戦場、蝶の取り合わせの妙に一票。
与作:古戦場にも季節は変わりなくめぐってくる感じが出ています。
紫琴:置いてきた人の想いの化身かな。

得点:7
累積:171
合計:178

天布留:腰の高さに艶有り
冬樹:「腰の高さ」という表現が絶妙です。この句は季重なりでも、「春の蝶」でなければ成り立たないと思います。
幻灯斎:よく観察された上での句だと思います。
風花:確かにそんな気がします。

得点:7
累積:14
合計:21

めだか:「舞う」というところがチョット気になるんですが、後半がいいなって思って…。
珍念:瞬きもせずじっと見つめていると、蝶って結構気持ち悪いんですよね。ってそういう句じゃないってーの!
玄吾:下5が少し軽く、もうひとひねりして欲しい気がするのですが。
香花:蝶のはかなさを感じる

得点:6
累積:10
合計:16

焚火古:土臭さまで匂います
石川:キャベツ畑のリアリティー、野を歩んでいる気分です。
楽が鬼:阿佐ヶ谷俳句草相撲協会子供俳句の部・・・かと思わせる稚拙なイントロから、下五の「青臭さ」でカックンと落とされた。落語的なレトリックで愉快な句です。

得点:6
累積:69
合計:75

石川:「自由」と結んだ転位の妙、お見事。
小酔:「風が教えた自由」がうまい表現と思います。「蝶のように舞い蜂のように刺す」という自由への伝道師モハメッドアリを思い出します。
利根ノ雫:自然は物事の道理を教えているんだよね。

得点:6
累積:31
合計:37

玄吾舞ふや・道行き・蝶二匹 という強く切った言葉のリズム感がいいですね。
酔魚:戯れている二匹の蝶に道行きの運命を感じ、しかも逆光の中にいるという情況、なかなか芝居がかってて面白い。
小紫逆行がいいですね。この蝶2匹は かけおち中ですかね。

得点:6
累積:126
合計:132

玄吾:内職のミシン? いまどきあるか?という突っ込みはあるし、「音」と「蝶」のつながりも気にかかりますが、それなりにイメージさせられますの で。
日曜生:足踏みミシンの活気があるリズムいそがしげな蝶の羽ばたき。この蝶は儚く見えない。力強いあたりまえの生活の匂い。懐かしく思えてしまったことにどきっとしました。三丁目:足踏みミシンの羽ばたき。あの時代のゆったりした雰囲気を感 じる。しもた屋は説明し過ぎでは。
冬樹:こういう生活感のある「具体の句」に接するとほっとします
はじめ:足踏みミシンのリズムで、蝶がひらひらと楽しそう。

得点:5
累積:108
合計:113

香花:日本画を見るような一句。”惑い庭”にも心引かれます。
紫琴:柔らかな日差しも感じさせてくれます。

得点:5
累積:44
合計:49

土羊:そうそう、蝶は無音の生物でした。子供を起こしたくない情を使って、「無音」を表現する。粋な優しい句です。
佳:蝶って何故か赤ちゃんに寄って来るんです。良い匂いがするんでしょうか。可愛い情景ですね。ほほえましいです。

得点:5
累積:42
合計:47

楽が鬼:小さな蝶と一頭という数助詞で比較させた着眼点が素敵ですね。仕舞いの・・と畳み込まれたことでで少し腰が引ける感じがしました。
酔象:群れをなしていたのか、うん、思わずみとれてしまったひとが微笑ましい
笑い猫:紋白や揚羽は簡単に捕えられるが、たしかにシジミやジャノメなどの小蝶はなかなか捕獲できない。ところで、「Wikipedia」によると、蝶は一頭でも蛾は一匹なんだっていうから不思議。

●●●●●

降格:1
得点:4
累積:13
合計:16

利根ノ雫:春の野を歩きたくなって来ました。
天布留:ゴロ合わせの為中七だけの勝負にしては良し。

降格:1+1
得点:4
累積:36
合計:38

マユ:紋白蝶といえば、幼い子供や可憐な少女を連想しがちだと思うのですが、それを40代の女性に見立てたところが見事だと思いました。
利根ノ雫:白髪頭になっても夜の美しい華を求めていざ行かん!

降格:2+2
得点:3
累積:55
合計:54

日曜生:「空にすわれし十五の心」を思い出しました。自由とか未来とか、そんな言葉を照れずに使えた少年の心を覚えているのですね。指先の鱗粉を見つめて、きっと彼は飛びたかったのでしょう。純粋な感性が痛々しいようです。何度も読んでいたらせつなくなりました。

降格:2+3
得点:3
累積:191
合計:189

素松:蝶だけが分かる自由な羽の動きが良く表せていると思いました。

降格:2+3
得点:3
累積:137
合計:135

風花:地下に迷い込んだ蝶が、やっと地上に出られたのでしょうか?絵が浮かびます。
マユ:都会ならではの春。「空中に」の終わり方が乾いた空間を際立たせていると思います。

降格:2+3
得点:3
累積:90
合計:88

香花:蝶の生の短かさ、それをさらりと乗り切る。
土羊:父の3回忌が間なしにあります。夏に逝ったせいか蝶を見ると親父を思い出します。人の世は・・・とくれば、選んじゃいます。

初土俵
降格:2
得点:3
累積:0
合計:1

小紫:蝶も娘も気まぐれ。止まる飛ぶがいいです。
素松:蝶のひらひらと動く様は確かに気侭娘のように可愛らしいです。

降格:3+1
得点:3
累積:32
合計:31

素松:山の山頂に登った時見た、どこまで昇って行くか分からない、蝶を思い出しました。
めだか:峯より高く」って実感がないと出ませんよね。どこの山でしょうか?

降格:3+3
得点:2
累積:91
合計:87

四等歌:束縛から解放された女の子の溌剌さがオーバーラップする、やはり蝶も女性もはしゃいでいた方がいい

降格:4
得点:1
累積:-18
合計:-21

四等歌:浮気の言い訳にいいなあと感心して

降格:5
得点:0
累積:7
合計:2

降格:5
得点:0
累積:16
合計:11

無届休場
累積:12

引退

引退

選句投票者  総勢29名
与作
笑い猫
冬樹
利根の雫
阿美土
楽が鬼
日曜生
玄吾
焚火古
土羊
小酔
珍念
はじめ
風花
天布留

紫琴

小石川

四等歌

幻灯斎

めだか

素松

酔魚

酔象

小紫

三丁目

マユ

香花

豆菊

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歴代優勝者 17年度/18年度
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