第75回・阿佐ヶ谷俳句草相撲 9月場所の1
お題は
「残暑」「いちじく」でございまぁ〜す
優勝
孤風関
ごっつぁんです。
「なんも言えねぇ」は常勝を求められ、それを叶えられる天才の言葉で したが、
非才で小兵の力士もまた「なんも言えねぇ」と思ったのでした。
とにかく選んで下さった方々、ありがとうございました。

優勝

優勝:10
得点:22
累積:98
合計:130


5点以上

蠱冬:実家のオヤジ犬がまさにこんな感じ! 久しぶりに会いに行きたくなりました。
利根ノ雫:夏の暑さを通り抜けた老犬の姿が目に浮かびます
酔魚:本当に犬は暑そう。老人も舌出して寝てます。
はじめ:一物仕立ての名句です
天布留:老犬は、親或いは、おのれ自身でしょうか。避けがたい将来の図を思い、身につまされます。
鷹目:秋がくるのを待つのか、暑さをやり過ごすのか、ひとり季節に向き合う凛々しさが感じられました。
黒子坊:伏して動かぬ、まさにそんな感じです。近年の猛暑は人犬問わず堪えます。
珍念:居るんですよ、こんな犬、近所に。この夏を乗り切ってくれ。
冬樹:我が家では、この残暑の折、老夫婦も老猫も、皆伏して動けません。

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:16
累積:106
合計:127


5点以上

黒子坊:この夏は忙しかった・・・小職そのものです。
酔魚:「精勤」はいけません。暑いときは「冷金」です。
舟酔:15句の句との対照がおもしろかったです。そうですね。今年の夏はもう来ない。
土羊:働くことへの溜息が残暑なかで増幅していく感じが伝わります。
三丁目:でも、今日もまたせっせと汗を流す。ああ無常。
緑地:心の動きようが面白い。自分を笑う真面目さがとてもいい。真似できない。
孤風:生まれついての怠け者、暑けりゃ直ぐに日和ります。
日曜生:夏休みもとらずに頑張った。よくやった。そしてみんなが日焼けして戻った頃、旅に出たくなる。この人私に似ています。
小石川:「ふと悔いてみる」の言葉に、句作者の人柄が偲ばれます。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:14
累積:135
合計:152


5点以上

佳:蜩の鳴く中、固く閉じた口元とまっすぐな視線。黙礼する二人のドラマを想像したくなります。
緑地:いつもの墓参、いつもすれ違う人。他人ではあるがどこか戦友のよう。
蠱冬:原爆忌、墓参り、御巣鷹山……。口に出さずに祈るからこそ届く言葉もあるのかも。
天布留:戦争を知らぬ者でも、無駄死にした多くの人を思うとやるせないです。
かぼす:先日アフガニスタンで亡くなられた人を思い出しました。深い悲しみ、悔しさといった思いがこもる敬礼にぐっときます。
土羊:黙礼する人の表情を想像すると面白い句です。
利 根ノ雫:毎年暑い日の出来事として胸に残ります

○○○勝ち越し○○○

敢闘賞:3
得点:12
累積:453
合計:468


5点以上

風花:「机上の残暑」というのがおもしろい
かぼす:放っておかれた万歩計と取りました。この夏「やる気はあるんだけど暑くってさぁ」と言い訳する人がどれだけいたことでしょう。感覚的にしっくりきました。
幻灯齋:残暑を万歩計と言うデジタルの世界に見つけた視点がいいですね。
木古里:残暑厳しい中あるいたきょりは?数字をみて一日の暑さを思い出してる様子が好きです。
酔象:机の上の残暑。見えるかのようなすてきな言い回しである。散歩は夕方がいい、深い秋が近づく。
金太郎:万歩計ってすごくがんばってる感じしますよね。私なら机の中です。

得点:11
累積:25
合計:36


4点以上

阿美土:深夜の読書、ぞくぞくするよな展開にぬめりと舌触りのあるを。益々のめり込む様が浮かぶ。
値札:カサリという音とイチジクの割れる音がぴったりです
土羊:とにかくシャレています。素晴らしい。
楽が鬼:昔小さな家の小さな庭の縁側で座布団枕に本を読む少年、枕元には手拭い、縁側の石には下駄、そして見上げるといちじくの木。そんな夏休みの終わりの情景を思い出す。

得点:8
累積:388
合計:396


7点以上

小酔:人名4人で「人」かと考えたが、時節柄賞、北京五輪全漢字賞で2ランクアップしました。経時的には野口が先で土佐が後と考えたが、音のリズムからすれば土佐野口の方が23,43,23で良く、なるほど膝を叩いたのでゴンス。
値札:たしかにみんなざんしょざんしょざんねんしょです
素松:見た時のインパクトもあり面白かったです。
黒髪:面白いです。北京では、女子ソフトの決勝が心に残りました。

得点:8
累積:266
合計:274


7点以上

素松:食べてみてやっと意味が分かりました。
木古里:無花果と聞くと何故か淫靡なイメージを思い浮かべます。それにぴたりとはまってきました。
日曜生:花が無いと言われるいちじくに、隠されていたかのような鮮やかな赤。実を割る度の驚き・感動を詠まれたところ、俳句らしい視線でいいな、と、思いました。(僭越ですが、)中七を他の言葉で昇華してはいかがでしょう。例えば、が思いつきませんが。

得点:8
累積:133
合計:141


5点以上

金太郎:杉並区民の季節感がそこにはあります。ありそうななさそうな、あってもべつに驚かなそうな。
孤風:小役人なんてもなぁそんなもんです。器が小さくていちじくひとつ生かす事が出来ない。
珍念:なんか意味深ですな。
小酔:イチジクは本当に潰れやすい。役所前で潰れたところがいいな。何故かというと−−−。
鷹目:いちじくの堅いんだか柔らかいんだかわからない感触。子供心に途方にくれました。

得点:8
累積:210
合計:218


5点以上

小石川:瞬時にして情景が思い浮かぶ句ですね。
金太郎:あちあちの御影石がリアルに浮かびました。先祖も気 の毒に。
笑い猫:残暑の最中、水が湯になる感じを墓場を舞台に表現したセンスがヨイですね。因みにウチの真ん前は墓地です。
値札:シンプルバカでいいですね。

得点:7
累積:225
合計:332


7点以上

楽が鬼:「この木なんの木間借りの木」所詮という言葉が常套句な借家人生の気分が、下五の「かざりもの」で秋を迎える愁いの庭に・・・ばぁ〜〜んと弾けた。
笑い猫:最近、ほんとに無花果の木を見かけなくなりましたが、昔は友達の家の便所の横などにひっそりと佇んでいたものです。
佳:子供の頃、実家にいちじくの大きな木があったので、「借家の飾りもののいちじく」が強い対比で思い浮かびました。郷愁というか、回顧というか。

得点:7
累積:250
合計:257


6点以上

孤風:今年はヘンな天候で一気に夏が終わってしまった。残念。
風花:
楽が鬼:中七下五の言葉の発見が素晴らしいのに、上五の説明で詩心が消え演歌になってしまったのが残念。それがなければ無条件に天にいただきました。
阿美土:秋風が暑さを押しながら遷ろう季節が描がれています。

得点:6
累積:303
合計:309


6点以上

三丁目:大袈裟加減がなんとも凄まじい。これぞ残暑の横綱だ。
冬樹:私の愛唱句のひとつに「戦争が廊下の奥に立ってゐた」という渡辺白泉の無季の句がありますが、この句、白泉の名句を彷彿とさせる力を感じます。口語体も効果的ですね。

得点:6
累積:503
合計:509


6点以上

酔象:きみ、の一言で決まった。山への愛がど真ん中、そこは秋が深いのだ、行きたい
阿美土:さわやかな山野の風景があります。とどかぬ人への思慕かなあ。
かぼす:山好きの友が亡くなったというふうに受け取りました。純文学的な清潔感があります。

得点:7
累積:-6
合計:1


3点以上

珍念:近所にジュースの自販機も無しですかね。
黒子坊:旅先のバスは来ないもの。蝉が喧しい残暑の光景が浮かびます。
佳:山が近くに見えるくらいの田舎町でしょう。ぽかん、とバスを待ちながら夏を見送っている。経験したことがあるように、ぽかん、を感じました。
木古里:待ってる時間って暑いんですよね〜炙られてる気がしますよね。わかります。
蠱冬:ロードムービーの1シーンを見ているよう。ヒグラシの声が聞こえてきそうな気がしました。

得点:5
累積:2
合計:7


3点以上

舟酔:水没すがどうともとれていい味です
鷹目:まさか実話‥‥去り際の一撃。夏の底知れぬ力を感じます。

得点:5
累積:3
合計:8


4点以上

冬樹:少年期を過ごした関西の片田舎には、それこそ「いちじく」は「どこにでも」ありましたが、「美少女」は、そんなに「どこにでも」はいませんでした。この句、作者の意図が読めない所が、逆に惹かれます。
酔象:何度でもリフレインしたくなるようなフレーズが憎い美少女いちじくだ。どこででもむしゃぶりたい
幻灯齋:昔、いちじくはどこの町内にもあったと聞いていましたが、世界中にあるんですね。この句は同じ町内の美少女からアジアへ世界への美少女へとその思いを馳せてくれます。そうなんです。世界中どこにでもいる美少女よ、です。

得点:4
累積:19
合計:23


4点以上

黒髪:素直な光景がいいです。いまのお父さんたちも、子供の字に似せて文字を書いたりするのでしょうか。
はじめ:父親が息子の宿題できるなんてすごいですよ

得点:3
累積:-24
合計:-21


3点以上

小酔:真夜中の「かくれんぼ」という単語が楽しい。残暑も夜中は少しだけ隠れます。
素松:涼しい所を探して転がって行ってしまいます。

●●●負け越し●●●

得点:5
降格:10+3累積:622
合計:609


8点以上

日曜生:本当にもう、疲れましたね。地団駄踏めずに地団駄踏む思い、だけどきっと地団駄踏んだとしても上手く踏めないだろう、この疲れです。苦笑いから「笑い飛ばす」へ。ありがとうございます。(本当はむずがってる子供の句ですよね。これも笑えます)
酔魚:地団駄を踏み違えるというのが、ひとつ判らなかった。「六方を踏み違えたり」じゃどうでしょうか。
風花:滑稽味がある

得点:3
降格:2+2
累積:80
合計:76


5点以上

笑い猫:今年は過ぎ行く残暑を名残惜しむ暇もなく、いきなり秋になってしまった感じですが、いつもの夏なら…好きな句です。

得点:4
降格:2+1
累積:176
合計:173


5点以上

幻灯齋:いちじくの花の見え方をよく捉え、身動きとれぬ石地蔵との取り合せで何かエロティックで悲しげなストーリーを見事に作り上げました。
三丁目:無花果と慈愛の微笑みを秘めた石地蔵が響きあう気がする。

得点:4
降格:3+2
累積:183
合計:178


6点以上

黒髪:刺激的で圧倒的に力強い光景。でも、それほど 毒々しくもなく。文学的でもあります。
小石川:そう、野生の実を食べると、甘さの中に渋いトゲトゲの味がするんですよね。懐かしいなあ。

得点:2
降格:2+3
累積:405
合計:400


5点以上

はじめ:私など果たせぬことが山ほどです

得点:2
降格:1+3
累積:53
合計:49


5点以上

利 根ノ雫:最後のそうめんが気に入りました

得点:1
降格:1+4
累積:83
合計:78


5点以上

舟酔:幸せそうな分だけ「人」になりました。でも私にも笑みがうつりました。ありがとう。

得点:1
降格:3+5
累積:213
合計:205


6点以上

天布留:残暑のなか、病む人の白き顔が涼しげに見える。それがせつないと想像しました。

得点:1
降格:-2
累積:-6
合計:-5


3点以上

緑地:どどど、どんな宴ですか!!!!??

得点:0
降格:3+6
累積:208
合計:199


5点以上

得点:0
降格:2+5
累積:126
合計:119


5点以上

得点:0
降格:3+6
累積:173
合計:164


6点以上

得点:0
降格:3+6
累積:110
合計:101


6点以上

得点:0
降格:1+4
累積:26
合計:21


4点以上

無断休場
降格:10
累積:409
合計:399


6点以上

届出休場
累積:174
合計:


6点以上

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