第72回春・7月場所の1
平成20年7月16日〜31日
 お題は
金魚/蛍でございまぁぁぁ〜す!

優勝
値札関
ありがとうございます。
欲を出さずにますます精進致します。

優勝

優勝:10
得点
:44
累積:288
合計:342


6点以上

小石川:いつもの室内、いつもの日常、いつもの夏。
蠱冬:ポニョの顔を思い出しました。番金魚……なんていたら楽しいのに。
木古里:なんだかえらそうな顔をしている金魚を思い浮かべて笑ってしまいました。
黒髪:「金魚さん、キミも何か考えているの?」「当たり前で しょ、私も生きてるんだから。留守宅を守る気持ちはあるのよ」。
孤風:金魚が留守番?なるほどなぁ。へそくりの有 りかも知ってるかも
幻灯齋:留守番の顔がいいですね。どんな顔つきになるんでしょうか?
めだか:金魚ってみんな承知しているように見えてきますよね。頼もしい金魚ですね。
土羊:玄関脇の金魚鉢。日頃の付き合いが見える良い句です。
舟酔:もちろん自分の気持ちの羽根井なのでしょうが、長〜い、つき合いなんですね。
酔魚:この諧謔味最高。じつにおかしい。
夏草:飼い主の単なる思い込みだろうけれど、犬や猫ではないところにユーモアが感じられまする。
三丁目:「いってくるよ」のひと声。作者には、「いってらっしゃい」まで 聞こえているのかも。
小酔:古金魚の図々しい顔が目に浮かび着想が面白い。でも中七の「になる」では「川柳になる」と思料します。
はじめ:蜂鉢の中の金魚を正面から見ると、それが出かけるまぎわだったりすると、情景が浮かびます
鷹目:子供の頃、お遣いに行った隣家。緑に霞む玄関の水槽。でかい金魚が偉そうでした。
珍念:人面魚ですか?
風花:その顔つきを見てみたい。
酔象:金魚が家主です、同じ顔のままでも、出かけておいで、おかえりの顔をみせるかのような老練の金ン魚である、シーマンも思い出した
緑地:必ず一匹だけ妙に長生きの奴がいるんです。

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:14
累積:71
合計:90


5点以上

楽が鬼:天秤棒をかついで路地路地を売り歩いていた金魚売りの声が姿がモノクロで浮かび上がってくる。まさに昭和だ昭和だ昭和だね、江戸っ子は胸が熱くなる景です。
素松:下町の昔の風景が見れた気がします。
幻灯齋:影絵の金魚売りにやられました。長い影は秋の雰囲気もありますが、いいですね〜これはこれで。小学校以来、天秤棒の金魚売りは見た事がありません。
利 根ノ雫:下町の雰囲気が出ていて好きです。
緑地:明かりの向こうからかすかに聞こえるざわめきが、金魚売りの掛け声のコーラスを努めているようです。
酔魚:佃島という固有名詞が上手く効いていると思いまし た。
冬樹:今は高層ビルが林立する街になってしまいましたが、佃島に金魚売りは似合いますね。この句、順序を入れ替えて例えば「金魚売り長き影曳く佃島」としたらより俳句的になったのでは・・?

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:12
累積:248
合計:263


7点以上

三丁目:開けはなした和室。丸のガラス鉢。そよと動く風。ああ、日本の夏。
与作:「寂と寄りくる」に参りました
阿美土:静寂と金魚と自分、人の有り様がある気持ちのよい句です。
鷹目:デパートの屋上、ペット売り場。することもなく、並ぶ水槽の前に突っ立っていたことを思い出します。
黒子坊:懐いた感じがかわいいですね。金魚にとっては「餌」目当てというか、そもそも「懐く」という概念はなさそうですが。
夏草:ちょっと抒情に流れ過ぎているけれど、〈寂〉が効いていますな。

○○○勝ち越し○○○

得点:11
累積:624
合計:635


8点以上

利根ノ雫:子供の頃飼ってい た金魚を思い出させてもらいました。
めだか:金魚の吐息と見た作者はやはり、夏がしんどかったのでしょうか?越えてめでたし!
酔魚:たしかに金魚っていつも溜息吐いてるように見える。
日曜生:金魚はいつもすぐに死なせてしまったせいか、夏・金魚・儚いと連想してしまいます。そういえば季重ねですが、読んで私もすごくホッとしたので選びました。
酔象:暑い夏を越え、命をまた懐に入れた、それが歳をひとつ数えるということなんだろう、人生

得点:11
累積:8
合計:19


4点以上

黒子坊:「ひめほたる」の部分に様々な妄想が拡がる句ですね。妄想しなくてもよいのですけれど(笑)
夏草:静寂の訪れとともにくっきりする喪服と闇と艶めく女、死と生のあわいに螢、まことに官能的ですな。
笑い猫:「あの人」が帰ってきたんでしょうね…この光景、いつかアニメ映画でみたような…いや、「ゴースト」だったけかな?
佳:亡くなると蛍になって帰ってくるなんて言いますよね。ふと気が緩む瞬間に、癒すような蛍ですね。
黒髪:きれいです。亡き人の魂か、新しい命の前触れか。

得点:9
累積:174
合計:183


6点以上

珍念:寅さんのワンシーンのようで、気に入りました。
金太郎:光景が浮かびます。父無言、娘号泣、母庭に埋め る。合掌。
楽が鬼:幼い頃に交通事故で父を失ったので金魚が自分に同化する。父の訃報が届いた日のこともそれ以前のことも淡い記憶でしかない金魚は胸締め付けられる思いです。中七の「戻りぬ」は素直に「戻らぬ」と言い切ったほうがリズムよくストレートに心に突き刺ささるであろうかと思い、地になってしまった。
笑い猫:小津でもない、成瀬でもない…この光景、川島雄三の映画で見たような…? コレエダではない。

得点:6
累積:67
合計:73


5点以上

天布留:メダカを飼っていました。この句のようにときおり感じました
与作:浮かび上がってくる金魚をよく捉えています。
孤風:言いたい事は「腹減った」
楽が鬼:我が家の金魚鉢にいた金魚も今はただ一匹。我が家の金魚は飼い主の気配を察すると浮かんでは餌をくれと大きな口をぱくぱくさせてねだるその生命力に感服している。

得点:7
累積:100
合計:107


5点以上

はじめ:はぐれ蛍にみちびかれみちびかれはにくいです。
佳:真っ暗な中で、蛍の光がくっきりとひきたちます。みちびかれ、何処へ行くのでしょう。長い夜の長いお話が始まりそうです。
黒髪:星に導かれても、はぐれ蛍に導かれても、行き先は変わりないかもしれません。

得点:6
累積:211
合計:217


6点以上

小酔:「息ひそめ」は蛍か大家か。胸に蛍を飼ってるなんざ粋なもんだ。でもいつの日か蛍は飛び出る。蛍が出た後の大家の運命や如何に。「ほうたるよ」が気に入りました。
酔象:じっと潜めていたものが、ある時一気に夜が沸騰するかのように膨張するのだろう、蛍の小さな光は広がり大きくなる、蛍を希望と言い換えて もいい

得点:5
累積:208
合計:213


5点以上

佳:それでも、蛍狩りの経験豊かな年代でしょう。たくさんみつけられそうですね。「さあ、いざ」という感じ、いきいきとした印象が残りました。儚さや切なさではなく。
笑い猫:闇の中、老眼を瞠らして見る蛍…この光景、去年秋田の田舎で体験しました。ゲンジボタルよ、何処へ行く?

得点:5
累積:25
合計:30


5点以上

天布留:「闇がぐにゃり」の感覚、わかる気がします。すごい表現ですね。
土羊:蛍狩りに行くと思わず足元がグニャリ。情景が浮かびます。

●●●負け越し●●●

得点:6
降格:5+1
累積:239
合計:233


7点以上

日曜生:コントラストが上手いと思いました。滑稽さと孤独感、光と暗さ、ひらがなと「闇」の文字の対比。笑いながら涙を流すような感情を思い起こしました。「孤蛍」はちょっと読みにくく、「孤」でなくても伝わるくらいかと思います。
風花:我が孤独をユーモラスにうたっている。
阿美土:ほっほっとリズムがよく、夏の宵の風情があります。

得点:6
降格:5+1
累積:284
合計:278


7点以上

舟酔:子供の頃か連日連夜蛍狩りに夢中になった記憶がよみがえります
冬樹:解りますねぇ。こうした多くのことを語らないシンプルな句、とても好感がもてて私は大好きです。
天布留:田舎の闇は、まさしく宙を歩いている感じがします。
三丁目:幻想的な情景に身をおいた、浮遊感が心地良い。

得点:5
降格:3+1
累積:140
合計:136


6点以上

冬樹:実際は、蛍が闇を集めてくる訳ではありませんが、俳句の表現としてはこうした見立ての方が圧倒的に魅力的ですよね。既に人口に膾炙されている先哲の名句かと見間違うほどの傑作です。
素松:闇を集めるという所が好きでした。

得点:5
降格:3+1
累積:167
合計:163


6点以上

風花:鈴木翁二のマンガの世界を思った。
はじめ:マッチ箱だんだん世の中から消えていきますね。
木古里:儚い蛍をこわごわと扱う様子が好きです。昭和な感じが気に入りました。

得点:4
降格:5+3
累積:437
合計:429


7点以上

鷹目:瀬戸内の海には、盆栽のような無人島が点在しています。夜になると、光る海に闇の穴が開いているように見えたりして、そのうっすらとした不気味さを思い出しました。
木古里:蛍にまつわる死のイメージは何故か戦争のイメージですね。悲しい時代を思い浮かべました。

得点:4
降格:2+1
累積:123
合計:120


5点以上

黒子坊:金魚から見てもタバコの煙はやっぱりプカプカしてるのでしょうか。のんびりしてて好きです。
金太郎:なんでもない感じをなんでもなく表す。これってで きそうでなかなかできないです。こんな風に肩の力を抜いて俳句がつくれるようになりたいものです。

得点:4
降格:3+2
累積:492
合計:487


6点以上

蠱冬:善福寺川という、身近な地名に風情を感じます。善福寺川にもいるんですね、蛍。
舟酔:ふーん、ああそうか、一匹でもいるだなぁって、うれしくなりました。
小酔:あり得ない光景とは思いますが、さらっとした鉛筆スケッチのようで気に入りました。善福寺川を渡る孤独な蛍は、如何なるものや?。

得点:3
降格:5+4
累積:192
合計:183


7点以上

緑地:息をひそめ、固まる二人のシルエットが美しい。

得点:3
降格:2+2
累積:174
合計:170


5点以上

小石川・三つ名詞が絡み合い、夏の宵のしみじみとした情緒が。
土羊:音が良い句です。私が嵯峨野の夕べを無知なのが残念。

得点:3
降格:3+3
累積:118
合計:112


6点以上

めだか:間違っていたら失礼ですが、お孫さんと縁日に・・・という景色が目に浮かびました。
珍念:そして、無駄なお金をいっぱい使ってしまい……、母親が嫌な顔をする
小石川・“狙う”の一語が、今の日常をパッとしたものに変えましたね。

得点:2
降格:1
累積:0
合計:-1


3点以上

孤風:縁日生まれ、結構長寿、夏が好き

得点:2
降格:1
累積:-1
合計:-2


3点以上

阿美土:闇に乗じ修羅場が浮かぶ。奇奇怪怪、ぞっとして夏中もってこいですな。

得点:2
降格:5+5
累積:193
合計:181


7点以上

利 根ノ雫:誘われてに誘われて選句一票
金太郎:特別な感じはしないのに、どうしても心に引っかか る。なんでだろう。最初から最後まで何回読み返しても、はっとする感 じがする。

得点:2
降格:5+5
累積:366
合計:356


7点以上

与作:女性のイメージの出目金に美男をもってきたのがうまい。
蠱冬:私はグロテスクと感じてしまうのですが……世の中いろいろだから面白い。のかも。

得点:1
降格:3+5
累積:470
合計:462


6点以上

日曜生:蛍を見たあの夏から何年振り、フラッシュバックと蛍の乱舞で目眩がするよう、そんなふうに読み取りました。頭上に夜空、宇宙があるのが感じられました。

得点:0
降格:2+5
累積:309
合計:302


5点以上

幻灯齋:見立てがgood! 思い入れはあろうかと思いますが個人的には「軽き命」と言い切らない表現が望ましいと思いますが。。。

得点:1
降格:1+4
累積:39
合計:34


5点以上

素松:可愛らしい浴衣姿が目に浮かびました。

得点:0
降格:2+5
累積:109
合計:102


5点以上

得点:0
降格:2+5
累積:75
合計:68


5点以上

得点:0
降格:4
累積:30
合計:27


4点以上

得点:0
降格:3
累積:-7
合計:-10


3点以上

降格:10
累積:-8
合計:-18


3点以上

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