優勝
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優勝:10
得点:27
累積:159
合計:196
5点以上
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●黒子坊:嚔の後は何故かしいんとしています。
●阿美土:身が引き締まる。静謐かつ精気な高き精神性を感じます。
●三丁目:静けさの深まる瞬間をとらえた、俳句の妙技。ただ、「くさめ」のひらがなが残念。絶対、漢字が似合うと思うが。
●冬樹:この句、芭蕉の「静かさや岩に染み入るせみの声」にも通じるものがありますね。静寂というのは、大音響という対比があってこそ初めて自覚し得るという把握、首肯いたします。「大伽藍」という結び方も句柄を大きくしていると思います。
●楽が鬼:目白の教会カテドラルでこのような経験をした記憶があります。対比の形とし解りやすくスーッと入り込んでくるスケール感の大きな句ですね。
●緑地:静けさをくしゃみで表現したところが秀逸です。
●酔魚:くさめは騒々しいがその後の静寂をうたったところがいい。
●土羊:場違いの大きなクシャミ。静けさとの対比が見事。
●孤風:くしゅ〜ん、くしゅ〜んと木霊が響き渡るようだ。
●日曜生:大寺院の静けさと、しんしんと冷え込む空気ですね。それが美しいというよりも、ここのくしゃみの生身っぽさが面白いです。
●天布留:静寂を破る大くしゃみが、ちょっとあせってしまったようなおかしみを感じました。
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