第81回・阿佐ヶ谷俳句草相撲 12月場所の1
お題は
「虎落笛」「寒稽古」でございまぁ〜す
優勝
舟酔関
私は堪らなくジョーが好きです。そして徹平も好きです。
この句はその二人をイメージして作りました。
ガッツポーズを作る程嬉しい。ありがとうございます 舟酔

優勝

優勝:10
得点:24
累積:197
合計:231
6点以上

金太郎:冬の張りつめた透明感はまさに壊れそうなボーイソ プラノのやうで。この句を詠んで、冬の散歩道(曲)を連想しました。
はじめ:爽やかに感じました
かぼす:「ソプラノ」が効いていますね。これはきっと相撲の稽古。太った子供たちのつやつやした肌が浮かびました。句としても美しいです。
素松:こういう寒稽古は思いつかなかったんですがピッタリですね。
佳:張り詰めた冷たい空気と、靄のような白っぽい風景を感じました。寒稽古で武道を連想するところ、声楽は意外で綺麗です。
楽が鬼:早朝の散歩道どこからか聞こえてくるソプラノの音。きっと学校前の少年が朝練をしているのだろう、少年の顔も健やかなのだろうと思うと清々しい気持ちになる。
酔象:凍てつき、澄み切った朝の空気がしっかり見える。だみ声ではこうはいかない、ツルと同じだ。
夏草:寒稽古は体育会だけではないのでしょう。柔剣道といった荒々しく汗臭い世界に流れくる清澄な声、その対比や良し。
酔魚:清冽な少年の歌声が聞えてくるようです。
三丁目:寒稽古といえばスポーツ系との思い込みを打破してくれた。
緑地:警察の道場に通った時の事を思い出します。
利 根ノ雫:本当に耳を澄ませば聞こえて来そうな感じです

殊勲賞

殊勲賞:5
得点:23
累積:18
合計:46
4点以上

黒髪:そこにいるのは誰?なき人の声は風に運ばれて、夏場だ けでなく冬にもやってくるのですね。
土羊:虎落笛。魂が寂しく鳴いているように聞こえます
鷹目:鮮烈なモノクロの、上村一夫の絵が浮かびました。
利根ノ雫:何か感じさせてくれ ますね
孤風:身に染みる寒さが幻聴を呼ぶのか、ただ風が吹く だけ。
緑地:空耳でも聞きだい心情が泣かせます。
金太郎:え?とおもい、振り返ると、ただ風が通り抜けた気配 だけがあり、誰かが自分を呼んだような気がするけど、気のせいかもし れない。
小酔:冬は思い出の季節。季節の扉を開けて虎落笛と一緒に亡き人の思い出が入ってきます。
素松:悲しい気配がするんですけどきれいな句ですね。
風花:淋しげな音は人の声のようにも聞こえる
天布留:虎落笛が愛しい人の声に聞こえてしまうなんて

敢闘賞

敢闘賞:3
得点:19
累積:126
合計:148


5点以上

天布留:陸蒸気の表現がいいと思いました。剣道か柔道でしょうか、エネルギーを感じます。
夏草:私らの頃は体育会は坊主頭が決まり。その男っぽさ、寒々とした道場の雰囲気に〈陸蒸気〉はぴったり決まっています。
幻灯齋:陸蒸気がなんとも明治な感じで、道場の天井の柱や梁が木で出来ている様子が見えてきます。道場内にはものすごい蒸気が溢れています。
黒子坊:陸蒸気に比喩したが非常によかったです。若い坊主頭からはいろいろな蒸気が噴出してそうですね。
孤風:これは柔道だと思うのは私だけかしら
はじめ:剣道の面をぬいだ瞬間ですね
冬樹:「寒稽古」と「湯気」関係は、類想句がかなりあると思いますが、「陸蒸気」にまで発想を飛躍させた作者に敬意を表します。
楽が鬼:朝練を終えた坊主っくりの少年達が列になってエッサエッサと頭から湯気を立てて床のふき掃除をしている景色。湯気とすると季重ね、下五の陸蒸気が発見。
日曜生:エネルギーが充満するような風景ですね。「元気よく」とか「頑張る」とか、子供の世界は眩しいなあ。

○○○勝ち越し○

得点:12
累積:622
合計:634
6点以上

小石川:家の中にも心の中にも、スウッと吹き込んでくるすきま風。つぶやきさえもヒューっとして。我が身さえも寒くなりそうです。
片手間:憂き世の常はままならずですな、、、、。
冬樹:現在、仕事が超パニックに陥っている私として、この句、深く共感いたします?閑話休題。今回、選句に限りがありますので選には外さざるを得ませんでしたが、以下のような「虎落笛」の句にも注目いたしました。併せて記させていただきます。7「・・タイガーマスク」、26「・・ギター弾き」、28「落武者に・・」
値札:痩せていく生活感があらわれていますね
かぼす:わずかに残った草の種まで風に飛ばされてしまいそうな今の世の中。虎落笛で悲壮感はマックスに。なんかもう救いもないって感じです
土羊:厳しい年末に泣く虎落笛は人生を感じさせそうですね。

得点:12
累積:92
合計:104
5点以上

阿美土:山里の懐かしさが浮かびます。灯の内は温かいことでしょう。
黒髪:きれいな風景ですね。「灯の点点」が、温かさを醸し出しています。
小石川:世に言う「限界集落」に限らずどこにでもある情景、都会の新興住宅地もまたしかり。安定感のあるオーソドックスな句作に共感。
黒子坊:冬のちょっと寂しい山村の様子がとても伝わってくる句だと思います。
木古里:くれるのが早い山間に明かりがついているのをみると少し和みますね。
金太郎:灯の点々と。山間の村の寒い寒い暮れどき。ちょっ と怖くて、はやく家にかえりたい。はや歩きしてるとびゅうびゅう聞こえる。

得点:11
累積:191
合計:202
5点以上

素松:シチュエーションがかっこいい句です。
小酔:寂れた酒場の売れないタイガースファンのギター弾き、酔客は手中の優勝を落としてしまった阪神を嘲笑している。そこに虎落笛がびゅー。背中は丸くナリンスね。
珍念:こう不景気だと、一曲お願いする金があったら、一杯飲んでしまいそうですから。
風花:漫画のひとこまにありそうな
酔魚:ギタリストでなくてギター弾きといのがいいですね。

得点:12
累積:254
合計:266
5点以上

日曜生:すっきりと整った句だと思いました。武道する人の真摯で地道な努力、雑巾掛けで表現したのが上手いです。床の冷たさと光を感じました。
舟酔:イヤになるくらいの寒さ、冷たさできればやりたくない
小酔:これは「見てきたようなウソ」かもしれないけど、山の上や北の国では水分は直ぐ凍る。実際に寒稽古した後の廊下掃除らしく現実味が感じられた。
利 根ノ雫:寒さが伝わって来ます
佳:凍りつく寒さと、道場の熱気、静かな情熱を同時に感じました。
値札:俳句にまじめなところがいいです

○○

得点:11
累積:115
合計:126
5点以上

三丁目:絵も音も空気感も十ニ分に伝わる。字面も効果的でお見事。
酔魚:私の寺も曹洞宗なんですが座禅は組んだことがない ので、この句は憧れの境地です。一寸巧すぎるのがいささか・・・。
冬樹:総持寺の「祖院」というのは、輪島にあるんですね。HPを見ると、能登半島地震でかなりの被害を受けたとか・・。それはそれとして、この句、上五「虎落笛」と下五「只管打坐」が中七を挟んで絶妙に響き合っています。動詞はおろか助詞も使わず、これだけの濃密な句をものにできる力量は、お見事と言うほかありません。
舟酔:きっと深い意味があるのだろう??
小石川:時にはこんな句もいいですね。漢字ばかりの字面から、あのお寺の座禅室の雰囲気も窺うことができます。

得点:8
累積:208
合計:216
5点以上

鷹目:そうだそのとおりだよと呟きつ歩く冬の未明。
土羊:凍みいるような音を感じます。
かぼす:見透かしている相手は、かなり年下の男性。岸惠子とショーケンの「約束」のような世界を想像しました。虎落笛が効果的です。
片手間:胸のうちを風が通り過ぎる日もありますね、、、、。
黒髪:風が吹くから、心が縮むのではなく、心が縮んで いるから風が吹く。人々の心情が日本の四季を作り出したような気がしてきます。

得点:6
累積:68
合計:74
5点以上

珍念:都会の喧騒の中で、機密性の高い屋内にいては虎落笛を聞くこともほとんどなくなりました。大自然の音色ですかね。
木古里:山間の小さな古旅館にいる感じが気に入りました。一人旅でしょうか?

得点:5
累積:102
合計:107
5点以上

風花:絵本の世界のイメージ
孤風:北風小僧は寒太郎
三丁目:虎落笛の好解釈。沈みがちな気持ちも明るくなる。

得点:5
累積:17
合計:22
4点以上

値札:タイガーマスクと虎落笛の組み合わせが新鮮
酔象:孤児の心には厳しい寒さだ・・「帰ってこない」と詠みたいところだが、この事実をしっかり伝えた方が真の優しさなのだろう、好きなエンディング曲だった。

得点:3
累積:-35
合計:-32
3点以上

日曜生:虎落笛の字面には不似合いかと思いましたが、読み返したら楽しくなりました。シチューのコマーシャルみたいにほのぼのしてます。温かい灯の中で、虎落笛をやっつけた軽さが面白い。
幻灯齋:季語のとらえ方が微妙ですが、ふーふーする音で類句を考えた経緯もあり、いただきました。中七は字余りでもスプーンに乗せるとした方が気持ちいいのでは。。。

●●●関脇負け越し●●● ●

得点:6
降格:5+1
累積:360
合計:354
7点以上

楽が鬼:面白い角度から風景を活写している。腰にかつがれ裏返しにされスローモーションで墜ちてゆく敗者の顔もクッソーと顔を歪めてこっちを睨んでるぞ。
酔象:激しい稽古だったのがよくわかる。「倒れゆく」という動きがスローにみえ、おかしみも漂わす。

得点:0
降格:5+7
累積:412
合計:400
7点以上

●●小結負け越し●●●

得点:3
降格:3+3
累積:339
合計:333
6点以上

阿美土:女の性か、我身を責めるも、泣く声だけが哀しいですなあ。
木古里:この忙しい中寒い中こういうシチュエーションにはなりたくないなと。もがり笛ふきすざんじゃいますね。

得点:2
降格:3+4
累積:333
合計:326
6点以上

天布留:ユーモラス。ちんちん電車よ、風に負けないで。

得点:0
降格:3+6
累積:511
合計:502
6点以上


●●●負け越し●●●

得点:3
降格:2+2
累積:478
合計:474
5点以上

幻灯齋:お父さんが寒稽古に出かけるんですね。ちょっとだけ寂しそうな様子が伝わってきます。雨の日で無ければ一緒に行ってるのかしらん。
阿美土:父の背中をいつまでも見送る私。雪も舞始めたようだ。情景が美しい。

得点:3
降格:5+4
累積:202
合計:193
7点以上

佳:虎落笛ではこの句が一番寒さを感じました。縮こまって、もうどうやっても勝てない感じ。「びゅうびゅう」ですもんね。

得点:3
降格:1+1
累積:21
合計:19
4点以上

舟酔:剣道なのでしょうか?清らかさが私にはすごくまぶしいです。
はじめ:大宮八幡の弓道場ですかねぇ

得点:2
降格:1+3
累積:22
合計:18
5点以上

片手間:昔は遠くで汽笛の交信をしていたものです、、。

得点:4
降格:2+1
累積:241
合計:218
5点以上

緑地:妄想一直線!!。
珍念:理由なんかどうでもよく、ただいちゃいちゃしたい時期なんですね。あー、うらやまし、うらやまし。
鷹目:世間の全ては風音に消え、世界はふたりだけのもの。

得点:2
降格:2+3
累積:174
合計:169
5点以上

黒子坊:あの優勝監督に、虎ファンからのひとことでしょうか(笑)
夏草:〈おろし〉は季重ね、〈落武者〉に〈虎落笛〉は駄洒落っぽく、瑕は多けれども気分はとてもよく分かります。

得点:0
降格:3+6
累積:254
合計:245
5点以上

得点:0
降格:2+5
累積:167
合計:160
5点以上

得点:0
降格:2+5
累積:199
合計:197
5点以上

得点:0
降格:2+5
累積:162
合計:159
5点以上

得点:0
降格:2+5
累積:118
合計:111
5点以上

得点:0
降格:1+5
累積:21
合計:15
5点以上

届出休場
得点:
累積:-2
合計:
4点以上

届出休場
累積:107
合計:
5点以上


無断休場
降格:10
累積:19
合計:9
4点以上

無断休場:
得点:0
降格:10
累積:37
合計:27
5点以上

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18年
19年
20年
歴代大賞受賞者
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