第73回春・8月場所の1  平成20年8月1日〜15日
 お題は【トマト/海月】でございまぁぁぁ〜す!
優勝
幻灯斎関
長い、長い闇を抜けやっと今場所優勝させていただく事が出来ました。
後から入ってくる関取衆にどんどん追い越され、かつて一度もこの栄誉を味わう事はありませんでした。
ここのところ大関、関脇、小結とじり貧の一途をたどっており、優勝どころか入賞すら縁遠いものとなっていました。
今、やっと一筋の光が見えて参りました。
来場所以降も初心を忘れず、かつての地位に復帰できるよう稽古に励む所存です。
改めて各関取衆にお礼申し上げます。ありがとうございました。

優勝

優勝:10
得点:21
累積:278
合計:309


6点以上

緑地:涼しさと気持ちよさが素直に伝わってきます。美味そう。
草千里:「たらいにトマト」定番のパターンのですがこのトマトを一番食べたいと思った(笑)
佳:湧き水とたらい。里帰りでしょうか、田舎の風景の中でしょうね。トマトはもぎ立てでしょうね。美味しそうです。
天布留:とても涼しげな様子。冷蔵庫の中のトマトよりおいしそうです。
孤風:何でもないような句だがトマトが一番美味しそうだった。
楽が鬼:湧水に踊らされてくるくると永久運動をしている野菜たち。日本人にとっては瞼に焼きついて離れない原風景のひとつでしょうね。
土羊:トマトを口にするには涼しさが大切。冷たくなったトマトが旨そう。
素松:思わずかじりつきたくなる光景ですね。

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:15
累積:90
合計:110


5点以上

珍念:勝負してんですかね、奴は。
楽が鬼:詠み手が想像を巧みにさまざまな童話世界を描けるのがいいですね。
緑地:まさしく語源の風景。童話の世界。
孤風:矮小なる身を自虐的に笑らっているのか、はたまた逆か、疑問なり。
小石川:月明かりの夜の海、風情が浮かんできます。
酔魚:月夜の海に漂う海月は類想が多いけど、「笑う」が 面白い。
天布留:楽しげで、画に描いてみたくなる光景です。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:14
累積:102
合計:119


5点以上

黒子坊:トマトをもぐ母としっかり育ったトマトの容姿がうまく重なりあっていると思います。
酔魚:昔の母親はみんなどっしりしていたような気がします。
かぼす:長年農家で働いてきたお母さん。帰省して畑にいるその姿を見れば、すっかり年老いて小さくなっている。ただその節だらけの手は力強い。母を想う気持ちがなんともいえません。
日曜生:ずっと農業で生きてきた母親への、賞賛と愛情の思いを感じました。「腰が曲がっている」という表現では切なさが出てしまうところ、いたわり撫でるような「背のまろし」があたたかいです。
利 根ノ雫:近くの農家の人が朝早くトマトをもぎに来ているんですが、光景が重なりました。
楽が鬼:母から背に流れる言葉のリズムが気になるが、農家の母の姿にホッと心が和むこの景色がとても気に入りました。
はじめ: 真夏の畑で力強く働く年老いた母が目に浮かびます

○○○勝ち越し○○○

得点:11
累積:356
合計:367


7点以上

鷹目:電力会社勤務の父は、クラゲが火力発電所の取水口に集まり、異物よけの筈の格子状フィルタでトコロテンのように寸断され取水管に詰まって困る。と言っていた事を思い出しました。タダでは死なない生き物なのですね。
幻灯齋:対極の概念としての分かりやすさから止めよう、止めようと思ったんですが、ついつい入れてしまいした
はじめ:ひたすらふわふわ生き続ける海月には強い意志があるのかも知れませんね
三丁目:わかるようで、わからない諧謔味。いったい、どこで感じたのだろ か。
蠱冬:クラゲは海の水質浄化に役立っているとか。確かに硬骨漢なのかも。

得点:10
累積:263
合計:273


7点以上

笑い猫:とりたての輝き!トマトの赤が目に染みます。ありし日の(上井草&善福寺)区民農園が懐かしい。
土羊:緑から赤への変身。夏の陽光をさっぱりと感じさせていただきました。
夏草:朝のもぎたてのトマトはほんのり温かくて、陽の光をまとうているようであります。
小酔:「まとう」がしゃれてます。トマトの赤は陽の光ですね。
素松:トマトは夏の日光の産物のような気がします。
日曜生:朝採りの、フレッシュな勢いを抑えて、「まとう陽の光」で穏やかな喜びを感じました。朝食の支度をする、まだ静かで、少しひんやりする台所を思いおこします。

得点:10
累積:170
合計:180


5点以上

風花:『トマトの山踊る』とはどんな状景かと思いますが、強烈な色彩と活気が感じられる。
夏草:ベネチアに行ったことありませんが、トマトの鮮やかな色合いとヨーロッパの市場の雰囲気が鮮やかに目に浮かびます。
阿美土:長い歴史を知る赤いとまと。情熱のとまと投げ祭はイタリアだったかなあ。
値札:ベネチアのトマトが食べたくなりますね
三丁目:山積の下から一個引き抜きたい欲求にかられる句。陽気な人々の 顔、楽し気な市場の気配が伝わる。
めだか:旅情ですね。ベネチアの市場で実際に見てみたいですね。

得点:9
累積:68
合計:77


5点以上

小石川:悠々と、そして遊々とした時間を愉しむことができました。
小酔:「海になり」と言い切ったところが見事。確かに「水母」を見つめていると、海に同化してしまうような感じです。
利根ノ雫:何か癒されます

得点:9
累積:233
合計:242


6点以上

酔象:少年の入り口にいる子の生命力が漲っている、叱られようが何する者ぞガンガン進め、応援するぞ
値札:トマトは青トマトですね
めだか:夏休みの子供…?私にもそんな経験があります。
風花:『焼けし道』という導入がいいですね。

得点:8
累積:217
合計:225


6点以上

かぼす:広い海面に浮かぶ海月のゆったりとした動き、月の光を受けて姿を現し、そしてまた暗い海に溶け込んでいく…海月の大きさも伝わってきます。
幻灯齋:芒洋の大きさがいいですね。輪郭が海の青さに溶け込んでいく透明感を感じます。
土羊:見えそうで見えない海月の表現が妙。
珍念:それでも、溶けてなくなったりしない不思議。

得点:8
累積:302
合計:400


5点以上

夏草:まんまるのトマトと鋭利な刃物、これぞ二物衝撃の極致という感じですね。
鷹目:無意識のうちに指の腹で確かめる研ぎあがりの感触。かすかな鉄の匂い。それに混じりながらやがて圧倒していくトマトの匂い。官能的です。
小酔:真ん丸のトマトと、それを断ち切る包丁の対比が素晴らしい。
小石川:トマトを切るまな板に広がる小宇宙、新鮮な香りが漂ってきますね。

得点:7
累積:163
合計:170


6点以上

日曜生:満月が海に映る、ちょうど光の一帯の中で、海月がきらきら光りながら戯れるように群がっている。紺碧と白と光の幻想的な絵のようです。実は海月は水族館でしか見たことが無いのですが、いっそ写実ではないまま、イメージの世界を美しく高めてくれました。
舟酔:実際に見たのではなく、イメージなのでしょうが、似た句が多い中で一番シンプルでキレイです
孤風:海月海月海月月影海月オセロのようだ。

得点:7
累積:34
合計:41


5点以上

冬樹:最初、「トマト」を「大陽」に見立てるのは、先例がかなりあるのでは・・と思っておりましたが、結句の「丸かじり」に至り、そんなことはどうでもいい、と思えました。豪快さと爽快感が伝わってくる秀句ですね。
風花:単純で率直なうたいかたが好ましい。
笑い猫:「トマト太陽」の語句が気になりますが、たしか「太陽トマトラーメン」ってのもあるし…「丸かじり」だから、ま、いいか。

得点:5
累積:213
合計:218


5点以上


舟酔:トマトの存在感ずっしりです。トマトソースにしたいトマトですね
金太郎:豊満。酸いも甘いも。トマトがプンと匂い立つやう です。
幻灯齋:熟すまでには色々な経験をつまなければおいしくはなれません。酸いも甘いも辛いも苦いも。。。で、艶やかに、艶やかに。

得点:6
累積:30
合計:36


5点以上

素松:「漂えど沈まぬ」良い言葉ですね。
三丁目:油断して刺されて沈まないことを祈ります。

得点:6
累積:487
合計:493


6点以上

阿美土:がぶりっ。熟した真っ赤なトマトが弾け飛ぶ。田舎の子らが山並をバックに笑い合う風景が浮かびます。
値札:このトマトはちょっと時間のたったトマトですね
黒子坊:漢字やリズム感の難しさは感じたものの、食う側も食われる側も「破顔一笑」な情景が強く残りました。

得点:6
累積:-2
合計:4


3点以上

金太郎:いい意味での異物感が、強烈な存在感を放ち、その人にとって本質的であると感じました。
酔象:時代がかっているが鮮烈な心象風景だ、水死体の文字が強烈である、それは自身なのだろうが、もうひとひねり欲しい、死体の表情がみたいというのは欲張りか?
鷹目:。たまに感じる夜の海の不気味さは、生命の豊穣さゆえでもあるのですね。
草千里:姿が透けていて曖昧で不気味な存在の海月と死体が妙にマッチしていてとても気になりました。

得点:4
累積:-18
合計:-14


3点以上

佳:海で泳いだ子供の頃の夏と、少し年をとって疲れている夏と。そうそう、海月みてると癒されますね。
黒子坊:年月を経た穏やかな幸せが伝わってきます。私の知る既婚者の談は「今が棘」だそうですが、まだまだ若いということでしょうか。

得点:4
累積:19
合計:23


4点以上

天布留:「透けて漂ふ」なんとも美しいです。
利 根ノ雫:海月って透き通っていて不思議な生き物ですよね
佳:綺麗ですね。透けている海月だから、海の色は綺麗であってほしいですね。「碧海」に思いをはせつつ読みました。

●●●負け越し●●●

得点:5
降格:3+1
累積:181
合計:177


6点以上

はじめ:「時々は」でそれは癒された時なのだろうと伝わってきます
冬樹:ひょっとして、山形にある鶴岡市立加茂水族館のことでしょうか。ここのクラゲの展示種類は世界一だそうで、先日写真集も出版されましたが・・まあそれはどうでもよく、この句、ノホホンとした雰囲気に好感が持てます。

得点:4
降格:2+1
累積:73
合計:70


5点以上

珍念:なんか、密かにガッツ出してる感じがいいですね。。
草千里:食べごろのトマトはそのままでも皮が剥けますよね、美味しそう。

得点:3
降格:10+5累積:635
合計:620


8点以上

蠱冬:青空と赤いトマトの対比がいかにも夏。素直さが気に入りました。

得点:3
降格:3+2
累積:462
合計:457


5点以上

めだか:「野」がちょっと抵抗あるんですけど、遊び疲れて帰り道の子供の情景を想像しました。

得点:3
降格:5+4
累積:183
合計:174


7点以上

蠱冬:家族を思うお母さんの気持ちが透けて見えるような。優しい句ですね。
かぼす:これはもしかしたらお父さんが子のためにつくったお弁当かなと思いました。今日も暑くなりそうだ。がんばれよ息子、と子を想いながらプチトマトをお弁当箱に入れるエプロン姿のお父さんが浮かびます。

得点:2
降格:1
累積:-10
合計:-11


3点以上

酔象:この子は冷えていない、HOTな子だ、弾ける力を秘めている、ただ、駈け去りの姿は小さくなって弱い、こちらに近づいて、表情を大きくみたかった
舟酔:なぜトマトなのか解らなかったのですが,まっ赤な顔のトマトの子が浮かび選びました。可愛いです。

得点:2
降格:2
累積:6
合計:4


4点以上

酔魚:黒澤清の『アカルイミライ』という映画のことで しょうか。強い印象が残っています。エンドロールという言葉に一寸違 和感を感じました。
緑地:見渡す限りの海月の大群は確かにそう見えるかもしれない。幻想的。

得点:1
降格:3+4
累積:136
合計:129


5点以上

冬樹:この句、結句で「海月見る」と主観を述べたところが惜しいと思います。例えば、下五を「ゐる海月」あるいは「海月かな」と客観に徹したならば、さらに良くなったかもしれませんね。

得点:1
降格:3+4
累積:107
合計:100


5点以上

阿美土:熱に任せ突っ走ったあの頃。青き思い出あったなあ。

得点:1
降格:-2
累積:-1
合計:-3


3点以上

笑い猫:そうそう、トマトは太陽をイッパイ浴びなければ甘くなりません。酸っぱいのは苦手です。

得点:1
降格:3+5
累積:183
合計:173


6点以上

金太郎:何度も読み返す中で、遠い記憶を呼び起こされる、ノスタルジーが、とても自然に表れていると感じました。

得点:0
降格:2+5
累積:112
合計:105


5点以上

累積:120
合計:


5点以上

届出休場

 

降格:10
累積:242
合計:332


7点以上

無断休場

降格:10
累積:429
合計:419


7点以上

無断休場

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