第74回・阿佐ヶ谷俳句草相撲 8月場所の2
お題は
「いちじく」「残暑」でございまぁ〜す
優勝
舟酔関
余り自信がなかったのでよけいうれしいです。
ありがとうございます。
こちらはきのこの季節になりました。せっせと採って東京に運ぼうかと思っています。

優勝

優勝:10
得点:21
累積:177
合計:208


5点以上

小石川:下五の秀逸、どうしようもない田舎の午後がおおらかにさえ感じられます。
酔象:ジャンゴな感じが面白い。人はいない、犬もみえないが、なにやら始まりそうな予感の糞である、まぎれもなく暑い
幻灯齋:季重なりではあるけれどそれを感じさせない強烈さがあります。誰にも邪魔されず、したい場所で思いのままの脱糞。下品さを感じさせないのは何故だ?脱帽です。
値札:犬の糞が乾き切って粉になり、やがて風に舞っていくのでしょう。
楽が鬼:老人ばかりの過疎の村、訪ねてみれば村中午睡。存在感を感じるものといえば陽に蒸され匂いを放っている犬の糞。旅情も何もあったものではない、これぞヤケ糞句。
阿美土:のんびり田舎の気分が出ています。乾く糞のユーモアがさらにいい。
夏草:ひとっこ一人いないから余計に犬の糞が目立つ、そこに目がいく感じがよく出ています。
蠱冬:「村中午睡」の言葉に、誰も出歩きたくないほどの暑さを感じました。

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:20

合計:25


4点以上

珍念:涼しげに聞こえるか、暑苦しく聞こえるかで、精神状態がわかる? 
天布留:修行僧の姿と鉦の音が、ともに凛としている。心頭滅却すれば火もまた涼し。
はじめ:炎天と無念無想の僧の打つ涼しげな鉦の響きの対比は絶妙です。
佳:人の姿が少ない程の炎天の通り、僧のひたむきさが際立ちます。
三丁目:炎天下、鉦の音に一瞬の涼しさが感じられ、町の景色と共に空気感までも伝わる。
緑地:あぶられるような暑さの中の鉦の音がとても印象 的。言葉のリズムが力強い。
孤風:鐘の音は涼やかなのに。修行とはいえ辛くはないのかと問うてみたい。
草千里:12の句と迷ったが、音が聞こえたのでこちらに人を
黒子坊:托鉢の鈴の音に涼を感じるのは、何故か炎天の駅前だったりします。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:18
累積:367
合計:388


7点以上

三丁目:汗だくの情けない惨めな己の姿と心を、晒し首と切り捨てたところにすごさが。言い得て妙。これだから俳句はおもしろい。
夏草:炎天下ではどうにも逃げ場のない晒し首の状態。不条理と諧謔の精神がよく出ています。
かぼす:暑さを晒し首で表したところが面白いです。「我が身ひとつの」ではどうなのかと考えましたが、そうすると胴と首が切り離された感じが出ないですね(笑)。晒し首にされたような、そんな酷い暑さがよく出ていると思いました。
酔魚:炎天下の晒し首という凄惨なイメージを自分に重ねてすごみがある。
楽が鬼:映画の一シーン。場所は大都会の真っ只中。妄執にかられ犯人を追いつめる孤独な刑事がハンカチで首を拭い太陽を恨めしげに睨み付ける、そんなイメージが沸いてくる。酔象:ひとつと言われれば、そりゃそうだろう当然と思うけど、晒し首の例えにまま納得する、これまたジャンゴか
小石川:「晒し首」いいですね。真昼の暑さは、これを諦めて受け入れるしかありませんね。
阿美土:晒し首が強烈。じりじり頭から焦げていく。
風花:炎天下、汗だくの我身はさらし者のごとく...

○○○勝ち越し○○○

得点:13
累積:120
合計:133


5点以上

めだか:つい先日飛行機に乗ったので、我が家はどのあたりかとまぶしい外をのぞいている様子がよくわかります。
黒子坊:先祖の穏やかな視線を感じる山間の里帰りを感じました。
黒髪:里帰り先は、暑い国だったのでしょうね。セミや水遊びする子供たちの姿も見えてきそうです。
鷹目:画き割りのように立派で嘘くさい積乱雲を眺めながら、やがて降り立つ飛行場の白いコンクリート。しばらくそこを歩かされる。地元ではないですが、かつて種子島へ降りた時のことが思い出されました。
佳:その炎天さえも楽しみにしているような、里帰りの伸びやかな心を感じました。
舟酔:のぞいた下は燃える大地か青い海か。開放感100%の夏ですね。

得点:11
累積:42
合計:53


5点以上

風花:サラリと一気に詠んだ感じがいい。
笑い猫:銀座ライオン本店で、つい最近この情景見たような…ウズベキスタンの女の人のようでした。
黒子坊:ビールでヒゲをつくるほの白き淑。僕はわりと好きです。
天布留:おいしそうに飲んでいる姿が浮かぶ。ユーモラスで楽しいです。
はじめ:素直に詠まれていてビールがうまそうです。
利 根ノ雫:淑女の唇に白ヒゲが雑妙です
めだか:その姿を目に浮かべてみたらおかしくて笑ってしまいました。

得点:10
累積:493
合計:503


6点以上

阿美土:城砦の忌まわしい歴史とぬるさが夏のたまらない熱さを象徴している。
小酔:読書に没頭し手にしたビールがぬるくなる。倫敦塔としたところがニクイ。ぬるいエール。昔ロンドンヒースロー空港で残った小銭を使い切るため一番安いエールを飲んだけど、やはりぬるく好みではなかったことを思い出しました。
舟酔:異国の酒場でひとり飲むぬるいビールにつまされます
風花:異国での孤独をぬるいビールでうまく表現。

得点:10
累積:70
合計:80


5点以上

黒髪:高校球児ですね。本塁を目指して、ダイビングできる高校生。その一生懸命さと熱意をいつまで忘れずにいられるのでしょうか。
天布留:甲子園でのこのシーンには、けなげさを感じました
はじめ:夏の甲子園そのものですね。
草千里:夏の甲子園、オリンピックソフトボール熱闘をたたえます
素松:野球を題材にした句はとても好きです。

得点:9
累積:117
合計:126


5点以上

緑地:モーレツな暑さのなかでそこだけのんびりとした 温度の違いが面白い。
小酔:炎天を間接的に表現したところがヒネクレテいて気に入りました。炎天下働く人様を軒下のノラは同情したのか軽蔑したのか無視したか。
利 根ノ雫:我が家は野良猫が留守番をしてくれます
木古里:涼む軒のあるような家にはノラが似合いますね。猫のふてぶてしさが気に入りました。

得点:8
累積:242
合計:250


6点以上

舟酔:夏でも一転し、寒くなる沢。釣れましたでしょうか?
草千里:音感が良いの情景を思い浮かべるとその瞬間が見えた
三丁目:「竿とウキ」は、なぜ分けたのか、なぜカナなのか疑問ありですが、釣り上げた瞬間の醍醐味が伝わる「炎天裏がえり」で戴きました。
鷹目:暑さになにもかもが静止してしまった午後、かすかな震えから一気に世界が動き出す。コントラストが鮮やかです。

得点:8
累積:175
合計:183


6点以上

値札:5分前という言葉が生きていきます。恐ろしいですね。
土羊:忘れてはならない夏の出来事。時間を止めたのが素晴らしい。
かぼす:炎天と原爆はなぜかイメージが結びつきます。蝉の鳴き声ばかりが聞こえる暑い昼、あの日――。すでにこれから起こることを知っている作者は緊張感をもってそれを見つめている。こちらにもその緊張が伝わってくるようです。
めだか:今年も8/6頃は猛暑でしたね。平和を祈るばかりです。

得点:7
累積:170
合計:173


6点以上

日曜生:酷暑の苦しさを言わない、こういう気付きが素敵だと思います。日差しの強さが「音を立てる光」ならば、その音色を感じてみたくなりますね。
珍念:痛いんですよね、この音がまた。アー暑い。
冬樹:そうですね、真夏の大陽の光には音さえ感じますよね。私は、漆黒の闇にも音を感じます。
夏草:そう、光が雨のように音をたてて降ってくる感じってありますわな。

得点:6
累積:129
合計:135


5点以上

金太郎:全てを言い切っている。その時代、その夏、少年は、一度終わるのでしょう。
利根ノ雫:無になって改めて考 えさせられます

得点:6
累積:100
合計:106


5点以上

木古里:自分の影をひたすらに眺めるしかない待ち時間。誰をお待ちなんでしょう?
小石川:炎天のやりきれなさが、あっけらからんと描かれている感じです。
佳:時間の感覚も無くなってしまいそう。倒れないで下さいね。

得点:6
累積:77
合計:83


5点以上

孤風:元気があって宜しいっ!!!。飲み過ぎ注意!!! (椎名誠・談)
幻灯齋:うがった見方をすれば現状俳句へのアンチテーゼか?ここまで俳句らしくなければきっと何かあると思い、抜いてしまいました
金太郎:汗だくで、いったい何を作ったんでしょうか?気になります。今度おしえて下さい。

得点:5
累積:400
合計:405


5点以上

金太郎:やっぱり日本のビールでしょう。私はキリンです。 日本の夏、キリンの夏。
かぼす:オリンピック公式スポンサーのビールのCM(サントリーではなくサッポロかアサヒ)にもなりそうな作品。スパッとキレがよく、夏そのままのイメージが大きく伝わっていいなと思いました。
黒髪:ビール会社の宣伝コピーになりそうです。瓶ビールをドンと置き、コップに手酌で和製ビールをのんびり飲みたくなりま した。この場合、緑色をしたキリンのハートランドではなく、茶色の瓶 が似合います。
緑地:何だかよくわからないのですが、とにかくこの言 い切りようが気持ちよい。独りよがりのような気もしますが。

得点:5
累積:-11
合計:-6


3点以上

蠱冬:昔の冷蔵庫は今のように大きくないし、性能もよくなかった。子供のころを思い出しました。
土羊:今時では無い光景でしょうか。ドラマのようで楽しい句。
小酔:一昔前のサザエさんの風景を思い出した。ビンビールの時代、氷の冷蔵庫の時代、外面の良い父が突然連れてくる来客。その感じうまくでており川柳風だが気に入り申した。

●●●負け越し●●●

得点:5
降格:10+3累積:635
合計:622


8点以上

笑い猫:上野公園交番手前(噴水の側)で、つい最近この情景見たような…でも、影は長かったかな?
素松:子供の時はあのお坊さんがとても怖かったです。

得点:5
降格:3+1
累積:217
合計:213


6点以上

日曜生:炎天に焼かれ、眩しい道を睨んで歩いていく。身体の危機を感じながら、自分の影の鮮やかさに励まされる。戦地の兵士の映像を思い起こすような、生が浮き彫りになる句と読みました。天と地と自分とその影、根源的すぎるほどのモチーフを置きながら、「濃かりけり」とだけ言った、心の静けさがいいと思いました。
酔魚:孤影焦天(シャレなんですが)

得点:5
降格:5+2

累積:232
合計:325


7点以上

土羊:一番、炎天下に感じました。
幻灯齋:そんな馬鹿なと思いつつ、想像を絶する炎天下では脳のメルトダウンもありえるかも。熊谷の住人も真っ青です。
珍念:ただでさえ少ない脳ミソが、今年もまた減りました。

得点:5
降格:5+2
累積:273
合計:266


7点以上

冬樹:殺人の動機を「大陽のせい」と答えた「異邦人」の主人公ムルソー。「ムルソーとは俺のことだ」と言わんばかりの気迫をこの句には感じます。中七、下五の句またがりも、不安を煽る演出として非常に効果的ですね。
孤風:都会はアスファルト砂漠なのですね。
木古里:千切れたようなリズムはまさに暑かったからなのでしょうか?

得点:4
降格:3+1
累積:180
合計:176


5点以上

酔象:山にはまった者としては思わず取っちゃう堂々とした句。槍を制覇、まさにこうありたいものである(本生の古いCMを思い出した、ヤマちゃん佐藤允だ)
酔魚:たしかに美味そう。でも、槍の頂上にビールの自販機があるなんて!
蠱冬:夏山の光景でしょうか。こんな気持ちいいことがあるのなら、登山も楽しそうですね。

得点:3
降格:3+3
累積:309
合計:303


6点以上

鷹目:自分にとっての「東京」の原風景でした。音的にも字面的にも強力な韻に記憶を呼び覚まされました。

得点:3
降格:2+2
累積:457
合計:453


5点以上

素松:一度は見てみたい景色です。

得点:3
降格:1
累積:4
合計:3


4点以上

笑い猫:先日はあまりに暑いのでハチ公から離れ、東急東横店西館の軒下で彼女を待ちました。
冬樹:真夏の午後1時の待ち合わせに、彼女が30分経っても現れない?うーん、私ならとっとと帰っちゃいますが・・。「ハチ公前」が想像をかき立てさせてくれます。●冬樹:真夏の午後1時の待ち合わせに、彼女が30分経っても現れない?うーん、私ならとっとと帰っちゃいますが・・。「ハチ公前」が想像をかき立てさせてくれます。
楽が鬼:待ちぼうけもこんな陽気の中では腹が立って帰りたくなるでしょうに、よほど大事な人との約束なのでしょうね。きょろきょろと人待ち顔のあなたに同情しきりです

得点:1
降格:3+5
累積:110
合計:102


6点以上

日曜生:父の田舎の高崎観音、見たのは小学生の夏休みでした。出来立てのように輝く大きな観音像が恐いくらい綺麗でした。その土地にしかないものを詠んだ句を鑑賞するのは難しいと思っていましたが、こんな楽しさですね。あの夏休み、思い出させてくれてありがとう。

得点:1
降格:2
累積:4
合計:2


3点以上

値札:北斎画が夏の暑さに試されている感じがします。

得点:0
降格:3+5
累積:218
合計:210


5点以上

得点:0
降格:2+5
累積:105
合計:98


5点以上

得点:0
降格:4
累積:23
合計:19


4点以上

得点:0
降格:-3
累積:-3
合計:-6


3点以上

無断休場
降格:10
累積:419
合計:409


6点以上

無断休場
降格:10
累積:174
合計:164


6点以上

無断休場
降格:10
累積:36
合計:26


4点以上

無断休場
降格:10
累積:-14
合計:-24


3点以上

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