第80回・阿佐ヶ谷俳句草相撲 11月場所の1
お題は
「七五三」「狸」でございまぁ〜す
優勝
孤風関
選んでいただいたという事は、誇らしい事、嬉しい事より、ありがたい 事だ。
そう強く思うこの慶事でございます。
皆様に感謝です。
そして我が記憶に玉砂利と足跡のイメージを残してくれた熱田神宮にも 感謝です。ありがとうごさいました

優勝

優勝:10
得点:32
累積:160
合計:202
6点以上

素松:子供の見過ごしてしまうくらい小さな所をよく捉えていますね。
小酔:「浅い足跡」が体重と年輪の掛詞になっていて乙なもんです。
与作:幼子の参拝を玉砂利に詠んだのがうまい
風花:着眼点がよいと思いました。
はじめ:中七で情景が浮かびました
土羊:「浅い足跡」オシャレな表現。明るさを感じさせます。
阿美土:幼さを見事に表現している。晴着のあでやかさも浮かぶ。
片手間:小さな足跡が玉砂利というのが、余韻があって美しく、、、。
かぼす:「浅い足跡」が子供の華奢な姿を捉えていると思いました。姿や動きを詠んだ句の多い中、足跡を詠んだことが新鮮でした。
夏草:〈浅い足跡〉と鋭い観察にして巧い。
天布留:子供の軽やかな足取りが見えます。重き足取りの大人にならないで欲しいものです。
日曜生:神社の晴れの雰囲気と、子供の小ささが「玉砂利」できれいに纏まっていると思います。

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:17
累積:46
合計:68
5点以上

酔象:野性の狸である。自然の理を感じる。本来狸はポンポコしてない、してるのはウチのたぬき猫である。
小石川:初冬の山道にころがる、小魚のように細い狸の肋骨。そう、あえかさが伝わります。
三丁目:親爺もめっきり弱っちくなったなぁ〜。親を思う子の心情と読んでみたが…。
舟酔:ユーモラスな残酷物語。イメージが広がります。
値札:狸にも骨があったんです。
土羊:煮ても焼いても喰えない人のささやきなのか。意味深い。
孤風:薄ら寒さが身に染みる感に。
小酔:意味は全く解りかねますが、解りすぎる句より面白いかなというのが選句理由。狸というのは丸っこく太っているように見えるけど意外に繊細で臆病てなことでゴンスか。

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:14
累積:229
合計:246
5点以上

佳:視線の優しさを感じました。年を取って、自分以上に嬉しい存在ができる幸福ですね。
めだか:孫の祝いはひとしおだそうですね。
片手間:今は亡き祖父の笑顔を思い出しました。
小石川:そりゃそうでしょう。さらっとした語感で大らかな気分に同感しきりです。
酔象:爺はつながった命が目の当たりにできて、一番うれしいのだ。あっぱれに明解な句だ。
夏草:我が事より孫の事のほうが嬉しい、そうなんでしょうね。
素松:自分より嬉しい気持ちは本当なんですね。

得点:11
累積:500
合計:511
6点以上

夏草:狸に酒に山、日本昔話のような可笑し味があって佳い。
天布留:狐狸は住職でしょうか? 
阿美土:ユーモラスで微笑ましい。紅い顔の狸がいそうである。
素松:狸と酒はよくマッチしますね。
はじめ:狸の句では上出来です

○○○勝ち越し○○○

得点:11
累積:180
合計:191
5点以上

幻灯齋:なんで七五三に知らない女と手を繋ぐのかわかりませんが、何か曰く言い難い反社会的な匂いのする背景を感じてしまいました。
笑い猫:まったく意味不明だが、不気味でそそられる。
かぼす:七五三の化粧をしていつもと違う娘を「しらぬ女」と突き放したところは、将来の花嫁姿とダブらせてフクザツな気持ちの表れなのでしょうか。それとも単に、「いい女やな〜でへへ」ということでしょうか。前者で選ばせていただいたんすけど。
舟酔:この句はいったい何?不思議です
三丁目:誰と誰がなぜ手をつないでいるのか?謎の句。
鷹目:子供が感じる「大人の事情」。彼らなりの気配りがはじまっています。

得点:11
累積:156
合計:167
5点以上

鷹目:祝われる餓鬼の頃から祝う側の親になってもなお照れくさい、七五三という儀式の大団円だと思いました。
三丁目:父親の複雑な笑顔がほろ苦くほほえましい。
楽が鬼:少子化の現代において、めっきり少なくなった我が国のハレの舞台に面映ゆい思いをしながらも若い世代に混じり子を育ててゆく晩婚世代にエールを送りたくなる句です。土羊:嬉しさの中に混在するほろ苦さ。情景がみごと。
天布留:無無しなら、おじいさんと孫の年かっこうが、いまは親子というのが珍しくないですねぇ。
冬樹:子の無き、同じ五十路の男としては、うらやましくもあり、又、多少のご同情を禁じ得ません。お子様のためにも、御身お大切に。

得点:10
累積:189
合計:199
5点以上

黒髪:「♪徳利かついで、どこへ行く。お着物姿のおや じさん。今夜も街で化かし合い?」。想像が膨らむ楽しい句ですね。
緑地:あまりにもきれいすぎる月を見ると怪しさが募りますよね。
酔魚:とぼけた可笑しさが好きです。狸と月夜はつきものなのに、狸は冬で月夜は秋の季語とは歳時記の矛盾だな。
佳:「そろそろと」がいいです。何が始まるんでしょう。「そして」を待つような、童話のような世界がいいです。

得点:10
累積:105
合計:115
5点以上

孤風:子ある者の句と思慮す。我に子無し。故にこの域 に達せず。
酔魚:子供の情景が見事。飴袋を引き摺ってはしゃいでる 様が目に浮ぶ。
珍念:なぜ、千歳飴はあんなに長くて、虫歯を誘発するように出来ているのか!? そして、なぜ千歳飴をなめると歯のかぶせモノが取れるのか!
利 根ノ雫:よくこういう光景がありますよね
阿美土:観察眼が鋭いですなあ。確かにあれは引きずる。自分で持ちたいんだよね。

得点:8
累積:118
合計:126


5点以上

黒髪:慣れない背広姿で胸を張っているのは、子供を連れてきたお父さん。そんな感じがしました。
はじめ:就活の頃には慣れるでしょう
めだか:ネクタイなんかして子供も晴れがましさを感じるのでしょうね。
佳:きっとこの子供は、父親の背広姿を、すごくカッコいいものだと知っているんでしょう。子供でも男ですね。

得点:7
累積:155
合計:162
5点以上

鷹目:こういった説得力のない平常心をいつか身につけたいものだと願っています。
幻灯齋:泥舟、どこ吹く風といかにもありそうな言葉が並んでいますがことわざにありそうな調子の良さでいただきました。
与作:世相がよく出ています。
利 根ノ雫:ユーモラスがあっていいですね

得点:5
累積:16
合計:21
4点以上

利根ノ雫:昔の自分の写真を思 い出しました。
楽が鬼:古い写真が色褪せ寝ぼけるのは写真技術の未熟な時代の反映で、中原中也の詩に「黄色い戦争ありました」を思い出す、当たり前をすんなりい言い切ったのが手柄。
風花:古ぼけた写真、うちにもあります

得点:5
累積:113
合計:118
5点以上

冬樹:「そうなんですか・・」と言うしかない、ただの報告俳句スレスレの際どい句ですが、修飾を一切排し、ストレートにすっとぼけたところが、逆に俳句としての魅力を喚起させていると感じます。
黒子坊:一体誰のことでしょう?わからないのですが笑ってしまいました。
黒髪:「北6丁目なら狸が出そう」「いや、狸の置物が ある家のことだよ」「狸に似た夫婦のことじゃない?」などなど、これ また想像が膨らみました。

得点:4
累積:14
合計:18
4点以上

日曜生:板につかない正装の、滑稽さとおかしさを楽しみました。「困惑顔の」と、「慣れぬ背広」も捨てがたかったんですが。ストーリーの想像が広がっていったので、これを選びました。背伸びした子供の、緊張感がさわやかです。
与作:正装にちょっと緊張気味の感じがでてます。

●●●大関負け越し●●● ●

得点:4
降格:10+4
累積:636
合計:622
8点以上

黒子坊:玉砂利と笑顔がうまく重なっていて子供の無邪気な様が浮かびます。明るく爽やかな句でいいですよね。
値札:フルコースお色直しの七五三の時代に古典的でいいですね

●●●関脇負け越し●●● ●

得点:6
降格:5+1
累積:366
合計:360
7点以上

楽が鬼:へっちゃらへっちゃらと阿漕な木っ端役人ども。煮ても焼いても食えない奴ら「悪いヤツほどよく眠る」。世相見立冗句は、はまるとひとり笑いも出るおもしろさだ。
かぼす:山焼き、山火事?捕まって焼かれて狸汁にされちゃうのか?よくわかりませんが、狸の逞しさが感じられていいですね。作者自身もへっちゃらさ〜、とがんばっているようで応援したくなります
珍念:心頭滅却しているのか、厚顔無恥なのかわかりませんが……。
酔象:「へっちゃら」という言葉がとにかくいい。いまこんな化け狸がいなくなった。

得点:4
降格:5+3
累積:418
合計:410
7点以上

孤風:ちっちゃくたってお姉ちゃんなんだからさ。五歳 は我関せずと走り回るのであった。
片手間:カメラを持って構えた父や、祖父母とかのてんやわんやの一日が目に浮かびます。
めだか: 頼もしい7歳、3歳では飽きてしまうのですよね、七五三。

●●小結負け越し●●●

得点:5
降格:3+1
累積:352
合計:348
6点以上

値札:水飴になったあとに元に戻れるんでしょうね
緑地:このぐだぐだ感が子供らしい。

得点:3
降格:3+3
累積:203
合計:197
6点以上

日曜生:ステレオタイプに都市化を嘆いてみても、狸は意外と近くにいるんです。対比にコンビニを使ったのが上手いと思いました。
笑い猫:ローソンの角を曲がるとロシア大使館だった!?

得点:1
降格:3+5
累積:347
合計:339
6点以上

酔魚:子供は神様とか天使だとかいうけど、どうして傲岸 不遜な若者になるんだろう。

得点:0
降格:3+6
累積:263
合計:254


6点以上


●●●負け越し●●●

得点:4
降格:2+1
累積:481
合計:478
5点以上

舟酔:日本の軽い感じが好きです。
小酔:「ジャパーン」という思い切った言葉に感心。末期に「いい國だったね」といえる狸生は送れるだろうか。

得点:4
降格:2+1
累積:257
合計:254
5点以上

風花:普段はもう子供は神社などで遊びませんね
幻灯齋:ふだんはきっと子供が近付かない場所なんでしょうね。この日ばかりは賑やかな声が境内に響いているんですね。
小石川:ハイキーとダークのコントラストが鮮やかなモノトーンの写真を眺めているようです。

得点:3
降格:2+2
累積:106
合計:102
5点以上

珍念:子供なりに嬉しいのと照れるのが複雑に入り混じっているんですよね。親は、ただ嬉しいだけでしょうけど。


得点:3
降格:1+2
累積:24
合計:21
5点以上

笑い猫:「娘よりめかし込む母」に弱いのだ!
緑地:どっちが主役かわからん人いますよね。見てて楽しいけど。

得点:2
降格:2+3
累積:174
合計:169
5点以上

黒子坊:あの狸たちにはくだらぬ揚げ足取りばかりではなく、肝心なことを議論をしてもらいたいですね。

得点:2
降格:2
累積:19
合計:17
4点以上

冬樹:季語としての「七五三」と三連単(複?)の数字を掛けたところが味噌ですね。今回の七五三の句の中では突出して異色な発想に感じ入りました。


得点:0
降格:1+5
累積:28
合計:22
5点以上

得点:0
降格:2+5
累積:99
合計:92
5点以上

届出休場
得点:
累積:-2
合計:
4点以上

届出休場
累積:107
合計:
5点以上

届出休場
得点:
累積:208
合計:
5点以上


無断休場:
得点:0
降格:10
累積:-35
3点以上

無断休場
降格:10
累積:19
合計:9
4点以上

無断休場:
得点:0
降格:10
累積:47
合計:37
5点以上

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