阿佐谷マーキング part5



出窓にそれぞれ趣向を凝らし部屋に入ると漆喰の白壁、天井にはつり下がった電気シェードを中心に円を書いたように漆喰のデコレーション。玄関には金縁の額に入った絵などが掛けてある。一軒一軒に手作りの主張があったものだ。今はどんどん解体して没個性的な家ばかりになっていくのは寂しいかぎりである。


成田東を青梅街道を阿佐谷に渡る横断歩道。この歩道のまん前にで〜んとお仏壇のはせがわが開店。嘘か真か?最近この近辺ではまったく事故がないそうだ。運転手もこんなところで仏壇の文字が目に入ったら、気を引き締丸のだろうなんとなくわかる気がする。それにしても何でこんな所に仏壇屋を開店・・・?

老舗多丸家帽子店は中華ラーメン三ちゃんの二階にある。此処の店主もちょっとした変人、説明が難しいから一度行ってみたら如何。ダイヤ街にあった三ちゃんは、阿佐谷ではうまい店と評判をとっていたがダイヤ街改装後暫くして突然止めてしまった。なんでだろ


産業会館通りにある益子陶芸会は、どでかい狸の置物がある、本場益子量販店の会長(だったかな?)の弟さんがやっている。師は量販というシステムに造反ひとり、阿佐谷の地に根を下ろしコツコツと陶芸愛好家を指導している。作品を貰いっぱなしで失礼なあど弁舎ですすみません・・・。


産業会館通りにある黒板塀のちょっと昔風の一軒家だが、恐ろしく一階部分のひさしが低い。170センチ弱の小生でも額がぶつかりそうになる。車の出入りもあり、危険防止柵とこの注意書が下がっているのが面白い。無機質になっていく町中に無くならないで欲しい景色のひとつなのだ。


青梅街道は丁度放駒部屋の反対の住所は成田東。街道添いにあるジャズの店梵土も老舗だ。その昔、この店で、レコジャケを見せて貰ったら、なんとダブルジャケットなのを見逃して中に入っていたもう一枚のレコードが飛びだし、店主の足下にコロコロ。店主は激昂。それ以来この店にいっていない。ごめんなさい


未曾有の大不況。出版界も例外ではなくばったばったと出版社が倒れていいるそうな。そんな事態を後目に此処杉並中央図書館は、ひっきりなしの老若男女の参館で満員御礼の繁盛ぶり。まったくただほど安いものはないとはこの事だ。気を取り直してみなさ〜ん本屋で本を買ってやろ〜ぜ!

最近スーパーの進出著しく、町中の小売店はますます生きづらくなってしまった。特に魚屋さんが顕著な被害にあっているそうだ。そんな中、パールセンターの中程の路地にしっかり頑張っている昔からの店がある。何故か応援したくなってしまったフレ〜!フレ〜!おじさ〜んガンバッテくれ〜!


相撲部屋と狸の置物とは。へつへっへ!おもしれ〜!でも、これってなんか意味あるのかな〜?。しかしなんてったって、あの格好良かった魁傑の起こした放駒部屋だもんな〜!絶対意味あると思うよ〜!でも残念ながら小生はなにが何だか解りませ〜ん。縁起物かな?

「急な出費で大迷い、そんなときは質のまるや」最近がいとう放送を聞かなくなってしまったが、この質のまるやの名セリフは永く阿佐ヶ谷住民の耳に残ってしたはずだ。あの頃はうるさいくらい連呼していたが、聞かなくなると懐かしささえ感じる。


右の道が出口、左の道が菊華高校方面に抜ける入り口。一通の標識が見えにくく初めて通った車は、この三角の船の舳先のような家の前で車を止めて悩んでしまう。それにしても結構車の往来があるので、夜なんか、勢い余ってこの家に飛び込んでしまわないかと心配してしまう。

阿佐ヶ谷と天沼の境界線にある銭湯林泉湯の一角は、住宅地には大変有り難い便利な商店が集まっている。各家に内湯がなかったその昔は、銭湯の近辺の商店などは風呂帰りの人たちでさぞや賑わったのだろう。


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