阿佐谷マーキング part10

元鈍我楽にいたサチが嫁に行ったススムちゃんの店スワンプビーナス放火でもされたかのように燃え上がる外装は寂しげ町並に異様な雰囲気をにまき散らしている。ススムちゃんはミュージッシャン、サチは千葉テツヤ賞も取った漫画家だが今は一児の母なのだ。

本家、元スリ通りからその名を奪った文大通りの中ほどにある100%木造家屋。練り板塀も手入れも行き届いていて、まだまだその姿をとどめていて欲しい家の一軒だ。厳しい消防法が出来このような建物は都会ではもう建てられない。寂しい



今は亡くなってしまったが、当時40歳代だったランボオの堀さんと、着物の絵師だった20代の田原雅尚君が、脚力自慢の果てに文化女子大付属高校・ランボオ往復走の勝負をした。結果は堀さんの勝ち。酒の席の意地とはいえ結構乱暴なことを随分やったものだ。

昭和初期の振興住宅地で大正ロココ調の家が多い阿佐ヶ谷では珍しく、粋な気配の家があった。白壁の母屋は新築ながら、かつての姿を止める切り妻式の屋根、大谷石の門柱、梅の木、黒板塀と江戸情緒を残す素敵な家だ


カードの時代と言われているが、カードで買い物が出来るなんてのは一部の選ばれた人なんて時代もあったんだ。割烹登龍も、そんな人たちの御用達で敷居の高い店かと思っていたら、スワンプビーナスのススムちゃんが、この間ココで宴会をやったと聞き、ガツ〜ン!ガ〜ン!ショック!

写真が鮮明さに欠けるのでよく分からないだろうが、綺麗な白壁土蔵風の家と、なんとま〜ぼろっちい(失礼)真っ赤な家の対比が見事なアンバランスさで面白い。その向こうにはオレンジ色の総武線が見え益々景色が面白く迫ってくる。


北一丁目にある屑鉄屋の壁の一部と化した冷蔵庫が、本体の裏側をむき出しにしてはまっている。出来れば扉側を向けてくれていたらもっと面白いオブジェと化したろうに。扉側はやはり何かの入れ物になっているのだろうか?しかしてはこれは、立派なジャンクアートだ


馬橋公園の高円寺側にあるマンション<秀和レジデンス>は、TVの深夜番組でコマーシャルを打っていた高級マンション。知人の松村君がココに居る。夜一度行ったことがあるが、その廊下は大病院にようにだだっ広く怖かった。実際松村の部屋には出る。なにが?

都会では滅多に見られない懐かしい風景がここにあった。天沼一丁目の風呂屋林泉湯の竈につるされたダイコン。これはまず町中では見れないだろう。しかし、ダイコン乾かして何にするのだろう薪にするわけもなし、う〜ん、解らない。



そりゃ、俺たちゃ若いからバンバン働きますよ。誰にも負けないくらいバイクで速く走ってお届けもしますよ。だけどもね俺だってこんな良い日は公園で一服吹かしたくなることだってあるってことよ。これ一本すったら仕事に戻るから・・・見逃してくれよ〜!


いい猫だ。北5丁目の屋敷の垣根からのっそり現れ、「おい、俺も阿佐ヶ谷の猫だ写真撮れや」とでも言わんばかりの態度で、人のことを見据えて動かない。飼っている人のありようが解る横柄な態度に屈服いたしました





元スリ通りの名を一身に浴びてきた川端通りは、居酒屋チェーン
つぼ八が阿佐ヶ谷に初めて乗り込んできて一日200万円も稼いだとの噂が立つようになると雀のお宿、飛騨高山と名乗りを上げる店で賑わい、今や居酒屋の激戦区だ。


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