第69回春・5月場所の2
平成20年6月1日〜15日
 お題は
桜桃忌/初夏でございまぁぁぁ〜す!

優勝
酔象関
第69回・阿佐ヶ谷俳句草相撲 5月場所の2
お題は
「競馬」「辣韮」でございまぁ〜す
あなたに生涯優勝はないと言われ続けた人間が、そうだよな、そうかもしれないよな、ま、いいさ、しかたないさ、
と心ねじり続けておりましたが、そこにま さかの知らせ。
例えて言えば、心にぽっかり穴が開いて、そこに静かな青空がある、といった心持ちです。
僅差の優勝というところが、らしい、といえばらしいのでしょう。
選んでくださったみなさまに感謝であります。ありがとうございます。
詠んだ気持ちが伝わって、うれしい気持ちで一杯になりました。
ああ。だんだん実感がわいてきました。おお。本当にうれしいぞ。です。
青空は白い雲があって、だから青空なんだな、それが俳句なんだなと、ふと、思いました。倒れたる案山子の戯言であります。
これからも、らしく、あたらしく、俳句力士道を邁進したいと思います
六月の初優勝のうふふのふ 酔象

優勝

優勝:10
得点:18
累積:160
合計:188

はじめ:井上陽水が傘がないと叫んでいるのが聞こえるようです」
日曜生:「借りた傘」と太宰治と友人が、一つのインスピレーションで繋がるのでしょう。そのとりあわせがリアルです。「返しにゆくよ」の呼びかけに切ない余韻があります。曇天の色調を感じる句でした。
阿美土:始めはそれほど、だんだんに気になってしまった句。永い時と沢山の思い出を押さえた何気ない表現がいい。最後は泣けてしいました。
小紫:無頼な作家と借りたものはきっちり返す律儀さの対比に一本。
佳:傘を返すきっかけが桜桃忌なんて、詩的でいいです。
舟酔:楽しいです。こんなことでも人生をたのしめるなんて目からウロコです。
珍念:なんか、なんとなく気に入りました。
素松:いい意味で不気味な感じをかもしだしていました。

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:15
累積:175
合計:195

緑地:軽井沢文学のようです。ああ優雅な散歩をしたいなぁ。
笑い猫:折れた鎖骨にゆるく染み入る名句です・・・嗚呼、なんてこったい!嗚呼、カン違い!
与作:薄着になった彼女にちょっと触れる感じが自然に出ています。
風花:『ゆるく撫で』が、いかにも初夏のようです。
天布留:タンクトップのまだ白い肌を風が撫でる、いいわね。「ゆるく」の表現がちょっと気になったのですが。
黒髪:ゆるく撫でたのは、男性なのか女性なのか。大正ロマン。そんな風情を感じさせてくれます。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:13
累積:37
合計:53

黒髪:胸元の広い服装になる季節。それが爽やかに表現されていて、女子学生の制服姿を思い浮かべました。
小石川:スッキリとした初夏の空気を感じ察せます。“つばさ広がる”いいですね〜。僕も鎖骨の奇麗な人が好きです。
酔象:つばさ一言で一気に心が開いた、心地よい初夏だ
酔魚:肩胛骨は翼の名残なんて言われてますが、胸の翼という方が詩的ですね。
珍念:なんかちょっとHな感じがして、思わず選んでしまいました。

○○○勝ち越し○○○

得点:12
累積:357
合計:369

めだか:瑕疵だらけの私にとっちゃこれは名言です!
黒子坊:愛すべき瑕疵ならむしろあったほうがよいと思ったりします。
幻灯齋:「瑕疵」とは建築がらみの法律用語だと聞いた事があります。まともな感じは否めませんが、確かに人間は欠陥だらけです。
夏草:哲学的に過ぎるきらいはあるけれど、人や「桜桃」、柔らかなものにキズはつきもの、対象への温かな眼差しが好もしい。
黒髪:その通りだと思います。でも、瑕疵を認めたくなかったのが、秋葉原事件の容疑者一家なのでしょうか。自分自身も含め、瑕疵をきちんと認めた上で生きていきたいものです。
蠱冬:太宰、ブームですね。人の瑕疵を描いた作家。改めて読んでみようかな、と。

得点:11
累積:595
合計:606

孤風:エッジの効いた花影葉影、においまで映っているとは
酔魚:初夏のかぐわしい匂いが十七文字に溢れていると感じました。
与作:影に夏のにおいを感じるところがうまい。
阿美土:暑い日の影に緑の匂いある気がします確かに。
小石川:“影”の一語が引き締めて、鮮やかな初夏の景色を彷彿とさせてくれる句です。
めだか:大樹の木陰で新緑のにほひを感じる感性に感心。

得点:11
累積:407
合計:420

鷹目:傷ゆえの表現、表現ゆえの傷、彼女の必死な生に胸を打たれました。
天布留:いまどきの若い人にも、太宰に傾倒する人が、いるんですねぇ。ちなみに今年は太宰没六十年です。
阿美土:今も読み手を離さない作家の魅力が活写されています。
緑地:トンがって背伸びしている女の子がむしろ可愛く感じますね。
小酔:消せるタトゥーもあるし桜桃忌にはぴったんこで嘘くさいけど、似合いの風景かと。

得点:10
累積:232
合計:242

舟酔:そして助けて!なんてつぶやいたり、馬鹿みたいだけどやっとたりしてますよね。
楽が鬼:一読して馬鹿な句だな〜と詠み飛ばすも瞬時にUターンして再読、朗唱・・・中七から下五へのリズムが悪いが、シュールな遊び心にニンマリしています!
三丁目:とぼけた可笑しみの中に狂気が見えかくれする。
小紫:シュールですね。私もやってみようっと。
幻灯齋:溺れてみる場所が風呂というのが現実味がなく、アホさ加減が素敵です。「お風呂」と言うぬるさもいい感じです。
笑い猫:「んな阿呆かいな?」…でも可愛らしいので一票!

得点:10
累積:-19
合計:-9

楽が鬼:そうです、こうした情景はふと”なのですよ。残念ながら早くに父を亡くしたのでわかない。親の背を越した子どもに父親はどういうふうに映るのだろう。
風花:思い当たります。
日曜生:薄着になった父親の、初夏のくっきりした影の小ささ。明るい季節にあからさまになる小さな危惧。初夏と不安な思いのコントラストが鮮やかでした。
土羊:暑さと老いの表現が伝わります。
与作:夏の影に年取ったお父さんをあらためて感じたのでしょうか

得点:9
累積:217
合計:226

値札:太宰と鴎外の墓が同じとは知りませんでした
夏草:菩提寺が同じとはいえ、太宰とはいわば対極的な作家、人生を歩んだ鴎外に「ついで」の線香、詠者の好みと志向が明解で好もしい。
はじめ:太宰が死んだ時鴎外の墓の前が空いていたのですかねぇ。
天布留:きびすをかえすと、林太郎さんのお墓ですね。
緑地:鴎外先生斜め後ろから、てめぇ人の目の前に入りやがって来るなら後ろだろ!と言ったとか言わないとか。

得点:8
累積:284
合計:292

素松:かろやかさが目を引くいい句でした。
小酔:正確には中七は字余りだろうけどリズムはぴったりで読んでいい気持ちです。
佳:はい。わたしもそうします。追い立てられないように、てくてくと。
酔魚:初夏なればという感じを受けました。
夏草:厳しい寒さから解放され、厳しい暑さが控える時節、衣更えということもあるのか、「マイペース」という宣言が好もしい。
楽が鬼:このところすっかり出不精で心身とも鈍りつつあるが、やはり私のペースで歩いていきます。

得点:7
累積:73
合計:80

珍念:袖無しってなんか妖怪の名前みたいですね。でも、好き。
笑い猫:アーウィン・ショーの「夏服を着た女たち」を思い出しました。「ひと」は「女」の方がよい様な…
蠱冬:大人の女性の色香ってやつでしょうか?

得点:6
累積:239
合計:245

素松:古樹と初夏の組み合わせがおもしろかっちです。
蠱冬:「古樹」と「艶めく」、意外なふたつの言葉の結びつきが印象的でした。

得点:6
累積:463
合計:469

幻灯齋:どうするとこういう馬鹿馬鹿しい句を思い付けるのでしょうか?羨ましい!ちょっと思考回路を借りたい感じです。
小石川:“まあ、こんなもんじゃ”の心意気。初夏の景色の中でのみ許される爽快感ですね!
孤風:うーん、悪よのぅ。こんなの選んだらイカンと思 いつつ…

得点:6
累積:11
合計:17

佳:幻想のような景色が悲しくてきれいです
小紫:入水した場所を見下ろす二つの影、、、、ちょっぴり切ない
はじめ:紫橋ですか。石碑よりずいぶん上流なんですね。

得点:6
累積:132
合計:138

値札:死んじゃいけませんよね
利 根ノ雫:だれも答えをくれないけど自分で探し求めて生きているんですね
舟酔:言われてみたい。
三丁目:自殺者年約3万人、そんな自殺大国への警鐘句、としてほしいものだ。

得点:5
累積:2
合計:7

利根ノ雫:一緒に友と生きて行くこの世の儚さを感じます
日曜生:太宰忌に「友」をへの祈りを詠むことが、何となくしっくりくるのです。
風花:闘病中の友を思い、1票。

●●●大関負け越し●●●

得点:2
降格:10+5累積:336
合計:321

酔象:雨の様子と墓参したひとの心情がうまく重なった。気持ちがまっすぐに伝わる
鷹目:「手向け」という死者への行為に、初夏の生命力をひときわ力強く感じました。

●●●負け越し●●●

得点:4
降格:3+1
累積:154
合計:150

土羊:季節の表現と題が旨く表現されていて好感。
黒子坊:小生も花よりこちらを手向けていただきたく思う性質です。

得点:3
降格:5+2
累積:179
合計:177

土羊:洒落た感覚の句。切り口が新鮮です。

得点:3
降格:3+2 累積:188
合計:183

三丁目:山を見て育った人間の素直な実感。そこには故郷の山が見えるだろう。

得点:0
降格:2+5
累積:91
合計:88

小酔:句またがりが作者のひねくれた気持ちを思わせてオモロイです。
値札:初夏ぐらいは空を丸呑みしたいね

得点:3
降格:5+2
累積:482
合計:477

めだか:直感で生きていたような太宰にぴたりの名言ですね。
酔象:本当に?などと訊く野暮天に言ってやれ、やっぱスキくないかも

得点:2
降格:1+3
累積:39
合計:35

孤風:普通に素直に季節を感じます。

得点:1
降格:2+4
累積:110
合計:104

利 根ノ雫:この季節には五感が色々と敏感になるんですよね。

得点:1
降格
:4
累積:7
合計:3

黒子坊:名にしおう黒髪の人が気になります。

得点:1
降格:2+4
累積:163
合計:157

鷹目:つい女性の軽装には眼が行きますが…。

得点:0
降格:3+5
累積:106
合計:98

得点:0
降格:2+5
累積:69
合計:62


得点:
累積:223
合計:

届出休場

得点:
累積:133
合計:

届出休場

得点:
降格:10
累積:38
合計:28

無断休場

得点:
降格:10
累積:6
合計:-4

無断休場


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